6歳にしてCTにクオリファイしたケイトリン・シマーズが、学業に専念するために今回のクオリファイを辞退した。クオリファイしたのに辞退って、タジ以来史上ふたり目かな、と思う。実力のある選手なので、高校卒業後再度クオリファイはあるとは思うけど、どうだろうね。物事にはタイミングって確実にあるし、タジは辞退してすぐに再クオリファイして活躍したけど、あの時辞退しなければワールドタイトルもあったのかもしれない、とか、いつも引っ掛かってしまう。
だからと言って、ケイトリンの学業優先という考え方には賛成だし、スポーツシーンの若年化に伴うこうした問題はこの先もどんどん出てくるはずなので、できれば両立の方法を見いだせたらと思う。ケイトリンの代わりに入るのはオーストラリアの19歳、モリー・ピックラム。
同じ年齢のハワイのベティルー・サクラ・ジョンソンは今のところ辞退のアナウンスがないので、CT選手としてパイプから参戦するのだろう。それにしてもハワイすごいな。CSからのクオリファイ6人のうち半分ハワイだもの。まぁカリッサ効果もあるけど、CSの会場の問題もあるのかなと思う。最終戦がハレイワってけっこうハワイアンには有利だと思うし。
写真は近所の仲良し犬、ハナちゃんとみっくん
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あけましておめでとうございます……と言うには遅いか。
まぁ、いつものようにそうこうしているうちに1月が終わるわけだね。
ふつうなら12月1月ぐらいはクオリファイがどうこう、みたいな感じで盛り上がるわけだし、そういうインフォメーションも届いてはいるけど、なんかなぁ、新しいCT選手です、みたいなメールもらっても気にならないというか……
やはりどうしてもトップ5だけにチャンスとか、トップ22だけで後半、みたいなシステムになっちゃうと、結局前半終わってどうなの? あたりをわかっておけばいいかな、みたいになっちゃう。昨シーズンのモーガン・シビリックみたいなラッキールーキーが出てくる確率はとても低いし、演出とかでないかぎり、ルーキーでいきなりトップ5って、そうそうないかなぁ、と思う。ケリーとかステファニー・ギルモアみたいなルーキーイヤーでワールドタイトルってのもないわけじゃないけど、それは10年にひとりレベルの逸材の出来事なので、ここ数年はそれが出てきた感はない。
なんか見ていると演出全開臭プンプンではあるし、プロレス的なスポーツ興行になっていきそうな感じはするし、個人的には確実に興味を失いつつある。
ハワイではバックドアシュートアウトが行われていて、今月末から2022シーズン第1戦のパイプがスタートする。ノースはそこらじゅうでオミクロンクラスターらしいけど、どうなんでしょうね。
昔一世を風靡したトリップサーファー、フリーサーファー、ソウルサーファーはどうして消えたんでしょう?
