いよいよ押し迫ってまいりましたが、皆さん、忙しくしてますか?
本日銀行営業最終日。支払最終日。
ようやく何とか、今年中に払わなければいけないところには支払を済ませ、F+も自転車バンバンこいではいるものの、何とか、年末年始は天井からぶら下がらないですみそうです。ホット一息。
F+カフェではお伝えしましたが、来年のシーズン途中の入れ替えはナシになりました。前半後半のスケジュールを公平に組めるかどうかわからない。ま、そのぐらいスケジュールがまだまだ流動的なんですね。ハワイでの賞金とポイントが違う問題がまた起こるかもしれない、ってこと。結果的にボビーの意見採用だね。
デーンに関してはカフェでいろいろ書き込みいただいてますが、ひとつ言っておきたいのは、デーンは別にツアーがイヤでやめたという話ではないですよ。
ま、ヒートアップするために5.50みたいなアベレージスコアを確実に押さえていって勝つ、というような努力はしなかったけど(この辺をパウロは言っているわけですけど)、結果としてWTにリクオリファイできなかったので、WTを正式に離れることになった、というだけで、もう試合に出ないとか、そういう宣言をしているわけではないので、その辺は誤解しないように。
おそらく波のいい場所の試合には出てくるだろうし、クイックシルバーのWTイベントでワイルドカードで出てくることになると思う。
初戦のゴールドコーストはほぼ確実に出てくるんじゃないかと思うけど。
試合は必ずしもサーフィンが上手い人が勝つ、いいサーフィンを見せた人が勝つ、というわけではない。それはおかしいし、そんなものに人生をかけていいのか、みたいなことを、デーンは思っているわけです。確かに試合にはそういう側面があり、どんなにサーフィンが上手くても、それが30分の間で出せなければ、あるいはジャッジに評価されなければ負ける。
デーンは、5.50出せば勝てるときにも、最後まで9点を狙うというタイプ。そしてそれを曲げなかったが故のWT落ち。それをどう考えるかなんだけどね。
ま、クオリファイしていれば続けていたと思うので、この先ソウルサーファーでやっていきます、って宣言ではないと思う。
しばらくゆっくりして、自分なりに方向を探していくんだろうね。もう、26歳のいい大人だから。
ただ、今のところは来シーズン、クオリファイを目指してガツガツ真剣にスターツアー回る、ってことは考えられないけど。
昔からこの人はそうで、サーフィンはずっと上手かったけど、試合が下手で、というより、合わなくて、クオリファイがだいぶ遅れた。実力的にはすでにWT10年選手であってもおかしくないんだけどね。
でもま、その頑固さがあるからこそ、あの独創的なサーフィンなんだろうなと思う。
世の中うまく行かない。
ちょっとご無沙汰?
日本寒くて、つのだゆき、機能しないのであったよ。
え~、デーン・レイノルズ。皆さんその一挙手一投足に興味津々なんだろうなと思うんだけど、それは日本人ばかりではなく、アメリカやオーストラリアでも同じ状況。
しかも、このネット社会ともなると、けっこうあちこちでいろんな騒動が巻き起こっていて、もとプロサーファーでサーファーマガジン編集者のクリス・マウロという人が書いた、ま、いまどきの若いもんはすぐ気に入らないことがあると、道半ばで投げ出しちゃう、というか、ま、いまどきの若いもんはナットラン、的な、デーンのワールドツアーに対する姿勢に否定的な意見を書いたことで、賛否両論、英語圏のネット上で話題になってるわけだよ。
で、それに対して、デーン本人が答える形で、自身のサイトで心境を語っていた。
かなり長いので、多少英語がわかる人でも途中でめげたかも知れない。
そこで、お任せ下さい。そんなあなたのためにF+サイトの会員コーナーはあります。
全文和訳ののち、ニュース、インタビューにアップ完了です。こちら
これね、マジ本音だと思う。ま、もっと本音言っちゃえば、いいからみんな、ほっといてくれよ、あんたたちには関係ないだろ、ってことなんだろうと思うけど、さすがにそれはいえないので、これが限界の本音だと思う。
