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メルボルンのウェイブプールに行ってきた

のどもと過ぎれば熱さを忘れる、とは本当によく言ったもので、ベルズいたときには、というか久しぶりにオーストラリアにいって、いろんなものを見聞きしたときには、あれも書こう、これも書こうと、このコラムのネタ貯蓄に余念がなかったわけだけど、帰ってきて落ち着いたらなんかすべてどうでもいいというか、ま、いっか、みたいな感じでスルーしているうちにすっかり忘れ去られた感があって、ダメだなぁ、と反省しきり。 なので、これ、コラムにしようとか思ったことを忘れずに書いていこう。 まぁ、ほとんどがサーフィンと関係ないことではあるんだけど、今回はウエイブガーデン。メルボルンのアーバンサーフのお話。 メルボルンのタラマリン空港の近くというよりは、空港の中と言っていいほどのロケーション。成田でいえば空港周辺のロジスティックエリアとかそんな感じの距離感だ。 もともとは空港内ではないけど、空港のすぐ近くにあるホテルだったらしい。今でもホテルはあって、そこに泊まってプールでサーフィンの人もいる。 オーストラリアのように国内を飛行機で移動するというのが、わりと普通に行われる場所では、この空港直近というロケーションはいいのかな、と思う。 隣接するレストランはレストラン単体でもかなりしっかりとした商売ができそうなぐらいレベルが高くて、実際にレストランだけ利用という人も多いらしい。コーヒーもブランチもおいしかったです。プールは完全予約制で、初心者、中級者、上級者、エキスパート、エキスパートバレル、という段階分けで波質やサイズを変えている。例えばスープではなくフェイスからテイクオフできるかとか、細かい質問がいくつもあって、それをガイドラインにレベルを決めるわけだけど、まぁ、そうなるとたいていの場合実際の実力よりちょっと上、みたいな見栄を張り、それが災いして実戦のプールで刺さりまくる、みたいな(笑)。テイクオフはひき波に癖があってちょっと難しそうです。夜の部もあるけど、そちらは極寒らしい。 続きを見る

WITHOUTケリーでツアー回していけないのね、やっぱ

WITHOUTケリー(前回コラム参照)では回していけないんだよね、やっぱ(笑)。 男女ともに年間ワイルドカードはケガや故障ではなく、過去のワールドチャンピオン→ケリーと、過去のファイナル5→ジョアンヌ・デファイ。この人たちはシーズン後半と2024のハーフカットまでの間のシーズンワイルドカード、昨年のガブと同じね。 このワイルドカードにはポイントが付くので、ケリーにはまだワールドタイトルの可能性がある……って、う~ん、取ったら楽しいとは思うものの、ないと思うけど。 2024年のシーズンワイルドカードはミギュエル・プポとブリッサ・ヘネシー。 この結末で食らった感あるのはラムジーかね。ケガで休んでてワイルドカードもらえないって、けっこうレアケースだとは思うけど、ツアーの構成を考えたら、ケリーアウトのラムジーインは無い選択だろうな。人気というのは強烈な影響力を持つし、WSLとてショービジネスなんでね、大スター不在は許されない。 でもなぁ、個人的にはワイルドカードで出てきて上位陣と当たって、例えばチアンカ君の騒がしいサーフィンにやられちゃうケリーを見るよりは、モーメンタムセッションとかいって、往年のモーメンタム集めてゆるめのエクスプレッションセッションとか、ミック、ケリー、パーコ、タジのセッションとか、なんかそんなほうが楽しげでいいかなと思う。 続きを見る

WITHOUTケリーでWSLはツアーを回していけるのか

ベルズのあと、マーガレットリバーも着々進行中だけど、ケリー、ハーフカット落ちちゃったね。まぁひとつの時代が終わるということなんだろうけど、WITHOUTケリーで回していけるのかね。けっこういまだにWSLとしては世界中で根強いケリー人気におんぶにだっこのような気がするんだけど……。というか、ケリーで育った世代までが熱心にCTの試合を追う世代ではないかと思われるので、どうなんだろう。今の若い子ってライブとか見ないでしょ? せいぜい結果拾ってオーライみたいな。 ベルズでも話題になってたけど、もしケリーが落ちたら、WSLが過去のワールドチャンピオン、というワイルドカード枠を作って、結局ケリーは試合に出続けるみたいな噂があった。ルール変えるか(笑)。 でもまぁ、50歳台の現役選手がいるだけでも話題なわけだし、今熱心に試合追ってる中年熟年世代に対してケリー以上にフックする選手もそう見当たらないし、その人たちは間違ってもケリー<チアンカじゃないだろうし。 続きを見る