という質問を複数人から受けていますが、それではお金にならないので、ビッグウエイバーになったか消えたというのがひと時代前までの答えで、現状ではDVDも時代も終わったので、ユーチューブに移住して生き残っている、となるのでしょうか。
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先日茂原駅に友人を迎えに行ったら、なんと改札出たところに長生郡市のマスコットキャラクター勢ぞろい。何のイベントかわからないけど一宮いっちゃん含めてズラリの図だった。
左から村の花、ハマヒルガオを手にした長生村の「太陽くん」、頭に流れる天の川の対岸に織姫と彦星をあしらった茂原市の「もばリン」。まぁ、茂原といえば七夕か。そして梅の産地として有名な睦沢町からは「うめ丸くん」、水のしずくや背中の葉っぱや太陽で豊かな自然をモチーフにした長柄町の「ながラン」。そしてわれらが一宮町の「一宮いっちゃん」。上総国一之宮である玉前(たまさき)神社の巫女さんがモチーフかな。主祭神の玉依姫(たまよりひめ)さまは太東岬に上陸、その一族が年に一度お出ましになる祭典場が志田、神聖な場所なのだよ。だからあそこに鳥居がある。私は毎年初詣は玉前神社で、玉依姫さまに「健康な金持ち」になれるようにご祈祷をお願いしている。玉前では「波乗り守」とか売ってるし、「一宮いっちゃん」のお友達の「こなみちゃん」は頭にサーフボード乗せてるけど、そこまで行くのはどうなの? とか思ってしまう。けど、「一宮いっちゃん」は好き(笑)。
まぁ。そんなこんなでもうすぐ玉前詣での新年だ。早いなぁ、本当に。で、あっという間に2023カレンダー制作の季節じゃん(笑)。そうだ、2022カレンダーとリンクしているコラムも書かなくちゃ。まずは2022年1月1日、ケリー・スレーター編公開だわ。急がなくちゃ。
(コラムリンクはカレンダー内にあるQRコードより)
さて、小学校の先生から、サーフキッズの教育論を聞かれているわけだけど、う~ん、基本、教育はしっかり受けておいたほうがいいと思う。後で困るのは親であり本人であるから。
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来年のことを言うと鬼が笑うんだろうけど、笑ってもらいましょうww
コロナから2年ぐらい、国内でのWSLの試合がなかったわけだけど、WSLアジアパシフィックのリリースによれば来年3月21-27日に釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ(志田でいいじゃんねぇ。海岸とビーチ重複だし……といつも思う)男女のQS1000イベントが行われることになった。
1000じゃ意味ないじゃん、と思う向きもあるだろうけど、世の中は通常の状態ではないので、この1000は10000と同じぐらい重い。
日本ではコロナひと段落ではあるけど、世界的にはまだまだで、QS選手があちこち世界中を転戦して回る、という状況には程遠い。よって、QS世界ランキングでCS(チャレンジャーシリーズ)の出場権を決めるという従来の方法は取れず、リージョンごとに枠を決めて出場権を振りわける方式が継続している。日本が属するアジア枠は男女各6名。アジアの競技人口をかんがみると、女子6名って超広き門かな、と思う。超ラッキー。で、まぁとにかく、予定されているのはこの1試合なので、最初で最後というか、リリースによれば最終戦となっているので、ここで決まっちゃうのかな、と思う。
そういう意味では1000だろうが5000だろうが、構わない。この3月の一年中で一番寒い(気温は上がるが水温が低いままなので、体感はとても寒い)志田を征したものがCS出場権を得ることになるのだろう。まぁ、何はともあれ、めでたしめでたし。
●質問:日本人とのハーフだったり、海外で生まれ育ったサーファーの活躍が目立ちますが、彼らが活躍できているのはフィジカルの影響? それとも育った環境?
もし彼らが日本で生まれ育ったとしたなら、今のように活躍できているのでしょうか?
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今年はやはり暖かかったんだろう。今頃になってあちこちで紅葉真っ盛りだ。千葉は暖地なので、紅葉は遅いのだが、今年はより遅れたような気がする。
