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ハーレープロ・トラッスルズ ラウンド3、4

今日のゴタゴタをたった一瞬の絵でできりとるなら、私は最終 ヒートの最後の逆転の波の後のパーコちゃんのクレイムだと思う。その波を乗り切ったあと、両手をあげて、さ、どうなのー みたいな感じでジャッジにアピールした。あれを見たとき、そうだよね、そうしたくなるよね、やっぱりそうだよね、と、思わす手をたたいた。パーコがああいう風にクレイムするのは珍しい。クレイムというのは英語ではそう言うけど、日本語だとアピールだな。日本の文句のクレームとはちょっと発音が違うんだけど、ま、ジャッジに向けて何らかのジェスチャーで訴える動作のことです。今日はね、すごくいろんな選手にそれが見られた。パワーサーフィン系の人にも、エアー系の人にも、両方。ってことは、これならどうなのよ、これならどうなのよ、とみんながジャッジにクライテリアを問いただしているということだと思う。あのね、あのラウンド4の第4ヒートのジュリアン・ウイルソンの9.80は、ないよ。ない。ずっとジュリアンに点が高いと思ってはいたけど、あれはね、おいおい、いい加減にししてくれって感じ。デーンとジョーディがいないからジュリアンなのー みたいな。あれ、今日のそれまでのクライテリアなら、マックス9点です。あれにいきなり9.80出すからね、選手はわからなくなっちゃうし、大差に追い込まれた選手は例えファニングであろうと、飛ぼうとしにいっちゃうわけ。で、ジュリアンにそれで逆転されたパーコが、最後のセットをまるで日曜日のスナッパーでせるぐらいのハードなパドル合戦で競り勝ってゲットしたあと、ただひたすらハードにリップ攻めしたあとのクレイム。そう、飛ばなくても、パワーサーフィンも評価されるってジャッジクライテリア(のはず)。それに対して、じゃ、これならどうよ、ってこと。あえて飛びを入れなかったんだと思う。意地。男パーコ見えた感じ。超かっこよかった。ジュリアンのあれに9.80出すなら、パーコのあれはミニマム9点なわけじゃん。なんかね、飛びに点だしすぎ。今までのレールサーフィン全否定に近い感じ。もうね、飛べればいいような世界で、飛びはえぐっていけない選手の一発逆転の救済策みたいな感じになってる。これは選手の間ではそうとう問題になってると思う。だって、飛べるだけじゃダメだからエアーショーって衰退したんでしょーそれ、またやるのーま、でもケリーみたいにえぐれるし飛べる人は両方をバランスよく使って淡々と勝ってましたけどね。ちなみに今日はフィン3本。バックフィン小さめ。明日、ファイナルデーだと思う。写真ジョエル・パーキンソンジュリアン・ウイルソンタジ・バロウエイドリアーノ・デ・スーザミック・ファニングケリー・スレーター

ハーレープロ、2日目

この人は誰かというと、ミギュちゃんです。 ミギュエル・プポ。新人3人の中でひとりだけラウンド3にいけなかった人。まるで同じタイプのヘイターが相手だったからな。新旧ブラジル対決。 このナナメ角度は、若いときの久我孝男を美しくしたような、正面からの写真は若い頃のキムタクっぽいような、やせた大澤ノブのような、なんとも日本人っぽい顔なんですけどね。だからって、孝男とノブとキムタクが似てるって話じゃ全然ないですけど。 ま、だからなにって話じゃなくて、なんか、写真見てたらあまりにも似てたので、きょうはこれで。 本日はみんながオフだと思っていたのにラウンド2がオン。 ラッキーなことにスウェルが早めに入った感じで、このまま行くとあっさり水曜日、木曜日には終わっちゃいそうな感じです。もうアメリカも長いので、個人的には早く帰りたいかな。腰も痛いし、足もしびれるし。 波は3フィート4フィートレンジではあるものの、待ちが長くてリスタートも多くて、あまりにダラダラだったので半日で失礼しちゃいましたけどね。小野里美之ご一行様、若手女子アマサーファー2名含む、が到着なので、本日は後半はお出迎えの日でした。 ラウンド2のレポートはF+サイト、コンテストニュースで。ASPジャパンサイトのYuki's WT...