過去最低に近いコンディションだったが…ベルズは良い結末を迎えた

波はかなりひどかったけど天気はいいし、この先波はもっとひどいし、今日やってしまいましょうシステム。一日長すぎ。ウインキーなので私らセキュリティが立つ前、早朝真っ暗な中階段降りて岩場歩いてですから。ホント、ベルズボトムの底は深い。死ねる。 今までたくさんベルズには来てるけど、その中でも過去最低に近いコンディションだったと思う。一日ぐらいベルズっぽい波が見たかったかも。昔ならこのファイナルデーのウインキーのようなスモールコンディションだとジョハナに移動で、ま、ビーチブレイクながらいい波を当てられたんだけど、近年はジョハナも観光客で大賑わいで、イースター、スクールホリデーと続く連休の中ではいろいろやりにくく、お金もかかるし、もう無理、って感じらしい。コロナ関連は普通に何事もなかったかのような日常に戻ってる。全員どこでもノーマスク、「密です」上等(笑)。 まぁ、誰もがそこそこよかったなと思う結末? 続きを見る

南寄りの南極風でグチャグチャの灰色の世界…ベルズボトムの底は深い

昨日はベルズの過酷な部分をすべて食らったと思ったけど、まだベルズボトムの底は深かったね。今日は昨日よりくらった。雨風に加えて昨日よりさらに気温が低く、波がさらにクソな感じ。昨日の半分のサイズだ。これでも波が良ければ我慢のしがいがあるわけだけど、雨が来れば傘さして小さく丸まって、地蔵への道まっしぐら。やんでレンズをのぞけばその先は南寄りの南極風でオンショアグチャグチャの灰色の世界。画面で見てるとだいぶいいと思うけど、現場は本当に、なんでこれでやってるの? みたいな。 たま~に太陽が顔をのぞかせると、本当に身体が解凍される感じ。お日様バンザイ。太陽に「お」と「様」つけちゃう気持ちが心から理解できた。海を渡ってくるオンショアは南寄りの南極風なので、低い水温とも相まって、そりゃ寒いわな。志田の真冬の北東風と同じ。 詳細を見る

今日はベルズの過酷な部分のすべてをくらった。番狂わせも発生

AC/DCのヘルズベルズを早朝のベルズビーチで聞くって、やっぱいいわぁ~。 ちょ~カッコいい。心の中で、かっけぇ~、って言いながらレンズのぞいてたね。旅仲間のフィルムメーカー、笹原君がいつも言うんですよ、かっけぇ~、って。スタートの鐘の音からシメのジャジャジャンってとこまで、確かにあそこで聞くと「かっけぇ~」、でした。ベルズ来たんだなぁ、って感じ。でも今日の鐘の音はやっぱ祇園精舎か? ケリー、サヨナラ濃厚。カノアとケリーという、どっちかここで負けたほうがカットされるかも的な位置にいたふたりの対決で、勝ったのはカノア。ケリー17位で終了、波数の少ないヒートをうまくこなせなかった。マーガで起死回生があるのかどうかだけど、今までの感じから行くとないんじゃないのかなぁ、って思うけど。 詳細を見る

ベルズで感じたこと・・・いやな世の中になったものです

ここにきてから今日が一番小さいかな。波は上がる予定なんだけど、ちょっと遅れてる。明日、明後日デュアルでやってちょっと残して次待つか、終わっちゃうかって感じだろうと思う。 何か明日はここ十何年で最も寒いイースターサンデーになるらしい。最悪。ベルズのがけ下はただでさえ超寒いからな。でもまぁ、常識としてそういうガクッと気温が下がるときに波が上がるのがベルズなので、波は来るんだろうと思う。 で、そうなるとウインキーでよかった人はいきなり別の話になっちゃう。軽さとかスピードとかが必要なウインキーとは逆で、ベルズは重さとパワーだ。波が良くなればなるほどしっかりしたレールワークができないと止まっちゃう。 でもどうなのかね、かつてはそうだったけど、今やベルズでも軽さの勝負になるのかな? とにかく最近のジャッジを見てると、え、それでいいの?  みたいなサーフィンに点出してるから、もうわからないね。パワー、フローなんてどうでもいい感じだもんな。 スピードとアグレッシブさ、革新的なマニューバー。見てるのそこだけ、みたいな。ホント、美しいサーフィンなんてクソくらえだ。いやな世の中になったものです(笑)。 続きを見る

