リクエストにお応えして、ケリー、ミック、パーコ、CJ対談和訳第3弾。お題はコーチングについて。下記リンクの映像と照らし合わせてご覧下さい。 http://www.surfline.com/video-premiere/world-champ-round-table_103363『コーチング』 パーコ(以下、J):10年以上前に今のコーチングみたいなのがあったら、どんなにすごかったかって思うよ。例えばアンディみたいな選手にコーチがついてたらさ……ケリー(以下、K):ブロック(リトル)がアンディのコーチをしてたよ。でもそのやり方は、アンディのやることと反対のことを指示するような感じ。例えばどこかの試合に行ってて、アンディが嫌になっちゃって、もう帰りたいとか言いはじめると、ブロックが、オッケー、じゃ負けろよ、って言うと、アンディが、ホントー って。で、あぁ、負けろよ。そうしたら帰れるから、って言うと、もう火がついちゃって、その試合優勝しちゃうんだけど(笑)。コーチに関してちょっと否定的な意見を言うとさ、コーチがもしもっとサーフィンをうまくするための方法を教えてくれるなら、そういうコーチを雇うんだとしたら、なんかそれはバカげたことだと思うんだ。だってトップにいたら自分よりうまいサーファーがいないわけだから、自分以上の技術を教えてくれるコーチなんていないわけじゃない。例えばゴルフだって、タイガーとかにスイングコーチっていらないでしょー 自分より下手な人の言うこと聞くー いいコーチってもっとメンタルな部分の矯正とか、そういう要素を引き出してくれる人だと思うんだ。例えばアンディのブロックみたいな……ミック(以下、M):僕はコーチって調子のいい板みたいなものなんじゃないかと思う。君にだってベリーがいるじゃないK:ベリーは何も言わないよ。君に接するのと同じように僕に接する。目でものをいう感じだけど、あれをやれ、これをやれって指示はしない。M:あぁ、でもこれはどう、あれはどうって、アイデアは出すでしょ。例えばスナッパーで5日連続で全く同じターンの繰り返し、みたいなときに、このボードを試してみようとか、あっちにしてみようとか、ちょっと変えられる板があるじゃない。それは調子のいいボードじゃないとできないわけでさ、微妙な変化はあっても、自分のやり方のままやれるみたいなもの。僕はコーチってそういう変化をくれるものだと思う。言われて、試してみてダメなら、やらなきゃいいだけだし。K:いくつかのスポーツはロボットみたいな正確な同じ動きの繰り返しでやれると思うんだ、例えばテニス。コーチが全く同じ正確なストロークを要求して、同じストロークを正確にやることでうまくいく、そういった繰り返しでできるスポーツもたくさんあるけど、サーフィンって違うじゃない。例えばさっきのスナッパーの話みたいなのは例外。スナッパーは100ヤードぐらい乗れる波来るしね。でもフロリダは3秒ぐらいの波でワンマニューバーがせいぜいだからさ。サーフィンってものすごいいろんなやり方があると思うんだ。アプローチ、ライン、アングル……それをひとつに決めるのは難しいよ。M:僕たちはお互いにコーチの役割もしてるよね。僕はケリーの、ジョエルの、CJの、みんなのラインを見て参考にするし、あれやって、これやって、ってフリーサーフィンの時に試したりして、ああすればよかった、こうすればよかった、って、それがまさにコーチングだよね。K:そうだね。僕たちはお互いにそういう役割をしてるのかもね。僕はクラマスが苦手でね。負けた時もなんか、ボトムターンのアングルが思ったように合わなかったりして、フリーサーフィンでほかの人のライディングを観察して、学んでるよ。J:いい波を見分けるの難しいよね、あそこ……M:なんだよ、お前優勝したじゃない(笑)J:バレルだけ乗って帰ってきただけじゃん(笑)CJ(以下、C):オレはあそこで、コンディションがいかに変わるかを学んだよ。3時間のフリーサーフィンでさ、50回ぐらい違うコンディションに変わる。いい時はパーフェクトウエイブじゃない。みんな同じ形の波で……K:昨年一週間いたけど、まだあそこの波がわからないよC:すごい回数変わるし、大きく質が変わる……K:いきなり2フィートサイズダウンとか、急にグチャグチャとか……M:それ俺がくらった(笑)C:その辺が番狂わせの元だよね。ヒート前にずっと波を見てて、すごくいい波で、出番になって海に入ると全然変わっちゃう。ジョーディなんて怖いものなしなはずだったのに。K:ワールドタイトルを取るにはそういうことや、プレッシャーへの対応も必要なんだよ。ジョーディはあの試合で結構ワールドタイトルへのプレッシャーがあったんじゃないかと思う。あの試合では、ジョーディが調子いいでしょ、ってみんなが思ってたし、どこかでそういう評判にとらわれちゃったんだと思う。僕もジョーディだって思ってたし。J:俺もジョーディがタジ。