非常によくわかる。
縛られる、枠にはまることが窮屈なんだけど、それをしなくてはいけないことも理解している人間のジレンマ。
ま、クリス・マウロの意見も、だよね~、って感じではあるんだけど、結局はデーンの人生だからね。もちろんインダストリーやほかの人も巻き込むことになるわけだけど、それでもね、一人の人間としてのデーン・レイノルズの人生なので、好きに歩かせてあげたいな、と私は思う。
感想、カフェにてお待ちしております。
写真 asp/kirstin
色んな方面の人々やウェブサイトでの書き込みなどから、ツアーを離れることに関して、なにかオフィシャルな発表をしなくてはいけないというプレッシャーを感じてきた。実際になにが起きてるのかを、みんな知りたがってる、最新の情報を欲しがってるっていうんだ。その気持ちは理解できないこともない。自分だってなにが起きてるのか知りたいし、情報だって常にアップデートされていたい。ただ一つわかってほしいのは、僕にだって心臓があって、骨もあり、筋肉も、皮膚も、目も、歯もある。感情もある。あるときは感情に流されて行動し、また、あるときは意識的に決断を下す。でも、たいていは意識的に決断しているほうが多い。事実、僕は考えすぎることのほうが多い。神経質すぎるほどに考える。失敗を犯したら、ちゃんと対処してきた。怖く思うこともあれば、不安になったり、自信喪失したり、誘惑に負けてしまうことだってある。そして、人と接することによって、このような要素は倍増する。精神的に鍛えたほうがいいんだろうけど、いろんなことで落ち込むことが多い。でも、たいていはハッピーで、周りの人たちをハッピーにするのも好きだ。笑顔ひとつだけで、人をハッピーにすることができるときだってあるんだよ。でも、たいていは、もっともっとなにかしないと、人はハッピーにはなってくれない。正直でいたいと思ってる。特に自分に対しては。自分が恵まれているのはわかってる。ここに座ってる自分には、脈があって、呼吸ができ、外では鳥たちが鳴いているし、高速道路の音が遠くに聞こえ、太陽が沈もうとしていて、それに今日は金曜日だ。それだけでもありがたいよね。もちろん自分がその他のことでも恵まれてた環境にいるってことも、理解している。スポンサー3社がサポートしてくれるおかげで毎日サーフィンができ、旅に行き、食べていけて、住む家もある。僕はそのお返しに、スポンサーをいいイメージで人々に印象づける。なかなかいい仕事っぷりだと自分では思ってるんだけど、こうなってしまっては、その事に関しては賛否両論ありそうだね。サーフィンは僕の人生のなかで情熱を注いできたもの。だいたい海があること自体、我々は恵まれてるといつも思うんだ。熱すぎるわけでもなく、荒すぎるわけでもなく、酸性が強すぎて僕らの皮膚を溶かしてしまうようなこともない。それに陸地が絶妙な角度で海にのなかに傾斜していってるのは、どういうことなのー 何千マイル離れたところからエネルギーの塊がやってきて、それが柔らかに盛り上がり割れる。完璧な速さでそれは割れるので、ぼくらの小さな腕を振り回せばその速度に合わせることができ、数秒間無重力状態を波の頂点で味わったあと、フェイスを滑り降りていく。お好きな乗り方で自由に乗れるんだ。しかもたった一つだけじゃない。何千っていう波がやってくる。どんどんやってくる。サイズもまちまち、形も速度もぜんぶ違う。毎日、毎日違う波がくる。一生幸福感を味わえる。もちろんこの幸福感を感じるのを邪魔するいくつかの要素が、存在する。混雑、偽ツイッター、怒れるローカル、怒れるサーフ系ブロガー、熱心すぎるサーフフォトグ、クリス・マウロ、リップカールのコンテスト……と、リストアップしていけばキリがない。まあ、半分冗談だけど、半分は本気さ。それに、サーフィンは楽しむことだけじゃない。サーフィンはスポーツであり、ちゃんとした業界がそこにあり、公私混合は許されないわけだ。