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今シーズン国内最初で最後のQSイベント、QS1000アジアオープン。優勝はメンズ稲葉玲王、ウイメンズ脇田紗良。 CS出場権を得たのはワイルドカード含めてメンズが稲葉玲王、村上舜、脇田泰地、上山キアヌ久里朱。ウイメンズが脇田紗良、都筑有夢路、野中美波、松永莉奈、松田詩野。脇田兄妹そろい踏み。 この男女の人数の割り振りは、世界のトップ100の中に各リージョンの選手が何人いるかで決まっているらしい。それでも上位を占めるオーストラリアの選手からは、上位の10人も下位の10人も同じ10%というのはいかがなものか、とかで不満が出ているらしい。このシステムもコロナが明ければ元に戻ると思うので、今しばらくの辛抱か。 ともあれ、1試合で決めたわりには結果は順当といえば順当だし、取りこぼした人もいるにはいる。先に言ったように本命同士のつぶしあいも起きて、クオーターファイナルの大原洋人と稲葉玲王は、どちらか負けたほうが出場権を逃すということになってしまい、大原が出場権を逃した。まぁ、ヒート組はシーディングで決まっていたので、運が悪かったとしか言いようがないと思うし、1試合で決めるというのはこういうことなんだと思う。 続きを見る
今週は志田で国内唯一のQSイベント、QS1000アジアオープンが行われている。国内では2年ぶりぐらいのギャラリーを入れた試合となる。 そしてもうひとつ革新的なのは、入場者からお金を取る有料イベントということ。リストバンドひとつ1000円、大会期間中有効。収益は選手の賞金回るという。一宮町サーフィン業組合加盟ショップで販売しているとのこと。とはいえ観客用の駐車場の用意がないので、ハードルはそう低くない。観戦有料試合って海外ではあるけど、日本では初かな。どうビーチをクローズするのかね。まぁ、オリンピックの時だって横から見れたしな。でも有料って悪い試みではないと思う。プロスポーツ興行として観戦無料っていうほうが不健康だから。 コロナの影響で、チャレンジャーシリーズ(CS)に出られる選手の決め方が今までと違っていて、リージョンごとに人数を割り振られて、リージョン内での結果いかんでCSに出られるシードが決まるという、ある意味大多数のイケてないサーファー、下剋上を狙う若手サーファーにとても有利な状況になっている。 続きを見る
先日パイプからの写真を送ってくれたサーフフードピクチャーズの江川くんから、今度はポルトガルの写真が届いた。動いてるなぁ。 江川君はハワイをベースに動いていて、ハワイではほとんどの制限がとれているようで、パイプもすごい人出でみんなノーマスクなわけだけど、ほとんどがワクチン3回済んでるからそんなにひどいことにはならずに、集団免疫に向けてまっしぐらという感じ。そういう感覚だから動けるのかな。日本にいる私は、まだまだパスポートの出番はなさそうかな、と思う。来年かなぁww。面倒なので、何の制限もなく行けるようになれば、ですかね。 で、送ってくれた写真の中にコナー・オレアリーがKARASAWA名のジャージーを着ている写真があって、どゆこと? と思い聞いてみたら、3月8日の国際女性デーにちなんで、選手全員が好きな女性の名前でゼッケン作れて、その作ったゼッケンはその女性本人のところにメッセージカードと共に送られるというイキなはからい。 たぶん選手が買って、代金は寄付ということだろうと思う。もうね、気にしてないので、こういうことがあった事実すら知らない私。 続きを見る
しかし最近なんだかんだあったかいね。ちょっと春の気配を見せるとすぐに梅が咲き始める。この辺ではあちこちで春を告げる梅が咲いていて、花の季節の到来を告げている。足元では早くもつくしが顔を出してきた。 インタースタイルで胃痛と吐き気に悩んだ私は結局「鼻から胃カメラ」という気持ち悪い体験をし、多発性胃潰瘍という診断、組織を取って検査中だ。先生の話ではたぶん良性でしょ、とのことですが、まだ何となく胃に違和感は残っていて、薬を飲んでいる。 F+とBCMのダブルネームカレンダーをお持ちの方、3月はアンディ・アイアンズですね。今年のカレンダーは過去のワールドチャンピオンをフィーチャーで、各月のサーファーに関して私があれこれ書いた文章(書きおろし)がネット上の秘密の場所にあって、カレンダーにあるQRコードを読み取ると、その選手の記事ページに飛べるようになっているという、思い付きはよかったけど、けっこう毎月書くの大変、という自爆企画つき。毎月1日にはその選手のコラムがオープンになる。今はケリー、CJ、アンディまで読めます。ケリーの分はサーフニュースで一般に公開されていますので、ご参考までに。 で、アンディとなれば死んじゃった日の話とかも書くことになるんだけど・・・ 続きを見る
