四捨五入すれば70歳になってしまう今日この頃。あちこちガタが来ていて、コナー・オレアリーの移籍申請どころではない(笑)。まぁ、現在手続き進行中の事案なので、質問も来ているけどスルーさせてもらいます。しかし、現実問題2024オリンピックでタヒチ、チョープーがあのグリグリのコンディションになってしまったら、ワールドスタンダードレベルで戦えそうな選手って、日本がらみではカノアとコナーしか思い浮かばないので、早急に移籍完了よろしくなわけだけど、シーズン中なので、2023CTからの選出枠には間に合わず、タヒチを狙うなら2024WSGでの結果次第ということになるのだろう。現状日本にもチョープーを滑れる選手はいるだろうけど、チョープーが牙をむいたときにあのレベルでの戦いとなるとね、正直なところいないと思う。
写真の薬、左は猫のユウマ君の抗生物質の飲み薬、右は私のヒザ、腰、股関節周りの鎮痛消炎剤。似てますよね、ね~、あ~そっくりで見分けがつかない~(笑)。
そうなんです。飲んじゃいました、ネコの薬。
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ブラジルは、男子ヤゴ・ドラ初優勝、女子ケイトリン・シマーズ、ルーキーにして今シーズン2勝目。
ふたりともポイントは厳しい場所を、厳しく攻める、だったと思う。勝ち方というか、勝つ要素がすごく似ていたように思う。
まぁ、ヤゴのファイナルはあのエアーの10点満点に尽きるわけだけど、ワンマニューバーながら、あんなにきれいに理想的なタイミングと理想的なラインでのエアーメイクって、あまり見ないと思う。まるでサーフィンゲームの中のワンシーンみたいだったもんな。もっとこうすればとか、もう少しここずらして、とか、一切なしで、まるで危なげなしのフルローテーション、フラットボトムランディング、針1本分の乱れもなしだったと思う。あれが10点満点なのかどうかは意見の分かれるところだとは思うけど、あのワンマニューバーという切り取り方をするなら、マイナスポイントはゼロだったと思う。まさにパーフェクトなワンマニューバーだった。
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25日の日曜日、鴨川で先に亡くなった小川直久のお別れ会が行われた。
私は自分の中のその人のイメージを祭壇の遺影とかで上書きしたくなくて、不義理を承知で不幸ごとをスルーしたりする。同じ理由で病院へのお見舞いとかも不得意だ。やはり病床を見下ろす感じの画像で、私の中にあるその人の思い出を上書きしたくない。まぁ、現実を認めたくない、みたいな気持ちもあるんだけど、近しければ近しいほど、足が重くなってしまう。
しかしさすがに今回はスルーできなくて、出席した。でも、結果なんか行ってよかったかな、って思ったのはおそらく参加したみんなが感じたことだと思う。不幸ごとではあるので、不謹慎と言われればその通りで申し訳ないけど、ぶっちゃけ楽しかったなぁ。
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エルサルバドルはグリフィン対フィリッペという、ある意味王道というか、このタイミングでのツートップの戦いになった。勝ったのはフィリッペ・トリード。
まぁ、あそこまでやられたら、ジャッジ云々の話ではなく、点出さざるをえないし、逆にあそこまでやらないとブラジル人は点もらえないんだよ、というガブの主張する部分なんだろうな、と思う。
とにかく、技の繰り出しのタイミングが早い。他の選手が2ターン入れる距離で3ターン入れる感じ。詰め込み放題、一瞬たりともレールが休んでいる時間がない。当てて下りて当てて下りての繰り返しで、そのひとつひとつのクオリティが高いし、蹴り飛ばしてるだけではないので、ターンごとに加速しながら次のターンにつなげていると思う。スゲーな、フィリッペ。
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私はSNSノータッチ派なので、超うといほうなんだけど、知り合いからガブのインスタ炎上話を聞いて、その後いろんな人からどう思うかを問われたので、個人的な意見として書いておこうと思う。
事の成り行きというか、あらすじはTHE SURF NEWSが詳しいので、この一件を知らない人はまずそちらを読んでください。
→「ガブリエル・メディナのジャッジ批判とWSLの反論まとめ。元CTサーファーらの意見など」
面倒だから事件を50字以内で述べよ、というなら、
ガブがインスタでWSLジャッジにクレームを出すと、即座にWSLのCEOエリック・ローガンが反論と共に非難、SNS炎上(ピッタリ50字)
ガブのいうことはもっともだと思うし、○○推し、みたいなトレンドは昔から確実にある。
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グリフィン・コラピント。
