パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。
サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。
さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。
サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。
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近日中に先日のケリーのパイプでの快進撃、オリジナル映像によるショートクリップをご紹介できると思います。おなじみサーフフードピクチャーズのシリーズもの、サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版です。まだ発売日は未定ですが、なるはやで皆さんにあのケリー優勝の感動の詳細をお届けすべく、鋭意編集中とのことです。今回は一足先に写真を提供していただきました。
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そうこうしているうちにケリーも50歳、サンセットのウエイティングピリオドがスタートした。ラウンドワンはバロン・マミヤとの再対決。まぁ、50歳でCTの試合に出るということそのものが記録なわけで、本当に息の長い選手だ。しかもずっと第一線。
サンセットに出て、オーストラリアも行く、という話なので、パイプ優勝引退の花道ではなく、トップ5を狙いに行くことにしたんだろう。ファイナルズはトラッスルズなのでケリーも得意するところ。パイプほどではないけど、有利なポイントのひとつと言える。ただ、エアーゲームになってしまうと勝ち進むのは厳しいだろうから、ランキングトップで入りたいところ。まぁ、それで逆転負けとかしたら群衆暴徒と化すかも(笑)。
質問:セミファイナルヒート1、ケリーVSブラジルのミギュエル・プポのヒート、序盤のノンプライオリティシチュエーション時のインターフェアレンスについて質問です。
パイプラインはバックドアも同居していて、あの場面はケリーのバックドアに優先権があった、と判定されました。が、ミギュエル・プポのパイプライン優先だったようにも今になっては、ですが見えてしまいます。
自分もジャッジをするのであの場面のジャッジの緊迫感がとても分かります。そこにはケリースコアならぬケリージャッジが動いた可能性も否定出来ません。
あれがケリーではなくモーガン・シビリックだったらモーガンのインターフェアだった可能性もなきにしもあらず、かと。その辺りも含めジャッジの心情もとても分かるのですが、客観的に見てユキさんにはどう見えましたか?
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星新一のショートショートに、「おのぞみの結末」というのがあったなぁ、とすぐに思った。ケリーのインタビューの一言一句よりなにより、そんなことを瞬時に思うほど私の意識はサーフシーンから離れているんだろう。
2022シーズン初戦、ビラボンプロパイプライン、優勝ケリー・スレーター。ほとんどの人の「おのぞみの結末」。特にWSLにとってはまたとないニュースかなと思う。なんだかんだ言って、まだまだケリー人気というのはアメリカだけでなく、世界中で高いから。
来週の金曜日には50歳になるケリーの49歳最後の試合での優勝、8度目のパイプのタイトル。初優勝の92年から30年目の快挙……ってまぁ、数字的なことを掘り下げてあげればいくらでも驚きの記録は探せるのだけど、このケリー優勝という結末を予想するのは、そう難しいことでなかったと思う。
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写真は猫のシンクロ。こういうものを眺めていると、すっかり隠居生活がしみついてしまい、もういいかな~、という気になってくる。弱る、というのとはまた違う感覚だ。
「つのだゆき」がやりたかったのは、自分がハマったサーフィンというものの世界の頂点の真実を見てみたい、ということだけだ。それはとっくの昔に達成した目標だ。
「つのだゆき」が「つのだゆき」として、その時代のサーフシーンに向けて伝えるべきと思うことはすべて伝え切ったと思うし、これ以上求められる筋合いもない。
何しろ私のスタンスで私のやってきた仕事をするとなると、万年赤字で持ち出しだ。自分が他の仕事で稼いだお金をすべてつぎ込んでほかの何かをやりたい、という奇特な人などいないと思う。たとえそういう奇特な人がいたとしても、今の管理されたサーフコンペシーンでは、私が歩いてきた時代のような見方や選手との接し方はできないだろうし、できたところでアンディやケリーのような強烈な個性はもう見あたらない。作られたイメージを拾ったところで、面白くもなんともないだろうし、そこに私財を費やすなんて馬鹿げている。そういう意味で、「つのだゆき」は実に運がよかった。モーメンタム世代、ニュースクール、プリスクール、アンディ、ケリー、クーリーキッズにブラジリアンストーム……この先これ以上の何かが継続するようには思えない。ある意味みんな管理されすぎだから。
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いよいよこの週末からCTの第1戦、ビラボンプロパイプラインがスタートとする。新デザインのすっきりロゴとか、今シーズンの試合はスポンサー名+プロのあとに会場名が来るフォーマットが多いとかの統一感があって、なんだろう……いちいちプロっぽいというか、サーファーはそんなこと気にしませんよ、と突っ込みたい気分というか、とにかく変化は感じる。でもあの辺のトリプルクラウンがらみのパイプラインマスターズのような、ネーミングの版権のようなものの所有は複雑で、WSLも思うようには使えないんだろうとも思う。一般的にはパイプマスター、って通りがいいんだけどね。
今年は初めて女子もパイプで公式戦が行われるので、いよいよオナゴもパイプ、チョープーやらなきゃならん時代がやってきた感がある。誰も怪我無く試合が終わることを祈るばかりだ。だってケガが長引けばミッドシーズンカットで後半戦を棒に振るわけだから。ホント、ひどいシステムを考え付いたもんだ、と思う。単純に人数が減れば、経費削減には有効か。
質問:サーフボードと、サーファーのパフォーマンスは、どのくらい相関性があるのでしょうか?
