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脱走後、自力で帰宅したみっくんは、10日ほどたってようやく靴や靴下、バギー生活から解放され、砂浜を走り回り、普段のみっくんに戻ってひと安心。ただ、だいぶ心が折れているような様子があって、それと同時に靴下とかお散歩激減とか、その辺のストレスからか下痢気味で、獣医さんから整腸剤を処方されている。ガラスのメンタル。 同居の猫たちはけっこう冷静というか、まるで関係ないというか、いつもよりおとなしいあいつに対しても、知らぬ存ぜぬで、心配する風でもなく、ちょっかいかけるでもなく、通常とまるで変らない接し方をしていて、猫たちと犬の関係性ってどういうことなんだろう、と考えてしまう。 もうひとつ考えているのは、近未来の日本のサーフコンペシーンがどうなっていくのかなぁ、ということ。現行では近未来に純国産の日本人コンペティターが世界で大活躍する、というのは考えにくく、当面黒船サマサマなんだと思うけど、黒船様たちも年齢を重ねるわけで、次世代の黒船様の探索もすでにスタートしなくてはならないだろう。 続きを見る
数日前にうちの犬が脱走した。 雷が苦手で、留守番をさせておいた間に雷が始まっていて、帰宅したときにはナーバスになっていた。雨も降りそうだったので玄関先にほしておいた靴を片付けようとドアを開けたとたんにすり抜けた。一応マテとオイデは強化中なので、それらのコマンドで玄関前にとどまっていたが、そこで雷がゴロゴロ、万事休す。その瞬間もう発狂したように全速力で走り去った。脱兎のごとくとはあのこと。リードを持って追うが、どこにも姿は見えず、その間ほんの数分。近所の人がローソンのほうで全速力で走るのを見た人がいると教えてくれて、え、もうローソン? みたいな。 それが午後2時過ぎごろのことだ。留守番のままなので、首輪はしていないけどオムツ(マナーベルト)はしたまま。 とりあえず車でローソンまで行って周囲を探すも全く姿なし。後でわかったことだけど、その頃にはグランドビューあたりを疾走していたらしい。 犬友のグループラインにみっくん(うちの犬は光圀という名で通称みっくん)が脱走した旨を告げると、SNS得意な人たちがあっというまにストーリー拡散。するとあちこちから目撃情報が入り始め、それと同時にみんなが車で周辺を探してくれた。 続きを読む
CSの最終戦のブラジルが終了し、2024年のCT新メンバーが確定した。 男女ともアメリカ、オーストラリア大躍進といったところか。 グリフィン・コラピントの弟のクロスビー・コラピントがクオリファイ、兄弟CTプレイヤーになった。 今日本人でCT目指している(と思われる)選手たちよりずっと下にいたよね、コロナ前まで。あのクロスビー・コラピントですよ、あの。と声を大にして言いたい(笑)。 先日も書いたけど、この何年間かでクロスビーがどれだけ変わって、日本人がどれだけ変わっていないかの差がランキングに出ちゃうわけさ。 日本人最高位はメンズ大原洋人の56位、ウイメンズ都築虹帆の28位。まぁ。CSは誰もが出れるわけではないので、若手の不在を嘆いてもしょうがない部分ではあるものの、CS最終戦を優勝したサムエル・プポ22歳、エリン・ブルックス16歳、まぁ、この年代の日本人選手がCSにいたらどうなんだろう、って考えたところで、どうでもないだろうな、とすぐ答えが出てしまうあたりが悲しい。 日本人で上手くなったなと思う選手はいたとしても、世界が10変わっているうちの1ぐらいしか変わってないもんな。その伸びしろの小ささは、与えられた刺激から受けるものや目指すものの方向のズレ、問題の分析、解決意識の欠如、そういう所かなぁ、と思う。ま、届かないとなればすぐ逃げちゃうし。 続きを見る
暑い暑いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち秋が来る 熱い熱いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち飽きが来る 日本語って面白いというか、奥深いというか、七五調の語感の楽しさというか、リズムですよね、リズム。同じ音でも漢字変えるとまるで違った意味になる。掛詞とかダジャレの世界でもあるんだけど、この辺はもう落語の枕とか、都都逸(どどいつ)とか、江戸川柳とか、珠玉の名作が死ぬほどあって、今ちょっとその辺に傾倒している。 私は文章を書くときにけっこうリズム感を重視するほうで、リズムをわざと止めたり、とうとうと流したり、個人的にすごくその辺を意識してやっている。読むほうは気にしてないだろうけど、書くほうは気を使っている。だから、長くても読みやすいとか思ってもらえれば、はい、そういう風にやってますから、と思うし、わかってくれてありがとう、とも思う。 