う~ん、なんだろうね。いつも終わればなんか思うこととか、サブストーリーとか、いろいろ日々あるんだけど、今回はもう追われて追われて、何も考える隙も無いまま終わった感じで、特に何もなしだね。朝7時から夕方6時まで試合となると、ビーチにいるのは6時半から6時半の12時間。フリーサーフィンもへったくれもなく、すべて流れ飛んで行ってしまう感じかな。ゴールドコーストどうでした? と聞かれれば、疲れました、だけ。 ファイナルデーの夕方、コミッショナーのキーランとエレベーターで一緒でちょっと話したけど、雨以外は波も試合もすべて最高、という自己評価だった。 ま、エアコンのきいたメインタワーの一番眺望のいい室内のカウチで観戦してた人と、ビーチで立ちっぱなしの私とは、まるで感じ方も違うわけだけど。 やっぱね、日程に無理があるというか、ワンスウェルで男女終わらせるって時間的に厳しいかなと思う。だからと言って2週間の日程で2スウェル確実に当てるのも難しいだろうし。パッケージとしてワンスウェル、入り始めてから終わるまでの4日間で楽に男女終わらせられる人数に絞るか、現在2回あるルーザースラウンドを1回にするとか、ちょっと工夫したほうがいいかな、と思う。ライブ見てるほうも11時間は疲れるでしょ(笑)
オーストラリアのサーフィン盛り上がりのバロメーターというか、目に見えるものとしては、まだ紙の雑誌がしっかりニュースエージェンシーに売っている、ということがある。しかも平積みで。まぁ、トーキーというサーフタウンということもあるけど、空港の雑誌売り場にもあったしな。 日本で本屋さんに行くことがほぼないので、現状はわからないけど、紙のサーフィン雑誌が盛り上がってるとはウソでも言えない状況だと思う。 しかしこれらのオーストラリアのサーフィン雑誌は、どれも名前こそ変わってはいないものの、内容は大きく変わっていて、WSLのダの字もないというか、完全なる非コンペ方向というか、アメリカのサーファーズジャーナル方向というのが最も正しいような感じの内容だ。旅と歴史と懐かしの70-80年代的な、若いころから60代になった今でもサーフィンしてるからねー、みたいな人々が喜びそうなラインだ。 まぁ、40周年のスペシャルイシュー的なオーストラリアンサーフィンライフは当然そういった内容になるだろうけど、トラックスも似たようなもので、「カットバックへのラブレター」というノスタルジックなタイトルがついていた。 なんか、みんな頑張ってるなぁ、って感じ。かつてはそこで働くライターとかカメラマンとかと頻繁に取引をしていたので、サーフバブル崩壊後、続々消えていった日本の紙媒体を思えば夢のような話ではある。しかしそこにはコンペシーンはない。 続きを見る
マーガレットリバーは男女ともにエルサルバドルと同じウイナー。ジョーディ・スミスとガブリエラ・ブライヤンのパワー組だった。次のトラッスルズではジョーディがイエロージャージを着る。オーストラリアの3試合の総合成績、トリプルクラウン的なオージートレブルはジョーディ・スミスとイザベラ・ニコルス。 序盤あれだけリードしていたイタロも、さすがに3試合連続17位となるとイエロー死守は無理だな。ワイルドカードの落とし穴はでかくて深い。 ファイナルデーはリスタートも出るぐらい不安定なコンディションだったけど、待ったり、見切りをつけて動いたりの判断が絶妙だったジョーディ。その辺は経験がものをいうし、今シーズンのジョーディのサーフィンはパワーにキレがプラスされていて、ジョンジョンチック。攻めている場所も厳しい場所だし、自信をもって攻めている感じというか、板刺さっても刺さらない、みたいなミラクル続出。やっぱりね、自信って身体の動きも変えるのよね。人間の身体は脳が動かしているわけだから、ほんの一瞬でも脳が危ないとかヤバいとか感じてしまうと防御の体制になって、先に行く動きではなくて、防御態勢になる。あっ、て思ったときにはもうワイプアウトの体勢なぐらい脳の指令は瞬時に筋肉に伝わるようにできているわけ。ジョーディはヤバいとか1ミリも思わないで刺さったノーズを後ろ足でコントロールしてしまう。あの板は本当に合ってる感じだし、本人が無理してもついてくることを理解して乗っている感じというか、俗に言うハマってる状態だ。まぁ、個人的には一度ぐらいワールドタイトルとってもいいんじゃないかな、と思うサーファーなので、この調子で後半も頑張ってほしい……とはいえ、最後のファイナルファイブの落とし穴があるから気を付けてね。 続きを見る