タジはあの手の波得意だからさ、この試合じゃタジが標的だなって思ってた。K:ニック・キャロルと話したんだけど、ホームタウンのプレッシャーってのもあるよね、って。例えばティアゴのポルトガル、ミシェルのタヒチ、キミたちだったらゴールドコースト……君たちはうまく結果だしてるけど、けっこうプレッシャーでしょ。C:俺らならフロリダ(笑)K:あぁ、俺たちフロリダでコンテストがなくてラッキーなんだぜ(笑)でもプレッシャーって、いいほうにも悪いほうにも転がるものなんだよね。M:確実に両方あるね。僕のツアー最初の年のゴールドコースト、町中みんなが応援してて、パーコは優勝してるし、ディンゴ(ディーン・モリソン)も優勝してるし、オッケー、次は俺の番って思ってて、負けた(笑)。J:シーズン最初の試合とか、朝イチヒートとかプレッシャーじゃない。でも家にいると楽だよねK:プレッシャーをオフする場所があるって大事だよね。ワールドチャンピオンになった翌年の最初の試合って、注目度もすごいし、みんなが君のことを見てるじゃない。しかもその会場が君の家の裏庭だったんだからさJ:あぁ、ベルズに行ったときのあの解放感は覚えてるね。リップカールのイベントだしさ、ベルズはリラックスできる場所なんだ。プレッシャーは全部ミックじゃん、って思ってるし(笑)K:最初が地元で次がスポンサーイベントって、ミックは開幕2試合連続プレッシャー(笑)M:だからいいスタートが切れるんだよ(笑)
リクエストにお応えして、ケリー、ミック、パーコ、CJ対談和訳第2弾。お題はアンディについて。下記リンクの映像と照らし合わせてご覧下さい。ちなみに、会話の中に出てくる“スティーブ・シャーマンの写真”が気になる方。F+ MARKETコーナーで絶賛発売中のドキュメンタリー写真集『KELLY SLATER X(ten)』にばっちり収録されてます。http://www.surfline.com/video-premiere/world-champ-round-table_103363『アンディ』ケリー(以下、K):アンディって、90年代のあの時期、ツアーのみんなが仲が良くて、コンペティションとかそんな感じじゃなくて、ものすごいライバル意識とか、憎み合ってる関係とか、そういうのがない時代にポンって出てきたひとつの刺激的なものだったんだと思う。おい、いい加減にしろよ、コンペってこんな生ぬるいもんじゃないだろ、みたいなさ。でもって、絶対に謝らないっていうか、屈しない。パーコ(以下、J):ものすごく楽しませてくれたよね。K:あぁ。個人的にあとで、ごめん、つい出ちゃったんだぐらいに謝ったりもするんだけど、試合の時とかは全然そんな気配もなくて、いつだってファックユー、って感じで怒ってる。もうコソコソ隠れてるか、知らん顔してるしかないよね。ミック(以下、M):だからこそ、みんなが感心したんだと思う。彼に支配されちゃうっていうか、顔色うかがうっていうか。とにかく顔を見れば、彼がその時何を考えてるかがはっきりわかるんだよね。J:俺たち全員にションベンかけたことは間違いないね。たぶんファンにとっては違ったかもしれないけど、俺たちは全員食らった。ライバルって何かを思い知らされた感じかな。特に君(ケリー)とかさ。M:実際きみ(ケリー)を変えたじゃない。あの年、っていうかあのやりあってた数年間、すごく個人的に憎み合ってるみたいでさ、バチバチだったよね。CJ(以下、C):それはものすごかったし、ものすごくふたりをリスペクトしてたけど、それでもはたから見てる分には、超面白かったよ(笑)M:うん、俺らにとってはね(笑)C:フィジーでさ、ある年、たぶん自分がツアー回りはじめて2年目ぐらいだったと思うんだけど、アンディが全員をコテンパンに叩きのめして、ファイナルでコリー(ロペス)をコンボにしてさ。その時パット(オコーネル)に聞いたんだ。パットはその時もう長いことツアーにいたからさ。心底正直な気持ちの質問だったんだけど、ケリーはさ、いつもこんなに圧倒的に勝ってきたのー って。とにかくあの年のアンディの勢いったらすごかったんだよ。あれ、あの年は君(ケリー)がツアーから離れたてた時ー それともいたんだっけーK:僕がツアーから戻ってきた年にアンディが最初のタイトルを取ったと思う。C:オッケー、じゃ、キミもきっとあれにはショックを受けたよね。今でもパットの答えを覚えてるけどさ、パットは、ケリーがこんなに圧倒的な強さで勝った記憶はないって。君がどう思うかはわからないけど、とにかくあの試合はものすごく印象に残ってる。M:徹底的に勝つ。実際にはもう勝ってるのに、いつまでも戦いをやめない。J:それと同時に、彼にはリードされてからの逆転ってのも多かったよね。K:あぁ。もう絶対に負けるだろうって思ってたヒートで、いきなりポンポンって決めて、ファ~ック、逆転したぜ、みたいなのもたくさんあったね(笑)。