ハーレープロ・トラッスルズ ラウンド2

<img src="http://www.fplussurf.com/photo/誰も今日はやらないと思っていたのに、やったね、ラウンド2。予想よりいい感じでスウェルが入ってきてて、セットは昨日の後半よりサイズアップの感じだったけど、ラウンド2前半は、スコアラインに乗る波の数が少なくて、ミスは許されない感じのコンディションだった。今日は少しスウェルディレクションが変わって、グーフィーの波が途中でスローになる感じだったので、みんな基本はセットのレギュラー狙いだったかな。ま、この手のコンディションだと、今回の新人さんたちはラッキーだよね。WQS系の波だから。朝一のファニング、マチャドは、昨日のちぐはぐなリズムをきっちり矯正してきたファニングが安定したサーフィンで、無理なくヒートアップ。ロブとの差は、カーヴィングの深さ、パワー、ってあたりかな。そうなんだよね、これがWTトップ10の差なんだよね、ということがよくわかるヒートだったと思う。ビード・ダービッジ、まさかの取りこぼし。トラッスルズけっこう得意なんだけどね、ビード。今年はまるで合わなかった感じ。対するトム・ウイッタカーはバックハンドの板の上がりのよさを上手くジャッジにアピールした感じかな。これはダミアン・ホブグッドも同じ。ウイッタカー、午前10時にオーストラリアでリプレイスに入れるという電話をもらい、午後1時の国際線に飛び乗り、同日午前10時にLAX着。午後12時45分会場着の16時15分ヒートスタート。この努力はさ、ひとつぐらい勝たないと報われないよね。次の相手はケリー。でもこの人現役WTだった頃は、けっこうケリーキラーでもあったのよね。ケリーのワナに絶対引っかからない人のひとり。要注意人物。本日爆発はジョンジョン。最初の1本が高すぎた感はあるけど、昨日より伸び伸びとサーフィンしていた感じが印象的だった。8.93スタートで、バックアップが8.60ー 相手のアレホは波の選択が今ひとつというか、ミスも多く、自滅な感じ。カットバックカットバックになってしまう波でフラストレーションをためていた。自分がプライオリティを持っているときにショルダーにいすぎて乗れず、奥からジョンジョンに乗られた波で、ジョンジョンが8.60を出した時点でファックサインのぶちきれ。結局冷静に戻れずに、ヒート終了まで2分以上あったのに上がってきてしまった。ガブちゃん、相変わらずテールピシピシ。でも飛んで回っては成功率9割以上ではないかと思う。それで7点2本。相手がトラビスでよかったね、みたいな。でもやっぱりあのテールサーフィンは気になる。振り回しすぎ。メトロノームじゃないんだから、って感じ。ま、あと10年以上は時間はあるので、じっくり上達してください。ヘッドジャッジのリッチー・ポーターが朝のインタビューで、飛ばなくてもハイスコアは出る。パワーサーフィンはきちんと評価されるって強調してたけど、それをあえて言うって事は、その辺でいろいろ選手から物議が出てるんだろうな、と思う。写真朝のラインナップミック・ファニングロブ・マチャドミックとロブジョン・フローレンス"

トラッスルズ初日

もうね、なにが変わらないって、ロブ・マチャド。相変わらず、ロブはロブであり、ロブ以外の何者でもないな。 隣のパット・オコーネルも永遠のエンドレスサマー2。 さてハーレープロトラッスルズ、初日。トライアルファイナルに続き、ラウンド1の12ヒートを消化。波は 腰胸。 後半戦最初につき、新人たちを中心に観戦した一日だった。 う~ん、う~ん、う~ん、だったな。3人とも。 詳しくはF+サイト、コンテストニュースで。 ま、ファニング以外は順当。 ファニングは朝のフリーサーフィンから合ってなかった感じだったな。いつものファニングのスピードもないし、なんか詰まってた感じ。板が問題なのか、本人がこの波と合わないのか。 波は腰胸。明日はサイズダウンだけど、火曜日からこの先、ずっとこの感じの波で試合は終了する予報。最後まで3-4フィートレンジのトラッスルズになりそう。 ASPジャパンサイトのYuki's...

