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タヒチ、さんざん巨大なの来るとアオリ入れてたわりには、そこまででもなかったし。 優勝はイタロ・フェレイラ。あの淡々としたラウンドアップぶりを見ていると、え~、イタロとかあるの? とか思ってたけど、あったし。 まぁこの今回の結果にバレルを採点する矛盾というか、葛藤というか、限界というか、なんか割り切れなさが出てるんだと思う。 ジョンジョンの9.33をイタロの8点台と比較して、順当と思うか、オーバースコアだと思うかで私の感じている矛盾とか葛藤とか限界とかが理解できる人とできない人に別れるのかな、と思う。 あのコンディションの中からハイポイントを出すために、形のキレイな波を選ぶか、でかくて形も凶悪な感じのやつに奥からトライするか、と、きっちり攻め方が分かれたと思う。イタロは前者、ジョンは後者で1本目からあんなチャレンジーなの行くし。まぁ、あれメイクしてればぶっちぎりでジョンジョンだったけど。 現状バレルはメイクできてナンボという採点基準なので、どんなクリティカルな波をどんなクリティカルな攻め方したところで、メイクできなければ5点以下だろうし、クリーンな波で技術的にはそれよりだいぶ低いところでのバレルメイクであっても、出てくれば8点ということになる。コミットメントも最後までメイクしてのコミットメントということだ。 まぁ、えぐい波を鳥肌もので攻めたから、メイクできなかったけどハイポイント、ということになると、結果的にはただの突っ込み合戦になるし、けが人続出必至なので、それを求めるわけではないけど、現状の採点方法に関して言えば、あまりスリリングじゃなくてもメイク優先なので、タヒチのような波で、今回のように波数少ない感じになると、すごいことやってたのはジョンだけど、勝ったのはイタロ、みたいなことになる。 続きを見る
後半初戦のタヒチがスタートしていますが、なんか今週中ごろにでかいのが来る予報になっていて、もしかしたらでかすぎるかもぐらいな期待度大。そうなるとケリーとかあるだろうし、やはりグリグリのチョープーとなれば経験がものをいうことになるだろう。 ガブ、ケリー、ジョンジョンの他、エリミネーションラウンドに回っちゃったけどジャックロボとか、その辺の順当なところが上がるコンディションだったらいいよね。 ワイルドカードのケリーはなんか久しぶりに1位通過でラウンドオブ16に勝ち進んだ。52歳、まだまだここならいけそうな感じだ。 でもシーディングによるヒート組で微妙なことになるかもしれないし、ラウンド16とかでケリーとジャックロボとかジョンジョンとガブとか、なんかどっちかは負けちゃう残念なやつはできれば避けてほしいなぁ、と思う。シーディングなので、避けられないわけだけど。 それにしても女子の進化はすごいな。初めてチョープーで女子やったころは突っ込むだけ、みたいなことだったんだけど、今やけっこうきわどいテイクオフドロップからバレルメイク、ということになってるからな。 続きを見る
この写真はなんなのかというと、ベルズのある町、トーキーのメインエリアの海側にある海に続いた公園入口のゴミ箱です。 これはどこの公園や遊歩道にもあって、みんなが使うわけだけど、注目すべきは小さなゴミ袋のロール。これ、犬のウンコ入れ用の袋なんです。みんなここから袋とってウンコ拾ってゴミ箱に入れていく。この袋に入ってれば公共のごみ箱に捨てていい、というルールのようです。 日本だったらトイレットペーパーのごとくグルグルこの袋を持ち去っていくオバサンが続出して、このように袋の在庫があることなんてまれなんだろうし、フツーに家庭ごみとか捨てていくバカがたくさんいて、このゴミ箱の回りはいつもゴミの山、ってことになっちゃうんだと思う。イースターでたくさんの人がいるのにビーチにゴミも落ちてないし、ペットボトルも転がってないし、それに比べれば日本人、まだまだ民度低いな。ホントお下品(笑)。 まぁ、公共の公園という文化はやはりヨーロッパ系のほうが先進国だと思うし、日本と比べたらペットの飼い方の民度は明らかにあちらのほうが高いかな、と思う。 自分の飼い犬の教育に手間と時間とお金をかけるとか、犬の社交性というか社会化に深い関心を寄せるとか、犬が家庭だけでなく社会の中でも自分たちと同列に、という感覚はまだまだ持てていないかな、と思う。 続きを見る

飼い猫の大病

