F+編集長
移籍発覚の季節だね
本当に、まだまだ毎日のように雨が降り、今回のスウェルは後半風があわなくて、そう長くいいときが続かなかった。
そんなコンディションにイライラして、国内線移動のメインランド組カメラマンたちは、チャッチャとチケットを変更して、クリスマスに向けて我が家に移動しているようで、だいぶ静かな感じではある。
インターナショナル組はそう簡単にはチケットを変えられないので、まだいるけど。
それでもパイプの本来のピリオドが終わる21日にはきれいさっぱり、WTサーファーもメデイアもいなくなるんだろうな。
メディアに関して言えば、スライドの時代なら1枚しかないスライドの奪い合いなので、長くいたもん勝ちのようなところもあったわけだけど、今やデジタル。FTPアップで即日世界中どこからでもゲット可能だし、コピーだって出来ちゃうので、奪い合うというよりは、他誌とかぶっちゃわないように、気をつけるぐらい。
だから、ネットワークさえ持っていれば、現場にいないで日本の机の上からでもすべてをコントロールできる。ヘタしたら取材だってできる。
今はインタビューだってメールでやってください、というサーファーが増えている。余計なこと言わない、とか、オバカな言い回しをしない、とかってふうにね。そして、そうチームマネジャーから指示されてる場合も多い。面と向かってマンオンマンのトーク勝負で本音を引き出す、みたいなのは、すでにオールドスクール? なのかもしれない。
政治家と同じ。事務方の作ったシナリオどおり、あるいはプロデューサーの演出どおり、サーファーも他の芸能人やアスリートのように、虚像を管理されつつある。
どの道ボビーの一件いらい、本人の本音が聞けるのは、現場の本人との世間話の中だけになってきた。
だからホントかガセかわからないけど、現場の深いところでまことしやかにささやかれる噂話は貴重な情報源だ。
で、今日の会員様専用ゴシップ、当たるも八卦、当たらぬも八卦は、大物サーファーXXXの移籍問題。F+サイト内、カフェ、……世間話でゲットよろしく。
あ、この写真は、どこに行くにもカメラと一緒のジュリアン・ウイルソンですけどね。
クイックニューヨーク、2012はナシよ
あれだけ成功したニューヨークのクイックシルバープロが、2012年以降はキャンセルになることが決まった。
ま、メインの理由はお金の問題だけど、詳しくは、そしてそれに続くスケジュールがらみのゴシップは、会員様専用。カフェのトリプルクラウントピのほうで。
はい、営業、営業、布教、布教(笑)。
それでも、今年、東海岸でクイックシルバーがあのイベントをやった事は、アメリカのサーフシーンに大きな影響を与えたと思う。特に東海岸では。
あの波が東海岸にあること、古くからのサーフカルチャーが東海岸にあること、それを世界中に知らしめたイベントだったと思う。
おそらくこの先、あのエリアから有名なサーファーが何人も出てくるようになると思う。
子供のときにクイックシルバープロをロングビーチで見て、プロになろうと思った、というサーファーが出てきても何の不思議もない。
そのぐらいシーンに大きな影響を与えたと思う。ま、一年でその使命は果たした、といっても過言ではないし、つぎ込まれた莫大な金額は、必ずいつか、サーフシーンに返ってくるはずだと思う。
今日はパイプ、時々バックドア、6-8フィートレンジ、オフザウォールでかすぎ、しかし、コンテストのときほどいいコンディションではない感じなので、あそこで終わって正解。
ジェイミー、ジョンジョンその他のローカル軍団登場、オウエン、ジュリアン、ディーン・モリソン、などのオージーも登場。でもなんか、今ひとつのクオリティだったな。
私はハーレーハウスにお邪魔して、関本、河村、大橋の湘南若手ハーレートリオ(なのか?)を、キレイに並べて撮影終了。次号の記事ひとつ決定。
クイックシルバー・ニューヨーク、2012年はキャンセルに決定
