F+編集長
2024年版F+カレンダー発売中です
お待たせしました、BCMとのダブルネームとなる、F+オリジナルカレンダー2024年版が完成し、MARKETで販売開始しました。お買い上げはこちらから。
2024年版も恒例かつ安定の人気を誇るサーフィンショットオンリーのシンプルなデザイン。写真は私(snowy)の他、F+でもおなじみジョリさんによる迫力のショット満載。
◆サーファー
1月:フィリッペ・トレド
2月:カリッサ・ムーア
3月:ジョアオ・チアンカ
4月:コナー・オレアリー
5月:五十嵐カノア
6月:ケリー・スレーター
7月:ジャック・ロビンソン
8月:ジョン・ジョン・フローレンス
9月:キャロライン・マークス
10月:ガブリエル・メディーナ
11月:グリフィン・コラピント
12月:イーサン・ユーイング
センターの見開きは、ビッグウェーバーとしてその名を馳せる Lucas...
ローラ・エネバーが女子としてパドルインの世界最大の波に乗った
BCMとF+コラボの2024カレンダー、まもなくF+MARKETで発売開始になる予定です。慌ててオーダーすると、あと1か月しかない2023年版が届くかもしれないので、要注意(笑)。たぶん間違えてるんじゃないかなぁ、ってオーダーがちらほら入っているので、あ、2024のつもりだった、という人は、[email protected]までご一報ください。まぁ、おそらく今、今年のカレンダーを買う人はいないと思うので、高確率で間違いだと思うのでオーダーは保留になっております。
昨日ハワイにビッグスウェルがきて、ビーチフロントの友人の家の庭先がグチャグチャになった映像が送られてきた。ラナイ破壊の上砂まみれ。30年住んでて一番大きな被害だったとか。そうですね、ハワイはそういう時期ですね。久しぶりに来年は行こうと思っているんだけど、とにかく1ドル150円時代なので、すべての価格が単純に1.5倍であり、その上アメリカの、特にハワイの物価高はとんでもないことになっていて、何を買おうにも日本のほうがだいぶ安い、ということになっている。困ったなぁ。
ちょっと前にローラ・エネバーが女子としてパドルインの世界最大の波に乗ったということでギネス認定みたいなニュースがあったけど、そのハードルはこれからどんどん上がっていくと思う。ビッグウエイブ行くなら彼女より行きそうな人たくさんいるし。
ローラ・エネバーといえば現役時代には、ルックスで売っていたような感じのモデルルッキングの選手で、本人もだいぶ意識的にそこを狙ってたかな、と思う。スポンサーとの契約書の中に、体重制限とかがあったって話も聞いたことがある。
その後WSLのライブウェブのキャスターを勤めていたけど、いきなりビッグウエイバーとして注目を集め、方角だいぶ違う感じで驚いた。現役時代もビッグウエイバーって感じじゃなかったと思うし……。
続きを見る
サーフィン競技もテクニックではなくフィジカルなのか
サッカーには興味もないし詳しくはないけど、超有名選手の名前は聞いたことがあるし、顔も知っているかもしれない……かもしれない、という失礼なレベルだ。
そんな私でも中田英寿とトッティは聞いたことがある。
この大物たちが対談をしたようで、その中で、現代のサッカーはテクニックではなくフィジカルだ、みたいな話があり、だから面白くなくなった、みたいな主旨の会話があったらしい。もちろん興味がないからその対談を見たり読んだりしたわけではないけど、バラいろダンディ(TOKYO MX)で前園氏がその件を解説していたので、知った。その「テクニックではなくフィジカル」の部分に引っかかって、いろいろ考えた。
まぁ、要は現代サッカーにはテクニックはいらない。猛スピードで何分走り続けられるかが、ゲームのカギを握る、みたいなことなんだけど、確かにそうであり、素晴らしいテクニックやタクティクスを持っていても、走れない選手はいらない、みたいな時代がやってきている、みたいな話をしていた。
これ、けっこうほかのスポーツでも進行中なのかな、という気がする。
特にタイムを争うような記録スポーツではずいぶん前からテクニックではなくフィジカル、という流れで、どうやって選手の無理なサイボーグ化を防ぐかに苦心してきた。
陸上、水泳、スピードスケート……恵まれた体格あっての記録だ。
バレーやバスケなどの球技も高さの時代。柔道という日本のお家芸を危うくしたのもその辺だ。それは「柔よく剛を制す」の時代から、力任せにねじ伏せる時代への変遷でもある。サーフィンもまさにその過渡期にあるかな、と思う。
続きを見る
S.LEAGUEスタートで日本のプロ選手に意識改革を
コンペシーンについてちょっとネガなことを書いたら、いろいろ言われてめんどくさい。人間年取るし、丸くなるし、30年同じこと言っても何も変わらなければ、よほどのアホでない限り、どこかであきらめをつけるのがオリコウさんというものだ。まぁ、あきらめたというのとはちょっとちがうけど、疲れるから静観しようかな、という気分だ。
