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母明美、コナー、弟リクのオレアリー一家が来日していた先週は、うちもけっこうバタバタして、台風直撃の様相。まぁでも子供たちは生まれる前から知っているので、家族同様、うちの動物たちもすぐになれて、忙しいけど楽しい日本トリップを満喫していた。 ピンポン鳴らしてコナーがうちの玄関先に立ってた時、あぁ、もう日本人は勝てないんだな、と心の底から思った。188センチ93キロ(いまオフなので、トレーニングして落とすベストは88キロ前後)、履いてるデニムは34インチで、両国で買ったのか? と思うほど、どんだけでかいんだよ、お前、な感じ。デニム1本超重いし(笑)。 海に入ってても、ひとりだけでかいのですぐにわかる。 続きを見る 話は飛びますが、日本語版のWSLルールブック作りました。 翻訳担当の水垣さんはさぞかし大変だったろうと思います。校正と編集をした私も死ぬかと思うぐらい面倒でした。おかげさまで今ではけっこうルール詳しいです。 せっかくなのでできるだけ多くの皆さんに利用していただけるように、いろんなところで公開してもらうことにしました。 公式の翻訳ではないので、すべて英語版が正しいのですが、英語難民には朗報かと思います。一応翻訳して配る旨はWSL APACの許可を得ていますので、どんどんDLして使ってください。メンバー登録のしかたの日本語版もあるでよ~。  
リオ・ワイダ。2023CT確定。そりゃそうだね、CS年間8戦中2試合優勝すれば、あと何ヒートかで足りるだろうし、ましてやフランスがキャンセルになって7戦になってしまえば、計算上の確定は早まる。 これからは和井田理央ではなくリオ・ワイダにしよう。 インドネシアのサーフシーンをしょって世界のトップシーンに出ていくんだから、いつまでも日本を引きずらせちゃ、インドネシアに失礼ってもんだ。 インドネシア人の父と日本人の母の間に日本で生まれ、5歳の時にインドネシアに移住。インドネシアの波でサーフィンを磨いた。 ま、どうしたって上手くなるだろうな、あのフィールドなら。何しろホームタウンがウルワツだもの。 リオのサーフィンはポケットとタイミングだ。 続きを見る
デーヴォの愛称で知られるクリス・デビッドソンが45歳でなくなった。 酔って殴られて倒れたときに頭を強打して、病院に運ばれた時にはすでに意識がなかったようだ。殴ったほうもつかまっていて、42歳にして傷害致死ってことになるんだろう。 まぁ、デーヴォなら酔ってけんかはあるかもな、と思う。不運な死といえば不運な死だ。2時間ドラマじゃあるまいに、殴られて、倒れたときの打ち所が悪くてって、そんなぁ、という感じ。 クリス・デビッドソンといえばベルズでのケリーキラーとして名をはせた。90年代半ばごろだろうか。当時全盛期だったケリーをワイルドカードで登場したデーヴォが面白いように何度も倒した。90年代半ばといえば、負けるとニュースになるというぐらいケリーが強かったころだ。そしてケリーに勝てば、あのケリー・スレーターに勝った男として大いに名を売ることができる。ワイルドカードは未知数なので、何が起きるかわからないし、ワイルドカードに負けるのは絶対王者だったケリーやアンディにとっては本当に受け入れられないことだった。 続きを見る
CTは早くも2023年のスケジュールが出て、Gランドがサーフランチに変わっただけで試合数、会場、時期等ほぼ同じ、ファイナルズもまたトラッスルズと変わらず。まぁ、そんなにコロコロ変わるのも大変だし、各ポイントによって波のいい時期も限られるので、基本ツアーというのは永遠のマンネリ的な、似たりよったりでやってきたわけだ。ここ数年の大きなシステム変更でスケジュールにも変化があって、2022年が実質初めてフルで回した新システムの年となり、なんかうまくいったからこれでいいでしょ、ということなんだろうと思う。 質問1 パイプに始まりタヒチまででファイナル5を決定。ファイナルズは、再度トラッスルズ。このポイントセレクトと順序に、何かWSLの意図を感じますか? 質問2 今後のツアーでは、3Dエアーがワールドタイトル獲得には必要不可欠ですか? 続きを見る
