波数が少ないときのセオリー

波数が少ないときのセオリー

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Jordy Smith of South Africa prior to surfing in Heat 5 of the Round of 16 at the Corona Cero Open J-Bay on July 13, 2025 at Jeffreys Bay, Eastern Cape, South Africa. (Photo by Alan Van Gysen/World Surf League)

ジョーディ、負けちゃったね。まぁ、コンテストあるあるなんだけど、ああいういい波の波数が少ないときに待っちゃうって、長い観戦経験則から言わせてもらえばダメかなぁ、と思う。スタートの6点台はいいけど、マルコ・ミニョーに7点返されたら即座に2本目の6点は返しておく、という序盤の攻防は、心理作戦的な面でも必須だったかなと思う。ひっくり返されたら大きなリードは取れなくてもすぐにひっくり返しておく、というのは波数の少ないときのセオリーだと思う。エクセレントが出せる波がバンバン来るコンディションなら待ってもいいけど、来ないときは1位を1秒で長くキープする感じの戦い方が安全だ。

持ちスコア1本で待つというのは非常に危険だ。長い時間待てば待つほどあれじゃない、これじゃないになるし、身体は冷えるし、残り時間が少なくなれば次の波がワンチャンスとなって、ますます選びすぎてしまうし、プライオリティを手離すのも怖くなる。その間に今回のように、自分が見送った波で相手が攻めたら、うまく行っちゃってスコア固められちゃうって、何度見たことか。特にああいう飛べるコンディションだと、それなりのポイント出ちゃうからな。ミニョーの勝因はまさに飛びだったし、アンダープライオリティでやれるだけのことをやったら上手く行っちゃったという、ホント、コンテストあるあるだった。

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