リズムよく読める、という要因のひとつに七五調がある。これはもう日本に育った日本語を母国語とする日本人にとって、身体にしみ込んだリズムといえるんだと思う。 ガキの頃からイロハを習い、ハの字を忘れてイロばかり……お後がよろしいようで(笑) さて、CTのヘッドジャッジが交代するという。なんかついこの間プリタモに変わったばかりだと思っていたけど、着任が2018年からだからもう5年もやってたんですね。まぁ、その前にジャッジとして20年ぐらいいた人だから、もういいかな、って感じなんだろうか。理由のほどは定かでないが、転職っぽい書き方にはなっている。でも、前のリッチー・ポータみたいにちょいちょいでてくるのかもしれない。 そのプリタモ・アーレントの後任が、女子のヘッドジャッジをつとめていたルイス“ルリ”フェルナンド・ステフェン・ペレイラ。元プロ選手、法学部卒、3か国語を操るブラジルジャッジ、インテリ(笑)。 ルリ・ペレイラはもちろんCTのヘッドだけど、役職としては審判部長としてWSLのすべての試合を統括することになる。 続きを見る
早いもので、今年ももう終盤。あれだけ暑かったのにあっという間に寒くなって、なんか、半袖がちょうどいい時期ゼロな感じ。汗だくか長袖か、みたいな。 まぁ、この時期になれば2024カレンダー制作なわけです。 今いろいろ写真選んでるんだけど、けっこうノーチョイスなんですよね。以前のようにフリーのカメラマンも試合に行かないし、私も行かないし、行ったベルズは波が終わってたし、なかなか微妙で選択肢が狭い。その上ベルズで目からウロコが何百枚も取れてしまっているので、選べないんだよなぁ、目がぜいたくになっちゃって。 何とか苦労して選んで、今レイアウト確認なんだけど、ずらりと並べた写真たちを2023年カレンダーのものと比較すると、ひと目で分かるサーフィンの進化、という感じで興味深かった。2023年版をお持ちで、2024年版を購入なさる方は、かけ替えるときにそういう目で表紙を比較してみてください。同じように見えて、違うんですよ、いろいろ。当てる場所のほんの50センチ、タイミングの数秒、それが違うだけで、技術的にものすごく開きがあるわけ。 2023年だってけっこう厳しい写真選択してるんだけど、2024年カレンダーのほうが全体的にずっと厳しいところというか、きわどいところというか、もうこの先0.5秒でクローズですよね、みたいなところに当ててる。まぁ、今までならここプルアウト一択、みたいなところに当ててるわけですよ。昨年ぐらいからジャッジがそこばかり見てリワードするので、選手のサーフィンもそう変わってきたわけ。まぁ、今やシーズンの途中でもジャッジ変わったりしてるんで、この先どうなっていくのかわからない。少なくとも2023シーズンの前後半はジャッジの傾向は変わったと思うし、選手もアジャストに忙しかっただろう。何とか頑張ってアジャストしたと思ったらまた変わる、みたいな。 CTは今、そうやって目まぐるしく変わってると思う。年寄りはついていけない(笑)。ケリーなんかついていく気もなさそうに見える。でも、ベテランたちの持っているベーシックな技術の高さは、それを磨いていく価値があると思う。サーフィンの基本を突き詰めて、突き詰めていくと、イーサン・ユーイングのサーフィンなのかな、とも思う。オーストラリアンパワーサーフィンにスピードプラスの形。 続きを見る
この年齢になると結婚式のお呼ばれなどはほとんどなく、ブラックフォーマル的なものといえば喪服の出番が99%以上を占めるという、いよいよ自分も順番来るな、と嫌でも覚悟を決めていかざるを得ない状況になる。歳を重ねるというのは、いろんな意味でモノを捨てていく作業であり、その最たるものが過去への、モノへの、そして現世への「執着」なのかな、と思う。執着を捨てて枯れていくって、そんなに悪くないなと思う今日この頃だ(笑)。 で、つい先日、超レアなおめでたい系のブラックフォーマルの出番があった。2024年から日本の選手として活動していくことが決まったコナー・オレアリーが、日本での結婚披露宴を催したからだ。 続きを見る
9月13日は志田のお祭り。裸祭りの名前で親しまれている上総十二社祭り(無形民俗文化財)の例大祭の日だ。西暦807年から続くと言われている由緒正しきお祭りなのだ。だからあの志田の駐車場は釣ヶ崎祭典場と呼ばれ、神聖な場所。気軽に鳥居とかくぐるとバチ当たるから。 玉前神社の玉依姫さまの一族の神々が年に一度集まるという神事で、毎年9月8日から14日にかけて行われ、13日がメインイベント。詳細は下記。 上総十二社祭り|一宮町公式サイト で、東浪見に引っ越してきてから25年というもの、毎年9月はカリフォルニアだった。USオープンとかロウワーとか。だから私はこのお祭りを一度も見たことがなくて、9月に初めてずっと東浪見にいたときはコロナ禍でお祭りもナシ、今年久しぶりの開催ということで、初めて見に行くことができた。 ちょうどオーストラリアからオレアリー家が来ていたので、一緒に連れて行った。どういう由緒でどういうことで、あの鳥居がどういうものかも説明して、ゆめゆめこの神聖な場所をけがすでないぞ、と伝えた。CTの皆の者にも伝えよ(コナー選手会長なんで)、と。 サーファーの皆さん、志田というのはいろいろな意味で特別な場所なのだということを再認識しましょう。 続きを見る