前半後半を通して1年間のツアーの中で、一度もポイントリーダーになったことのない、イエロージャージーを一度も身につけていない選手が年間ワールドチャンピオン、という現実に対する違和感がまだ消化しきれない。 獲得したトータルポイントもカリッサより10000ポイント近く少ないにもかかわらず、だ。なんかこうなっちゃうと、ポイントとかイエローとか関係ない感じになっちゃうよね。とにかく5位に入って、ファイナルズの一日を負けなきゃいい。 そう考えればこのシステムは、最近勝てなくなってきたベテラン勢には有利ともいえるかもしれない。例えばケリーだって、ケガでスキップしないで、もうひとつどこかでパイプやタヒチみたいな、クオーター、セミ以上の成績なら、5位とか可能だし、そのファイナルズの会場がパイプってことになれば、12回目のタイトルを50歳代で獲得って、現実的なシナリオになるシステムと言える。そこで…… 質問 ジョーディってどうですかね? 年齢的にもそろそろ、な気がしますが、個人的にファンなので来シーズンは歯車かみあって欲しいんですが。 続きを見る
2022ワールドチャンピオン、フィリッペ・トリードとステファニー・ギルモア。 何がびっくりって、あの波でピリオド初日にやっちゃうんだ、だったかな。 フィリッペはもう今シーズン最初から最後まで集中して安定した強さを誇っていたので、勝つべくして勝った感じだ。最後の相手は5位から上がってきたイタロ・フェレイラ。ブラジリアン同士のタイトル争い、どっちが勝っても4年連続ブラジリアンのワールドチャンピオンということだった。18年ガブ、19年イタロ、20年コロナで無し、21年ガブ、そして22年フィリッペ……来年はガブかイタロかフィリッペと言ってしまうのも、あながち間違いではないような気がするのが恐ろしい。現状ケガ以外にこのブラジリアンストームを押さえる手立てがなさそうな感じがする。 何回か前にファイナルズのちょっとした予想を書いたけど、イタロかカノアの勝ったほうは上まで行ける、と考えたときにスキップされたイーサン・ユーイングとジャック・ロビンソンは見事に今回下から来たイタロにやられたわけだけど、なぜそういう感じが予想できるかといえば、コンスタンシーとか勢いとかがちょっと足りないから。何となくですけど、そういうのって感じるんですよ。 女子だってロウワーという会場の波を考えれば、ステファニーの目は出てくる。 続きを見る
質問 CTのレギュラーシーズンは終わり、ファイナルズを残すのみとなりましたが、ユキさんが今シーズン印象に残った選手とその理由を聞かせてください。 ジョンジョンとガブのツートップを欠いた今シーズンは、けっこう特殊なシーズンと言えると思う。いろんな方向で印象に残る選手はいるけど、そうだね、メンズはジャック・ロビンソン、ウイメンズはブリッサ・ヘネシーかな。 ジャック・ロビンソンはジョンジョンと同じようにローティーンの頃からビッグバレルが得意な選手として騒がれていて、ハワイのジョンジョン、ウエスタンオーストラリアのジャック、みたいな感じだった。騒がれてはいたものの、なかなかうまく回らず、いいときと悪いときのアップダウンがひどく、サーフィンは上手いのに芽が出ないというか、まぁ、そういう選手はたくさんいて、例えばオウエン・ライトの弟のマイキー・ライトとか、レオナルド・フィオラヴァンティとか、ジュリアン・ウイルソン、ジョーディ・スミス、イーサン・ユーイングもそうだったと思うし、古くはブルース・アイアンズとかタジ・バロウ、前回書いたデーン・レイノルズなんかもそのグループかなと思う。今シーズンのグリフィン・コラピントもそうかね。年間2勝してトップ5に入らない成績って、アップダウンひど過ぎというか、どこかでもう1ラウンド行けなかったかね、って感じ。 続きを見る