インタースタイル2022、行ってきました。行ってはきたものの、胃痛と吐き気に悩まされ、夜中に何度も吐いちゃう始末。水分補給の水も薬も飲めば即出ちゃう感じで、ずっと胃が痛いし、前日入りしてホテルで安静にしていたものの、初日はブースのセッティング中にまたトイレに駆け込む状態で、ひどかったなぁ。熱もなく、下痢はないのでコロナや食あたりでもなさそうで、胃が痛くて吐き気が止まらないだけの、人生初の胃炎、胃酸過多状態。初日は休ませてもらってベッドで横になっていたものの、売薬の効果もほぼなく、らちが明かないので、夕方近くの内科を受診。点滴2本と薬を処方してもらって、2日目には何とかブースに復帰出来ました。 しかし、今になってもまだ何となく胃に違和感があるので、横浜のお医者さんに言われたように、近くのお医者で検査してもらおうかな、と思っている。 毎年このインタースタイルでJPSAの今シーズンの暫定的な予定が発表されるのだけど、今年も年間5試合のツアーに加え、アジアの選手を招待して行われるアジアチャレンジと、公認用具の有志チームで戦うチームチャレンジが行われる予定、という発表があった。 また、このコロナ禍の中JPSAに大きな金銭的援助を続けている「さわかみ」さんと、この先複数年の契約成立もアナウンスされた。さわかみ投信の代表である澤上龍さんはご自身でもサーフィンをなさり、何とか縁づいたJPSAを盛り上げられないか、という熱意のもとに出資してくださっている。どこの団体もこういう篤志家がいれば、本当に助かるところだ。 続きを見る
パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る
近日中に先日のケリーのパイプでの快進撃、オリジナル映像によるショートクリップをご紹介できると思います。おなじみサーフフードピクチャーズのシリーズもの、サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版です。まだ発売日は未定ですが、なるはやで皆さんにあのケリー優勝の感動の詳細をお届けすべく、鋭意編集中とのことです。今回は一足先に写真を提供していただきました。 →もっと写真を見る そうこうしているうちにケリーも50歳、サンセットのウエイティングピリオドがスタートした。ラウンドワンはバロン・マミヤとの再対決。まぁ、50歳でCTの試合に出るということそのものが記録なわけで、本当に息の長い選手だ。しかもずっと第一線。 サンセットに出て、オーストラリアも行く、という話なので、パイプ優勝引退の花道ではなく、トップ5を狙いに行くことにしたんだろう。ファイナルズはトラッスルズなのでケリーも得意するところ。パイプほどではないけど、有利なポイントのひとつと言える。ただ、エアーゲームになってしまうと勝ち進むのは厳しいだろうから、ランキングトップで入りたいところ。まぁ、それで逆転負けとかしたら群衆暴徒と化すかも(笑)。 質問:セミファイナルヒート1、ケリーVSブラジルのミギュエル・プポのヒート、序盤のノンプライオリティシチュエーション時のインターフェアレンスについて質問です。 パイプラインはバックドアも同居していて、あの場面はケリーのバックドアに優先権があった、と判定されました。が、ミギュエル・プポのパイプライン優先だったようにも今になっては、ですが見えてしまいます。 自分もジャッジをするのであの場面のジャッジの緊迫感がとても分かります。そこにはケリースコアならぬケリージャッジが動いた可能性も否定出来ません。 あれがケリーではなくモーガン・シビリックだったらモーガンのインターフェアだった可能性もなきにしもあらず、かと。その辺りも含めジャッジの心情もとても分かるのですが、客観的に見てユキさんにはどう見えましたか? 続きを見る
