
毎年8月に志田で行われるNAMINORI甲子園を、毎年1回は日本の若手というか子供の現状を見ておこう、みたいな気持ちでお手伝いしている。小中高の各選手のサーフィンもみているけど、シーンの雰囲気とか、その年齢層の日本での現状とか、そういったものを見るには全日本選手権とかそういった大仰なものではなくて、こういう草レースではないけど、それ的な幅広い選手層の試合のほうがよく見える。若くしてプロ公認を得た選手も参加していて、まぁ、日本の近未来はここから見えると言ってもいいと思う。
今や何級とかだけではなく、小学生からランキングがつけられたりして、子供同士、親同士のものすごいマウントの取り合い、みたいなことになっていることは想像に難くない。でもはっきり言ってそれ、時間の無駄だと私は思う。そのランキングが、例えばテニスや卓球のように、ジャッジの私感が入らない、ボールが返らなければ負け、みたいに明確に白黒がつくものであればまだいいと思うけど、演技競技の人間による採点には必ずグレーゾーンがあり、それで決まったランキングが実力とは言えないし、だからこそ本人も両親も負ければブーイングということになる。ジャッジへのブーイングに利益は無い。ま、ジャッジがイケてないから、と言ってしまうのは簡単だし、実際にそういうこともあるかもしれない。でも、そういうジャッジのいるところでやってるんだから、それに合わせるしかないわけで、ジャッジがイケてないと思うなら、そこでやらなければいいだけだし、そこで勝ちたいならそこのジャッジが好きなサーフィンを目指せばいい。何度も書いているけど、試合というのはその日そこにいた選手の中で、その日のコンディションで、その日のジャッジ好みのサーフィンをしたものが勝つ、というだけのことであって、それが才能とか実力とか将来性とか、そういうことにはあまり関係ないので、結果やランキングでマウント取りのような子供じみたことはしないほうがステキだと思う。