C:チリでさ、みんなボロボロアンディにコンボ負けくらって……K:あれ、きみ(ミック)がファイナルにいたんだっけーM:違う、セミで負けたK:アンディにー M:そう。J:デーモ(ダミアン・ホブグッド)がファイナルだったよね。C:そう、デーモが食らったんだ。M:あぁ、リーフにヒットしたんだったね。C:そんなことはまったく関係なく、完敗(笑)J:今思い出してたんだけどさ、覚えてるー ハワイでのレッドブルハウス事件。お前(ミック)が下にステイしてて。ブルースが2階にいて、キミ(ケリー)が来たとき。俺はカウチに転がってて、いや、床だったかな。サーフィン雑誌読んでてさ、そこにキミが入ってきて、ちょっと顔あげてみたらキッチンでアンディが超不機嫌になっちゃってて……覚えてるーK:あれこそ典型的な誤解ってやつなんだけどね。アンディがあそこにステイしてるなんて全く知らなかったんだ。あの当時ブーストのライダーでさ、ブーストのスタッフでダミアンってのがいて、彼を探してたんだ。外で誰かにダミアンの家探してるんだけど、って聞いたら、そいつがそこの家にいるっていうからさ。もしかして違うダミアンだといけないからって思ってまた確認したら。その家だっていうから、入って行ってダミアンいるー って聞いたらアンディがさ、くっそダミアンなんて、ここにはいね~よ、って(笑)。で、ここで何してるんだっていうから、ゴルフに行こうと思って、って言ったところで、あれ、これはまずいぞって、一瞬固まっちゃってさ、あれ、おれなんかヤバいことしてるー みたいなJ:冗談じゃないよ、みんな違うこと言ってるぜ(笑)。あぁ、あのときお前(ミック)がカウチにいたんだ。で、俺がフロアだ。俺たちもどこかに行くところだったよな。K:アンディはあれは俺が完全にわざとやったと思ってる。完璧に彼をいやな気分にさせようと仕組んだって思ってるんだ。M:でもさ、あの時シャーマン(カメラマン)がいたよね。J:シャーマンが写真撮ったんだ。M:シャーマンはあの事件のわずか5分前に来たんだぜ。俺ら黙って座ってて、考えててさ、シャーマンが仕組んだのかー ってK:えっ、写真撮るために仕込んだってことー それは考えたことなかったな。M:あの朝、俺らリビングでダラダラしてて、アンディはキッチンで料理してて、キミがひょこり入ってきて、みんなちらって見て、とにかくあの家にはいつも人が出入りしてたからね。でもそれがキミ(ケリー)だからさ、みんなシ~ンって感じ。キミが出てったあと、家の中にいた全員が顔を見合わせて、なに、今の、みたいな。で、アンディ大爆発(笑)。でさ、その事件の5分前にシャーマンが来たんだからさ。J:シャーマンは写真撮ったんでしょーK:撮ったね。あの部屋の中にいて、シャカシャカってスナップ。アンディはさ、いつも正しかったわけじゃないけど、いつでも正直だったよね。自分の気持ちに正直だった。あれ、みんなあの時フィジーのボートに乗ってたっけー オレとアンディがケンカしたとき。2週間前に父が亡くなってさ、なんか俺は俺でどうかしてたんだけど、みんなで超酔っぱらってさ、夜中にボードでメインの島からタバルアに帰るときに、ふざけて海に飛び込んだりして、ボートドライバーに叱られて、みんな一気にシュンとしてた時に、アンディが僕の髪の毛のことをからかってきたから、俺が、お前いくつか試合に勝ったからって、俺がトップだと思ってるんだろ、って、言い返して、そこからふたりでもみ合い。シェーンが俺を押さえて、あわやのところで大事には至らなかったんだけど、10分ぐらいしたらアンディがいきなり泣いてハグして謝ってきて……あれこそアンディなんだと思う。感じたことがそのまま行動に出るんだ。C:彼のスイッチの入りかたもすごいよね。どんなに仲が良くても、一度怒りのスイッチ入っちゃうと、誰もオフできない感じっていうのかな。いつだってずっとそのことを覚えてるし、気にしてるじゃない。こいつが俺を陥れようとした、こいつが邪魔しようとした、こいつが俺に危害を加える、……って。K:フリーサーフィンの時にさ、パドルバックする時にいきなり、俺が勝ったよな、その前はお前だけど、俺が勝ったの見たよな、って、いきなり(笑)M:ものすごい競争心だったよ。すべてにおいて。自分が得意じゃないことに対してもね(笑)K:フィジーでゴルフに行ったとき、アンディもフレッドときてたんだけど、僕たちの前を回ってて、すごい低レベルの戦いをしてたんだ(笑)。もうさ、レベルなんて関係なく、とにかく競うんだよね。C:うまいサーファーって、サーフィン以外のことがダメだったりすることが多いけど、アンディってサーフィンがやたらうまいのに、それ以外のたくさんのことでほとんど使い物にならないぐらいダメだったよね(笑)。K:自分で自虐ネタもしてたよね。リンディ(アンディの未亡人)のほうが彼よりゴルフがうまいんだ。