えっと、前回の続きね。プロサーファーに明るい未来はあるのか? だね。
まぁ、正直なところないだろうなぁ。まぁ、明るい未来というスケールも各方向にあるので、金銭面に限らないのなら、夢をかなえる、的な明るい未来はどのプロサーファーにでもチャンスがあるだろうとは思う。ただし、経済的にサーフィンだけで生涯食べていく、という話になると、ないだろうな、と思う。
CT選手にしたって明るい未来はその中のほんの数人だけだろうし、いつまでこのコンペバブルが続くのかも疑問だ。
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今年のは最も出来がいいと好評価をいただいています。やっぱチャンピオンってそれなりに持ってるしね。ああして並べるとワールドタイトルのカップのデザインの変遷とかも面白いし、何よりみんな誰もが、僕の、俺の、みたいな得意顔してるのが笑える。
伝統的なワークウエアや、音楽からのインスピレーションを落とし込んだヴィンテージスタイルを提案するカリフォルニア発のBRIXTON(ブリクストン)が、日本初となるフラッグシップストアを、2021年12月18日(土)原宿にオープンする。
クラシックなシルエットを現代的にアレンジしたキャスケットやフェドーラ、ポークパイハットなど、ブランドを象徴するアイテムでもあるヘッドウェアをメインに、アパレルラインもメンズ、ウィメンズの両ラインを取り揃えるなど、BRIXTONの世界観を体験できる空間となる。是非チェックしてほしい。
BRIXTON TOKYO
東京都渋谷区神宮前6-18-6
TEL: 03-6712-5578
営業時間: 12:00-20:00 / 土日 11:00-20:00
定休日: 火曜日
www.brixtonltd.com
■About Brixton
2004年、カリフォルニアで3人の友人達によって、ヴィンテージやアンティークからの着想を表現したヘッドウェアを作る事からスタートしたBRIXTON。音楽やスケート、サーフィン、モーターサイクル、ストリートカルチャー、これらにまつわる人々に触発された3人のライフスタイルと、敬愛するヴィンテージに対する思いはヘッドウェアだけに留まらず、
現在はウエアやアクセサリーなど様々なアイテムに落とし込まれています。
ブランド名はイングランドのパンク・ロックバンド「THE CLASH」の楽曲"GUNS OF BRIXTON"に由来し、昨年にはJOE STRUMMERとのカプセルコレクションをリリース。今春にはフェンダー社とのコラボレーションを行うなど、音楽やカルチャーに根ざしたスタイルと、ベーシックながらも時代を超えて身に着ける事ができるこだわり抜かれたディティールのアイテムを展開しています。
もうこんな景色が世の中のあちこちに輝くようになりました。ついこの間コロナがどうこうって始まったような気がしてるけど、もう2年ですね。あんなに通っていた空港も、もう2年近く行ってないわけで、世の中変われば変わるもんだな。私は車は走って止まればいいと思っている人なので、めったに洗ったりしない派で、以前はクラウンパーキングのおばちゃんに成田で預ければ洗車機かけてくれるから、きれい、ってレベルだったけど、それがずっとないのでこの間、人生で初めてセルフの洗車機をかけてみた。いいね。ケルヒャーより簡単でキレイになる。また一つ、私人生で今まで何やってたんだろう、が増えた(笑)。
ゆで卵をキレイにむけるようにするゆで方、焼き芋の作り方、布団カバーのかけ方、洗濯槽洗浄ボタンの発見……すぐにはすべて思い出せないけど、家にいるようになって、人生終盤に差し掛かっていろんなことに開眼している。
●質問
ユキさんが思う「リタイア後のキャリアで最も成功を収めたと思うサーファー」はズバリ誰ですか?
人それぞれ、リタイア後もサーフィン関連の仕事をする人、異業種につく人、仕事をしない真のリタイア生活を送る人など、さまざまだが、昔はサーフショップやシェイパー、近年はコーチ業やWSLの内部の仕事やコメンテイターなど、別のリタイア後の道も開けてきている。
コーチとしてリタイア後に名をはせた走りはグレン・ホールかな。
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今年も残すところあと1ヶ月を切りました。そろそろ来年のカレンダー選びを始めませんか?
