F+編集長
サーフィン王国オーストラリアの本気度
本日はオンショア気味で昨日よりサイズダウンなのでオフ。
この先もどうもパッとしない予報なので、明日、明後日のちょっと上がったところでやるのかな、って感じ。
いつもお世話になっているアンジェラの家なんだけど、彼女がもうすっかり写真にハマってしまい、今や機材は私よりずっといいの使ってるし、写真を撮ろうという意欲もすごい。今思えば私も最初のころはそうだったな、と思う。今はどれだけ機材を少なくするかしか考えてなくて、今回はスナップ用のカメラはiPhoneという暴挙に出た。あのベルズの坂とかウインキーの階段とか考えたら、荷物持ちたくないもんな。年寄りの膝が持たんよ。
で、そのカメラ小僧のアンジェラがオフで波もよくなさそうだから、バードサンクチュアリに撮影に行こうという。もうね、すごい熱量(笑)。海に面した会員制の野鳥保護地区で、渡り鳥、主に水鳥の楽園のような感じ。車で入って鳥探すんだけど、南アフリカのエレファントパークっぽかったな。
さて、昨日の世界は遠くなりにけりの補足だけど、離れちゃったのはCT選手ばかりではなく、次世代、次々世代のあたりも同じように離れたと感じた。
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ベルズに到着。現地で肌で感じたこと
いやぁ、3年ぶりの空港はやっぱり空港だったね。空港のにおいプンプン。あぁ、これなんだよなぁ、と、ちょっとぐったり目でスタート。ホントもうどこにも行きたくないリタイア老人としては、飛行機→ワクワクみたいな普通の人の感覚はきっと生涯戻らないんだろうと思う。飛行距離はスターアライアンス系だけでも150万マイル近いので、きっと全部で200万マイルは優に超えてるはずなので、ホントもう許してほしい(笑)。
まぁ、でも重い腰を上げたのは自分なので、しょうがないか。
昨日は着いたその足でメルボルンのプールチェック。その脇のレストランで機内食に続く2度目の朝食になった。まぁ、あのビジネスパッケージはここなら成立するだろうなぁ、って感じだった。プールの話は後日改めて。
今日はプレスカンファレンスがてらウインキーにフリーサーフィン撮影に出かけた。結局潮が引いて波が良くなってきたりしてプレスカンファレンスはパス。
オウエン・ライトは最後の試合ということでだいぶリキ入ってて、ローカルの話によると3週間ぐらい前からここにきていて、連日練習に余念がないようだ。ちょっと前にベルズがすごくよくなった時もいて、かなりいいサーフィン見せてたらしい。まぁ、最後と思えばやれるだけのことをやろうと思うのは普通だわな。
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オウエン・ライトがベルズで現役生活に幕を下ろす
ベルズはオウエン・ライトが引退試合としてワイルドカードをもらったので、オウエンの現役試合の見納めになるようだ。
1990年生まれ、ケリーがツアーデビューした年に生まれた。
ライト家5兄弟のうちオウエン、タイラー、マイキーの3人がCT選手というサーフィンエリート家族から最初に世界に出た選手。CTでの初優勝は2011年のニューヨーク、その年に11度目のタイトルをとったケリー・スレーターを破っての優勝だった。
この年のニューヨークはハリケーンカティアの襲来で奇跡的なパーフェクトウエイブに恵まれたり、ジャッジクライテリアの大幅な変更でフルローテ1発に9点台が出たり、CTとQSの入れ替えがシーズン半ば、このNYで決まったり、そのことでボビー・マルチネスがヒート後のインタビューで痛烈なASP批判をして除名処分になったり、とにかくいろんなことのあった年だ。ちなみに入れ替わりは3人で、ガブリエル・メディーナ、ミギュエル・プポ、ジョンジョン・フローレンス(日本での撮影時のケガでクオリファイを見送ったイェイデン・ニコルのリプレイス)。まぁ、これらすべて合わせて、ASP時代終盤の出来事とはいえ、現在の形に向かって大きく時代が動いた節目の年といえると思う。
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WSLのルール改定から垣間見られるサーフィンの商業ベースのプロスポーツ化
なんか急に春がきた。つくしが盛んに顔を出すし、ホトケノザも花盛り。うちの庭でもしだれ梅とかボケ、クリスマスローズが満開、チューリップも咲き始めた。ユキヤナギや庭桜がそれらの後を追い、そのあといよいよバラの季節がやってくる。
病虫害と私の仁義なき戦いもやってくる。
一年中いつも何かが咲いている庭を目指しているんだけど、真冬と真夏は厳しいな。
犬の散歩のときによその家の庭で元気にやってる植物を気にして、うーん、これはこんな風になるんだな、とかこいつは強そうだとか、気にしてるんだけど、思ったようにいくやつもあれば、なんかうちではダメってのもある。何しろ潮風も来る砂地なんでね。
世代交代が気になってベルズに行くのは先に書いたけど、WSLがますます商業主義に走り続ける感じで、その辺も実際に感じてみたいかな、と思っている。
先に公開したルールブックの2023年2月改定分でも、スポンサーがらみの規制とか事細かく書かれていて、WSLが合理的に決める品格あるもの、ってなんだよ、みたいな(笑)。原文はGOOD TASTEなんですけど、ストレート訳のおいしいではないし、上品とかでもないだろうし、このGOOD...