なので、国内に関してはただ静観だったのだけど、いろんなことが起きていて、まぁ、目立つところはSリーグという新しいムーブメントなわけだけど、実際のところの詳細に関しては誰に聞いてもわからない。
チェアマン大野修聖、副チェアマン橋本恋、木下デビッド、田中樹。2024シーズンから始動する、JPSAが世に放つ、既存のJPSAツアーに変わる国内最高峰のプロツアー。そこまではみんなわかってる。ただ詳細な活動内容とか具体的なことは誰も知らない。それはそれですごい謎めいていて、アーニャ、わくわく。
続きを見る
近未来の日本のサーフコンペシーンはどうなっていくのか
脱走後、自力で帰宅したみっくんは、10日ほどたってようやく靴や靴下、バギー生活から解放され、砂浜を走り回り、普段のみっくんに戻ってひと安心。ただ、だいぶ心が折れているような様子があって、それと同時に靴下とかお散歩激減とか、その辺のストレスからか下痢気味で、獣医さんから整腸剤を処方されている。ガラスのメンタル。
同居の猫たちはけっこう冷静というか、まるで関係ないというか、いつもよりおとなしいあいつに対しても、知らぬ存ぜぬで、心配する風でもなく、ちょっかいかけるでもなく、通常とまるで変らない接し方をしていて、猫たちと犬の関係性ってどういうことなんだろう、と考えてしまう。
もうひとつ考えているのは、近未来の日本のサーフコンペシーンがどうなっていくのかなぁ、ということ。現行では近未来に純国産の日本人コンペティターが世界で大活躍する、というのは考えにくく、当面黒船サマサマなんだと思うけど、黒船様たちも年齢を重ねるわけで、次世代の黒船様の探索もすでにスタートしなくてはならないだろう。
続きを見る
みっくんは一宮町ではちょっとした有名犬に
数日前にうちの犬が脱走した。
雷が苦手で、留守番をさせておいた間に雷が始まっていて、帰宅したときにはナーバスになっていた。雨も降りそうだったので玄関先にほしておいた靴を片付けようとドアを開けたとたんにすり抜けた。一応マテとオイデは強化中なので、それらのコマンドで玄関前にとどまっていたが、そこで雷がゴロゴロ、万事休す。その瞬間もう発狂したように全速力で走り去った。脱兎のごとくとはあのこと。リードを持って追うが、どこにも姿は見えず、その間ほんの数分。近所の人がローソンのほうで全速力で走るのを見た人がいると教えてくれて、え、もうローソン? みたいな。
それが午後2時過ぎごろのことだ。留守番のままなので、首輪はしていないけどオムツ(マナーベルト)はしたまま。
とりあえず車でローソンまで行って周囲を探すも全く姿なし。後でわかったことだけど、その頃にはグランドビューあたりを疾走していたらしい。
犬友のグループラインにみっくん(うちの犬は光圀という名で通称みっくん)が脱走した旨を告げると、SNS得意な人たちがあっというまにストーリー拡散。するとあちこちから目撃情報が入り始め、それと同時にみんなが車で周辺を探してくれた。
続きを読む
2024年のCT新メンバー確定。米豪勢が大躍進
CSの最終戦のブラジルが終了し、2024年のCT新メンバーが確定した。
男女ともアメリカ、オーストラリア大躍進といったところか。
グリフィン・コラピントの弟のクロスビー・コラピントがクオリファイ、兄弟CTプレイヤーになった。
今日本人でCT目指している(と思われる)選手たちよりずっと下にいたよね、コロナ前まで。あのクロスビー・コラピントですよ、あの。と声を大にして言いたい(笑)。
先日も書いたけど、この何年間かでクロスビーがどれだけ変わって、日本人がどれだけ変わっていないかの差がランキングに出ちゃうわけさ。
日本人最高位はメンズ大原洋人の56位、ウイメンズ都築虹帆の28位。まぁ。CSは誰もが出れるわけではないので、若手の不在を嘆いてもしょうがない部分ではあるものの、CS最終戦を優勝したサムエル・プポ22歳、エリン・ブルックス16歳、まぁ、この年代の日本人選手がCSにいたらどうなんだろう、って考えたところで、どうでもないだろうな、とすぐ答えが出てしまうあたりが悲しい。
日本人で上手くなったなと思う選手はいたとしても、世界が10変わっているうちの1ぐらいしか変わってないもんな。その伸びしろの小ささは、与えられた刺激から受けるものや目指すものの方向のズレ、問題の分析、解決意識の欠如、そういう所かなぁ、と思う。ま、届かないとなればすぐ逃げちゃうし。
続きを見る
CTのヘッドジャッジが交代。後任はブラジル人に
暑い暑いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち秋が来る
熱い熱いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち飽きが来る