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●質問
ガブリエル・メディーナは、技術、メンタル、タクティクスと三拍子揃っている選手。特に近年では頭の良さがコンペに必要と、試合を見ていて感じます。
ユキさんが今まで見てきた中で一番頭が良い(ずる賢い、も含めて)と感じたサーファーって誰ですか? また、その逆(柔らかく言うと…頭の良し悪しは抜きにしてもサーフィンがうまい人?)も知りたいです笑
コンペティターとしての頭の良しあしは、いかに相手の心理を読み、いかに早く20点までのコンマ1刻みの加減計算をこなし、いかにルールブックの隅々までを理解し、それを自分の利益につながるように瞬時に応用、行動するか、ということだと思う。
人間としてのインテリジェンスとなると、それはインタビューでの受け答えとか、発言とかで見えたりはするけど、まぁ、プロサーファーの個々のインテリジェンスを論じるのはやめておこうと思う。職業プロサーファーとなれば、試合に勝って賞金を取る、あるいは勝たなくても高い人気を得る、影響力を持つ、というようなことが成果になるわけだけど、今の世の中、SNSは炎上させてナンボのような面もあるので、人気、影響力のようなものはインテリジェンスとは無関係だろうし、本当の意味での支持率が計りにくくなっているように思う。
30年近く試合を見てきて、頭の良さ、というキーワードで検索をかけて、やはり一番驚いたのはガブのプライオリティがないけど相手を押さえるために犯したインターフェア。2019年パイプ、相手はカイオ・イベリ。
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遅くなりましたが、カレンダー販売スタートでございます。
F+サイト内マーケットでお求めください。
すでにご購入の方、発送まで今しばらくお待ちください。
サイト内でも一般公募をさせてもらいました「サーフィン格言」、今回採用させていただいた格言は下記の方々の投稿です(敬称略、掲載月順)
ユキさん
東海岸北
毛離慰・擦痛―っ
ハナコナ
なかぢサン
てつ
富士
イヌマ・パリオ
moichan-surf
健やかメタボ
練馬・ザ・サーファー
さわやか
なんか、ペンネームだけでサーファーの少子高齢化が見えるような気がするのは私だけだろうか(笑)。ま、いいやね。年寄りでも若くても、サーフィン好きには変わりはないわけだから。
なんだかんだ言っているうちに今年ももうあとひと月なわけで、早いなぁ。
先日田原で行われたJPSAの最終戦では男女グラチャンが決まり、メンズは西慶司郎、ウイメンズはルーキーオブザイヤーと同時受賞の松岡亜音。コロナ禍で試合数が少なく、実際に行われたのは4試合、うち3試合のトータルだけど、それでも年間4試合で、まがりなりにもツアーという体裁を整えられたのは国内ではJPSAだけで、う~ん、やっぱJP逆風に強いなぁ、という感じがする。選手としては感謝感謝、足向けて寝ちゃダメだと思う。
今年1戦目の一宮を見た時点で、今年は慶司郎が取るんだな、と思っていた。確か初戦は3位だったけど、サーフィンの安定感が半端なかったし、それは時折見かける練習でのそれも同じだった。だから鴨川の時に本人にちょっとオマジナイをかけておいた。
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●質問、先週の続き
②サーフィンのスポーツとしての競技力を追求すると、没個性に向かってしまうのか?
③サーフィンがメジャースポーツになるためには、採点方法が変わる必要があるのか?
このふたつは共通するところが多いので、一緒に回答します
スポーツとしてというか、コンペということになると思うけど、そうなると、最も優先する問題は勝敗。昔はスタイルを出すことで尊敬されたり、優勝しなくていいからその試合で最も印象に残った選手になりたい、とか言っていたものだが、今は経過より結果、美しいサーフィンよりコンマ1でもポイントの高いサーフィンを目指すわけで、それは順位に金銭がついてくるようになったからなのだろう。
だからプールのようにある程度条件が同じであれば、みんな同じライン、同じサーフィンになっていくのは自然なことで、それが没個性というならその通りだし、ジャッジの理想にかなったサーフィンが最もハイレベルということになる。そのジャッジの理想がみんなの理想と同じとは限らないし、サーフィンをどの方向に引っ張っていくかはジャッジに決定権がある。クローズセクションでエアー1発8点、ということになれば、みんな当てられるセクションを当てずに走ってクローズセクションで飛ぶし、走らずに当てたほうがポイントが高ければ、みんなどんどん当てていく。どちらが技術が上か下かは問題ではない。得られるポイントの高低の問題だ。
20世紀のサーファーたちには強烈な個性があったと思うけど、それはサーフィンがスポーツというよりはカルチャーだった時代で、21世紀になるとそれらの個性は淘汰されていき、同時にサーファーはアスリートになった。これはある意味現在のジャッジ基準に照らし合わせれば、進化といえる。なぜなら・・・
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