F+編集長
続・チョープーの新ジャッジタワー問題と、写真で一コラム
ISAの15日付の情報アップデートによれば、例のタヒチのタワー問題、規模を縮小して、軽量かつ自然環境に影響の少ないバージョンで建設を進めるということになり、そのための海洋調査や建設テストが近日中に行われるらしい。
まぁ、賛成派と反対派の間をとって、みたいな。世の中のことを何でも疑うオバサンは、いくらお金が動いたんだろう、とか思ってしまう。
もともとあるタワーに関しては木製で、老朽化が進み強度不足とか、オリンピックということでより多くの人をタワーにあげるという想定でのスペース不足とかの問題で、それなら新規にアルミ製のタワーを作りましょう、というのがそもそもの今回の問題のスタート。でもあそこでオリンピックをやる時点で、行きかうジェットスキーやチャンネルに浮かぶボートの数はCTの比ではないだろうし、サンゴ礁への悪影響は確実にあるだろう。
オリンピックって本当にすべてがおおげさというか、たった2日の試合にそれはいらんだろ、みたいなことが普通に行われるわけで、東京オリンピックの志田だっていらないものだらけだったし、そんな金かけるか? みたいなことがまかり通っていたので、今タヒチで何がどうなっているかを推察するのは容易だ。
世界選手権じゃダメなんですかね? とシンプルに思う。万博なんて、今どき万国も博覧会も死語じゃね? とか思っちゃう。人が移動しにくく、情報が手に入りにくかった時代の遺物でしかないかな、と思う。もちろん個人の感想ですけど(笑)。
写真は大野修聖。2005年の田原6スター。今でいえばQS6000ですか。
なんでこれなのかの理由が私にもわからない。
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チョープーの新ジャッジタワー問題再燃
2024年カレンダーは絶賛発売中なわけですが、前にも言ったように2023年のカレンダーをお持ちの方は比較研究してみてください。写真を見たときの第一印象における、キレ感とか躍動感とかスピード感のようなものは明確に違うんだけど、そう感じさせる大きな要因は、波のどの部分で技をかけてるかにあるのかな、と思う。
もうリップラインがピラッピラになってて、次の瞬間ダンパーとしてブレイクするような掘れた波のその場所でえぐってるのがわかると思う。
昨年ならあと50センチショルダー側に当ててたんじゃないだろうかと思う。このヒットポイントを50センチピーク側に持っていくことに1年がかかっているということだ。前からきているところに乗っけるロールインではなく、リップの話。
そして50センチ手前に当てることで、急なフェイスを駆け降りることになるのでスピードも増すし、下りる場所も変わり、それによって全体のライン取りも変わってくる。それらのすべてに動きを対応させるって、そりゃ1年かかるな。そんな高いレベルでも、世界のトップは進化を止めない。
カレンダーは今まで使っていたクロネコDM便の廃止に伴い、今年からクリックポストという日本郵便のシステムでお届けするわけだけど、またこのクリックポストってやつがおっそろしく使い勝手が悪くて、お支払いはyahooかアマゾンペイなわけだけど、1件1件個別にペイしていくシステムなので、その作業も時間がかかるし、ペイしましたよ、というメールが鬼のようにズラズラやってくる。民営化はしたものの、しょせんおかみのシステムというか、ほんと、マイナンバーもそうなんだろうけど、イータックスにしろクリックポストにしろ、国のやるこれらのオンラインがらみはすべて、なんでこんなにめんどくさく作れるかな、というぐらい面倒だ。どうにかならないもんだろうか。逆にyahooとかアマゾンとかで、クリックポスト100件分とかのバウチャー売るとかのほうがずっと簡単になりそうだ。そして挙句に集荷はしません、土日はポスト投函で、みたいな、なんか親切なようで不親切。カレンダーたくさんポストには入らないし。
よって、週末をはさんでのオーダーはちょっと到着までお間がかかります。例えば金曜日にいただいたオーダーは月曜出荷になるので、ご了承ください。
さて、ISAからのメールで、オリンピックに向けてチョープーに建設予定だった新ジャッジタワーの建設がストップしているとの報告。
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2024年版F+カレンダー発売中です
お待たせしました、BCMとのダブルネームとなる、F+オリジナルカレンダー2024年版が完成し、MARKETで販売開始しました。お買い上げはこちらから。
2024年版も恒例かつ安定の人気を誇るサーフィンショットオンリーのシンプルなデザイン。写真は私(snowy)の他、F+でもおなじみジョリさんによる迫力のショット満載。
◆サーファー
1月:フィリッペ・トレド
2月:カリッサ・ムーア
3月:ジョアオ・チアンカ
4月:コナー・オレアリー
5月:五十嵐カノア
6月:ケリー・スレーター
7月:ジャック・ロビンソン
8月:ジョン・ジョン・フローレンス
9月:キャロライン・マークス
10月:ガブリエル・メディーナ
11月:グリフィン・コラピント
12月:イーサン・ユーイング
センターの見開きは、ビッグウェーバーとしてその名を馳せる Lucas...