早くもハーフカット前の最終戦、マーガレットリバーがスタートしているわけだけど、 お目覚めのフィリッペはお目覚めのまま快進撃、オーストラリアレッグではワイルドカードにやられまくっていたイタロも今回は大丈夫そうだと思う。 前にも書いたと思うけど、ワイルドカードってけっこうクセモノで、エルサルバドルまでは3,1,2,5位と、イタロぶっちぎりだったものがいきなり連続17位と、まぁ、ものごとバランスとはいえ、あまりにもあまりなわけだけど、相手はザビア・ハクスタブルにジュリアン・ウイルソン。ワイルドカードとはいえキッツイところだ。まぁ、ハイシードというのは下位のものと当たるから優遇とされているわけだけど、本当に優遇なのかどうかは、疑問。 例えばパイプでワイルドカードのケリーと当たるとか、タヒチでカウリ・ヴァーストと当たるとか、それ、優遇? まぁ、それを倒してこその真のチャンプではあるけど、場所と人によっちゃ単純に優遇とは言えない。2026シーズンの意味不明なポストシーズンの2試合の結果で、トップ8にはパイプに向けての優遇シードが与えられるように書かれていたけど、ビミョー。 続きを見る
バーレーヘッズ。フィリッペ・トリード優勝。序盤の爆発のまま、爆発し続けて優勝というレアなケースだった。なんか久しぶりにフィリッペのフィリッペらしいサーフィンというか、思い切りのいいターンとエアーの組み合わせというか、あの10点満点のバレル飛び出し、そのスピードのままアリーウープの完成度はフィリッペならではかな、と思う。あのスムーズな流れとそれぞれのマニューバーのクオリティの高さは、他ではまるでみられないところなので、至極妥当な10点だったと思う。 なんか、勢いというか強さが全盛期のフィリッペだったな。「殿ようやくお目覚め」、な感じ。息子さんのお誕生日に優勝ってのも、出来すぎなお目覚めストーリー。 2位のジュリアンもよく飛んだしよく着地したし、ターンもきれいだったし、爆発のままファイナルで、この爆発同士のファイナルは見ごたえがあった。あれだけエクセレント応酬のシーソーゲームファイナルってそう多くないと思う。 続きを見る
ウワサ通り、バーレーヘッズは開幕と共にスタート。序盤を終了して最初の敗者が出たところで次のスウェル待ち。 ジャック・ロビンソン、優勝の次33位。まぁ、相手がジュリアン・ウイルソンとモーガン・シビリックときつめなところではあったけど、取りこぼしといえると思う。この人これがあるからワールドタイトルに手が届かないのよね。グリフィン・コラピントとかも同じだけど、実力は十分なのに、成績に波があると難しいと思う。シーズン通してのコンスタントな成績って大事。 ケリーとドリアンを足して2で割ったようなルックスの、ジュリアン・ウイルソンのスキンヘッドにもびっくりしたけど、WSLの2026大幅スケジュール変更にもびっくりした。 突然、やっぱり最終戦は12月のパイプマスターズだよね~、みたいな(笑)。 ハーフカット無し、ファイナルファイブ無し、敗者復活ラウンドなし、ワールドタイトルはパイプで決まる……2026シーズンはタイムマシンで過去へ、って感じ。 VANSと再度手を組んで、パイプマスターズの名称はWSLに譲渡、代わりにVANSはパイプマスターズの公式フットウエアとアパレルパートナーになる。最終戦のパイプはポイント1.5倍。そうなると大逆転もあるだろう。手のひら返し的なパイプマスターズの持ち上げぶりは、笑うというより、大丈夫かな、って感じ。 続きを見る
ほんとに来たね、ジャック・ロビンソン。 あの優勝する人が持ってる独特な感じというか、ひたひた来てるよねー、みたいなのは現地で実物見てないとわからない特別な感じなんだよね。ペースというかオーラというか。昔のケリーぐらいずば抜けてると話は別だけど、爆発のまんま走り抜けて優勝ってウイナーはそんなにいない。ジャックみたいにひたひたと静かに着実に近づいてくる感じか、カノアみたいに危ないところをすり抜けてくる感じかなんだけど、どっちにしても、試合全体の中でのペース配分のようなものかなぁ。そのすり抜けるほうは運の場合も多いけど、今回のカノアのは運というより自身が持つ対応力。ありとあらゆるコンディションとその変化に合わせて、相手に合わせていろんな作戦をとってくる感じ。モーガンとのあんなに波の来ないヒートでも、あの手この手で何とかしてポイントにつなげようとして、最終的にはつなげてしまうのはさすが。このイベントでの大物だったイーサン・ユーイング、モーガン・シビリック倒しての2位。 続きを見る
