始まりました、パイプ。
もうその前のサーファーポール以降、私はゴシップに次ぐゴシップで、みんなに内緒で言いたいことがたくさん。
ま、ゴシップはゴシップなので、どこまで真実かは別の話だから、ゴシップとして扱うことにして、会員の皆様とだけ楽しもうと思います。
F+サイト内のカフェ→会員さんいらっしゃい→「うふっ、ここだけの世間話」というトピの中に閉じ込めておきますので、会員の皆さんに限り、お楽しみください。
ちょっと今試合でバタバタなので、できる範囲で、徐々に内緒話します。
試合での本音の話はワールドツアーのトピのほうで行きますが、GF問題、子供、揉め事、ボビー問題の波紋その他、これぞインサイダーなゴシップは上記で。
もうね、噂話に花の咲くハワイ、年一度のこれだけのために会員になってもソンじゃないと思うよ。私なら倍払ってもいいね。
会員の方で、まだカフェにメンバー登録してない人、ニックネームなので、どんどん登録して、みんなで楽しみましょう。
で、試合に戻って、本日は予報どおり10―12フィートのハワイアンサイズ。ASPのスケールだと20フィートとかって話かな。スウェルディレクションは完璧なパイプ。バックドアは無し。文字通り、クラシックなパイプ勝負。良かった、誰も飛ばなくて。しかもそれに点が出なくて。
ただ、時にただ危ないだけ、みたいな波もあって、見ているほうは楽しいけど、やってるほうは板折り放題のけが人続出って感じ。何人怪我して、何本板折れたかな、今日、ってぐらい。テイラーも右肩かなんかやったみたいだし。
我がルームメイトのシェーン(写真)は試合前の早朝練習でお気に入りの7’6”折りました。
そんな中で見せてたのは、さすがの自分ちの庭先、ジェイミー・オブライエン(デーンの悪夢的中)、ジョン・フローレンス。特にジョンジョンは余裕だったな。
明日も似たような感じ。ちょっとディレクションが変わるので、バックドアもあるかもね。土曜日はスモールながらバックドアでのファイナルデーだと思う。
ASPジャパンサイトのYuki's WT Outlookもあわせてどうぞ。
予告編"
インタビューでタジがボードについて話す"
昨日は記者会見とサーファーポールと、一日に2度タートルベイリゾートに行きみんなに会う、みたいな。
なんか、さすがにおなかいっぱい?
サーファーポールのほうはけっこうハワイアンタイム目指してギリギリで行ったら、いつも絶対遅刻のケリーと入り口でバッタリ。まだ11のおめでとうを言ってなかったので、おめでとうを言ってから、ねぇ、いっつも遅刻じゃん、と言ったら、いやいや、これでピッタリだよ、と余裕。
でもね、その時点ではすでにみんな着席してて、最初の表彰者の名前をフレッドが読み上げてたから。あ、あれでピッタリというなら、ケリーはいつもピッタリに来てることになるな。みんないつも待たされてるけど(笑)。記者会見も、いつも最後に入ってくるし。
サーファーポールの詳しいレポートは後にF+サイトにアップしますが、男ケリー、女カリッサ。2位はデーンとココ・ホー。ま、アメリカのサーフィン雑誌の人気投票だから、やっぱアメリカン強いよね。
で、そのデーン、パイプではラウンド1でジェイミー・オブライエンと当たる。
ま、最悪の相手ではある。特に10フィートオーバーのパイプでは。
サーファーポールに出かける前にシェーンが話してたんだけど、海でデーンにあったら、デーンが、人生最悪の悪夢だよ、よりによって10フィートのパイプで相手がジェイミーだぜ、って言ってたらしい。その言い方のマネがやたら上手くて、爆笑したけど、シェーンは、正しい波さえつかめばジェイミーをコンビネーションに追い込む事だって出来るんだぜ、とアドバイスしたそうだ。シェーン・ドリアンがデーン・レイノルズにするって、すごいハイレベルのアドバイスじゃね?