スポンサーから給料をもらってる、ってことは、それに対してある程度の義務が生じる。ある人はコンテストに出場することが、その義務に該当するだろう。ゼッケンを着て対戦相手をコテンパンにやっつけるんだ。薄っぺらで一次元的なクライテリアと、平均して双方に同じ波が来るわけじゃない不公平な条件で戦うということは、最終的にパフォーマンスだけで勝敗が決まることが稀な状況になってしまっている。よく、わからないけど、そこが面白いところなのかもしれない。コンペティションは楽しんでるけど、信じてるかどうかは別。 自分の人生を賭けるの値するのかどうか……。あるいは、これは僕の義務なんだから、そんなこと考えること自体ナンセンスなことなのかー 1月にやった膝の手術のおかげで、この疑問に答える必要はなかった。すでにそれでツアーを離れていたから。治り始めたころには、もう辞めるつもりでいた。義務よりも冒険をとったんだよ。キャリアを台無しにしてる、可能性を自分でつぶした、才能を無駄にしてる、そういう雑音はぜんぶ聞いたよ。でも、実際は、異なる方法だけど、建設的なことを試みていたんだ。世界中にトリップに行き、自分の限界を引き上げることに挑戦し、その結果、学び、成長し、進化して帰ってきた。コンテストのウェブキャストのように即時じゃないけど、でも最終的にはこういうことだってコンテストと同じくらい重要だし、こういうことからずいぶん遠ざかっていた自分に気付いたんだ。コンテストの結果さえよければそれでいい、という快適な場所に甘んじてた。サーフィンのコンペティションで成功するには、最悪なコンディションの中でも、それなりに恥ずかしくない演技を30分のなかでまとめられるように、自分のパフォーマンスに磨きをかけなくちゃならない。不確定要素は抹殺、やり残したことは片付ける。ボードから落ちるな。自分の道具に精通せよ。波の選択を誤るな。高得点に結びつく身体の動きを繰り返し試して、再現できるようにしろ……。もちろん例外もある。ニューヨークでケリー・スレーターがやったフルローテーション・スラブ・エアー・リバース。あれは繰り返してできる動きではなく、感動のパフォーマンスだった。ビーチに上がってきたときの会話:「ケリー・スレーター、あのスラブ・エアー・リバースはどうだったのー」「えっ、あれってそういう名前なのー」それに、ジョンジョン・フローレンスとガブリエル・メディナも例外。彼らが己のパフォーマンスに磨きをかけてくるのは時間の問題だけど、現時点ですでにコンペで成功を収めているのには感心する。まだまだ荒削りなのにだ。でも荒削りなところがまたいいんだろうな。今年ジョンジョンと一緒に日本でサーフィンして啓発された。あのとき、彼は毎回波に乗るたびに新しい領域を探っているように見えた。僕だって新しい領域を発掘したい。解放されたいときだってあるよ。そのトリップが終わるころには、自分のサーフィンがレベルアップした感触もあったし、気分もリフレッシュしたんだけど、そこで台風のスウェルにもてあそばれ、あばら骨をやってしまった。溺れそうにもなり、また一ヶ月海に入れない状態に逆戻り。愉しむには代償が必要ってことなのだろうか。特に危険を伴う波でジョンジョンについていこうとしたんだから、当然といえば当然なんだけど。よって、26歳になった僕は、ワールドツアーを離れることになった。才能を無駄にした。将来の可能性を閉ざした。プロとしての責任をとらなかった。彼が望むのは、クレヨン遊びを家でやって、メチャクチャなボードに乗ることだけ、っていわれるけど……でも、ちょっと待って、待ってくれ。それは真実じゃない。クリス・マウロの言うことなんて信じちゃダメだ。あいつは時代遅れの恐竜さ。理解できないんだよ。WCTの選手としては終わりを告げるけど、ここからまた新たなるスタートなのさ。野球のボールみたいなものなんだ。表面の皮が慎重に剥かれていき、中に巻かれた糸がほぐされ、最後は床に落ちた糸の山になる。