昨シーズン、たった1本の波のたったコンマ数ポイントでファイナルファイブを逃した。
そんなぁ、という感じではあるけど、採点競技というのはいつだってコンマ1ポイントに泣き笑いだ。小数点以下はジャッジの好き嫌いというか、気分というか、いかようにも変わる範囲ともいえる。6.50なのか、6.60なのかは7点に近い、遠いというスケールで明確でも、6.20と6.30となると、どっちでもいい感じのように思う。しかし、その0.1が結果を大きく左右するのだ。
年間2試合優勝して、5位に残れないって、そんなにないかな、と思う。2度の優勝をかき消す4回の17位、昨シーズンは本当に出入りの激しい結果に翻弄された。
そのたった1本の波の悔しさをバネに、って、簡単にいうけど、今シーズンのグリフィンのように悔しい思いの翌年、しっかりメンタルを立て直して上手くやるのはそう簡単なことではない。
初戦のパイプこそ17位といやな感じのスタートだったが、それを引きずることもなく、そのあとは2位、5位、5位、2位、そしてついに優勝でイエロージャージーと、集中力をあげてきている。
サンクレメンテの期待の星、ファイナル5に残れればファイナルズの会場、トラッスルズはホームスポットだけに、タイトルへの期待も大きく膨らむ。
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さて、サーフフードの新作、サーフドロップスVol.6が発売された。コロナの間も精力的に世界を転々としていた旅仲間の江川君のフッテージは、今の世界最新のサーフィンを見せてくれる。
今回はカノア推しになっていて、カノアのサーフィンたっぷりとのこと。
他にもジャック・ロビンソン、イーサン・ユーイング、グリフィン・コラピント、コナー・オレアリー、ジョアオ・チアンカ等、今旬なサーファーの最新映像、もちろん王道のケリーやジョンジョンも忘れてはいない。日本のプロ達のシーンも盛りだくさんだ。シリーズでおなじみの丸出だめ夫の芝居シーンは、ダブルカナに挟まれて面白い展開に!
総勢112人のサーファーが競演する豪華版で、173分と内容量たっぷりなのに税込5,280円はお買い得。まずはトレーラーでチェック!
サーフフード江川君からプレゼントいただきました
カノアファンなら手に入れたい、サーフドロップスvol.6を4名様にプレゼント
応募フォームから応募してください。当選はプレゼントの発送をもって発表に代えさせていただきます。
小川直久プロが急逝した。自らがんを告白して闘病をしていたのは知っていたけど、こんなに早く逝かなくても……。5月23日、51歳の誕生日の2日後。あまりにも若すぎる。小川家とは兄弟、家族ぐるみでなんか縁があって、同時多発テロの時も奥さんと娘さんと一緒にハンティントンでスタックしたり、早くから海外で戦っていたので、いろいろな旅先で一緒になったりした。
1995年JPSA グランドチャンピオン、2001年パイプラインマスターズのインビテーショナルイベントではWSLの前身であるASPで日本人初の10点満点を出し、2本目も9.80と会場を沸かせた。その日のことはとてもよく覚えている。前日がドリアンの結婚式でビッグアイランド、朝一の飛行機でオアフに戻ってパイプに直行というハードスケジュールだった。このインビテーショナルイベントは本当に超豪華メンバーで、パイプといえば……という人が勢ぞろいのドリームイベントだった。キャロル、オッキー、ケリー、ロブ、アンディ……日本人ではナオと脇田貴之が招待されていた。ナオのヒートは夕方、波が上がってきていて時折アウトからお化けセットがブレイク、それをうまくとらえてのバレルメイクだった。ビーチ大興奮。
ナオというと、なんかいつも一所懸命で、ピュアで、ポジティブで、勝っても負けても、ナオちゃん頑張りますっ、みたいな印象しかない。内面の葛藤とか苦悩とかを表に出さないって、さぞかし大変だったろうと思う。
有言実行の生涯現役、そういう意味ではやりぬいたといえるかもしれない。まぁ、私も近いうちにそっち行くから、もう少し待っててね、と伝えたい。
心からご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご親族の皆様には、思いがけないことでお力落としでしょうが、お身体ご自愛くださるよう、お願いいたします。
写真と共にエピソードなどは以下から。
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この人たちは何をしているのかというと、コンテスト会場にしつらえられたビッグスクリーンでライブを見てるのである。そう、あなたが日本でケータイや家のパソコンで見たりしているものと全く同じものを現場で見てるわけだ。