新人不作

始まりました、トラッスルズ。本日のベストサーファーは、ジュリアン・ウイルソン、ってことになってます。ポイントでは。ホントーーえ~、今日は一応後半メンバーの初戦ということで、新人メインに観戦してました。そうねぇ、毒吐け、というなら、ねぇ、なんでこんな人たちがクオリファイしてきちゃったのー って感じ。超おどろいた。ジョンジョン(ジョン・フローレンス)、ガブちゃん(ガブリエル・メディナ)、ミギュ(ミギュエル・プポ)のなかで、まだレールが使えるのはジョンジョン。基本的に私はサーフィンはレールだと思っているので、レールが使えない、ピボットターンやテールサーフィンは直さなければいけない、と思うほうだ。もちろん自分はできないけど、評価するのは誰でも出来るわけで、私の評価のラインの基本はレールターンが出来るかどうか、という、サーフィンの最も基本中の基本。ターンで加速できるかどうかだ。そこが資質の見所だと信じている。そういう観点で見ると、この新人3人は、今日のところはビックリするほどなってなかった。みんなタイプ同じ。芸は飛んで回れるだけ。飛び回り以外のターンはもう、WQSの下というか、日本人っぽ~い、みたいな。トップで振るのが早いだけ。テールで回してるだけ。あのね、たぶんああいうサーフィンにWQSでエクセレントレンジ(8点以上)を出しちゃってるんだな、きっと。だから、彼らが上がってくる。飛んで、回って、きれいに着地すれば、他に何もしなくても8点以上、みたいなジャッジなんだろうな。よって、彼らはレールのサーフィンは覚えなくていいって話になっちゃうわけよ、きっと。ま、3人の中で、まだレールワーク的にましなのはジョンジョンだけど、それでもね、う~ん、この波(腰胸)になるとあなたはそれしかないんですね、って感じ。ジョンジョンはこのサイズだとターンに伸びがない。ワンターンで前に走らない。伸びない。よって細かく刻むサーフィン。でも、パイプがあることを考慮すると、3人の中ではまだマシかな。なんかね、今回の新人はダメだったな。不作。あれだったら、朝やってたコロヘ・アンディーノのほうがまだサーフィン走ってたと思うよ。ま、新人たちのこの先の精進と上達を望むよ、オバサンは。まだね、腰胸のトラッスルズだったから良かったけど、あの中で、誰が6-8フィートのベルズでまともなサーフィンできるのー って考えちゃったよ。世界のヘッド、リッチー・ポーター、頼むよ。オバサンは、あれが上がってくるのは違うと思う。あれで上がってきてもさ、苦しんで消えてくだけじゃん。今までのクオリファイヤーと較べたら、エアー以外は格段に低レベルだもん。ケリーのスプレーの厚さを見て下さい。このサイズなのにこれがこの後どれだけ開くか。これと較べるとね、もう3人ともサーフィン軽くて軽くて、ふぅ~~~、って感じ。頑張ってね~、みたいな。ロブ。相変わらずロブ。何も変わらず。いい味出してます。写真ジュリアン・ウイルソンジョン・フローレンスガブリエル・メディナミギュエル・プポケリー・スレーターロブ・マチャド

車なしの素敵なノースショア

初めてノースショアにいて車を持っていない、という生活をしている。 まるで動けなくて、毎日ダラダラと海を見て過ごしている。 時には家主の家の掃除を手伝ったりもするけど、基本的にはトラッスルズまでの時間つぶしなので、やることもそんなにはない。 ま、でもいまやこうやってブログだのサイトだの、なんだかんだとやる事はあるわけだけど、車がないというのは、ノースショアではけっこう致命的なんだな。 何しにきているわけではないので、困る事はないけどね。 そうこうしているうちにもうすぐここともお別れしなくてはならない。 いよいよロウワーに向けて旅立ちでごわす。 後半の初戦トラッスルズ、ハーレイプロ。 新人3名はみんな高校生界隈の年代なわけさ。ガブちゃん17歳、ミギュエル19歳、ジョンジョン18歳。日本の高校生の皆さん、お元気ですか? ま、ビーチブレイクでは飛べ、というジャッジなので、飛べない人はアウトみたいなところがあるわけだけど、パイプになると、飛ぶな、というジャッジになるので、飛べるだけの人はダメなわけで、結局WTとしてはオールラウンドに全部出来ないとダメで、39歳でも飛べないとダメだし、17歳でもフルレールのカーヴィングターンが出来ないとダメなのよね。 そう考えるとね、新人たちは苦労するだろうし、ケリーオジサンは有利だよね。 NYの2位から、いきなり人々の口に11がのぼり始めている。 あるよね、マジで。しかも40歳で1ダースってのもあるよね、きっと。 デーンは出るのかな、ジョーディはどうなのかな、またケリーがファイナルに行くのかな……いろいろ興味は尽きないけど、考えてもしょうがないので、現場で現実を見ることにしよう。