ま、でも実に正論というか、ピンポイントで的を射ていて、その通りでございます、なんですよ。セカンドリーフのパイプは波の選択がすべて。正しい波に乗れば。あのレベルの選手なら誰だって10点2本は夢じゃないわけよ。
さすが、シェーン。
デーンはよっぽどジェイミーと当たるのがえ~~~、なんだろうな。サーファーポールのスピーチでもジェイミーの話してたし。それを受けて、そのあとのスピーチのケリーが2万ドル払えば負けてやる、なんて話もあったようなことを言ってたけど、選手同士でもそう言う冗談話が出るぐらい、みんなワクワクのノリだね、今年は。
本日、昼はパイプマスターズのプレスカンファレンス、夜はサーファーポールと、1日2度のタートルベイヒルトンホテル詣で。
プレスカンファレンスにはガブリエル・メディナ、ケリー、タジ、ブルース・アイアンズ、ジョンジョンが顔を揃え、ジョークバリバリで、けっこう面白いカンファレンスだった。
詳しい様子はF+サイト、コンテストニュースで。
パイプマスターズに先駆けて、記者会見が本日行われた。集まったのは、ガブリエル・メディナ、ケリー・スレーター、タジ・バロウ、ブルース・アイアンズ、ジョンジョン・フローレンス。コンテストディレクターのランディ・ラリックも来ていて、試合はどうやら現地木曜日の8時スタートほぼ決まり。11日には出来れば終わりたいようだ。試合初日はセカンドリーフカインドのパイプ。ここ10年来無かったようなビッグパイプでの勝負になるような話だった。この5人の中では唯一ブルースがそのビッグコンディションで試合が出来る可能性がある。ブルースは今年タヒチのトライアルにでて、これが2試合目。しばらくコンテストからは遠ざかってるけど、パイプとなると話は別だし、セカンドリーフのパイプとなれば、ブルースばかりでなく、他のトライアリストたちの猛チャージもかなり楽しそうだ。その後はダウンしていくスウェルなので、WTの選手たちはそのビッグコンディションを指くわえて見てなくちゃならないという悲運。ケリーは、パイプでのモチベーションは、勝てばまた次に数人でポイントが独占できる、というあたりにある。何よりあそこでサーフしたいといっていた。最後に数人であのピークでサーフィンしたのは真っ暗に近い夜、しかも10年以上前、みたいな……。ガブちゃんはパイプでの経験はほとんどないけど、ベストを尽くすとコメント。なんか、なに聞かれても、僕わかんないよ、やったこと無いから、みたいな初々しい感じだった。それでまたみんなに茶化されたりしてたけど。ジョンジョンは面白いことになりそう、といっていた。ま、実際問題そういうコンディションになればなるほど、パイプを知り尽くしているジョンジョンには有利だもんな。始まる前にタジと話したんだけど、その直前までサーフしていて、波はどんどん良くなってきているということ。夕方には相当いいんじゃないのー といっていた。朝サーフに出かけたシェーンもまだ帰ってきてないし、今日は波いいんだろうな。で、タジにハレイワの優勝おめでとう、というとうれしそうに、表彰台の上の気分はいいよね、とニコニコだった。ナイスな質問だったのは、ケリーに、サンセット小学校のサーファーズナイトで小学生のジョンジョンにサインしたことあるー ってヤツ。ケリーは、僕は覚えてないから本人に聞いてよ、と笑いながら、でもこいつは6歳のときにすでにサーフィン雑誌の表紙になってるからね、きっと彼が表紙の雑誌にサインしたのかも、笑った。ジョンジョンは、まだ小さすぎてそんなの記憶にないと応酬。タジがオーストラリアの首相と同じ飛行機だったんじゃないかとか、それにブルースが、いやいやこいつは自家用ジェットだから、とチャチャをいれたりとか、会見は終始リラックスしたいい感じだったね。ま、これもハワイならではってところか。しっかしね、広い会場内、日本人は私たった一人でした。う~ん、どんどん蚊帳の外だな。
地元のギャラリーのまえで優勝するっていうのは、どんなものー これは僕の初めての6スター・プライムの優勝で、地元だし、家族も友達もみんないるとこでの優勝だった。まさに人生でもっとも輝かしい日になったね。パイプラインが待ち遠しいよ。ジョンジョンのまえに優勝した歴代のレジェンドたちの名前が刻まれたワールドカップのトロフィーに、君の名が加わるのって、君にとってなにを意味してるのかなー 本当に小さなころから、この人たちを見てきたんだ。子供の頃からこういうイベントにやってきては、サインをねだってた。そして、今はそのイベントで優勝できるようになった……今の気持ちを説明しろって言われても、説明しようがないな。