う~ん、なんなんだろうね、カリッサ。またやられちゃってるし。ロウワー得意じゃないのかな。合ってないようには見えないけど、キャロラインみたいにのびのび思いっきりやってるって感じもないもんな。ワンシーズンかけてつけた3000ポイントの差をここでひっくり返されちゃうわけだ。なんかなぁ、やっぱ好きじゃないな、これ。毎年全く同じような、いや~な感じを受けてしまう。 メンズのほうはトップの番狂わせはないものの、ちょっとしたランキングの入れ替わりはあるし、女子は2年連続でタイトルにふさわしい成績をあげていた選手が、ロウワーの1日でひっくり返された。 ピーター・メルがルールはルール、システムはシステムって言ってたけど、まぁそうなんだけど、それで本当に公平に2023年にサーフィンが上手かった人を一番に決められるの? て感じ。まぁ、もとよりジャッジの好みやトレンドのような問題もあるので、公平ともいえないわけだけど、だからって注目度、興奮度優先ってのはないかな、と思う。 続きを見る
今年の夏は本当に異常気象で、庭木も夏を越せないものが続出。お山に十分な餌がないのか、里山東浪見でも住宅地にイノシシ出没。出没ってね、これうちのすぐ近くというか、犬の散歩コースだし、車通りもある道なんです。毎日通ってる場所。このイノシシだって、何も好き好んで野蛮な人間のいるところになんか来たくないわけで、腹減らしてしょうがなしなし山を下りなきゃならんかった、ってことなんだろうと思う。かわいそうに。異常気象ばかりではなく、開発で山つぶされて追われるとか、そういうこともあるだろう。 キョンもいよいよ夷隅川を越えて房総半島北上中で、東浪見あたりでも目撃談が相次いでいる。うちの近くの林にもきっといると思う。声は聞いたから。 秋になると冬ごもり目指して動物たちが食いだめの季節、お山に十分な餌がなければ住宅地にもやってくるわけだ。で、「駆除」みたいなことになるけど、駆除ってなんだよ、駆除って。この地球の自然の中で最も駆除されるべきは人間なんだよ、とそういう記事を見るたびにいつも腹立たしく思う。 野生動物の数が減れば保護、保護して多くなりすぎたら駆除、って、人間はいったい誰の許しを得て他の種の生息数のコントロールとかしてるのかと思う。キリスト教では人間は神が作りたもうた特別な存在なので、人間様一番みたいに考えてる人も多くいる。でも仏教では地上の生きとし生けるものは、みな同じ土俵にいる共存関係だ。一寸の虫にも五分の魂。民族によっては他の生物は崇拝の対象ですらある。 続きを見る
CTのほうはファイナルズまでちょっと休憩だけど、先行ニュースとしてはジャック・ロビンソン「推しの子」な感じ。WSLのニュースでは昨年のステファニー・ギルモアの例を挙げて、同じシチュエーションからの奇跡がまた起きるか? みたいなあおり方だ。 まぁ、ロウワーで普通に当たってもジャック的にはチアンカは破りそうなので、次はイーサン・ユーイングとなるわけだけど、イーサンはタヒチで練習中に背骨を折っていて、大丈夫ってことにはなっているけど、大丈夫じゃないだろうなと思う。腰椎3番4番って、けっこうS字型に曲がってる背骨の下のほうの力のかかるところで、私はこの辺の腰椎がすべり症で、腰痛やしびれがひどい。 まぁ、出れても出れなくてもファイナル5は繰り下げにはらないので、イーサンが出なければ不戦勝で次のグリフィンってことになるんだろうけど、そこまで行けば下から上がってきたほうが気持ち的には有利かもしれない。 っていうか逆に、今年あれだけ別人のようなサーフィンになったジャックが好事魔多しで怪我して、それでも最後に滑り込んで、これで取れないとなると簡単には来年もう一度、というわけにはいかないだろうな、と思う。 昨年終盤の逆転で涙をのんだグリフィンが今年リベンジしたのは、結構すごいことだと思うし。サーフィンというスポーツは、あのレベルになるとそのぐらいピークの時間が短くなってるかな、と思う。怪我は本当に命取りだ。 続きを見る

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ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る