質問 最近、改めてテイラー・スティールの「campaign2」を観ていて考えたのが、もし、デーン・レイノルズがザ・コンペティターだったら……ということです。やっぱり、彼のポテンシャルはスゴいものがあるし、当時のマニューバーが今観ても色褪せていない。ケリーの11×までは、無理だったにしても、ジョンジョンやガブを今だに抑える存在だったかもと思ったのですが、ユキさんは、彼のポテンシャルをどう見ていましたか? う~ん、ザ・コンペティターでないからこそあのサーフィンが生まれたのかな、と思うけど、同時にあの時代に今のジャッジクライテリアだったら、デーンはもう少し勝てたかな、とも思う。 改めて過去の写真を見直してみて、2008年とか2009年とか、今から13、4年も前にこのサーフィンってすごいよな、と思った。ボードの性能だって今とはだいぶ違うはずなのに。 近年サーフィンはものすごく進化してるとは思うものの、デーンを見るとそんなでもないかな、とか思ってしまう。そのぐらいデーンのサーフィンが時代に対して早かったことは確かだ。そしてそのリスキーなマニューバーの本当のリスクの高さを、当時は誰も正当に評価しなかった。 続きを見る
タヒチ終了。 ミギュエル・プポCT初優勝、女子はコートニー・コンローグ。 最終戦だけに、この試合に関しては結果よりその他のニュースのようなものがたくさんあったし、ファイナルデー前日のコンディションがずっと続けば、もっとすごいニュースがいろいろあったと思う。 スウェルが続いていたら、きっとファイナルは50歳ケリー対43歳ネーザン・ヘッジという、遠目じゃわからないスキンヘッドオジサン対決に違いなかったと思う(笑)。技術的にはこの人たちやばかったなぁ。きついバレル勝負でのテクニックは、ケリーいまだにやっぱり違うなぁ、と思った。ネーザン・ヘッジなんてビール好きだったから、もっと太って腹出ちゃってるかな、と思っていたけど、どうしてどうして、バッキバキに鍛えててびっくりした。 そして思っていた通り、男女ともワイルドカードはクセモノだったね。 続きを見る
タヒチのほうはスウェル待ちで、しばらく始まりそうもない。 もう2年以上パスポートを手にしていないので、なんかツアーとか海外とかものすごく遠くにあるような気がしてならない。飛行機に乗る、というのが一大イベントのように感じている今日この頃、ようやく普通の人の感覚になってきたのかな、と思う。 だからと言って、ハワイ行きた~い、とかならないから、普通の人の感覚とは遠いのかも。必要がなければこのままじっと日本に根を張っていたい。 晴耕雨読のリタイアライフなのだけど、こう暑いと晴耕できないので、朝晩少しだけ庭に手を入れる。夏の畑のメインは万願寺とうがらしと甘とう美人、ミニトマトのアイコさま(赤と黄色)。青ジソとかニラとかあるけど、それらはけっこう雑草扱い。とはいえニラチヂミとかレバニラ、ニラ玉とかにして食べるけど、ニラは切っても切っても生えてくる。 万願寺と甘とう美人は、ししとうのようで全く辛くなく、小型ピーマンのようで全くにおいがないという、煮てよし、炒めてよし、焼いてよしの優等生ではあるんだけど今年は大豊作で、合わせて4株植えただけなのに3日に1回バケツ一杯ぐらい収穫できちゃうので、食べるのがまるで追いつかず、難儀している。茂っているのをかき分けて残さないように収穫するんだけど、どうしても見逃しがあって、放置するとどんどん大きくなってしまい、気が付けば写真のように巨大化している。巨大化しても食えるんだけど、ちょっと固い。甘とう美人はこの半分ぐらいで収穫するのがいい。 質問 ユキさんは日本のサーフィン業界がどうなればいいと思いますか? 続きを見る

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ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る