こんなコンクリの上に座って寒い中ご苦労さんというか、みんなこれでいいのか? みたいな。何でこんなことになっているのかというと、ベルズでの試合はよくビーチをクローズして砂浜に観客入れない、ということがあるからだ。
ベルズの試合をやるときはイースターなので、満月界隈、大潮という日程。潮の干満が大きい。しかも試合があるということはそこそこ波のサイズも上がるときだから、押し寄せる波でビーチは極端に狭くなる。背後は崖なので逃げ場はなく、観客が座る場所どころか、カメラマンが三脚を立てるスペースすらない。よって、そうなりそうなときには潮が上げ始めた時点でビーチをクローズ、最終的にはビーチにすでにいた人たちも追い出される。それはカメラマンでもなんでも容赦なく追い出されるので、けっこうあちこちでセキュリティとトラブルになる。
ベルズの波が良くなくて、お隣のウインキーポップに移動する場合には初めからノーギャラリー。選手とコーチ以外はビーチに下りられない。もうなんか普通に考えたら、ベルズは観戦、取材お断り、的な感じすらする。それでも成立しちゃうのがベルズの大会ってわけだ。
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オーストラリアで考えたことシリーズ、その2
これは何かというと、犬洗いコインシャワー。日本だとまぁ、サーファー向けにポイントとかの駐車場に個室のコインシャワーとかあるわけだけど、オーストラリアのサーフスポットではそういうのあまり見かけなくて、みんなで使えるオープンスペースの無料水シャワーみたいなのがたいていの場所にある感じ。
オーストラリアで個室シャワーにすると、いたずらとか破壊とか、なんかすごい問題が起きるんだと思う。その辺の道徳観念というか、人間性善説的なものは日本人ってかなりレベル高いと思う。とはいえ近年その神話はだいぶ崩れつつあって、日本国内の日本人の道徳マナーレベルってだいぶ下がってる気がする。
まぁ、それ以前に海上りにシャンプーするレベルのちゃんとしたシャワーとか浴びないもんな、オーストラリアの人たち。
ホント日本のサーファーってきれい好きというか、お着換えポンチョにしろボード置き台にしろ、簡易シャワーにしろ、アフターサーフの状況はだいぶ違うと思うし、世界でも特異な習慣が多いように思う。駐車場で折りたたみベッドというか椅子に寝そべって、太陽サンサン浴びながらケータイいじる人なんて、外国にはいない。
この犬シャンプーのコインシャワーは日本にもあると便利かなと思う。でもこれが便利なサイズの犬の数は日本には少ないと思うのでそんなにお金にならんのか。飼い犬の中の大多数を占める、トイプーとかチワワとかの小型犬なら自宅で簡単にシャワーできるしな。これが必要なのは中型犬以上だろう。
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のどもと過ぎれば熱さを忘れる、とは本当によく言ったもので、ベルズいたときには、というか久しぶりにオーストラリアにいって、いろんなものを見聞きしたときには、あれも書こう、これも書こうと、このコラムのネタ貯蓄に余念がなかったわけだけど、帰ってきて落ち着いたらなんかすべてどうでもいいというか、ま、いっか、みたいな感じでスルーしているうちにすっかり忘れ去られた感があって、ダメだなぁ、と反省しきり。
なので、これ、コラムにしようとか思ったことを忘れずに書いていこう。
まぁ、ほとんどがサーフィンと関係ないことではあるんだけど、今回はウエイブガーデン。メルボルンのアーバンサーフのお話。
メルボルンのタラマリン空港の近くというよりは、空港の中と言っていいほどのロケーション。成田でいえば空港周辺のロジスティックエリアとかそんな感じの距離感だ。
もともとは空港内ではないけど、空港のすぐ近くにあるホテルだったらしい。今でもホテルはあって、そこに泊まってプールでサーフィンの人もいる。
オーストラリアのように国内を飛行機で移動するというのが、わりと普通に行われる場所では、この空港直近というロケーションはいいのかな、と思う。
隣接するレストランはレストラン単体でもかなりしっかりとした商売ができそうなぐらいレベルが高くて、実際にレストランだけ利用という人も多いらしい。コーヒーもブランチもおいしかったです。プールは完全予約制で、初心者、中級者、上級者、エキスパート、エキスパートバレル、という段階分けで波質やサイズを変えている。例えばスープではなくフェイスからテイクオフできるかとか、細かい質問がいくつもあって、それをガイドラインにレベルを決めるわけだけど、まぁ、そうなるとたいていの場合実際の実力よりちょっと上、みたいな見栄を張り、それが災いして実戦のプールで刺さりまくる、みたいな(笑)。テイクオフはひき波に癖があってちょっと難しそうです。夜の部もあるけど、そちらは極寒らしい。
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