ページ 2
本日ベルズはまるでダメで、お隣のウインキーポップで何とかやりたいところだったんだろうけど、風もけっこう吹いててサイズはだいぶ小さく、まぁ、日本の試合ならやるんだろうけど、さすがに世界のWSL、CTドリームツアーとしては、あれはないな(笑)。 この朝の相談を隣でやってて、黙って聞いてたんだけど、すでに今日はオフを前提として、今日オフのコールするのか、今日明日まとめるのかって話し合いだった。わかってるならなんでもいいからとっととオフにしてくれって感じだったな。 続きを見る
女子からスタート。 特別よくはないけど悪くもないという、微妙なコンディション。ラウンドワンの6ヒートが終わるころにはだいぶ怪しくなってきて、男子行くのかどうするのか、って感じだったんだけど、そのまま続行。しかし1ヒート強行したものの、オンホールド。午後からの潮引いてのリンコン移動狙いだったので、その間、ミック・ファニング、ステファニー・ギルモア、メイソン・ホーのエクスプレッションセッション。それはそれでよかったけど、それが終わってもまだリンコンがダメなんで、もうひとつ、ルーク・イーガン、ネーザン・ヘッジ、ロージー・ホッジなどなど、いる人集めてのセッションが終わるころにはオンショアがひどくなって来て本日終了。まぁ、ミックは相変わらずミックだったし、ステはステだった。 続きを見る
空港でカート3つにコフィンといわれるどでかいボードバッグを6~7個積んでひとりで迎えを待ってる、ミギュエル・プポかなと思われる選手がいたけど、まぁ、エルサルバドルから時間もなかったし、この先3試合オーストラリアで、ベルズ、ゴールドコースト、マーガレットリバーと休む間もなく試合が続くわけで、それぞれ板も違うだろうし、余裕でひとりそのぐらいの数は必要なのかな、と思う。現地調達よりは追加荷物払ったほうが安上がりといえばそうなんだろうけど、大変だなぁ。 ベルズはたぶん明日からスタート。昨日より今日のほうが少しサイズアップで明日はもう少し上がるので、ほぼオンに間違いない。本日はプレスカンファレンス。 長袖とかダウンしか持ってこなかったけど、暑いし。でもまぁ、今晩から気温低下傾向らしいので、大丈夫かな。 オーストラリアではサーフィンがすごい盛り上がってるって話だ。 続きを見る
ベルズ行きなのでバタバタなんですが、エルサルバドルから来る人はもっとバタバタかと(笑)。 後半はサイズ的に今ひとつの波だったからう~ん、ではあったけど、まぁ、なんか結構パワーターンに点が出ていたように思う。よって、ジョーディ・スミス久々の優勝。個人的にはああいうサーフィンを高評価する感じは好きかな。パシパシ早いだけのスイングは好みではないし。やっぱ、う~んってうなっちゃう感じのパワーって、オフレールの技より真似しにくいかと思う。強靭な足腰マストだし、体格も重要だし。 2位のマシュー・ミギルヴレーも同じ南アフリカのパワーサーファー。まぁジョーディも言っていたように、JベイっぽいといえばJベイっぽい感じの波ではあったと思う。 37歳、2017年のベルズ以来の優勝。当然次のベルズも得意な場所なので、頑張ってほしい。近年減り続けている本格的なパワーサーファーのひとりなので、ここで一発パワーサーフィンブームが起きると面白いかな。とはいえ重たいだけのドッカ~ンではなく、スピード、シャープさ、フローを兼ね備えたパワーサーフィンなので、いわば進化型。だからこそ見ていて面白い。古さは感じさせないと思う。 女子のほうも同じようにパワーがウリのガブリエラ・ブライヤン。 続きを見る
CT第4戦のエルサルバドルは最初のスウェルでできるだけ消化してひと段落、次のスウェル待ちという所か。まぁ、どこでも絵に描いたように2スウェルで終了なわけだけど、2週間に2スウェルを当てられる場所、日本にないですかね。そんなに難しいことには思えないかもしれないけど、実際に2週間で2スウェルってけっこう難しいかなと私は思うんですよ。例えば台風シーズンとかだとしても、日本の場合台風って荒天をともなっちゃうケースがほとんどで、なかなか試合っていう風には結びつかないと思うし。 ここなら、という場所があればツアーは日本に戻りたいことは確かなんですけど、まぁ、波が解決しても金銭面が解決しないのかな、とも思う。90年代、日本で2試合行われていたのなんて、奇跡だな。 