日本語って面白いというか、奥深いというか、七五調の語感の楽しさというか、リズムですよね、リズム。同じ音でも漢字変えるとまるで違った意味になる。掛詞とかダジャレの世界でもあるんだけど、この辺はもう落語の枕とか、都都逸(どどいつ)とか、江戸川柳とか、珠玉の名作が死ぬほどあって、今ちょっとその辺に傾倒している。
私は文章を書くときにけっこうリズム感を重視するほうで、リズムをわざと止めたり、とうとうと流したり、個人的にすごくその辺を意識してやっている。読むほうは気にしてないだろうけど、書くほうは気を使っている。だから、長くても読みやすいとか思ってもらえれば、はい、そういう風にやってますから、と思うし、わかってくれてありがとう、とも思う。
リズムよく読める、という要因のひとつに七五調がある。これはもう日本に育った日本語を母国語とする日本人にとって、身体にしみ込んだリズムといえるんだと思う。
ガキの頃からイロハを習い、ハの字を忘れてイロばかり……お後がよろしいようで(笑)
さて、CTのヘッドジャッジが交代するという。なんかついこの間プリタモに変わったばかりだと思っていたけど、着任が2018年からだからもう5年もやってたんですね。まぁ、その前にジャッジとして20年ぐらいいた人だから、もういいかな、って感じなんだろうか。理由のほどは定かでないが、転職っぽい書き方にはなっている。でも、前のリッチー・ポータみたいにちょいちょいでてくるのかもしれない。
そのプリタモ・アーレントの後任が、女子のヘッドジャッジをつとめていたルイス“ルリ”フェルナンド・ステフェン・ペレイラ。元プロ選手、法学部卒、3か国語を操るブラジルジャッジ、インテリ(笑)。
ルリ・ペレイラはもちろんCTのヘッドだけど、役職としては審判部長としてWSLのすべての試合を統括することになる。
続きを見る
2024年カレンダー制作中に分かったサーフィンの進化
早いもので、今年ももう終盤。あれだけ暑かったのにあっという間に寒くなって、なんか、半袖がちょうどいい時期ゼロな感じ。汗だくか長袖か、みたいな。
まぁ、この時期になれば2024カレンダー制作なわけです。
今いろいろ写真選んでるんだけど、けっこうノーチョイスなんですよね。以前のようにフリーのカメラマンも試合に行かないし、私も行かないし、行ったベルズは波が終わってたし、なかなか微妙で選択肢が狭い。その上ベルズで目からウロコが何百枚も取れてしまっているので、選べないんだよなぁ、目がぜいたくになっちゃって。
何とか苦労して選んで、今レイアウト確認なんだけど、ずらりと並べた写真たちを2023年カレンダーのものと比較すると、ひと目で分かるサーフィンの進化、という感じで興味深かった。2023年版をお持ちで、2024年版を購入なさる方は、かけ替えるときにそういう目で表紙を比較してみてください。同じように見えて、違うんですよ、いろいろ。当てる場所のほんの50センチ、タイミングの数秒、それが違うだけで、技術的にものすごく開きがあるわけ。
2023年だってけっこう厳しい写真選択してるんだけど、2024年カレンダーのほうが全体的にずっと厳しいところというか、きわどいところというか、もうこの先0.5秒でクローズですよね、みたいなところに当ててる。まぁ、今までならここプルアウト一択、みたいなところに当ててるわけですよ。昨年ぐらいからジャッジがそこばかり見てリワードするので、選手のサーフィンもそう変わってきたわけ。まぁ、今やシーズンの途中でもジャッジ変わったりしてるんで、この先どうなっていくのかわからない。少なくとも2023シーズンの前後半はジャッジの傾向は変わったと思うし、選手もアジャストに忙しかっただろう。何とか頑張ってアジャストしたと思ったらまた変わる、みたいな。
CTは今、そうやって目まぐるしく変わってると思う。年寄りはついていけない(笑)。ケリーなんかついていく気もなさそうに見える。でも、ベテランたちの持っているベーシックな技術の高さは、それを磨いていく価値があると思う。サーフィンの基本を突き詰めて、突き詰めていくと、イーサン・ユーイングのサーフィンなのかな、とも思う。オーストラリアンパワーサーフィンにスピードプラスの形。
続きを見る
コナー・オレアリーの結婚披露宴
この年齢になると結婚式のお呼ばれなどはほとんどなく、ブラックフォーマル的なものといえば喪服の出番が99%以上を占めるという、いよいよ自分も順番来るな、と嫌でも覚悟を決めていかざるを得ない状況になる。歳を重ねるというのは、いろんな意味でモノを捨てていく作業であり、その最たるものが過去への、モノへの、そして現世への「執着」なのかな、と思う。執着を捨てて枯れていくって、そんなに悪くないなと思う今日この頃だ(笑)。
で、つい先日、超レアなおめでたい系のブラックフォーマルの出番があった。2024年から日本の選手として活動していくことが決まったコナー・オレアリーが、日本での結婚披露宴を催したからだ。
続きを見る