もうあけおめではないね。七草がゆも終わっちゃったし、毎日がチートデーのお正月もあっという間に終わったし、チートデーは続くけど令和7年もこの調子であっという間に終わるんだろう。
昨年7月の終わりに心肥大からの動脈血栓症で両足切断を余儀なくされ、九死に一生を得たトリ君は、心肥大は徐々に進行していて予断を許さない状況ではあるものの、なんとか一緒に新しい年を迎えることができた。
まぁ、外から見ている分には特に問題なさそうな感じではあるけど、エコー検査とかでチェックすれば心臓の肥厚は左心房右心房共に少しずつ進んでいて、心臓の回りに少し水もたまり始めていて、この状態でいつまでもつのかなぁ、というところだ。
本人的には普通にご飯を食べ、普通にひなたぼっこをし、普通に猫らしく、食べてる時以外は終日気持ちよさそうにウトウトという生活だ。もうちょっとで15歳なので、こんなもんだろうな、と思う。朝4種類、夜3種類の薬を毎日飲み続ける、人間の心臓病患者と同じような療養生活だ。
いつも大みそかはとっとと寝ちゃうけど、元旦の朝は犬の散歩がてら志田トラで初日の出だ。今年はほとんどフラットで、湖のような海面のそれでも初日の出サーフィンを狙うサーファーたちがいた。
弟が撮影したみっくんと日の出の写真には、偶然みっくんの足元にハートがふたつ。逆光のハレーションのいたずらだけど、なかなか新春早々縁起のいい感じだった。
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ご心配をおかけしていたカレンダー予約販売ですが、順次お手元に届いていることと思います。いろんな方から嬉しい反響をいただいていて、作って良かった、って感じ。
私の一番好きなセンターのポルトガル、ペニシェの夕景ですけど、皆さんに味わっていただきたいのはあの空気感です。カリフォルニア、アメリカ西海岸でもなく、オーストラリアのゴールドコーストとも全く違う空気感。ちょっと寂しいというか、さびれた(さびれてはいないけど)感のある、漁村風な空気。明かりの色、建物の低さ、もういかにも南仏、スペイン、ポルトガルの空気が写ってるわけです。夕景の色の派手さがすごいのに、あのうらぶれた雰囲気というか、なんかねぇ、何回観てもしみじみ思うわけです。何を? と聞かれてもわからないけど、しみじみ沁みちゃう。この感覚って、紙ならではかなぁ、と思う。なんかね、年とるとアメリカやオーストラリアの明るさより、ヨーロッパ文化の重さにグッとくる感じ(笑)。
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カレンダー予約販売オーダーしていただいた方、発送は12月19日を予定しています。12月上旬に発送済み的なメールが行っているかと思うんですけど、タイトルだけでなく、本文を読んでいただければ12月19日発送予定となっていることがお分かりいただけると思います。
何人かの方から未着のお問い合わせを受けていますが、システム上自動で送られる対応済みメールなので、発送しましたというようなタイトルなってしまいますが、対応済みにしないとオーダーが自動でキャンセルになってしまう、というシステム上の都合で、誤解を招くようなことになってしまって申し訳ございせん。お手元に届くまで今しばらくお待ちください。
何だかんだやってるうちにもう師走。今年は猫トラブルの年だったな。佑馬は一足先に天国へ行っちゃったけど、兄弟猫のトリ君は九死に一生を得た。
手術の時に剃った毛も生えそろってきていて、毎日ご飯を食べ、薬を飲み、元気に暮らしている。他の子たちと違うのは階段を登れないことぐらいで、あとは自分でトイレに行き、ごはんも自分で食べている。トイレはトリ君用に低い段を作ってあげて入りやすいように工夫したので、今まで通りみんなと同じトイレを使えている。
うちは犬がいるので猫たちはキッチンカウンターの上でご飯を食べるんだけど、トリ君はもうそこに上がれないので、一人で小さいケージの中で食べている。ドライフードと一緒にちょっとおいしそうなパウチに入ったウエットフードもあげているので、ドライフードしかもらえないほかの子たちは何とかしてそのケージに忍び込もうとスキをうかがっている。どこかのタイミングでこの甘やかしもストップしなくてはと思っているんだけど、トリ君的にもドライよりウエットフードが好きなようなので、なかなかやめられない。
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BCMxF+コラボカレンダー予約販売、オーダーしていただいた方には個別にメールお知らせしていますが、発送時期は19日前後を予定しています。お手元に届くまで今しばらくお待ちください。
2週続けてハワイのトリプルクラウン界隈を思い出したり書いたりしている過程で、いやいや、本当にハワイを取り巻く状況って大きく変わったなぁ、と感慨深かった。