さて、どうですか、みなさん、あの赤本的なジャッジクライテリアの詳細を読んでから試合観戦すると、ちょっと今までと視界が違わないですか? エルサルバドルに関しては先のポルトガルのバレル勝負のディテールほど詳細に踏み込んではいなかったけど、まぁ、それでもそうかぁ、そこかぁ、みたいなところはあったと思うし、正しく理解した人から見ればツッコミどころも今までと違うのかな、とも思う。 もうひとつ深くいけば、選手の目指しているところとかももっと理解できるのかな、とも思う。 個人的にはあれで目からウロコってわけではないので、あぁ、この人で評価されてるのはここなんだろうな、みたいな、ある意味今まで通りではあるんだけど、それは私の経験則から来るもので、30年間で培ってきた知識と経験の積み重ねなわけで、まぁ、そうなるとあれはまさに赤本ですね。 赤本で30年のキャリアが簡単に埋まっちゃうとも思えないけど、埋め方がわかればいいわけで、知識と経験というのは全く違う景色を見せてくれるものなんだな、と感じてほしいなぁ、と思います。 ようやくシェーン・ヘリング。 オーストラリアのディーワイ出身、ケリーと同時期にツアーデビュー。ニュースクールの一端を担った期待の若手だった。92年、CTデビュー戦のノースナラビーンで行われたコーククラシックでケリーとのファイナルを征し、優勝をしている。当時5人のシェーンとか言って話題になった5人のうちのひとり。 続きを見る
ケリーがデビューイヤーにワールドタイトルをとったころ、90年代序盤に同年代で活躍し、ケリーを倒すライバルとして有名だったシェーン・ヘリングがなくなったというニュースからすでに2週間たってしまった。おそらくもうほとんどの人が知らないであろうヘリングのことを書こうと思っていたんだけど、なかなかヘリングにたどり着けないでいて、ようやく今回と思ったら、そうだ、ポルトガルだったじゃん、とすっかり視界から外れていたポルトガルの採用で、ヘリングはまたまたお預けになった。ごめんねヘリング。 まぁ、グリグリのバレルあり、エアーショーありで、ダイジェストなエンターテインメント的にはかなりいい感じのポルトガルだったけど、優勝はヤゴ・ドラ、2位にきっちりイタロ・フェレイラ。今年はイタロなのかな、今のところ。なんかねぇ、ガブ無し、ジョンジョン無しとなると、なかなかねぇ……フィリッペもなんか抜けちゃってる感じだし、ジャックロボもパッとしない。まぁ、このシステムはハーフカットに生き残った後でのトップ5争いが本番だから、この前半はハーフカットさえクリアできればいいわけで、まだまだ先は長いわけだけど。 女子はキャロライン・マークス、2位ガブリエラ・ブライヤン。 ポイント的には男女ともトップは独走態勢、イタロとケイトリン・シマーズ。 すっかり視界から外れていたので、ヒート表を見ようと思ってサイトに行ったら、初めて見たジャッジクライテリアってリンクがあって、なんだこれ、って思ってクリックしてみてびっくりだわよ。 続きを見る
前回コラムからの続き。 サーフィンはメジャースポーツにはなりえない、というボビーの話。当時のASP、そして現在のWSLも、目標はサーフィンをアメリカのメジャーな商業スポーツのように発展させよう、ということだった。テニスやバスケットボールや野球のように、選手が何十億、何百億と稼げるスポーツ。サーフィンをしたことのないファンですら、ビール片手にサーフィンを熱く語るような状況。それを夢見た。 ボビーはそこにひとつひとつ、なぜサーフィンはそうなりえないかの検証を示して見せた。 まずボビーが言ったのはスポーツとしての入り口のハードルの高さ。 サーフィンをするというときに、1000ドルもするボードが必要なこと。海に行くのに車でドライブしないといけないこと。場所によってはウエットスーツもいるし、とにかく金銭的な負担が大きい。 LAでも治安が悪く貧しいエリアもよく知っているボビーだからこそ、現実にそこの子供たちがサーフボードを手にすることなどありえないこともよく理解していたし、逆にバスケットボールなら、ボールひとつあれば街中の空き地でみんなが楽しめることもよく理解していた。 もうこれだけでサーフィン人口がある一定以上増えないのは自明の理だ。まぁ、昔からマリンスポーツというのはお金持ちのスポーツともいえるわけで、ボールひとつと何千ドルの道具は比べるべくもない。それでもサーフィンは、マリンスポーツの中ではお金のかからないほうなのかもしれないが。 次にサーフィンができる場所の少なさ。 続きを見る