パイプに向けて、現時点でジョンジョンがトリプルクラウンのリーダーだね。パイプラインとジョンジョンの関係って、どういうものなのー パイプの目の前に住んでて、毎日、様々なコンディションでサーフィンしてきた。かなり面白いことになることは確かだと思うね。今年こそいい波が来て欲しいな。今年はボルコム・パイププロとバックドア・シュートアウトの優勝からはじまったよね。そこから軌道にのって今の自分があるということかなー まさに、そうだよね。あの試合で勝ったのが、それ以降のイベントでかなりの自信につながった。そうしたらクオリファイしちゃって、サンセットで優勝までできた。いま、ものすごくハッピーだよ。プレッシャーとはどうやって付き合ってきたのー 今日の優勝でそういうプレッシャーから開放されたー こういうコンテストをここ数年やってるんだけど、プレッシャーはかなりあった。でも、そういうことは考えないように決めたんだ。ただ沖に出て楽しもうって決めた。そうしたら、それが効いたみたい。インサイドボウルの波に何本か乗れた。ここで数え切れないほどサーフィンしてきてるから、どれがいい波かは確実に分かるから、ラッキーだったね。ここで勝ち、このあとパイプラインを勝ってトリプルクラウンのタイトルを手にする可能性がでてきたわけだけど、そのなかでジョンジョンにとっていちばん欲しいのは、どれかなー パイプライン・マスターズを勝ちたい。あのコンテストを勝った人たちのリストっていったらヤバい人たちばかりでしょ。それに、あそこは僕のホームグラウンドだし、目の前に住んでるし、毎日、そこでサーフィンしてるから。あのコンテストに勝つことは、それこそ僕にとって究極のことだよ。サンセットのファイナルのことを少し聞かせて。自分の波の選択の差が、他の選手との差だったと思うー そうだね、実は少し緊張してたんだ。ヒート前半は6ptと4ptしかスコアしてなくて、3位で停滞してたこともあった。そこでインサイドボウルに移動したのが、よかったみたい。サンセットは難しいんだよ。コンディションは15分ごとに変化するんだ。アウトサイドのピークだったり、ディープピークだったり、インサイドボウルだったりって頻繁に変わるんだ。でも……ラッキーだった(笑)。クオーターからボードを変えたようだけど、短いボードに乗り換えたー 6’8”に乗ってたんだけど、ちょっと長すぎるような感じがして。インサイドボウルには引っかかるボードなんだ。だから、6’6”に変えてやってみたらバッチリだった。ファイナルで何本チューブに入ったー すごい数、入ってたじゃない。う~ん、いくつか入ったな。何回かコケて、何本かメイクした。あの9.5ptの波は小さめだったけど、ピークの裏から乗ってなかに入った。はじめはメイクできないなって思ったんだけど、一回板をしごいたら、波が僕を吐き出してくれたんだ。ショルダーには絶対メイクしないって思ってた選手が2人ばかしいたよね。2人とも途中でテイクオフするのを止めざるをえなくなってたけど。見えなかったんだ。ちょっとフォームボールがあったし、へんてこりんなコブとかもあって、それらを乗り越えてったら、また他のフォームボールが現われたりしたんだけど、なんとか出てこれたよ。パンチョ・サリヴァンにキャディをやってもらえたのは、大きいでしょー あぁ。ここの波のことをパンチョは全て知り尽くしてる。ハレイワの波も全て知ってる。ノースショアにおけるトッププロの1人だから、彼が一緒に入ってくれたことに心から感謝だよ。彼がいてくれて本当によかった。彼なしではこの優勝は考えられないことだよ。波に乗り終わると毎回アドバイスをくれてね。沖に戻るときリーフをなめるようにして戻れとか、細かいことを色々アドバイスしてくれた。タジ・バロウが今日早々に敗退したとき、トリプルクラウンを自分がリードすることになるかもしれないって考えたー うん、でも、まだミシェルもいたし、ナットもいたでしょ。アダム・メリングだってまだ残ってた。考えることは考えたけど、まだまだって感じだった。今、自分がリードしてるのさえ信じられないよ。パイプラインは、どでかいレフトがお好みですか、それとも、でっかいライトー ノースウェストスウェルのシックス・トゥー・エイトなら、どでかいライトとレフトが割れ、これ以上よくはなりようがないってぐらい最高になるから、そうなるといいな。すっごく自信があるんだ、いま。最高の波だといいんだけど。すでに多くのことを達成してるけど、ジョンジョンの究極の夢っていったら、なにー ワールドタイトルだね。今年クオリファイしたばっかだけど、ワールドタイトル向けて着実に近づいてるといいんだけどな。でも、楽しんでやってるし、サーフィンして給料もらえるんだから、それだけでも夢のようなことだよね。写真すべてAkihito Kashi