アンディは、そりゃ悔しかったと思うんだけど、自分で、彼女にやられちゃったぜ、クソ、みたいに笑いとってたよね(笑)J:テニスは誰よりもうまかったけど、それ以外は……K:でもそういう性格がうまく回るときもある。タイトル争いをしてた時、ほぼ決まりそうなフランスで俺きみの弟(ダミアン・ホブグッド)に負けたんだよ。そしたらアンディにスイッチ入っちゃって、ポンポンポンって……マズ・クインにほとんど負けそうになってたのにさ……C:あぁ、わかった、あの時の午後だ……K:そう、で、あぁ、アンディも負けるんだって話してたら、いきなり逆転して……俺が負けた瞬間、アンディがこの試合を簡単に優勝するって分かってたよ。だってスイッチ入っちゃうのわかったから。で、そうなると、もう彼をその優勝へのレールから追い落とすチャンスなんてないんだ。誰も彼を止められない。波はバレルからチョッピー、オンショア、ハイタイドって、どんどんひどくなったけど、アンディはなにひとつミスはしなかった。J:タイトルを取ってた3年間だってさ、普通はとった次の年は少し変わるものなのに、とる前とずっと同じの闘争心だったよねC:そう、誰が追ってきてるんだ、誰が追ってきてるんだ、って。ふつうタイトルを取ったら、もう一度とりたいとか、少し落ち着いてそういう風になるものなのに、彼はずっと追ってくる敵を気にしてる感じ。K:そのほうが緊張感をキープできるよね。こいつが後ろにいるのかよ、追い落とさなくちゃ、って……C:何に対しても彼はそういう風に考えてたよね。"
F+プレミアム会員様からCAFEにてご要望があったので。だいぶ時間かかりましたが、リクエストにお応えして、下記リンクの翻訳7つあるカテゴリーの和訳です。 http://www.surfline.com/video-premiere/world-champ-round-table_103363『ワールドチャンピオン』ケリー(以下、K):実際にやってることより、話が大きくなることか多いよね。ヤツはいいとか悪いとか……真ん中って感じのあいまいな評価がない感じ。いいか、だめか、こいつか、そいつか、みたいな。ミック(以下、M):そう、それで一度とったら、もうお前はいいよ、みたいなさ。CJ(以下、C):それと同時に、負けることが騒がれるようになるよね。イェ~イ、ワールドチャンピオンが負けた~、みたいにね。K:でもそれが自然なんだと思う。コンペティションってそういうことなんじゃないのかなって。いつだってみんな同じレベルで競ってると思ってるし、出場した全部のヒートで勝ちたいって思ってやってる。で、相手が誰であれ、相手が負ければいい、と思う。でもそれって本能的なことなんだと思う。でも戦いが終わって、その一日が終わると、よかったなって思う試合って、いつも両者がいいサーフィンをしたとか、みんながいいパフォーマンスをしたとか、そういう試合。で、最終的には何も遺恨は残らない。ま、それでも人生で何度か、その相手に恨みに持つことは避けられないだろうけど……C:そうだね。でもそれこそが僕たちが乗り越えてきた、いちばん大きなことなんじゃないかな。自分がうまくやるってことは、ほかの誰かを負かすことになるわけで、そこに感情が大きく入ってくる。僕はずっとミックを見習ってきたんだ。だってミックはいつだってほかの人を応援してるし、それを見ていて、僕もほかの人の勝利を喜ぶことが少しづつできるようになれたね。難しいことだよね。でもそれができたほうが長続きすると思うよ。誰もが克服しなくちゃならないところだと思うし。J:ベルズでラオニに負けた時(2013年)、ラオニに対して祝福したんだ。よかったね、って。で、家に帰ったら何人かの人から、ベルズじゃひどい目にあったね、って言われた。僕としては、自分は9点と10点を出したけど、相手がトータルで19.8とかなんとか、とにかく自分より上だったから、自分が負けた、だから家に帰ってきた、って感じだったんだけどね。(ラオニ・モンテイロは2本しか波に乗らず、9.60と9.57でトータル19.17、ジョエルは10点と9.10で負けたヒート)K:あれはショックだったはずだよ。俺見てたけどさ、10点と9.50とかだったでしょ……パーコ(以下、J):それでも負けてるって?(笑)K:でも君は俺が見てた中でただひとり、アンディをヒートの途中でビーチにパドルインさせちゃったサーファーじゃない? (笑)J:あったね。今でも覚えてるよ。ヤツが今日ここにきてて、その話ができればよかったのに。きっとものすごくその話されるのは嫌がっただろうけど一同(笑)C:グラスが飛び交う大騒ぎ(笑)K:すごくよく覚えてるけど、確か7分ぐらい残してパドルで帰ってきちゃったよね。うわ~、これ、今まで見た中で一番ヘビーな出来事かも、って思った……4分だっけ? とにかく、かなり時間あったよね、まだ。M:覚えてるよ。俺次のヒートだったからJ:いい気分。