でもそこからまた、もしかしたら役に立つような、たとえばセーターのようなものに編まれるかもしれないし、もしかすると、なにか綺麗なものになるかもしれない。小川の綺麗な水を飲む親鹿と2頭の小鹿が刺繍された名作のようなものに。どうなるかわからないじゃない。でも、うまくバランスが取れるようにしたいって願っている。そう、僕はメチャクチャなボードが大好きさ。でも、エアーをかますのも、自分の攻撃的な部分をカットバックで発散させるのも大好きさ。そして、コンペティションは最高だよ。もし感動を感じ続けられるならね。でも、僕にはランキングやトロフィーは何の意味も持たないものなんだ。それより何かを学びたい。何かを創り上げたい。創造的になりたい。旅、新体験、新しい感覚……そして、もっとも大切なのは、サーフィンの限界を試してみたいんだ。まだコンペは続けるつもりだよ。でも、それに翻弄されるようなことは、もうない、ってことさ。どんなバランスにするのかが、これからの課題になると思う。ここから果てしなく続く階段の第一歩だからね。わりと大きな第一歩ってことになる。ジャンプしたぐらいじゃたどりつかないほど大きな一歩。ロープとか安全装置なんかを使って登らなきゃ、越えられないような第一歩。で、そこに着いてみたらガッカリするようなことが待ってるかもしれない。もしかしたら古い段階のほうがよかったと思うかもしれない。でも、それが人生の不思議な部分だし、それを経験できるのは嬉しい。そして、それを可能にしてくれた人たちの恩は生涯忘れないつもりだ。まず、僕のサーフィンに、どんな形であろうとも共感をもってくれたファンたち。なぜならば、トリップにでかけ、食べていけ、支払いができ、サーフィンが続けられるのを可能にしてくれるスポンサーが僕についてくれたのは、結局のところ、ファンの皆さんのおかげだから。二番目にスポンサー。チャネルアイランズは僕が13歳のときから僕を信じ、僕の最大限の才能を引き出すボードを作ってくれている。それと同時にパフォーマンスとなんの関係もないボードだって作ってくれるのさ。ただ単にハイラインを描くことが楽しいってことを分からせてくれるだけのボードなんかもね。そしてクイックシルバー。この先何が起きるかわからないような年に再契約を交わしてくれて、誠実に商品開発・販売をしてくれることに感謝したい。ヴァンズには、僕を拾ってくれてありがとう、と言いたい。このチームに属する一人一人が僕の好みのサーファーや人間で、その仲間入りができたことを光栄に思う。その他にも感謝すべき人が大勢いるけど、今晩思い出せるのは以下の人々。僕のガールフレンド、コートニー。感動を与えてくれ、間違った考え方を直してくれ、愛情とアメをくれる君に感謝。ブレア(マネジャー)。君がいなかったら僕の生活はハチャメチャになっていただろう。うちの両親。ふたりの意見の不一致に感謝。普通の家庭には僕は向いてなかったかもしれない。毎週末、海岸線をドライブして大会に連れて行ってくれた父には特に感謝。あれはものすごい犠牲のうえに成り立っていたと思う。創造性を培い、恐れを知らない心を育み、いつも間違いのないように見守ってくれた母に感謝。幼いときから色んな体験をさせてくれた兄弟のブレックに感謝。おそらく僕のナンバーワンのファンである祖父母に感謝。とくに西海岸で開かれるコンテストには必ず来てくれるグランマ・ボニーとパパ・チャックに感謝。僕の出番が午後3時でも、いいパーキングスポットを確保するために、朝の7時には会場にきてくれるんだ。18歳のときにスーパー8のカメラをくれたグランパ・ボブに感謝。生涯の趣味を与えてくれて、ありがとう。……デーン写真asp/kirstinasp/cestari
今日もまた雨、ハレイワは今日も雨だった。
ホントに、ホントに良く降るな、といっているうちに、もう日本に帰るわけです。
結局始まって3日で終わったパイプの後にはあれ以上の波は無く、ランディ・ラリックまた正解みたいな。