100%と言ってもいいのだろうか、と思う。技術的にどんなにうまいサーファーも、その技術に反応してくれるサーフボードがなければいいサーフィンはできない。逆に下手なサーファーも、自分に合っているいい板に当たれば2階級特進となる。
プロなら勝つための準備のためにいいサーフボードを手に入れる、というのは必要不可欠項目だ。
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6歳にしてCTにクオリファイしたケイトリン・シマーズが、学業に専念するために今回のクオリファイを辞退した。クオリファイしたのに辞退って、タジ以来史上ふたり目かな、と思う。実力のある選手なので、高校卒業後再度クオリファイはあるとは思うけど、どうだろうね。物事にはタイミングって確実にあるし、タジは辞退してすぐに再クオリファイして活躍したけど、あの時辞退しなければワールドタイトルもあったのかもしれない、とか、いつも引っ掛かってしまう。
だからと言って、ケイトリンの学業優先という考え方には賛成だし、スポーツシーンの若年化に伴うこうした問題はこの先もどんどん出てくるはずなので、できれば両立の方法を見いだせたらと思う。ケイトリンの代わりに入るのはオーストラリアの19歳、モリー・ピックラム。
同じ年齢のハワイのベティルー・サクラ・ジョンソンは今のところ辞退のアナウンスがないので、CT選手としてパイプから参戦するのだろう。それにしてもハワイすごいな。CSからのクオリファイ6人のうち半分ハワイだもの。まぁカリッサ効果もあるけど、CSの会場の問題もあるのかなと思う。最終戦がハレイワってけっこうハワイアンには有利だと思うし。
写真は近所の仲良し犬、ハナちゃんとみっくん
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あけましておめでとうございます……と言うには遅いか。
まぁ、いつものようにそうこうしているうちに1月が終わるわけだね。
ふつうなら12月1月ぐらいはクオリファイがどうこう、みたいな感じで盛り上がるわけだし、そういうインフォメーションも届いてはいるけど、なんかなぁ、新しいCT選手です、みたいなメールもらっても気にならないというか……
やはりどうしてもトップ5だけにチャンスとか、トップ22だけで後半、みたいなシステムになっちゃうと、結局前半終わってどうなの? あたりをわかっておけばいいかな、みたいになっちゃう。昨シーズンのモーガン・シビリックみたいなラッキールーキーが出てくる確率はとても低いし、演出とかでないかぎり、ルーキーでいきなりトップ5って、そうそうないかなぁ、と思う。ケリーとかステファニー・ギルモアみたいなルーキーイヤーでワールドタイトルってのもないわけじゃないけど、それは10年にひとりレベルの逸材の出来事なので、ここ数年はそれが出てきた感はない。
なんか見ていると演出全開臭プンプンではあるし、プロレス的なスポーツ興行になっていきそうな感じはするし、個人的には確実に興味を失いつつある。
ハワイではバックドアシュートアウトが行われていて、今月末から2022シーズン第1戦のパイプがスタートする。ノースはそこらじゅうでオミクロンクラスターらしいけど、どうなんでしょうね。
昔一世を風靡したトリップサーファー、フリーサーファー、ソウルサーファーはどうして消えたんでしょう?