いつ思い出してもハッピーになれるよK:ほかの人のことを祝福すると同時に、自分自身の気持ちもんなんとかしなくちゃならないじゃない。例えば昨年の(2011年)のパイプはすごいハードだった。だって見てれば、どれだけジョシュが僕に勝ちたいか、ジョエルにタイトルをもたらしたいかがハッキリわかったからね。で、僕に勝ったら、もうまっすぐパドルイン。ヘイ、とか声をかけることもなく、握手することもなく、タダパーコのほうだけまっすぐ見つめて、まっすぐそっちに走って行ったんだ。俺はさ、おい、最低限握手位ぐらいしてくれたっていいじゃないか、って頼むよ、お前は俺を負かしたんだから……なんだよ、ってC:俺もそっちだったかな。パーコはクオーターで僕に勝って、そのあとセミでダミアンに勝って、そうなると俺たちは猛絶対パーコに優勝してほしかったんだK:えっ、ずいぶんハッピーなフロリダスタイルじゃない(笑)。C:い~や、パーコに勝ってほしかった。ダミアンが負けて帰ってきて、しょうがないよ、って感じだったけど、僕たち兄弟のどっちかがパイプマスターになれたかもしれないし、そのチャンスだったんだ。(それを消されたからには、その人に優勝してもらいたいという気持ち)K:パイプって、いつも変なドラマになるよね。例えばすごく仲のいい友達同士が当たっちゃうとか、憎み合ってる敵同士が当たっちゃうとか……C:誰かが生涯をかけて目標にしていることだったり、その相手がすごく努力してきたのを知ってたり……M:そこにその人のその一年間の歴史も加わる(笑)C:まさにその通りK:いや、そういうんじゃなくてさ、オレはパーコが勝ったのを喜ばしいと思ったし、キミがタイトルを取ったこともうれしかった。でも自分はその輪の中に入れなかったじゃない。M:俺がいた場所にいればよかったんだよ、ビーチでビール飲みながら(笑)C:でもカージー(ジョシュ・カー)は、意地悪とか傷つけようとか、そういう気持ちじゃなかったと思うよ。自然にそうなっちゃっただけで。K:わかってるよ、友達だしさ。でも彼は明らかに僕に勝ったことよりジョエルがタイトルを取ったことを喜んでたよね。だから、そうなると、う~~クソッって思うじゃん。"
F+プレミアム会員様からCAFEにてご要望があったので。だいぶ時間かかりましたが、リクエストにお応えして、下記リンクの翻訳7つあるカテゴリーの和訳です。 http://www.surfline.com/video-premiere/world-champ-round-table_103363『ワールドチャンピオン』ケリー(以下、K):実際にやってることより、話が大きくなることか多いよね。ヤツはいいとか悪いとか……真ん中って感じのあいまいな評価がない感じ。いいか、だめか、こいつか、そいつか、みたいな。ミック(以下、M):そう、それで一度とったら、もうお前はいいよ、みたいなさ。CJ(以下、C):それと同時に、負けることが騒がれるようになるよね。イェ~イ、ワールドチャンピオンが負けた~、みたいにね。K:でもそれが自然なんだと思う。コンペティションってそういうことなんじゃないのかなって。いつだってみんな同じレベルで競ってると思ってるし、出場した全部のヒートで勝ちたいって思ってやってる。で、相手が誰であれ、相手が負ければいい、と思う。でもそれって本能的なことなんだと思う。でも戦いが終わって、その一日が終わると、よかったなって思う試合って、いつも両者がいいサーフィンをしたとか、みんながいいパフォーマンスをしたとか、そういう試合。で、最終的には何も遺恨は残らない。ま、それでも人生で何度か、その相手に恨みに持つことは避けられないだろうけど……C:そうだね。でもそれこそが僕たちが乗り越えてきた、いちばん大きなことなんじゃないかな。自分がうまくやるってことは、ほかの誰かを負かすことになるわけで、そこに感情が大きく入ってくる。僕はずっとミックを見習ってきたんだ。だってミックはいつだってほかの人を応援してるし、それを見ていて、僕もほかの人の勝利を喜ぶことが少しづつできるようになれたね。難しいことだよね。でもそれができたほうが長続きすると思うよ。誰もが克服しなくちゃならないところだと思うし。J:ベルズでラオニに負けた時(2013年)、ラオニに対して祝福したんだ。よかったね、って。で、家に帰ったら何人かの人から、ベルズじゃひどい目にあったね、って言われた。僕としては、自分は9点と10点を出したけど、相手がトータルで19.8とかなんとか、とにかく自分より上だったから、自分が負けた、だから家に帰ってきた、って感じだったんだけどね。(ラオニ・モンテイロは2本しか波に乗らず、9.60と9.57でトータル19.17、ジョエルは10点と9.10で負けたヒート)K:あれはショックだったはずだよ。