今年、大都市での動員数を期待し、見事ハリケーン・スウェルを当てて大成功に終わったニューヨークのクイックシルバー・プロだが、どうも来年の雲行きが怪しくなってきた。ASPの関係者によると、「残念なことだが、2012年のクイックシルバープロ・ニューヨークはキャンセルになってしまった」と発表があった。キャンセルの理由は述べていないが、今年はウィメンズのトリプルクラウンもキャンセルされていることだし、世界中が不景気だからしょうがないというとこか。シーズン中盤に開催されたクイックプロ・ニューヨークでは、ケリー・スレーターとオーウエン・ライトのライバル関係に注目が集まり、今シーズンの「見せ場」の一つを作ったというのに、残念なことである。ニューヨークというビーチブレイクのイベントがドリームツアーに加わることに関しては、選手たちも賛否両論であった。だが、優勝賞金が30万ドルともなれば、苦言を漏らしていたのはボビー・マルチネスぐらいのもので、残りの選手は優勝賞金30万ドルを聞いてモチベーションが高まったにちがいない。2012年はすでにリップカールのサーチもキャンセルになっている。エキゾチックなロケーションを世界中の海から探し出してきて観ている我々に夢を与え続けてくれたサーチだが、2012年はお休みして、まらさらにパワーアップしてもどってくるということになっている。ただ、暗いニュースばかりではない。来年はずいぶんとご無沙汰していたフィジーのイベントをヴォルコムがみなさんのお茶の間にお届けしてくれる予定である。それにこれはまだ本決まりではないのだが、カリフォルニアのスティーマーレーンで開かれているオニールのコールドウォーター・クラシックが、もしかしたらプライムからワールドツアー・イベントに格上げされるかもしれないという噂もあって、ニューヨークとサーチがキャンセルになった分タバルアとスティーマーレーンが増えて、結局今年と同じ試合数(11試合)で変わりはナシということか。ニューヨークのコンテストが開かれたロングビーチでは、じつはこれまで13年間同じ時期にアンサウンドプロというローカルコンテストが開かれていたらしく、クイックプロ・ニューヨークがキャンセルとなったいま、そのコンテストが復活することが確実になった。このローカルコンテストの主宰者であるマイク・ネルソン氏はニューヨークにワールドツアーを誘致することに尽力をつくした方で、「キャンセルになったことはみんな残念がってるけど、コンテストを主催すには決して向いているとはいえないロケーションだから、クイックシルバーのとった決断は理解できる」と語った。地元のニューヨーカーにとっては一回きりの、まさにドリームツアーとなってしまい、ひと夏の夢のように過ぎ去った幻のイベントとして人々は語り継ぐのであろうか。ワールドツアーとはいわなくても、4スターでもいいし、6スターでもいいのでぜひ復活させてもらいたいものだ。
今年のノースは雨ばかり
今はパイプも終わって次のスウェル待ちって感じのノース。
しかし、今年のノースは本当に雨が多い。5日について1週間、雨の降らない日ってほとんどなかったような気がする。
実は夏に良く雨が降ったそうで、みんな、これはドライな冬になると思っていたんだけど、フタをあけてみたら、冬も雨ばかり。コケは生えるわ、カビは生えるわ(笑)。
始まって3日で終わったパイプも毎日一度はパラリときたし、ファイナルデーはけっこうみんな濡れたし。持ってて良かった折り畳み傘、って感じ。
日本が寒いらしいので、スウェルが来るのではないかと思うんだけど、きょうのところはまだ入り始めかな。昨日より確かに大きくはなってるんだけど、まだまだだね。
どんより灰色の空のハワイって、ホントなんかグッタリしちゃうね。
でもその雲が過ぎれば虹。
え~、今日の会員様専用ゴシップは、ハーレープロでケリーに吼えたスーザの噂の真相。F+サイト→カフェ→会員さんいらっしゃい→ここだけの世間話、で。
タジ、パーコがDAKINEにダブル移籍!!
先日のパイプマスターズで幕を閉じた今年のワールドツアー。このエリートツアーの中でも、ここ数年タイトルレースに幾度と無く顔を出す2人のビッグネーム、タジ・バロウとジョエル・パーキンソンの2人がDAKINEに移籍した。DAKINEと言えば、デッキパッドやリーシュなどのサーフアクセサリーをリリースするマウイ生まれの本格的ギアブランドで、この2人以外の他にも豪華なチームライダーがラインナップしている。今回のタジ、パーコの加入により、今後世界トップクラスからのフィードバックが得られることにより、より一層の高品質、高性能なギアの開発に生かされるはず。ますます注目なのは間違い無し!下記は今回の移籍について心境を語るタジの様子Taj Burrow...
2012トップ34オフィシャル発表
2012年前半期のWTメンバートップ34が下記の通り正式決定。これに2人のイベントごとのワイルドカードを加えた36人でWTはゴールドコーストのクイックシルバープロからスタート。
今年のオープニングはケリー優勝、タジ2番という結果でしたが、来年はどんなオープニングストーリーか、すでに楽しみ?