猫のユウマ君が14歳にして大病を患い、ちょっとバタついている。 まぁ、結論から言うと助からないわけで、猫に多い腸のリンパ腫で、外科的に取れればいいんだけど、腫瘍は血管とか腸とかたくさん巻き込んでいて、とてもじゃないけど切り取れない状況で、開腹してみたものの、なすすべなくそのまま閉じる、いわゆるインオペ。病理検査の結果次第では抗がん剤がよく効く場合もあって、効けば腫瘍は大幅に縮小するものの、完治は無いわけで、遅かれ早かれ死んじゃうって話で、まぁそういう状況の場合うちはQOL(クオリティ オブ ライフ)最優先で、常に安楽死も選択肢の中に入るという主義なので、痛いとか苦しいとかは無いようにしてあげたいと思っている。まぁ、14歳なんで何もなくても遅かれ早かれ死んじゃう年齢ではあるけど。 今のところ傷みはないようだし、食欲もあるし、ものすごく痩せてはいるけど4キロ台で、まぁ、もともと7キロ近かった大柄な猫なので、だいぶ痩せてはいるけど、開腹手術翌日から食べるし元気に動き回っているので、自由にさせている。 目の見えないヒカル君はユウマ兄ちゃんラブなので、普段通りずっとベタベタしている。 続きを見る
よいこのみなさん、GWはいかがお過ごしでしたか。GつながりでGCのCSも終了しましたが、何がって本戦より盛り上がっていたワールドチャンピオンセッションですかね。 ケリー、ミック、パーコ、オッキー、ステファニー・ギルモアの5人セッション。これねぇ、今のサーフマーケットを支える50代60代のドンズバケリー世代、つまりflow、F+世代のハートをわしづかみだったのではないかと思う。あれはずるいな。 まぁ、ケリー以外の4人はGCローカルなので、集まりやすいっちゃ集まりやすいわけだけど、そこにケリーがいるといないでは大違いなわけだわよね。 しかもスナッパーのマシンブレイク、小さいながらも時折バレル含む、みたいなコンディションになれば、レール職人の5人にはうってつけの見せ場ってことになるわけで、それはそれは素晴らしかったかな、と思う。 続きを見る
ゴールドコーストではチャレンジャーシリーズの初戦がスタートしていて、先日のマーガレットリバーでハーフカットされてしまった選手たちは早くも帰り咲きに向けて始動している。 そして思った通り、ケリーはタヒチ、フィジーのワイルドカードをゲットした。パイプは来シーズンなので、まだ発表はないけど、もらうだろうな、間違いなく。 昔90歳になってもパイプを滑ることが目標、みたいなことを言ってた時代があったけど、これは冗談でもなんでもなく、本当に目指してるんじゃないだろうかと思う。 まぁさ、ルックスはだいぶ年取ったとは思うけど、体はムキムキだし、逆に若い頃よりだいぶ筋肉量多そうだし、なんだろうね、印象としてはサイボーグ化一直線な感じというか、いろんなことやってそうな感じがする。昔からサプリ大好きだし、健康オタク的なところあるし、仲良しのドリアンもステムセル療法やったし、あの辺の人々は普通にじいちゃんになる気はさらさらなさそうだ。 肉体はさておき、ケリーに関してすごいと思うのは、そのモチベーションの継続している長さか。人間なかなか勝ちたいというモチベーションを10年以上キープするのは難しい。特に勝ってそれなりのことを成し遂げた後、なおそれを維持するって、どんなに負けず嫌いでも至難の業だ。ケリーのように30年とか40年とかずっと勝ちたいと思い続けることって、奇跡だと思う。まぁ、途中何年か休んだりはしていても、3世代、4世代のトップアスリートグループを征してきた事実は異常ともいえると思うし、今なお勝ちたいと思っているのは、マーガレットリバーのヒートを見れば明白だったと思う。ホント、変な人。 続きを見る
マーガレットリバー。序盤あまり波には恵まれなかったけど、ケリー引退とか、プポ兄弟対決負けたらCS行きとか、ハーフカットがらみのドラマもあちこちにあった。でも結局ジャック・ロビンソンよく波知ってるな、と、ジョンジョン鬼のようにマーガうまいな、という印象しかない。ふたりともだけど、もう絶妙というか、波の選び方もセクションの処理の仕方も当てていく場所も、もうね、その波のそこはそうやってそう当てるのが最適だわな、みたいなところだけをひたすら正確に攻めてた。 ジョンジョンのレールワークはもうどうしようもなくうまいと思う。特にマーガでは。セミの10点満点も、上半身スープの中で寝そべりながらの、足は板を探って探って探し当てて立つ。そこまでのゾンビシステムはわりとあるかもしれないけど、その体勢立て直した後の次のターンへのレールワークの流れときたら、あれあそこまで素早くスムーズにできる人っていないかな、と思う。一瞬の休みもなし。ザ・コミットメント。 よく見てると片側フィンヌケしてるトップターンですら、引っ掛かってるほうのレールを軸に加速して、トップターンを回り切る。波の高さの上1/3ぐらいのところですでにレールは波側に切り替わってるもんな、いつでも。板引っ張り切ったところで即座に一瞬でレールチェンジ出来てるし、決して蹴り回さないから板がフラットになることがない。だからホント失速しない。 ジャック・ロビンソンとのファイナルは、絵にかいたような理想的なシナリオかと思う。どのラウンドも飛びぬけてうまかったガチな優勝候補と、こちらも同じように安定して勝ち上がっていたローカルボーイ。 セミでピークが来ちゃったジョンジョンに対して、危ないヒートも淡々と切り抜けてファイナルにピークを持ってこられたジャックという感じか。 続きを見る