俺見てたけどさ、10点と9.50とかだったでしょ……パーコ(以下、J):それでも負けてるってー(笑)K:でも君は俺が見てた中でただひとり、アンディをヒートの途中でビーチにパドルインさせちゃったサーファーじゃないー (笑)J:あったね。今でも覚えてるよ。ヤツが今日ここにきてて、その話ができればよかったのに。きっとものすごくその話されるのは嫌がっただろうけど一同(笑)C:グラスが飛び交う大騒ぎ(笑)K:すごくよく覚えてるけど、確か7分ぐらい残してパドルで帰ってきちゃったよね。うわ~、これ、今まで見た中で一番ヘビーな出来事かも、って思った……4分だっけ? とにかく、かなり時間あったよね、まだ。M:覚えてるよ。俺次のヒートだったからJ:いい気分。いつ思い出してもハッピーになれるよK:ほかの人のことを祝福すると同時に、自分自身の気持ちもんなんとかしなくちゃならないじゃない。例えば昨年の(2011年)のパイプはすごいハードだった。だって見てれば、どれだけジョシュが僕に勝ちたいか、ジョエルにタイトルをもたらしたいかがハッキリわかったからね。で、僕に勝ったら、もうまっすぐパドルイン。ヘイ、とか声をかけることもなく、握手することもなく、タダパーコのほうだけまっすぐ見つめて、まっすぐそっちに走って行ったんだ。俺はさ、おい、最低限握手位ぐらいしてくれたっていいじゃないか、って頼むよ、お前は俺を負かしたんだから……なんだよ、ってC:俺もそっちだったかな。パーコはクオーターで僕に勝って、そのあとセミでダミアンに勝って、そうなると俺たちは猛絶対パーコに優勝してほしかったんだK:えっ、ずいぶんハッピーなフロリダスタイルじゃない(笑)。C:い~や、パーコに勝ってほしかった。ダミアンが負けて帰ってきて、しょうがないよ、って感じだったけど、僕たち兄弟のどっちかがパイプマスターになれたかもしれないし、そのチャンスだったんだ。(それを消されたからには、その人に優勝してもらいたいという気持ち)K:パイプって、いつも変なドラマになるよね。例えばすごく仲のいい友達同士が当たっちゃうとか、憎み合ってる敵同士が当たっちゃうとか……C:誰かが生涯をかけて目標にしていることだったり、その相手がすごく努力してきたのを知ってたり……M:そこにその人のその一年間の歴史も加わる(笑)C:まさにその通りK:いや、そういうんじゃなくてさ、オレはパーコが勝ったのを喜ばしいと思ったし、キミがタイトルを取ったこともうれしかった。でも自分はその輪の中に入れなかったじゃない。M:俺がいた場所にいればよかったんだよ、ビーチでビール飲みながら(笑)C:でもカージー(ジョシュ・カー)は、意地悪とか傷つけようとか、そういう気持ちじゃなかったと思うよ。自然にそうなっちゃっただけで。K:わかってるよ、友達だしさ。でも彼は明らかに僕に勝ったことよりジョエルがタイトルを取ったことを喜んでたよね。だから、そうなると、う~~クソッって思うじゃん。"
2014年のお正月休みもあっという間に終わってしまい、ぼちぼち皆さんお仕事開始って感じ?あ、遅くなりましたが今年もF+をどうぞよろしくお願いします。ここで皆様にお年玉。ビラボンパイププロ関連のハワイお土産をプレゼント。写真上から、No.1 TシャツNo.2 バスタオルNo.3 キャップNo.4 ステンレスコーヒーマグ各1名様で、締め切りは2014年1月末。当選の発表は発送をもってかえさせて頂きます。プレゼントの応募方法は、各ページ右メニュー下部「プレゼント応募フォーム」より。それとは別に、既にF+プレミアム会員の皆様への特別お年玉ってことで、今月末までにCAFEに参加(書き込み)をしてくれた方の中から抽選で2名様に、エディ・アイカウのステッカーをプレゼントします。いつもCAFEを見てるだけのあなたはコレを機にぜひ書き込み参加しちゃってください。CAFEではこれからもりあがってくる2014年WCTのトピックスを中心に、誌面でも何度も話題に出ているレールワークについて熱く語るスレッド、日本のサーフシーンについてなどディープなスレッドなどなど、かなりコアな会員様が集い語り合ってます。これ、日本のインターネットサーフィン業界では唯一のコーナーだと思う。正月ボケしちゃっている方々も多そうな明日辺りから、ハワイで仕入れてきた業界ゴシップネタもCAFEでタレコミ予定。ご期待下さい。"