CTのコンテスト会場に行くことの意味を考えた
ポルトガルはジョアオ・チアンカとケイトリン・シマーズ。やっぱ世代交代の色濃い結果といえるかもな。ストライダー・ワズルスキーがポストショーで、年初から何となく感じてはいたけど、今確実にこの新しい流れが来た感じの試合だったって言ってたけど、まぁ、ビーチブレイクということもあって、そういうことになったのかもしれないとは思う。あともうひとつ彼が言ってたのは、昔の選手はクオリファイしたらよし、ここに来た、って感じだったけど、今のクオリファイヤーは来た瞬間からワールドタイトルを狙いに行っていて、このマインドの差は大きいとも言っていた。ストライダー、相変わらず頭いいな。
男女どちらも初優勝というケースもそうないのかな思うけど、このふたりに今回共通して言えたのは、攻めて攻めて攻めまくる、かね。普通ならあそこに当てるのに、という場所を外して、よりハードな場所にハードなタイミングで当てて、何とか残る。チアンカならよりハードな波でのバレルを狙うとか、とにかくきれいなサーフィンをしない、というところだと思う。あのコンディションを見て、トリッキーで難しいと取るか、とにかく一か八か攻めてみるだけだ、と開き直るか、今回はそこに勝敗の差があったのかな、と思う。
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スポーツにおいてLGBとTは別モノ
前回LGBT関連のことを書いたらけっこうあちこちから反応があって、まぁ、みんな関心があるんだね、という感じだった。ただし、この問題に関しては誰もはっきり決められないというか、ある意味誰が猫の首に鈴をつけるか的な、できれば他の団体の判断にゆだねたいみたいなところがあって、その最たるものはIOCで各スポーツ団体に判断をゆだねる、という姿勢を早くからしていて、そっかー、ぼったくり男爵逃げるかぁ、みたいな(笑)。だってそれがどんな種目であれ、スポーツ全般で男女の肉体差というのは結果に影響するのだから、オリンピックで種目ごとに違う判断って、おかしい。
女子体操が男子的動きを追求するあまりに雑技団的アクロバットに走り、ドーピング問題発生、選手は低年齢化、大人の女性らしさを求めての新体操の誕生、そしてお次は新体操に男子登場と、もうなんだかわけわからなくなりつつあるので、シンプルに男女制限、年齢制限でいいんじゃないでしょうか。下手にシニアの若返りとかはかるから、ジュニアとの境があいまいになるわけで、シニアはシニア、ジュニアはジュニア、キッズはキッズで越境無しでいいんじゃない? 青田買いの悲劇とか無いほうがいいし。
サーフィンではLGBはすでに何の問題もなくスルーというか、普通に元の性別で何の議論もなく出られてるし、女子サーフィンとLは大昔からセットではないけど、よくある話で、取りざたされる問題ですらないレベルかな、と思う。近年ではタイラー・ライトのようにはっきりカミングアウトしている選手もいる。というか、この問題にかなりオープンな海外では、LGBTの人に対する反応も日本とは比較にならないぐらいおおらかだ。ただね、身体能力の問題として、スポーツではやはりTはLGBとは別だろうな。
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WSLルールブック日本語版:2023年2月改定分の公開
WSLルールブックの日本語翻訳版に、2023年2月の改定分が届きました。
そのうち、CT選手向け以外の部分を翻訳し、PDFにいたしました。
<主な概要>
・最低年齢 -...
サーフィン競技における男女の肉体差/身体能力差がもたらす影響
ちょっと前のことになるけど、別のことを探っていてたまたまTHE SURFNEWSの記事で、サーフコンペシーンにおけるLGBTに関しての意見的なものの記事を目にした。
→WSLが採用したトランスジェンダーサーファーの方針にベサニー・ハミルトンが反対を表明...
ジョンジョン&ガブの世代交代が近づいている?
サンセット優勝フィリッペ。2位グリフィン。グリフィン途中から焦った感じなんだろうか。セットの2本目が良かったと思うけど、1本目グリフィンが行って、2本目フィリッペでハイポイントという終盤の展開になった。ワールドチャンピオンの意地、見せていただきました。女子はモリー・ピックラム優勝、キャロライン・マークス2位。
シーズン序盤はジャックロボ独走態勢で、昨年のことを思い起こすとベルズ3位のあと、マーガ、Gランドと連勝で突っ走ったので、この後も勢いは止まらなそうな感じだ。
前回、このジャックにジョンジョン、ガブが今シーズンの絡みみたいなことを書いたけど、実は頭の片隅にジョアオ・チアンカの名前はへばりついていた。
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長年のパイプの歴史の中でもだいぶ…ひどい波だったCT初戦を終えて
日本にも何度も来ているベテラン水中カメラマン、ラリー・ヘインズが亡くなった。ラニアケアでのサーフィン後の心臓発作。先日のワイメアでも水中やってて元気そうだったのに。日本びいきで、会うといつも、「はーい、ラリーさんです」、とニコニコ挨拶してたっけ。
ご冥福をお祈りいたします。
さて、ビラボンプロ・パイプライン。ジャック・ロビンソン、カリッサ・ムーア。
まぁ、長年のパイプの歴史の中でもだいぶひどい部類に入るコンディションだったと思う。たま~にあるけどね、パイプでアクション勝負とかエフカイマスターズとか。
実質的なファイナルはクオーターのジョンジョン対ジャックなんだろうね。
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