F+004、まもなく配布スタート。
やっぱサーフィン飛びじゃねぇんだよ、レールなんだよ、の思いをこめて、レール、レール、レールの004号。
表紙のパーコちゃん、これぞまさにフルレール。ノーズまでレール使ってますから。で、このザックリ刺さった感じのレールを、ここから次のターンまでもってっちゃうからすごいのよね。その脚力というか、技術というか、これをカッコイイといわずして何をカッコイイというんだよ、おい。このカッコよさがわからんやつは、友達じゃないもんね~だ。
中面にはちゃんと持っていくところまでのシークエンスあります。
あとね、もうひとつのパーコちゃんのシークエンスは、そのスプレーの広がり方。最初ほんの小さいスプレーがどこまで広がっていくのか。
もうね、その辺がサーフィンだよ、絶対。飛びはオマケのにぎやかしで、主役じゃないんだいっ。
内容的には、ケリーの11および11.5含むの、スティーブ・シャーマンのバックステージ、コンテストはニューヨークとトラッスルズ、パーコちゃんフィーチャー、ロッカールーム写真集などなど、またもやいいデキであります。
業界冬眠の時期につき、お財布状態かなり厳しいですが、内容はホットでやんす。
あ~あ、いつまでこの借金自転車操業が続くんだろう。
会員一人が一人会員増やしてくれれば、2倍2倍でちょっと自転車から降りられるんだけど……よろしく~~~
あ、あとね、サイトでバックナンバー売り始めたからって、これ配らないで取っといて売ったりするような、せっこいマネはしないように。よいこの皆さん、F+を売っているような超せこい店があったら、通報よろしく。そしてくれぐれも買ったりしないように! F+はフリーマガジン。この不景気なイマドキ、自殺行為の無料配布っす。
サンセットで行われていたヴァンズワールドカップオブサーフィンは、19歳のジョンジョン・フローレンスがディープチューブを抜けて優勝。トリプルクラウンのタイトル争いのトップに立った。詳しくはF+サイト、コンテストニュースで。
トリプルクラウン第2戦、サンセットのヴァンズ・ワールドカップは19歳のジョンジョンン・フローレンスが優勝。子供の時からの夢をかなえた。結末としては八方丸くというか、スポンサーのヴァンズとしても大ハッピー。8歳ぐらいの頃からジョンジョンをがっちりサポートしてきたヴァンズサイドの夢もかなった、という感じだな。サンセットにしてはちょっとサイズが足りない感じで、アウトのオープンフェイスでのビッグマニューバーのセクションがない分、テイクオフ、いきなりインサイドボウルのバレル勝負でライディングスタート、みたいな感じで、こうなるとジョンジョンだわね。ノースショアのバレルなら、例えそれがどこであっても彼のホームブレイク中のホームブレイクだから。で、2位はミシェル・ボレーズ、3位アダム・メリング、4位ハンク・ガスケル。来シーズン前半のWTクオリファイがかかっていたデーン・レイノルズは、ラウンドオブ32で敗退。次のWT最終戦、パイプで優勝してもクオリファイ圏内にはとどかなそうな感じだ。残念だなぁ。あのサーフィンは見ていたいよね。とはいっても今シーズンもほとんど見てないわけだけど。ホレ、飛べてレールが使えるのが本物なのだよ、と新人連中と同じヒートで直接比較してみたかったよ。選手を含め、みんなが今世界で一番うまいと思っているサーファーがツアーを去ることになりそうだ。またスターとかプライムとか回ってWTに入る意義を彼が見出せるんだろうかーま、彼が見いだせなくても、周囲の期待は高まる一方ってトコロだろうから、逃げられないだろうな。ああいう芸術家タイプのサーファーって、ツアーは難しいよね。さて、この優勝でトリプルクラウンのタイトルレースのトップに立ったジョンジョン。最終戦はパイプ。ジョンジョンが最も得意とする場所だ。19歳のトリプルクラウナーの誕生の確率は相当高いと思う。ヒート運もあるだろうけど、イチコケってのは考えにくいし。ハワイ生まれのハワイ育ちだから、トリプルクラウンの試合で勝つ、トリプルクラウンのタイトルを取る、というのは小さい頃からの憧れ。いよいよドリカムってことになるんじゃないのかな。オマケにWT初優勝、パイプマスターにでもなったら嬉しくて泣くかも。写真 すべてaspcestariジョンジョン・フローレンスジョンジョン・フローレンスミシェル・ボレーズアダム・メリングハンク・ガスケルファイナリストの4人"