でも来年のトリプルクラウン30周年(だったかな、とにかくきっちりの数)をもって、ランディ始め古い人たちはみんな揃って引退し、後進に道を譲ることになっているんだそうだよ。これは古い人たちの中のひとりから聞いた話なので、ホントの話だと思う。
ま、ランディ・ラリック体制から、マーティ・トーマス体制にバトンタッチということか。個人的にはどっちも良く知ってるから、どっちでもいいけど。
だからたぶん来年のトリプルクラウンは派手にやるんじゃないだろうか。とはいえお金が無いわけだけどね。
来年の事は誰もわからないわけで、ツアーだってまだまだスケジュールの変更がありそう。きっちり決まってるのは初戦だけ、って笑えない話もあるわけで……。
留守番部隊からの報告によると、うちのトラ子さんが目病み女になっていて、なんか、お岩さんみたいに目を腫らしている。原因不明。両目なので、黒い悪魔たちにひっかかれたわけでもなさそうで、結膜炎か、風邪か、とにかく涙目でブサイク顔。
かかりつけ獣医の小山先生から目薬とかもらってくれたようだけど、急いで帰らなくちゃ。
え~っと、今日の会員様専用ゴシップは何にしようかな。
ジョーディ・スミスのGFネタでもサラッといっておきますか。じゃ、後ほどF+サイト内のカフェで。
ホントに毎日毎日雨ばかり。
でも日本の雨と違って狐の嫁入り(太陽が出てるのに雨が降る状態のことを、昭和の人はこう言ってたんだよ)状態での豪雨という、良くわからないスコールなので、連日どんより真っ暗というわけではなく、急に雲の下に入ると雨、という話。しかし、良く降るな。
え~、ここのところのゴシップ営業(布教)のおかげで、対話に参加しないまでも、カフェ内を探索している会員様がだいぶ増えたようで、おそらくいろいろ発見して、出遅れたことを悔やんでる方が多いと思います。うふっ、ざま~みろ、みたいな。
え~、F+サイト内にはいろんなコンテンツがあるので、いろいろ探ってみてください。
写真つきの各種ニュース、インタビュー、日本語字幕つきのビデオ、壁紙もダウンロードできるギャラリーなど、おいしい部分は会員専用エリアがほとんどです。
フリーマガジンの雑誌F+とはまったく別の内容なので、会員様におかれましては、サイトはサイト、雑誌は雑誌で、2倍楽しめるようになっています。
新製品等のインフォメーションや物品販売のコマースコーナーは会員じゃなくても利用オッケー。ま、とにかくあちこち探ってみて下さい。今までアップしたインタビューだけでも雑誌1年分ぐらいあるんじゃね?
で、本日のカフェ、会員様専用ゴシップネタは、ハーレーの歴史とでも言いましょうか。
会員さんの質問に答える形ですが、ビラボン、ハーレー、ナイキと渡り歩くボブ・ハーレー(本日の写真)のビジネスサクセスのお話です。
まぁ、何もかもカフェに閉じ込めちゃうのもどうなのかな、ということで、ま、そんなに驚愕ではないゴシップをひとつここで下々の者にもオープンにしてやるか(笑)。
ボビー問題のあと、いろいろザワザワしていて、ASPボードミーティングはもめにもめているらしい。
基本的には下のほうの選手はほぼ全員ボビーの意見に賛成なわけで、今のシステムは欠陥だらけだと考えている。
実際問題今年、この新しいシステムで前後半2度の入れ替えで入れ替わったのは6人、そしてその中で返り咲きではない、新人となるとたった4人なわけで、もっと入れ替わりを増やす目的で変えたはずのシステムが、現実には逆方向に機能している状態だ。
もうひとつはコンテストフォーマット。
3日で終わるフォーマットのはずが決して終わらず、終わっても朝から晩まで20ヒート以上こなしてようやく、という状態。
ならば、ラクに3日で終わったパイプのフォーマットはどうか。
ラウンド1から3をデュアルでおこなうので消化は早いし、ワールドカードも12人入れられるし、よさそうに見える。でもこれにも問題があって、シーディング下位の12人は、2ラウンド勝ちあがらないとトップ12のラウンドまでいけないという不公平感があり、また、デュアルヒートでは、プライオリティのない選手がやろうと思えば故意に他の選手の邪魔が出来る、あるいはギャラリーにわかりにくい、という問題点もあり、なかなか八方丸くはおさまらない。