photo by farfelお待たせしました。F+ の会員様の交流の場、CAFEコーナーで質問があがっていた「ケリーとシェーンの女性問題」ね。flow時代からのファンの方はたぶんどこかに書いたのでご存じだと思うんですけど、詳しく知りたいという声があったので、ここに書きます。ま、だいぶ前の話なんですけど、そうだね、まだアンディとケリーがやりあってた頃だから、10年以上前の話なんだけど、当時シェーンも映画とかに出ていて、あのツアーの中のあのニュースクール世代が結構ハリウッド系に入り込んでた時代。当時シェーンはツアーを回り始めたころから付き合ってた今の嫁のリサとちょっと別れてて、新しいGFを連れてたんだよ。リサ・アンって黒髪のきれいな女の子。で、シェーンはそれとはすぐに別れちゃったんだけど、ケリーがリサ・アンとそのあと付き合うことになるわけ。このリサ・アンって子はちょっと危ういところがある感じの子でね。ケリーってどうも見ていると、僕が救ってあげる、僕がそばにいてあげないと、みたいなヒーラーになりたがりなタイプでね、このリサ・アンとはずいぶん長いこと、振り回されながらも、くっついたり離れたりしてたと思う。だいぶ腐れ縁的な感じ。間にジゼルとかパム(パメラ・アンダーソン)とかはさんでね。シェーンとしては、別に自分はもう別れちゃってるし、そんなにマジになるようなタイプの子じゃないでしょ、ってことで、別にケリーが付き合っててもなんともなかったし、逆に別れたほうがケリーのためだ、ぐらいに思ってたわけ。しかしだ、立場を変えてケリーサイドになれば、やはりリサ・アンを昔のBFであるシェーンには会わせたくないわけじゃん、気分的に。だから、何となく避けがちな感じだったし、その辺でケリーとシェーンはぎくしゃくしてたわけ。今でも覚えてるけど、当時はタイトル争いも激化してて、アンディ派かケリー派か、みたいなことになってて、あの時シェーンは明らかにアンディ派だった。ビラボンチームってのもあったしね。ま、それだけじゃないけど、やっぱりケリーと一緒につるんで何かをするってことは、どの道かなり振り回されることになるわけで、その辺をどう考えるかなわけだけど、最近ようやく時を経て、雪解けムードってことですわ。ケリーがずっと熱望していたシェーンの息子のジャクソンのゴッドファーザーになってからは、以前よりずっと親しい感じで、ビッグアイランドにもよく行ってるしね。今、リサ・アンがどうしてるかは知らないけど、確かハリウッドの役者の卵かなんかだったから、まだその辺にいるんだろうなと思うけどね。もう一人、リー・アンってESPNかどこかのテレビのレポーターを二人で取り合ったりもしてて、こっちも結局シェーンが持ってたんじゃないかな。あの当時のシェーンは結構あちこちハントしてたから。ま、シェーンもリサも、一時冷却期間の間にほかの人との交際を経て、再び元の鞘に収まって、すぐに結婚、今では息子と娘、幸せなご家庭。実はこのリサとデートを始めたころから私知ってるんです。リサはサンディエゴのテイラー・スティールの家に住んでた子で、なんだったか、インタビューの約束をしようとしたら、今日はデートだからだめだから、明日にしよう、みたいな話があってさ、その相手がリサだったわけよ。20年以上前の話ー(笑)。リサはツアーの時に一緒に日本にも来ていて、昔のflow にツーショットの写真載ってるよ。もうね、オバサン的には継続は力なりだけど、なんでみんなの女性関係を最初から歴代知ってなくちゃいけないんだろうか、と、時々思うよ。WCT選手だってみんな普通の男の子。世界中どこでも一緒なんですよ。日本でもよくあるじゃん、狭い世界で、誰かの彼女は元の誰かの彼女とか、その逆とか。ぼやぼやしてると間違えて大ごとになっちゃう感じのやつね。結局サーファーって世界狭いのね、っていつも思うよ。何もそんなに近場で出会わんでもよかんべぇー "
今日はそのケリーがオフの間にテストするボードを解剖。シェイパーはF+ではすっかりおなじみの、JCことジョン・カーパー。ま、女性問題等でいろいろわだかまりのあったシェーン・ドリアンとケリーが、最近ようやくすっかり元の親密な仲に収まったので、シェーンのシェイパーであり、父親代わりでもあるJCともかなり情報交換をしていて、その世間話の中から出てきたアイデアらしい。そのボードはというとなんとツインザー。スペックは、5'9 × 18.5" × 2.25" 。持った感じはテーパーレールの軽い、シンプルなアウトラインで薄めに感じるデザイン。このツインザーはバックフィンがバカでかく、フロントフィンとの距離も近いのが特徴で、トランジッショナルな類のフィンセッティングは、まさにテストボード。昔はこうしたボードがたくさんあって、荒唐無稽なフィンレイアウトやフィンの形がいろいろ出た。最終的にトライフィンに落ち着いて、その後かれこれ20年ぐらいになるのに、何も変化がないのはおかしい、というのはケリーの持論。まだそこにテストし残した組み合わせがあるんじゃないか、というところでJCと意見が一致したのかもしれない。試合のこともそうだけど、こうして道具へのこだわりや傾倒も半端じゃないおじさん。本当に根っからサーフィンが好き、それだけなんです。サーフィンに関してはすべて突き詰める、いつもサーフィンのことを考える。分析と研究。それがV11のシンプルな秘密。"