という質問を複数人から受けていますが、それではお金にならないので、ビッグウエイバーになったか消えたというのがひと時代前までの答えで、現状ではDVDも時代も終わったので、ユーチューブに移住して生き残っている、となるのでしょうか。
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先日茂原駅に友人を迎えに行ったら、なんと改札出たところに長生郡市のマスコットキャラクター勢ぞろい。何のイベントかわからないけど一宮いっちゃん含めてズラリの図だった。
左から村の花、ハマヒルガオを手にした長生村の「太陽くん」、頭に流れる天の川の対岸に織姫と彦星をあしらった茂原市の「もばリン」。まぁ、茂原といえば七夕か。そして梅の産地として有名な睦沢町からは「うめ丸くん」、水のしずくや背中の葉っぱや太陽で豊かな自然をモチーフにした長柄町の「ながラン」。そしてわれらが一宮町の「一宮いっちゃん」。上総国一之宮である玉前(たまさき)神社の巫女さんがモチーフかな。主祭神の玉依姫(たまよりひめ)さまは太東岬に上陸、その一族が年に一度お出ましになる祭典場が志田、神聖な場所なのだよ。だからあそこに鳥居がある。私は毎年初詣は玉前神社で、玉依姫さまに「健康な金持ち」になれるようにご祈祷をお願いしている。玉前では「波乗り守」とか売ってるし、「一宮いっちゃん」のお友達の「こなみちゃん」は頭にサーフボード乗せてるけど、そこまで行くのはどうなの? とか思ってしまう。けど、「一宮いっちゃん」は好き(笑)。
まぁ。そんなこんなでもうすぐ玉前詣での新年だ。早いなぁ、本当に。で、あっという間に2023カレンダー制作の季節じゃん(笑)。そうだ、2022カレンダーとリンクしているコラムも書かなくちゃ。まずは2022年1月1日、ケリー・スレーター編公開だわ。急がなくちゃ。
(コラムリンクはカレンダー内にあるQRコードより)
さて、小学校の先生から、サーフキッズの教育論を聞かれているわけだけど、う~ん、基本、教育はしっかり受けておいたほうがいいと思う。後で困るのは親であり本人であるから。
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来年のことを言うと鬼が笑うんだろうけど、笑ってもらいましょうww
コロナから2年ぐらい、国内でのWSLの試合がなかったわけだけど、WSLアジアパシフィックのリリースによれば来年3月21-27日に釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ(志田でいいじゃんねぇ。海岸とビーチ重複だし……といつも思う)男女のQS1000イベントが行われることになった。
1000じゃ意味ないじゃん、と思う向きもあるだろうけど、世の中は通常の状態ではないので、この1000は10000と同じぐらい重い。
日本ではコロナひと段落ではあるけど、世界的にはまだまだで、QS選手があちこち世界中を転戦して回る、という状況には程遠い。よって、QS世界ランキングでCS(チャレンジャーシリーズ)の出場権を決めるという従来の方法は取れず、リージョンごとに枠を決めて出場権を振りわける方式が継続している。日本が属するアジア枠は男女各6名。アジアの競技人口をかんがみると、女子6名って超広き門かな、と思う。超ラッキー。で、まぁとにかく、予定されているのはこの1試合なので、最初で最後というか、リリースによれば最終戦となっているので、ここで決まっちゃうのかな、と思う。
そういう意味では1000だろうが5000だろうが、構わない。この3月の一年中で一番寒い(気温は上がるが水温が低いままなので、体感はとても寒い)志田を征したものがCS出場権を得ることになるのだろう。まぁ、何はともあれ、めでたしめでたし。
●質問:日本人とのハーフだったり、海外で生まれ育ったサーファーの活躍が目立ちますが、彼らが活躍できているのはフィジカルの影響? それとも育った環境?
もし彼らが日本で生まれ育ったとしたなら、今のように活躍できているのでしょうか?
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今年はやはり暖かかったんだろう。今頃になってあちこちで紅葉真っ盛りだ。千葉は暖地なので、紅葉は遅いのだが、今年はより遅れたような気がする。
えっと、前回の続きね。プロサーファーに明るい未来はあるのか? だね。
まぁ、正直なところないだろうなぁ。まぁ、明るい未来というスケールも各方向にあるので、金銭面に限らないのなら、夢をかなえる、的な明るい未来はどのプロサーファーにでもチャンスがあるだろうとは思う。ただし、経済的にサーフィンだけで生涯食べていく、という話になると、ないだろうな、と思う。
CT選手にしたって明るい未来はその中のほんの数人だけだろうし、いつまでこのコンペバブルが続くのかも疑問だ。
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今年のは最も出来がいいと好評価をいただいています。やっぱチャンピオンってそれなりに持ってるしね。ああして並べるとワールドタイトルのカップのデザインの変遷とかも面白いし、何よりみんな誰もが、僕の、俺の、みたいな得意顔してるのが笑える。