え~、今日の会員様専用ゴシップはハワイの若手関連。のちほどF+サイト内、カフェで。
2012 ASP...
昨夜のBBQ
パイプの写真及び追加レポートアップしました。F+サイト、コンテストニュースで。
あ、あと、ミックの噂の真相、カフェに上がってます。
ハワイでは目標1日1ゴシップ、かな。
やっぱりね、冬のハワイって、4キロぐらいの狭いエリアに、世界中の業界人とサーファーが集合するシーズンだから、噂の種には事欠かないよね。1年に1度の世界中の業界人が情報交換する場所だもんな。
同じツアーでも、選手と一部のメディア、業界人しかいない他の会場じゃ、こんなに噂話が飛び交うこともないし。
え~。一夜明けて、今朝早くドリアン家はビッグアイランドに帰りました。
昨日はクイックシルバーチームの人々と、その他各人各方面の友人が20人近く集合して、大BBQ大会。シェーン・ドリアン、大野修聖、エリック・アラカワ、ジョン・カーパーなど、サーファーもシェイパーも有名どころがそろって、ちょいとクリビツなメンバーでした。
マーがギターの弾き語りって、ちょっと意外だったけど、そういうことも出来るのね。
写真はパイプのときのタジ。カフェでどんな板でした? という質問があったので、これが証拠写真ということで。
今日は1日ハッキリしない天気。ずっとウチにいて土踏まず。
ビラボンパイプマスターズ
写真を見ると、やっぱりケリーの乗っている波って他と違うんだなってことが良くわかる。上から降ってくるリップの厚さがまるで違う。ということは、みんなが手出しをしていない波か、みんなの乗るポジションと違うポジションか、とにかくまるで違う次元なんだろうと思う。板も4フィンで異次元だし。キーランはシェーンいわく、いつだってビックウエイブにはものすごい無謀なチャージを見せるサーファーなんだという。シェーンだって十分無謀だけど、その上を行くというシェーンのお墨付き。普段はメローで穏やかで、とってもフレンドリーでいい人なんだけど、ビッグウエイブのチャージはマジヤバ。特に2日目のラウンド4のシェーンとのヒートで乗った9.8いくつのヤツのテイクオフは、おいおいマジかよレベル。あの波はヤバかった、とシェーンを含むたくさんの選手が言っていた。さて、これで最終戦が終わり、新しい2012年ツアーのメンバーが決まったわけだけど、なんかね、あまり変わらない。結局また3人入れ替わっただけなんじゃないかなと思うんだけど、落ちたのがダニエル・ロス、フレッド・パタッチア、クリス・デビッドソン、デーン・レイノルズ。入ったのがコロヘ・アンディーノ、CJホブグッド、ラオニ・モンテイロ、とか? 詳しくは正式発表を待つけど、なんかね、このシステムはあまり入れ替わらない。返り咲きとかを入れ替わりとみなしても、3人ぐらいだもんな。なんか当初の思惑とは逆な感じ。一度入ればなかなか落ちない。写真ジェリー・ロペスとキーラン asp/cestariキーラン・ペロウ asp/cestariジョエル・パーキンソン asp/cestariケリー・スレーター asp/kirstinジョン・フローレンス asp/kirstinジェイミー・オブライエン asp/kirstin
パイプはキーラン優勝、トリプルクラウンはジョンジョン
キーラン・ペロウ。昨年に引き続きのファイナルで、今回こそ優勝。
ま、それにちょっとシェーンが手を貸したかも……って話は、F+サイト会員様専用カフェにて、のちほど。今朝会場に行くときにシェーンを乗せてったんだけど、その車の中で聞いた、これぞインサイダー情報(笑)
しかしね、嬉しそうだったね、キーラン。WT初優勝がパイプって、すごいよね。超おめでとう。すごくいい人なので、超つけちゃう。
キーラン、今日は10点満点も出したし、かなり危ないチャージもしてたもんな。手首のダックテープが死闘を物語ってるよ。表彰式のステージにオーストラリア国旗持って上がってたのはキーランの子供。お母さんと同じ顔なのよね、この子。超カワイイの。
でも、それでも本日のハイライトだったのはジョンジョン対ケリー、そしてジョエル対ケリー。やはりスタックサイドの上半分。
ジョンジョン対ケリーはもう、バックドアのディープなマジカルバレル対決。どうやって出てきたの? みたいなライディング同士の戦い。でもケリーがチャージしたのは終盤3分。それまでなんと、16.70のコンビネーションだった。それを終盤のバックドア2本でひっくり返した。その前までのヒートもそうだったけど、あれ? あなたその気になればいつでも9点出せるの? って思っちゃうぐらい後半チャージが多かったな、今回は。ケリーを追い詰めてはいけない?
でも次のセミでは8点台後半2本のパーコに9点7点で僅差の敗退。しかし今日はこの2ヒートがハイライトだった。もうね、上半分の今日の人たちは上手すぎ。乗ってる波とスピードが他とまるで違うし。似たように見えるけど、波の形や大きさ、スピードがまるで違うので、暇な人はヒートアナライザーで見比べてみてください。
例えばポイントは同じ8.63だけど、QFのガブちゃんとSFのパーコ。これを同じ点にされちゃうとね、ちょっと困るかも。
いやいや、ゆきさん、短いバレルと何回もかぶってる差ですよ、ガブのほうが高くてもいいのでは? という人は、スピード、クリティカルポジションが見えない人(断言)。
でもね、ガブちゃん、日に日にパイプが上手くなってて、すごいな、と思った。ヒートごとに上手くなってる感じ。まともにサーフィンしたこともないポイントでのあれは、さすがゴールデンルーキー。日本人が10年かけてできるようになるものを3ヒートぐらいでやってる感じ? でもまぁ、もう少し要練習だね。今彼が乗れてるのは、クリーンに穴があいている、他のポイントでも見られるような感じのリップの薄いバレル。この辺はエキスパートのシェーンあたりがひと目で見抜いてた。でもそれに負けちゃえばダメなわけだけど(笑)。
セミでミシェル・ボレーズがキーランに負けた時点で、トリプルクラウンのタイトルはジョンジョンに。19歳、最年少トリプルクラウナーの誕生であります。
しっかし、パーコちゃんって、何でこんなに勝ちに恵まれないんだろうね。
ASPジャパンサイトのYuki's WT...