21世紀初頭まで、ハワイのビッグウエイブに乗れないサーファーなんてダメ。みたいな価値観があって、そのハワイを攻めるにはローカルたちに敬意を表して少しずつ認めてもらって……みたいな、実力主義の対極にあるような序列があったし、ビジター、特にオージーとかブラジリアンたちはツアーで、ハワイに来たら覚えてろよ、的な圧をかけられていたのもあながち冗談ではなく、いろんな意味でハワイというのは特別だった。それが今のように特別色が薄れたのにはいくつかの要素があると思う。
まずひとつは、ビッグウエイブといえばハワイ、という価値観の崩壊。世界で唯一無二の大波ではなくなり、タヒチ、マーベリックス、ナザレなど、世界各地のビッグウエイブスポットが紹介されたことだ。特にタヒチのチョープーの海面に穴が開いたような、ボッコリほれ上がった写真のインパクトは大きかった。え、実はハワイじゃないんじゃん、みたいな。それと同時にサーフィンのテクニックもボードも進化し、CTのパイプで初のハワイみたいな選手もそれなりに試合をこなせるようになった。昔なら何年も通ってようやくパイプのピークに近寄れる、そんな感じだったけど、今やみんないきなり普通に攻める。それはビッグウエイブがハワイのものだけではなくなったことも大きいと思う。
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WSLがそれらを不要としたことで、ヴァンズの手に残ってしまった、というか宙に浮いてしまったパイプマスターズとトリプルクラウンの名称使用権。トリプルクラウンに関しては2014年のfreesurfマガジンの記事に『ASPがライセンス契約』とあるので、この時点ではすでにヴァンズが使用権を持っていたということになる。トリプルクラウンをレジストするときに、ハレイワのハワイアンプロ、サンセットのワールドカップ、そしてパイプマスターズも同時にレジストしたんだろうことは想像に難くない。そしてASPはライセンス契約して使用料を払っていたということだ。
2014年はASPからWSLへの転換期で、ロゴも変わり、その本体機能が徐々にオーストラリアからアメリカに移転していく頃だ。当時WSLはコンテストにかかわるありとあらゆる版権を押さえようとしていたし、会場内での撮影にも様々な条件や規制がかけられた。なんかサーフコンテストに弁護士介入な感じというか、それまでのASPのウェイン・ラビット・バーソロミュー主導の、世界中のいい波の会場の、ベストなシーズンで、ベストな日に、ベストなサーファーたちが試合を行うドリームツアー、を旗印に邁進してきた、ある意味ゆるい、サーファーだからいいじゃん、的なノリを一変させる感じだった。カメラマン連中がけっこうピリピリしていたのを記憶している。
余談だが、最後の「パイプライン」マスターは2009年のタジ・バロウ、最初の「パイプ」マスターは2010年のジェレミー・フローレス、そこから2019のイタロまでパイプマスターが続く。しかしコロナ以降の近年は○○プロパイプラインとか○○パイププロとかマスターの称号はWSLの試合名からは消え、トリプルクラウンもなくなった。
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11月20日付のTHE SURF NEWSの記事で、ジョシュア・モニーツのインスタネタのパイプマスターズに関する記事が出ているけど、この件について、なんかちょっと違和感を感じる。
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写真はなつかしいけど(笑)。左からサニー・ガルシア、ブルース・アイアンズ、ジェイミー・オブライエン、カラニ・ロブ。まだASP、古き良き、ラフで自由な時代。
ジョシュアの論旨(あるいはこの記事の書き手の感覚?)としては、パイプマスターズというイベント名の使用権を持っているVANS(ヴァンズ)が大会にいろいろ手を加えて、元のパイプマスターズの価値観から逸脱している、という嘆きなわけだけど、ヴァンズの肩を持つわけではないけど、これはちょっと表面的過ぎるというか、いきさつを知ってのことなのかなぁ、私はそこ違うかなぁ、と思う。
35年の長きにわたりパイプラインマスターズ、あるいはパイプマスターズを現場でこの目で見てきたものとしては、表面的な出来事として現在起きていることは記事、あるいはインスタにある通りだけど、なぜそうなったかを考えると、あながちヴァンズのせいばかりとは言えないと思う。ジュリアンがボソッと言ってるけど、WSLは手放すべきでなかった、というのはシンプルに正しいと思う。
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すでに11月も後半なので、来年の話も許されるわけですが、WSLもいろいろニュースを流していて、特に自然環境への取り組みとか、サステナブル系の感じとか、実にアメリカっぽいなぁ、と思う。アメリカっぽいというか、カリフォルニアっぽい。