侃々諤々の末、じゃ、昔の普通のシステム、WTとスターツアーに分けないで、統一でやる、という90年代初頭までのシンプルなものに戻そう、という意見まで出ていて、なかなか結論が出ないでいるようだ。
ボビーの残した波紋は大きく、彼の指摘しているポイントがあながち間違いではないばかりか、ある意味不都合な真実であるあたりが、ASPボードミーティングを2分する大問題に発展しているようだ。
また、ASPの形態そのものにも議論がでていて……って、この先は会員様専用でしょ(笑)。カフェで後ほど。
本当に、まだまだ毎日のように雨が降り、今回のスウェルは後半風があわなくて、そう長くいいときが続かなかった。
そんなコンディションにイライラして、国内線移動のメインランド組カメラマンたちは、チャッチャとチケットを変更して、クリスマスに向けて我が家に移動しているようで、だいぶ静かな感じではある。
インターナショナル組はそう簡単にはチケットを変えられないので、まだいるけど。
それでもパイプの本来のピリオドが終わる21日にはきれいさっぱり、WTサーファーもメデイアもいなくなるんだろうな。
メディアに関して言えば、スライドの時代なら1枚しかないスライドの奪い合いなので、長くいたもん勝ちのようなところもあったわけだけど、今やデジタル。FTPアップで即日世界中どこからでもゲット可能だし、コピーだって出来ちゃうので、奪い合うというよりは、他誌とかぶっちゃわないように、気をつけるぐらい。
だから、ネットワークさえ持っていれば、現場にいないで日本の机の上からでもすべてをコントロールできる。ヘタしたら取材だってできる。
今はインタビューだってメールでやってください、というサーファーが増えている。余計なこと言わない、とか、オバカな言い回しをしない、とかってふうにね。そして、そうチームマネジャーから指示されてる場合も多い。面と向かってマンオンマンのトーク勝負で本音を引き出す、みたいなのは、すでにオールドスクール? なのかもしれない。
政治家と同じ。事務方の作ったシナリオどおり、あるいはプロデューサーの演出どおり、サーファーも他の芸能人やアスリートのように、虚像を管理されつつある。
どの道ボビーの一件いらい、本人の本音が聞けるのは、現場の本人との世間話の中だけになってきた。
だからホントかガセかわからないけど、現場の深いところでまことしやかにささやかれる噂話は貴重な情報源だ。
で、今日の会員様専用ゴシップ、当たるも八卦、当たらぬも八卦は、大物サーファーXXXの移籍問題。F+サイト内、カフェ、……世間話でゲットよろしく。
あ、この写真は、どこに行くにもカメラと一緒のジュリアン・ウイルソンですけどね。
あれだけ成功したニューヨークのクイックシルバープロが、2012年以降はキャンセルになることが決まった。
ま、メインの理由はお金の問題だけど、詳しくは、そしてそれに続くスケジュールがらみのゴシップは、会員様専用。カフェのトリプルクラウントピのほうで。
はい、営業、営業、布教、布教(笑)。
それでも、今年、東海岸でクイックシルバーがあのイベントをやった事は、アメリカのサーフシーンに大きな影響を与えたと思う。特に東海岸では。
あの波が東海岸にあること、古くからのサーフカルチャーが東海岸にあること、それを世界中に知らしめたイベントだったと思う。
おそらくこの先、あのエリアから有名なサーファーが何人も出てくるようになると思う。
子供のときにクイックシルバープロをロングビーチで見て、プロになろうと思った、というサーファーが出てきても何の不思議もない。
そのぐらいシーンに大きな影響を与えたと思う。ま、一年でその使命は果たした、といっても過言ではないし、つぎ込まれた莫大な金額は、必ずいつか、サーフシーンに返ってくるはずだと思う。