きざむな。 潮のいい時に頑張る的な感じでコールはだいぶ遅かったんだけど、それでもまだ足りなくて、待って待って……ようやくお昼スタート。メンズR16の残り3ヒートから女子QF、メンズQFの2ヒート目まで。待ちは長く、スタートが遅いので、結局長い一日ってことで、疲労はピーク。足の筋肉痛もヤバい。 波数は少なくトリッキーだったけど、待てば何とかセットは来る。波選びがものをいうしミスは許されないって感じだった。ジャック・ロビンソン、きっちり来てるな。 女子のクオーターでは要注意人物がきたね、ルアナ・シルバ。今日もクリティカルなところにリスキーな攻めでハイポイント。自身初のCTセミ進出、初のCTファイナルデー。 続きを見る
ラウンド32の残りやってる頃はまだよかったんだけど、昼ぐらいからものすごい雨降ってきて、敗北(笑)。家でネット観戦でした。 朝イチの番狂わせというか、まぁありがちだったのは、イタロの敗北。しかもほぼいいところなし。間違いなくプレッシャーだと思う。ビーチのみんなはザビアサポーターなわけで、それって超アウェイというか世界中が自分の敵みたいな話で、昔よくケリーがくらってたやつ。ローカルワイルドカードとやるってけっこうリスキーなんだよ、とよく言ってたっけ。特にここベルズはものすごい波に癖があって、合う人と合わない人が昔からはっきりしてる場所で、ローカルノーリッジがモノを言う。もうね、そうなると先行されると命取りだな。イタロはけっして悪いわけじゃなかったけど、波選びも違ったし、イタロらしくないワイプアウトも連発してて、なんか変な感じだった。対するザビアは早々に選んだセットの波をしっかりメイクして7.33スタート。そうなっちゃうとね、気分的に重くなっちゃうよね。それでもイタロなら行けるかなとは思うものの、ビーチ全体が相手の味方で自分の敵みたいなムードとなると、なかなか行けなかったな。 続きを見る
インキーポップ、絶対死ねる階段の上り下り、現在膝のアイシング中(笑)。 朝のうちはまだよかったんだけど、徐々にセット間隔が長くなってきて、メンズの始まるころにはかなりチャレンジーというかそんなに待てない感じというか、セット待ってる間に寝ちゃう感じ。 ウインキーとなると波質がまたまるで違うので、え~、って選手もいたと思うし、これでベルズだったら結果違っただろうな、ってヒートもあった。 今日の朝の女子といい、初日のベルズの女子といい、今年は女子の時のほうが波がいいような気がする。これねぇ、けっこうベルズあるあるだと思うよ ウイメンズで良さそうなのは安定感すら見えてきたガブリエラ・ブライヤン、絶大な自信とともにやれてる感じのタイラー・ライト、ここ2強かと。 ディフェンディングチャンピオンのケイトリン・シマーズはとことん今日の波に合わなかった感じ。それ、メンズのディフェンディングチャンピオンのコール・ハウシュマンドもなぜか同じ。 続きを見る
ライブで見てるとそれなりに見えるとは思うけど、現実はけっこうひどい。 メンズラウンドワンの残り11ヒートと、ウイメンズ、メンズのエリミネーションラウンド。 午前中は曇り、霧雨系のひどい天気に加えて強いオンショア。昼頃からは天気は回復したけど、波は相変わらず。ベルズだから何とかフェイスあるけど、なんか、これでやるんだ、って感じ。今日やるなら明日も明後日も明々後日もやるよね。 コンテストピリオド終盤に少し波ありそうだけど、そこに賭けるのもギャンブルだし、ベルズのようなポイントブレイクではできるだけデュアルヒート避けたいし、まだ誰も負けないし、早いラウンドだけでも終わっておきたい、ということだな。 急に寒くなって、ごっそり持ってきたヒートテック超極暖系大活躍。海ではダウン系のレインジャケット、手袋、ネックウォーマー、アグブーツ、これこそ正当なベルズアウトフィットって感じ。それでも寒いし。 このコンディションになると番狂わせが出やすいわけだけど、ターンの場所や質を一応見てる感じなので、マニューバー系レール使いの選手が取りこぼすことは少なかったように思う。たまに、えっ、ってのはあったけど。 続きを見る

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ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る