ジョンジョン・フローレンス、見事クオリファイ

ジョンジョン・フローレンス、見事クオリファイ

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ついに2011年度のASPワールドツアーが、折り返し地点に到達した。今年は全11試合がスケジュールされており、先週6戦目のニューヨークでのイベントが終了した時点でミッドイヤーの選手の入れ替えがおこなわれた。
このシステムは去年からASPが取り入れたもので、ようやく選手や関係者たちも慣れてきたというとこじゃないだろうか。ただ未だにこのシステムに異議を唱える反対派もいる。先のF+ニュース、F+ビデオでもお伝えしたとおり、ニューヨークのイベントでDQ(失格退場処分)されたボビー・マルチネスなどがその筆頭で、ツイッターを使ってASPやこのニューシステムを猛烈に批判している。ただ、今回の選手入れ替えでマルチネスは34人の枠から落ちてしまい(J-ベイとチョープーを蹴ったんだから当然なのだが)、もう彼のキレたバックサイドのリッピングをワールドツアーで見ることはないだろう。

ほかにもゲイブ・クリングやアダム・メリングが脱落し、そして最も悲しいのがCJ・ホブグッドとのお別れ。フロリダ出身なのにパイプやチョープーというレフトの本気波が得意で、敬虔なキリスト教徒としても有名。そして弟のダミアンとは双子の兄弟というなんともユニークな存在だった。そのCJがツアーを離れていくのは残念なことだ。でも、当人のほうはいたってポジティブで、ニューヨークでのインタビューでは、「ぜったい悲しい日じゃないことだけはたしか」と笑顔で答えていた。
これまでの選手生活を十二分満喫し、将来への希望を膨らませているからこそ言えるセリフじゃないだろうか。

落ちる人がいれば、新しくツアーに加わってくる選手もいるわけで、そのなかでも当然期待がかかってくるのがハワイのジョンジョン・フローレンス(18)だろう。じつはジョンジョンはニューヨークが終わった時点でクリファイしてたわけじゃないのだが、念願のツアー入りを果たしたイェイデン・二コルがなんとフリーサーフ中に足を負傷して出場できなくなり、空いたスポットをジョンジョンにがゲットしたというわけ。カリフォルニアのコロヘ・アンディーノとともに次世代のアメリカの星として期待されているジョンジョン・フローレンスだが、コロヘよりも先にASPのエリート集団にクオリファイしたのは大きい。

彼の最大の武器はパイプライン。ジェイミー・オブライエンの再来ともいわれ、パイプラインの波でサーフィンを磨いてきたジョンジョン。今年はじめにおこなわれたボルコムパイプラインプロ(5スター)で優勝し、ついにあのロングヘアーの少年が若き戦士に成長したことを実感した。今後のワールドツアー、ならびに3ヵ月後のパイプランでは彼に大暴れしてもらい、大物キラー役を演じてもらいたい。

足の怪我でまたしてもデビュー果たせなかったイェイデンだが、実は数年前にも、あと1ヒート勝ったらクオリファイというとこで負けた過去がある。そして今回ようやくクオリファイしたものの、故障で参戦できないという不運。

もしパイプラインマスターズの時点で完治して出場できるというのであれば、ワイルドカードの用意があるとASPは言っている。12月におこなわれる次の選手の入れ替えの段階で彼はInjury Wildcard(負傷者用ワイルドカード)を申請する予定で、もしそれが通れば晴れて2012年、ワールドツアーでデビューとなる。

写真
ネクストワンから格上げクオリファイのジョンジョン
不運に泣いたイェイデン・ニコル
堂々16位でクオリファイのガブリエル・メディナ
このエアーでクオリファイしたガブリエル
ガブリエルと同じくブラジル勢のクオリファイヤー、ミギエル・プポ
残念ながらツアーを去る2001年ワールドチャンピオンCJホブグッド”

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