2011年のクイックシルバープロニューヨークというコンテストは、今思い返せばいろんな意味で大きなターニングポイントになった試合だと思う。ボビーの爆弾発言ばかりではなく、計算ミスでケリーのワールドタイトルを確定としたASPのポカ、エアーにワンマニューバーで9点台を出すというエアー重視のクライテリアへの変化、レールワークを駆使したビッグターンへの過小評価などなど、様々な方向で今現在に続く多くの変化があった試合だ。あの変化がなかったら、テイラー・ノックスはあと何年もツアーにいたに違いない、と今でも残念に思う。 2011年というのはツアーが大きく変化しようとした年であり、無謀ともいえるシステムの変更が行われた年だ。目指したのはサーフィンをよく知らない人にもわかりやすくシンプルなシステム、ビーチのギャラリーがすごいと思うものに高配点、のように、一般の人に寄り添う方向への変化だ。 続きを見る
2025年のWSLルールブックの変更点の翻訳をしていて、まぁ、なんかこの辺で現実に問題が起きてもめたんだろうなぁ、という感じがすべての変更点で想像できた。 でも、まだもめそうだなと思ったのは、複数ピークでの試合では、サーファーが選んだピークのテイクオフゾーンについたらプライオリティってことになっていて、例えばだけど、ふたつのピークのうち出るのが早く済みそうなピークにさっさと出てプライオリティを取って、別のピークに移動した場合、プライオリティはそのままなわけだから、それはひとつの作戦として使えるのかなぁ、とか考えた。 地形やうねりの向きや風向きによって、同じポイントでも出やすいピークと出にくいピークがある。いつもそうというわけではないけど、そういうケースは確実にあるわけで、そこ逆手にとって使えるんだろうか、とか、それを使えないようにするにはAピークのプライオリティとBピークのプライオリティをわけなくてはならないわけだけど、それは現実的に無理だよな、とか、なんか考えれば考えるほどサーフィンのルールというのは微に入り細に入り複雑化していく傾向にあるわけで、やはりシステマチックに黒と白に分けるのは難しい。 よって、すべては最終的にヘッドジャッジと過半数のジャッジの意見ということになるわけで、合議制というか、民主主義というか、ファジーな部分が残る。 すべてのスポーツにおいてこういうファジーな部分はあるものの、特に自然環境下で行われる競技はルールブックじゃ足りないことがたくさん起こるわけだ。 ゲットの時のパドリングインターフェアなんて、故意か故意じゃないかなんてどう判断する? あれわざとでしょ、なのか、流されてあっち行っちゃったね、なのか、いくら過半数とはいえ、ジャッジの個人的な感覚によるところが大きい。よほどのことが見えない限り、わざと、という判断をするのは難しくなるんじゃないかと思うんだけど。 まぁ、こういうことを考えるといつも、だからサーフィンはシビアな競技スポーツには向かないんだよなぁ、という結論に達してしまう。 そしていつも、2011年のニューヨークでのボビー・マルチネスのヒート後の勝利者インタビューでの発言やその後の言動を思い出し、ひとつひとつ、すべてボビーは正しかった、と思う。 続きを見る
以前にもどこかで書いたかもしれないけど、ハワイ、ノースショアのパイプラインというピークの波は、結局バックドアなんだな、と思う。というより、過去サーファーたちが手を出しあぐねていたダンパーのバックドアが主役になる時代がやってきたんだな、と思う。 ひとつのピークでレギュラー側をバックドア、グーフィー側をパイプラインと呼ぶわけだけど、これもあまり例を見ない特有のものだ。 あのピークが発見されたときには、まだサーファーたちは今でいうロングボードのような板に乗っていたし、いかにしてワイプアウトしないで板に乗ってるか、みたいな話で、バレルに入るのも波任せのようなところがあり、テイクオフ、構える、波が巻けば入れるし、巻かなければ入れない、という時代のあと、ストールする、つまり波に合わせてスピードをコントロールしてバレルインという時代がくる。そしてそのあと、トム・キャロルがリップして板を止めてバレル、という離れ業を見せて、初めてパイプの波がサーファーの意思によって本格的にコントロールされる時代の幕開けになった。 続きを見る

Video

ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る