ジョンジョンWTへ

まもなくワールドツアー後半戦の第一試合、ハーレイプロがカリフォルニアのトラッスルズでスタートする。それに先駆けて最終の2011年後半のトップ34(ワールドカード2含む)が決定した。F+ニュースもあわせてどうぞ。 結局入れ替わりというか、新しいメンバーはわずか3人。 今までのシステムよりだいぶ狭き門になってしまった。 ボビーのように吼えまくる気はないけど、もともとがWQSのサーファーたちにもっとチャンスをという目的もあったわけだから、ちょっと当初の方角とは逆に機能しているような感じもする。 ワールドツアーと、プライム、スターのポイントを一緒にしたワンワールドランキングのトップ32の中に新しく入ったのは16位のガブリエル・メディナ(ブラジル)、27位のイェイデン・ニコル(オーストラリア)、28位のミギュエル・プポ(ブラジル)の3人だけ。ワイルドカード枠は、インジュア(ケガ)がフレッド・パタッチア、ネクストワン(33位)がトラビス・ロギー。 そしてリプレイスメントの1位がジョンジョン(写真)、2位がアダム・メリング、3位がCJ、4位がトム・ウイッタカーだった。 だった、というのは、最終的に日本でフリーサーフィン中に怪我をしたというイェイデンが、回復に数ヶ月を要するということでクオリファイを断念。ひとつずつ繰り上がり、ジョンジョン・フローレンス(ハワイ)が滑り込みでクオリファイしたのだ。 う~ん、イェイデン、気の毒だとは思うけど、選手たるもの健康管理も仕事のうち。職人の間でよく言われる、怪我も弁当も自分持ちってヤツで、試合中ではなく、フリーサーフィンでというところがASPとしては救いようもなく、自己責任なんだろうな。 そんなことでクオリファイを棒に振る結果になるなんてね。 でも選手の中には、シーズン中に怪我をしたくない、という理由で、試合以外での無茶なチャージやフリーサーフィンを避けている選手もいるので、その自覚の差がこういういうことにつながってくるわけだ。 ま、ボビーの暴言にかかわらず、このシステムは動いてみていろいろ問題点があることが明白だと思う。 前半一度もWTでサーフしていないデーン・レイノルズが、24位でリクオリファイしちゃうってのも、なんか下位のほうの選手にしてみれば納得いかないだろうし。 デーン、怪我がなければNYから復帰の予定だったのか、最初からもうどうでもいいのか、本人のみぞ知るだけど、結局イェイデンと同じように日本で怪我をしたので、後半間に合うのかどうか、というシチュエーションになっている。 さすがのデーンも、後半はいくつかいい成績を残さないと2012年のWT残留はなくなる。 ま、本人はどっちでもいいんだろうと思う。もともと試合好きじゃないし。今はそんなことを聞かれるのもウザイって感じだろうと思う。わかる気はする。

無事わいは~

特攻取材911でしたが、当日のJFKは別になんと言うこともなく、なんとなく静かで、空港のあちこちにあるテレビ画面からは、セレモニーで名前を読み上げるライブ放送が流れ続けていた感じ。セキュリティもけっこうガラガラで、拍子抜け。写真は、それこそ突撃隠し撮り(笑)。 私の乗ったLAX便は定刻にして満席。 ひとつだけ、あ、そうなんだぁ、と思ったのは、最初の飛行機が突っ込んだ8時46分から1分間、黙祷があったことかな。 そのとき私はちょうどセキュリティの列にいたんだけど、その前に全部ストップして、46分から黙祷するからよろしく~、みたいな感じで、空港業務オールストップの黙祷。あとは、あの体が丸見えになっちゃう新しいスクリーン通過が全員マストで必要だったぐらいで、特に混乱も混雑もなかった。 混雑を見込んで早めに空港に行ったんだけど、まるで時間が余ったね。 LAXも同じで、特に変わった感じはなかった。ま、LAXでは外に出ていないので、外の様子はわからないけど、ゲート界隈は別に普通。10年前の大混乱な感じはまるでなく、普段の空港だったよ。 クイックシルバープロの行われたロングビーチのフリーウェイの降り口のところに、ニューヨークのビル群を見渡せるビューポイントがあって、そこには2本のワールドトレードセンターの模型みたいなモニュメントが建ってて、そこでもセレモニーやってるみたいだったね。テレビでやってた。 コンテスト会場でもパドルアウトのセレモニーがあったと思う。やるよ、やるよって言ってたから。 でも私はもうノースショア、ハワイのひと。家の前のビーチは今日は最高のファンウエイブ。クリーンな腰胸です。ハワイ、海がきれいだな。

BILLABONGやDAKINEを取扱うショップSuburbがZOZOTOWNにオープン!!