これが本物の、エディ・アイカウへの招待状。シェーンにあてられたものだけど、各自招待されたひとの名前が入っている。大きさは、はがき2枚分ぐらいかね。ちょっと大きめのカードという感じ。ま、それだけのことではあるんだけど、あまり一般人の目に留まるものではないんじゃないかな、ということで。この次のスウェルがでかい予定で、みんなエディじゃないのか? とこちらはその噂でもちきり。ただし、エディのメディア担当者との世間話のなかでは、ちょっとサイズが足りないとい思うので、やらない方向のニュアンスだったけど……ちなみに、発表されたばかりのヒート表はこんな感じ。ハワイアン17名、アメリカン4名、オージー2名、チリアン1名、ブラジリアン1名、サウスアフリカン1名、フレンチ1名、ジャパニーズ1名。ROUND 1/HEAT 1Shane Dorian (Haw)Kohl Christensen (Haw)Greg Long (Calif)Ramon Navarro (Chl)Sunny Garcia (Haw)Ross Clarke-Jones (Aus)Carlos Burle (Brz)ROUND 1/HEAT 2Kelly Slater (Flor)David Wassell (Haw)Grant Baker (S.Agrica)Reef McIntosh (Haw)Jamie O'brien (Haw)Aaron Gold (Haw)Tom Carroll (Aus)ROUND 1/HEAT 3John John Florence (Haw)Mark Healey...
皆さんのお手元にF+最新号、届いたでしょうか。ま、ほとんどの人がflowの時代から、F+になっても、あの本は後ろから読まれたりするわけですけど、ま、お目当てはユキニカナボウ。あのうるさいオバサンが今回は何を言ってるのかな、ってあたりから始まるわけですね。おばさん的には、昔からあそこは最後にトイレで読んどくれ、そんなレベルの独り言だわよ、と思っているんだけど、なかなか皆さん、見逃してくれないようで(笑)。で、蒸し返すわけじゃないけど、最終戦のパイプ、数々のドラマの中で思ったことは、やっぱ、世界のトップ連中、攻めてるな、ってことかね。最新号ではマーが攻めなくなっちゃったことにご立腹だったおばさんなわけだけど、ケリー、ジョンジョン、ミック、みんなパイプじゃ超攻めてたと思う。そんな無茶しなくても……みたいな。ミックがワールドタイトルに必要だったのがセミ進出、ケリーはミックしだいだけど優勝、つまりパイプマスターのタイトルが条件、ジョンジョンはセミファイナル進出でトリプルクラウン。それぞれに大事なタイトルがかかってたわけだけど、誰一人として、どのラウンドでも、まったく守らなかった。ワイプアウトを恐れない超攻めまくり。それがウェブで見ていても超興奮のゲームになり、現場で見ていればもっとエキサイティングな勝負になった原動力だ。20年前の世界のサーフシーンは、ワイプアウトせず、何発も数多くあてて、インサイドまで乗り継げばハイポイントが得られた。そして当時はフリーサーフィンのサーフィンと、試合でのサーフィンには明確な差があった。だから、カメラマンたちは躍起になってフリーサーフィンを追いかけた。その差をなるべくつめよう、フリーサーフィンと試合のサーフィンの差をなくそう、という風にジャッジングが変わり、それに選手が追従し、今やフリーサーフィンとコンテストサーフィンの立ち位置が逆転している。ポイントがほぼ貸切になるコンテストの時のサーフィンのほうがずっとエキサイティングだし、誰だって勝とうと思ったら、リスクを冒して攻めなければ、エクセレントスコアはもらえない。全体的に日本のシーンは世界から見ると、少なくとも5年、もしかしたら10年は遅れている。選手を含む、サーフィンにかかわる人たちのサーフィンを見る目や考え方、判断もだいぶ遅れていると思う。そのサーフィンがいいか悪いか、どこが世界のサーフィンの違うのか、それが正しく見えなければ、何も始まらない。最近ちょっとコーチングをやってみて、本当にびっくりした。世界の常識と全く逆のことを誰かに言われて、それを守っていたプロサーファーがいたり、まるで違うサーフィンに気づかぬままプロになっていたり、え、それをやっちゃだめじゃん、みたいなことを雑誌で読んで忠実に守ってる中級者がいたり……教わった方はそれなりにびっくりしただろうけど、私のほうがもっとびっくりだった。私はコーチングをすることで、逆にとてもいい勉強になっているし、まだまだ日本は変わらなければならない、と再確認している。来年が日本のサーフィン改革元年になることを祈ってやまない。写真ケリー・スレーターワールドタイトル、ミック・ファニングミック・ファニングパイプマスター、ケリー・スレータージョン・フローレンストリプルクラウン、ジョン・フローレンス"
ワールドタイトル、パイプマスター、トリプルクラウンが決定する最終日のハイライト。"