星新一のショートショートに、「おのぞみの結末」というのがあったなぁ、とすぐに思った。ケリーのインタビューの一言一句よりなにより、そんなことを瞬時に思うほど私の意識はサーフシーンから離れているんだろう。 2022シーズン初戦、ビラボンプロパイプライン、優勝ケリー・スレーター。ほとんどの人の「おのぞみの結末」。特にWSLにとってはまたとないニュースかなと思う。なんだかんだ言って、まだまだケリー人気というのはアメリカだけでなく、世界中で高いから。 来週の金曜日には50歳になるケリーの49歳最後の試合での優勝、8度目のパイプのタイトル。初優勝の92年から30年目の快挙……ってまぁ、数字的なことを掘り下げてあげればいくらでも驚きの記録は探せるのだけど、このケリー優勝という結末を予想するのは、そう難しいことでなかったと思う。 続きを見る
写真は猫のシンクロ。こういうものを眺めていると、すっかり隠居生活がしみついてしまい、もういいかな~、という気になってくる。弱る、というのとはまた違う感覚だ。 「つのだゆき」がやりたかったのは、自分がハマったサーフィンというものの世界の頂点の真実を見てみたい、ということだけだ。それはとっくの昔に達成した目標だ。 「つのだゆき」が「つのだゆき」として、その時代のサーフシーンに向けて伝えるべきと思うことはすべて伝え切ったと思うし、これ以上求められる筋合いもない。 何しろ私のスタンスで私のやってきた仕事をするとなると、万年赤字で持ち出しだ。自分が他の仕事で稼いだお金をすべてつぎ込んでほかの何かをやりたい、という奇特な人などいないと思う。たとえそういう奇特な人がいたとしても、今の管理されたサーフコンペシーンでは、私が歩いてきた時代のような見方や選手との接し方はできないだろうし、できたところでアンディやケリーのような強烈な個性はもう見あたらない。作られたイメージを拾ったところで、面白くもなんともないだろうし、そこに私財を費やすなんて馬鹿げている。そういう意味で、「つのだゆき」は実に運がよかった。モーメンタム世代、ニュースクール、プリスクール、アンディ、ケリー、クーリーキッズにブラジリアンストーム……この先これ以上の何かが継続するようには思えない。ある意味みんな管理されすぎだから。 続きを見る
いよいよこの週末からCTの第1戦、ビラボンプロパイプラインがスタートとする。新デザインのすっきりロゴとか、今シーズンの試合はスポンサー名+プロのあとに会場名が来るフォーマットが多いとかの統一感があって、なんだろう……いちいちプロっぽいというか、サーファーはそんなこと気にしませんよ、と突っ込みたい気分というか、とにかく変化は感じる。でもあの辺のトリプルクラウンがらみのパイプラインマスターズのような、ネーミングの版権のようなものの所有は複雑で、WSLも思うようには使えないんだろうとも思う。一般的にはパイプマスター、って通りがいいんだけどね。 今年は初めて女子もパイプで公式戦が行われるので、いよいよオナゴもパイプ、チョープーやらなきゃならん時代がやってきた感がある。誰も怪我無く試合が終わることを祈るばかりだ。だってケガが長引けばミッドシーズンカットで後半戦を棒に振るわけだから。ホント、ひどいシステムを考え付いたもんだ、と思う。単純に人数が減れば、経費削減には有効か。 質問:サーフボードと、サーファーのパフォーマンスは、どのくらい相関性があるのでしょうか? 100%と言ってもいいのだろうか、と思う。技術的にどんなにうまいサーファーも、その技術に反応してくれるサーフボードがなければいいサーフィンはできない。逆に下手なサーファーも、自分に合っているいい板に当たれば2階級特進となる。 プロなら勝つための準備のためにいいサーフボードを手に入れる、というのは必要不可欠項目だ。 続きを見る

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ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る