BILLABONGやDAKINE、VONZIPPERなどを取扱うジーエスエムジャパンのオンラインショップSuburbが日本最大級のファッション通販サイトZOZOTOWNにオープンした。Suburbではアーバンスタイルから派生した、アクティブであり続ける人々へ新しい選択肢を提案、サーフィン、スケート、スノーボードなどのアクティブスポーツをルーツにウェアだけでなく、アクセサリーやギア等の幅広い取り揃えている。人生をアクティブに動く人々へ心強いサポートになる空間、そしてまた性別や年齢を飛び越えた場所となるこのSuburbをチェックしてみよう!!SuburbPCサイトhttp://zozo.jp/shop/suburb/MOBILEサイトhttp://w2.zozo.jp/m/shop/suburb/問合せジーエスエムジャパン03-5456-6275

ジョンジョン・フローレンス、見事クオリファイ

ついに2011年度のASPワールドツアーが、折り返し地点に到達した。今年は全11試合がスケジュールされており、先週6戦目のニューヨークでのイベントが終了した時点でミッドイヤーの選手の入れ替えがおこなわれた。このシステムは去年からASPが取り入れたもので、ようやく選手や関係者たちも慣れてきたというとこじゃないだろうか。ただ未だにこのシステムに異議を唱える反対派もいる。先のF+ニュース、F+ビデオでもお伝えしたとおり、ニューヨークのイベントでDQ(失格退場処分)されたボビー・マルチネスなどがその筆頭で、ツイッターを使ってASPやこのニューシステムを猛烈に批判している。ただ、今回の選手入れ替えでマルチネスは34人の枠から落ちてしまい(J-ベイとチョープーを蹴ったんだから当然なのだが)、もう彼のキレたバックサイドのリッピングをワールドツアーで見ることはないだろう。ほかにもゲイブ・クリングやアダム・メリングが脱落し、そして最も悲しいのがCJ・ホブグッドとのお別れ。フロリダ出身なのにパイプやチョープーというレフトの本気波が得意で、敬虔なキリスト教徒としても有名。そして弟のダミアンとは双子の兄弟というなんともユニークな存在だった。そのCJがツアーを離れていくのは残念なことだ。でも、当人のほうはいたってポジティブで、ニューヨークでのインタビューでは、「ぜったい悲しい日じゃないことだけはたしか」と笑顔で答えていた。これまでの選手生活を十二分満喫し、将来への希望を膨らませているからこそ言えるセリフじゃないだろうか。落ちる人がいれば、新しくツアーに加わってくる選手もいるわけで、そのなかでも当然期待がかかってくるのがハワイのジョンジョン・フローレンス(18)だろう。じつはジョンジョンはニューヨークが終わった時点でクリファイしてたわけじゃないのだが、念願のツアー入りを果たしたイェイデン・二コルがなんとフリーサーフ中に足を負傷して出場できなくなり、空いたスポットをジョンジョンにがゲットしたというわけ。カリフォルニアのコロヘ・アンディーノとともに次世代のアメリカの星として期待されているジョンジョン・フローレンスだが、コロヘよりも先にASPのエリート集団にクオリファイしたのは大きい。彼の最大の武器はパイプライン。ジェイミー・オブライエンの再来ともいわれ、パイプラインの波でサーフィンを磨いてきたジョンジョン。今年はじめにおこなわれたボルコムパイプラインプロ(5スター)で優勝し、ついにあのロングヘアーの少年が若き戦士に成長したことを実感した。今後のワールドツアー、ならびに3ヵ月後のパイプランでは彼に大暴れしてもらい、大物キラー役を演じてもらいたい。足の怪我でまたしてもデビュー果たせなかったイェイデンだが、実は数年前にも、あと1ヒート勝ったらクオリファイというとこで負けた過去がある。そして今回ようやくクオリファイしたものの、故障で参戦できないという不運。もしパイプラインマスターズの時点で完治して出場できるというのであれば、ワイルドカードの用意があるとASPは言っている。12月におこなわれる次の選手の入れ替えの段階で彼はInjury Wildcard(負傷者用ワイルドカード)を申請する予定で、もしそれが通れば晴れて2012年、ワールドツアーでデビューとなる。写真ネクストワンから格上げクオリファイのジョンジョン不運に泣いたイェイデン・ニコル堂々16位でクオリファイのガブリエル・メディナこのエアーでクオリファイしたガブリエルガブリエルと同じくブラジル勢のクオリファイヤー、ミギエル・プポ残念ながらツアーを去る2001年ワールドチャンピオンCJホブグッド"