ひとことでまとめると“盛者必衰”を感じたベルズDay1

本日をひとことで言えば祇園精舎の鐘ゴ~ン、「盛者必衰」ですかねぇ……私も含めて(笑) 3年たてば3歳年を取るわけで、当然体力や脚力も、どんなにロコモア飲んでても(飲んでないけど)必衰なわけだよ。すでに遠近両用メガネが手放せない人としては、あの階段が歪んで見えるので気を付けてくださいね、的な眼鏡ででこぼこの岩場を歩くって、結構厳しくて、他の人より超つまづきがち、その上行きはよいよい帰りは怖いの階段と坂。3年前でも限界だったけど、今やここで死ねるかもの感じでハァハア。しかも途中で休もうとするとセキュリティが止まっちゃダメって怒るし。上がってからしばらく足プルで動けなかった。やっぱベルズはやめとけばよかったかな、と思い始めた。 本日はウインキーポップで開催なわけだけど、ここでやるときは基本ビーチに降りられるのは選手とコーチだけ。カメラマンとかメディアとかはシャットアウトでウインキーは撮影できない。でも例のカメラ小僧のアンジェラが元ワイルドカード、現コンテストディレクターのアダム・ロバートソンに頼みこんで彼のエスコートで特例でビーチに下ろしてもらった。持つべきものは正しい知り合い。 朝どん曇り、すぐに快晴、また曇り、雨ちょいちょい、出ましたベルズ。傘、レインコート、厚手のコート大活躍。やっぱやめとけばよかった。 続きを見る

サーフィン王国オーストラリアの本気度

本日はオンショア気味で昨日よりサイズダウンなのでオフ。 この先もどうもパッとしない予報なので、明日、明後日のちょっと上がったところでやるのかな、って感じ。 いつもお世話になっているアンジェラの家なんだけど、彼女がもうすっかり写真にハマってしまい、今や機材は私よりずっといいの使ってるし、写真を撮ろうという意欲もすごい。今思えば私も最初のころはそうだったな、と思う。今はどれだけ機材を少なくするかしか考えてなくて、今回はスナップ用のカメラはiPhoneという暴挙に出た。あのベルズの坂とかウインキーの階段とか考えたら、荷物持ちたくないもんな。年寄りの膝が持たんよ。 で、そのカメラ小僧のアンジェラがオフで波もよくなさそうだから、バードサンクチュアリに撮影に行こうという。もうね、すごい熱量(笑)。海に面した会員制の野鳥保護地区で、渡り鳥、主に水鳥の楽園のような感じ。車で入って鳥探すんだけど、南アフリカのエレファントパークっぽかったな。 さて、昨日の世界は遠くなりにけりの補足だけど、離れちゃったのはCT選手ばかりではなく、次世代、次々世代のあたりも同じように離れたと感じた。 続きを見る

ベルズに到着。現地で肌で感じたこと

いやぁ、3年ぶりの空港はやっぱり空港だったね。空港のにおいプンプン。あぁ、これなんだよなぁ、と、ちょっとぐったり目でスタート。ホントもうどこにも行きたくないリタイア老人としては、飛行機→ワクワクみたいな普通の人の感覚はきっと生涯戻らないんだろうと思う。飛行距離はスターアライアンス系だけでも150万マイル近いので、きっと全部で200万マイルは優に超えてるはずなので、ホントもう許してほしい(笑)。 まぁ、でも重い腰を上げたのは自分なので、しょうがないか。 昨日は着いたその足でメルボルンのプールチェック。その脇のレストランで機内食に続く2度目の朝食になった。まぁ、あのビジネスパッケージはここなら成立するだろうなぁ、って感じだった。プールの話は後日改めて。 今日はプレスカンファレンスがてらウインキーにフリーサーフィン撮影に出かけた。結局潮が引いて波が良くなってきたりしてプレスカンファレンスはパス。 オウエン・ライトは最後の試合ということでだいぶリキ入ってて、ローカルの話によると3週間ぐらい前からここにきていて、連日練習に余念がないようだ。ちょっと前にベルズがすごくよくなった時もいて、かなりいいサーフィン見せてたらしい。まぁ、最後と思えばやれるだけのことをやろうと思うのは普通だわな。 続きを見る