
スプレーをマニアックに追うとそのサーフィンの本質がわかる、と前回のスプレーマニアPart1でお話ししたけど、じゃ、具体的にはどこをどう見るの? がPart2。
まずはその大きさ。スプレーが大きければ大きいほどサーフボードがたくさんの水を押し出しているといことになるのだけど、大きいからいいってものでもない。スプレーがたくさん飛んでる方がいい、という判断は、とても分かりやすいし、最初はそこで判断ということになるのだろうけど、実は大きなスプレーにはもうひとつ奥があって、どういう風に飛んでいるかのほうにその動きの本質が見える。
そしてスプレーの大きさというのはそこまでのスピードをどう急激に止めたかにも影響されるので、スピードと急ブレーキもスプレーの大きさの要素となる。
例えば大きくても裏が透けて見えるような薄いものであれば、それは、波の部分の水量の少ないところ、つまりトップに近い部分の抵抗の少ないところでクリッと素早く蹴り回した結果だ。
逆に真っ白で裏が見えないような分厚いスプレーは、同じリップでもちょっと下のほうの水量が多い波の部分でテールを押し込み(ここ大事、あくまで蹴らない)、ビーチに向かう波のパワーとボードの浮力VS脚力の戦いで、負ければ弾き飛ばされ、勝てれば分厚く大きなスプレーが飛ぶ。急ブレーキを波のどの部分でかけるかによってもスプレーは変わり、前からブレイクしてくる波に合わてタイミングを取ることでロールイン、レイバックなど、技が分化していく。