今日はパイプ、時々バックドア、6-8フィートレンジ、オフザウォールでかすぎ、しかし、コンテストのときほどいいコンディションではない感じなので、あそこで終わって正解。
ジェイミー、ジョンジョンその他のローカル軍団登場、オウエン、ジュリアン、ディーン・モリソン、などのオージーも登場。でもなんか、今ひとつのクオリティだったな。
私はハーレーハウスにお邪魔して、関本、河村、大橋の湘南若手ハーレートリオ(なのか?)を、キレイに並べて撮影終了。次号の記事ひとつ決定。
今年、大都市での動員数を期待し、見事ハリケーン・スウェルを当てて大成功に終わったニューヨークのクイックシルバー・プロだが、どうも来年の雲行きが怪しくなってきた。ASPの関係者によると、「残念なことだが、2012年のクイックシルバープロ・ニューヨークはキャンセルになってしまった」と発表があった。キャンセルの理由は述べていないが、今年はウィメンズのトリプルクラウンもキャンセルされていることだし、世界中が不景気だからしょうがないというとこか。シーズン中盤に開催されたクイックプロ・ニューヨークでは、ケリー・スレーターとオーウエン・ライトのライバル関係に注目が集まり、今シーズンの「見せ場」の一つを作ったというのに、残念なことである。ニューヨークというビーチブレイクのイベントがドリームツアーに加わることに関しては、選手たちも賛否両論であった。だが、優勝賞金が30万ドルともなれば、苦言を漏らしていたのはボビー・マルチネスぐらいのもので、残りの選手は優勝賞金30万ドルを聞いてモチベーションが高まったにちがいない。2012年はすでにリップカールのサーチもキャンセルになっている。エキゾチックなロケーションを世界中の海から探し出してきて観ている我々に夢を与え続けてくれたサーチだが、2012年はお休みして、まらさらにパワーアップしてもどってくるということになっている。ただ、暗いニュースばかりではない。来年はずいぶんとご無沙汰していたフィジーのイベントをヴォルコムがみなさんのお茶の間にお届けしてくれる予定である。それにこれはまだ本決まりではないのだが、カリフォルニアのスティーマーレーンで開かれているオニールのコールドウォーター・クラシックが、もしかしたらプライムからワールドツアー・イベントに格上げされるかもしれないという噂もあって、ニューヨークとサーチがキャンセルになった分タバルアとスティーマーレーンが増えて、結局今年と同じ試合数(11試合)で変わりはナシということか。ニューヨークのコンテストが開かれたロングビーチでは、じつはこれまで13年間同じ時期にアンサウンドプロというローカルコンテストが開かれていたらしく、クイックプロ・ニューヨークがキャンセルとなったいま、そのコンテストが復活することが確実になった。このローカルコンテストの主宰者であるマイク・ネルソン氏はニューヨークにワールドツアーを誘致することに尽力をつくした方で、「キャンセルになったことはみんな残念がってるけど、コンテストを主催すには決して向いているとはいえないロケーションだから、クイックシルバーのとった決断は理解できる」と語った。地元のニューヨーカーにとっては一回きりの、まさにドリームツアーとなってしまい、ひと夏の夢のように過ぎ去った幻のイベントとして人々は語り継ぐのであろうか。ワールドツアーとはいわなくても、4スターでもいいし、6スターでもいいのでぜひ復活させてもらいたいものだ。
これ何かわかる人は、F+サイト、カフェ通? あのね、本当にブログで使おうと思って写真撮ったのよ。これがその証拠。
F+の記事の写真に見えてたのは偶然なんだけどね、気がついた虫眼鏡くんがいたりして(笑)。
今日ものんびり。波は少し上がってきたね。夕方は晴れていい感じだけど、それでも午前中ドンよりだったし、ホント今年のハワイは雨多すぎ。
今日の会員様専用ゴシップは、ASPのCEO辞任にまつわる噂話。