ビラボンプロ・タヒチ・ラウンド1

ビラボンプロ・タヒチ・ラウンド1

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8月20日に行われたタヒチのラウンドワン。
グーフィーフッターが報われる日がようやくやってきた感じだ。とラウンドワンを終えたダミアン・ホブグッドが言った。彼が言うには、これが今シーズンはじめてまともにグーフィーの波で行われるコンテストだとのこと。考えてみればここまでずっとWTの試合はレギュラースポットだったな。
エイドリアン・バッカンやオウエン・ライトなんかのグーフィーフッターはけっこうここ数年上位で頑張っているけど、この日はそれ以外のグーフィーの選手もようやく爆発って感じだ。
ラウンドワンの12ヒートのウイナーは、レギュラー、グーフィー6人ずつの半々。でもこれだけのグーフィーが勝ち進むって、今シーズン初めての出来事だな。
皮肉なのは、こんなときにエイドリアン・バッカンとオウエン・ライトがラウンド2に回ってしまったこと。でもフレッド・パタッチアやコリー・ロペス、カイ・オットンやホブグッド兄弟はいいスコアをたたき出した。
ポイントリーダーのパーコを破ったCJが最大の功労賞だろう。
ただ勝っただけじゃなくて、パーコをコンビネーションで破ったんだ。ここのところ長いことパーコのコンビネーション負けなんて見ていないような気がする。
CJとダミアンの兄弟がチョープーでコンテストに出始めたのは1999年からで、どちらも優勝経験があるし、2位にも何度もつけている。この試合じゃ誰もこの兄弟とはなるべく当たりたくないって思ってる事をパーコにわからせた感じのヒートだった。
CJはこのヒートを以下のように振り返った。
ジョエルはヒートの最初にすごい波に乗った。ちょうどパドルしてた僕はそれを見て、クソ、出てくりゃ10点だぜ、って思ってた。でもつぶされたけど、もしあれを彼がメイクしていたら、ヒートはまったく違う話になってたと思うよ。そのあと僕がスコアラインに乗るポイントをゲットすると、彼はプレッシャーを感じたのかなんなのか、ラインナップをあちこちに移動して、ライトスポットをしきりに探してた感じだ。ちょっとピリピリした緊張感はあったけど。3人ヒートだからさ、プライオリティはないし、みんな自分のことで目一杯でしょ。ま、今回はどういうわけか僕がいい感じでメイクしたけど、ジョエルには何回もやられてる。ファイナルでも何回か当たって、やったりやられたりさ。ぼくたちはいつも全力勝負してるんだ。
ジョエルはもちろんこの結果に相当ゴキゲンナナメの八つ当たり系だった。
今ランキングは1位だけど、シーディングは8位と言うジョエルは、ある意味ラッキー。なぜなら、ラウンド2ではここで最も危険なワイルドカード陣と当たらなくて済むからだ。ラウンド2の相手はブレット・シンプソン。
もちろんスレーターやジュリアン・ウイルソン。ダスティ・ペインなんかのレギュラー陣もとても目立っていた。
最終ヒートでジュリアンは、スタンディングチューブイン、そのあと体制を低くし、グラブレールのまま姿を消し、完全につぶされた感じで、誰もが絶対出てこないと思ったあと、白い泡の中から姿を見せて、再度スタンディングバレルの姿勢に戻るという離れ業。これに9.80が出て、本日のハイエストスコアをマークした。

さて、25日木曜日現在、最初のスウェルはようやく去り、波は小さく、風も吹いて雨模様のタヒチだが、実はこの先相当いい波に恵まれる予報になっている。ピークは土曜日で、すべてがうまくあえばチョープーでは過去最大の30フィートプラスというビッグウエイブになる可能性もあるという。もちろんコンテストにはでかすぎるけど、迫力のトウインセッションが見られそうだ。
ここまで約1週間、ずっと晴れて波も良かったので、今日はちょっと休憩モード。

写真
ジュリアン・ウイルソン
CJとパーコ
ミック・ファニング
フレッド・パタッチア
コリー・ロペス
ケリーとパーコ”

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