カリフォルニアはサーファーにはとてもメジャーなエリアではあるけど、アメリカ全体から見るとものすごいリベラルというか、まぁ、ハリウッドやシリコンバレーがあったりするので富裕層も多く、昔から環境保護とか新興宗教とか、方角は違えど食足りてから考えるようなことが盛んなエリアといえる。昔々サーフィンはお金持ちの遊びであり、アメリカではカリフォルニアがメッカだったのもうなずける。
もちろんコッテコテのブルーステート、民主党ガチ。まぁ、見方によっては実にスノッブ(俗物)な感じでもあり、ニューヨークとかと共通する部分も多いように思う。ニューヨーカーはあんなカリフォルニアの田舎者と一緒にするなと言いそうだけど(笑)。
それでも先の選挙でアメリカ国民が選んだのは、食足りてる人たちの主張なんかくそくらえみたいな、中絶の権利よりパンよこせ、という方向だった。
まぁ選ばれたトランプさんは食足りすぎてはいるけど(笑)。第2次トランプ政権はちょっと面白そうな感じもする。彼は経営のアイデアをそのまま政治に落とし込もうとしていて、会社経営と国家経営の共通点が多ければ成功しそうだし、やっぱり政治は政治で特殊な世界、日本でいう永田町の論理がある、ということになれば失敗するだろう。どちらにしても今までの民主党政権とは大きく変わりそうなので、国民が求めた変化は起こりそうだ。
会社経営的国家経営が成功すれば、民主主義、資本主義社会に大きな転換期をもたらすことになるだろう。
で、WSLの大きな変化としては、来年どころか再来年の話ではあるけど、女子のCT枠を拡大するという話。
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もう来年のカレンダーの話です。
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今年も頑張って価格据え置きの税込1280円。掲載されているサーファーや体裁等の商品詳細はこちらへ。
もっと欲しい人もオーダー大歓迎でゴザイマス(笑)。
クリスマスプレゼントにお年賀に、メディアのオンライン化が進み、近年なかなか探しにくい、トイレに貼れる紙のカレンダー。犬猫は数あれど、サーフィンモノはけっこうレアではないかと思うので、よろしくお願いいたします。
センターはポルトガルの夕景。このカレンダーの中で私が一番好きな写真。まぁベタといえばベタなカレンダーっぽい風景写真ではありますが、ヨーロッパって本当にこういう絵葉書みたいな夕焼けの色になるときがあって、特にコントラスト上げるとか彩度上げるとか、色温度調整とか、そういう小細工をしなくても息をのむような色の写真になるんです。こういう自然のショーに出会えるのも、サーファーであることのメリットですよね。
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オレアリー台風上陸で、先週はなんだかんだバタバタした。
でもこの人たちは私にとってはお客さんというよりはお友達なので、なるべく構わないようにしている。
日本にいれば自転車でウロウロしていても、あ、コナー・オレアリーだ、と指さされるような有名人なわけだから、うちにいるときだけはなるべく自由に、自分たちのペースでいつもの生活ができるように心がけている。それはイコール放置プレイなわけで、ある意味ラクだ。
日本語も話せるし、車も運転できるし、ま、同じように世界中を旅してきた私としては、何度も来た場所なら別に助けがなくても大丈夫、というのは心から理解できるわけだ。
何しろ今は昔と違って、ケータイはあるわグーグルマップはあるわ、見知らぬ国でもロールプレイングゲームのように簡単に目的地にたどり着けるようになった。
近所のおススメのレストランも探せるし、電車の乗り換えだってアプリでスイスイだし、まぁ、すごい時代になったもんです。
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イヌトモに近所に住んでいるイギリス人の人がいて、毎朝いろんな話をしながら犬の散歩をしている。
今はリタイアしているけど働いていたころは英語の先生をしていて、日本語も話せるし、日本のこともよく知っているので、その考え方とか日英の違いとか、とても興味深い。
サーフィン界に身を置くものとしては、アメリカ人やオーストラリア人の友達はたくさんいて、よく話はするけど、イギリス人ってちょっといないなぁ、と思う。キング&クイーンの国って、なんか高尚な文化な感じ。
で、この間ひょんなことから、男の子はブルー、女の子はピンクの習慣の話になり、それってどこから来たのかなぁ、と不思議に思っている。
ベタな昭和レトロ世代の私は、ランドセルは男子黒、女子赤。超レアで時折黄色の子がクラスにひとりいるかいないか、みたいな時代に育った。ベビー服も性別がわかっていれば男ブルー、女ピンク、不明なら黄色、みたいなことが常識的にというか、普通にそういうもんだ、と思っていた。
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