オーストラリアのベルズから帰ってきて、なんかボケボケしているうちに4月も中旬。世の中すっかり春。 でもってマーガレットリバーはすでにスタートしてるし。ハーフカットへの最終戦。波予報は後半に期待のような感じだけど、ベルズにいたときの地元長期予報では、波はでかいけど風も強くて荒れ模様……って、いつものマーガって感じですかね。 まぁ、ベルズの流れを受けて、コール・ハウシュマンドとリオ・ワイダにちょっと点高めに転ぶのかなぁ、って予感はする。まぁ、ああいうことがあるとそういう傾向はよくあることだし、注目度アップ=ポイントもアップってのはどこの採点演技競技でもよくあることなんでね。特にアメリカベースのWSLとして若手アメリカ勢の活躍は大歓迎だし、新たなコンペマーケット(マーケットという意味合いでは)のインドネシアをもっと盛り上げたいのは望むところだし。どう考えても「推し」だわな。 初日は女子のオープニングラウンドが行われたわけだけど、ハーフカットのボーダーラインにいるブラジルのルアナ・シルバがエリミネーションラウンドに回った。ルアナはジョアオ・チアンカのGFで、すらっとした体格から繰り出すスタイリッシュなサーフィンが魅力なわけだけど、リハビリ中のチアンカのためにも頑張ってほしいものだ。 そのチアンカは近い人からの情報によれば、現在徐々に回復中で、最終目標としてパリ五輪に向けてリハビリに励んでいるらしい。こちらも頑張ってほしい。せっかく手にした代表の座なわけだから。 ベルズはやっぱり体力的にきつかったけど、今回最も印象的だったのはオッキー。 続きを見る
潮の引くのを待って、ネクストコール、ネクストコールだったけど、潮の引くのを待ったというよりは、結果的にオンショアになるのを待った感じになってしまった。とりあえずベルズ終了。セミのスタート時からしばらくは雨で、どよ~ん、って感じ。 男女ともにグリフィンとジョアンヌのポルトガルに続く2連勝なのか? と思ったけど、結果は裏に出て、コール・ハウシュマンド、ルーキー初優勝と女子はケイトリン・シマーズ。ケイトリン、思った通りベルは持ち上がらんかったな。 ハウシュマンド、どう発音するのか確認しておいて正解(笑)。ハウスにhつくのでハウシュマンド。日本のメディアは勝手にいろいろ決めるけど、私の場合はいつも日本人がカタカナ英語で発音してもこれなら通じるかな、というところを取っている。要は、英語の人たちの発音から日本語の音を拾っているわけです。ガブリエウ~ってカタカナ英語で叫んでも多分ふりむいてもらえないし、そこ大事じゃん(笑)。 ま、そのガブに勝ったあたりから、コールに関しては、なんか今回持っちゃってるんじゃないの? と感じていた。 続きを見る
今日ウインキーで終わるか、待ってベルズで終わるか……どっちでもないし(笑)。 まさかのベルズスタート、そしてまさかまさかのSFから先残し。止めるならさ、潮どまりのイーサンのヒートの前で止めてあげてよ。 イーサンね、全然悪くなかったけど、ノーチャンスで敗退、みたいな。 逆にコール・ハウシュマンド、ガブリエル戦に続きウルトララッキー。スタート直後のノープライオリティで競り勝った波が9点台、そのあと最後まで30分ぐらいろくな波が来ず、イーサン・ユーイングを破った。あんなこともあるんだな。なんか大柄なこの人見てると、オウエン・ライトを思い出す。パワフルに動けるノッポさん。スプレーがダイナミックで、小柄な選手は見栄えでかなわない。 今回は若手カリフォルニア勢の活躍が目立つわけだけど、昨日の一件でガブちゃんまたお騒がせのようで、SNS上の熱い戦いはブラジルVSカリフォルニアの様相。ま、わかる。サーフィン的にはガブのほうが明らかに良かったもん。 続きを見る

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ケリーのパイプ快進撃...

パイプでの開幕戦から休む間もなくサンセットではCT第2戦がもうスタートしている。ラウンド1ではヒート3に登場したイエロージャージのケリーはなんと3位でエリミネーションラウンド行き。 サンセットのケリーだしなぁって思ったけど、なんとかヒート2位に入ってラウンド3に進んだ。 さて、先日のコラムで紹介した「ケリーのパイプ快進撃」サーフフードピクチャーズによるオリジナル映像からのキャプチャですが、いよいよ映像のほうがYoutubeにアップされてます。 サーフドロップスVol.4に収録されるフッテージのダイジェスト版ですが、このイベントでのケリーの様子も収められているし、見ごたえあり。 続きを見る