ローラ・エネバーが女子としてパドルインの世界最大の波に乗った
BCMとF+コラボの2024カレンダー、まもなくF+MARKETで発売開始になる予定です。慌ててオーダーすると、あと1か月しかない2023年版が届くかもしれないので、要注意(笑)。たぶん間違えてるんじゃないかなぁ、ってオーダーがちらほら入っているので、あ、2024のつもりだった、という人は、[email protected]までご一報ください。まぁ、おそらく今、今年のカレンダーを買う人はいないと思うので、高確率で間違いだと思うのでオーダーは保留になっております。
昨日ハワイにビッグスウェルがきて、ビーチフロントの友人の家の庭先がグチャグチャになった映像が送られてきた。ラナイ破壊の上砂まみれ。30年住んでて一番大きな被害だったとか。そうですね、ハワイはそういう時期ですね。久しぶりに来年は行こうと思っているんだけど、とにかく1ドル150円時代なので、すべての価格が単純に1.5倍であり、その上アメリカの、特にハワイの物価高はとんでもないことになっていて、何を買おうにも日本のほうがだいぶ安い、ということになっている。困ったなぁ。
ちょっと前にローラ・エネバーが女子としてパドルインの世界最大の波に乗ったということでギネス認定みたいなニュースがあったけど、そのハードルはこれからどんどん上がっていくと思う。ビッグウエイブ行くなら彼女より行きそうな人たくさんいるし。
ローラ・エネバーといえば現役時代には、ルックスで売っていたような感じのモデルルッキングの選手で、本人もだいぶ意識的にそこを狙ってたかな、と思う。スポンサーとの契約書の中に、体重制限とかがあったって話も聞いたことがある。
その後WSLのライブウェブのキャスターを勤めていたけど、いきなりビッグウエイバーとして注目を集め、方角だいぶ違う感じで驚いた。現役時代もビッグウエイバーって感じじゃなかったと思うし……。
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サーフィン競技もテクニックではなくフィジカルなのか
サッカーには興味もないし詳しくはないけど、超有名選手の名前は聞いたことがあるし、顔も知っているかもしれない……かもしれない、という失礼なレベルだ。
そんな私でも中田英寿とトッティは聞いたことがある。
この大物たちが対談をしたようで、その中で、現代のサッカーはテクニックではなくフィジカルだ、みたいな話があり、だから面白くなくなった、みたいな主旨の会話があったらしい。もちろん興味がないからその対談を見たり読んだりしたわけではないけど、バラいろダンディ(TOKYO MX)で前園氏がその件を解説していたので、知った。その「テクニックではなくフィジカル」の部分に引っかかって、いろいろ考えた。
まぁ、要は現代サッカーにはテクニックはいらない。猛スピードで何分走り続けられるかが、ゲームのカギを握る、みたいなことなんだけど、確かにそうであり、素晴らしいテクニックやタクティクスを持っていても、走れない選手はいらない、みたいな時代がやってきている、みたいな話をしていた。
これ、けっこうほかのスポーツでも進行中なのかな、という気がする。
特にタイムを争うような記録スポーツではずいぶん前からテクニックではなくフィジカル、という流れで、どうやって選手の無理なサイボーグ化を防ぐかに苦心してきた。
陸上、水泳、スピードスケート……恵まれた体格あっての記録だ。
バレーやバスケなどの球技も高さの時代。柔道という日本のお家芸を危うくしたのもその辺だ。それは「柔よく剛を制す」の時代から、力任せにねじ伏せる時代への変遷でもある。サーフィンもまさにその過渡期にあるかな、と思う。
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S.LEAGUEスタートで日本のプロ選手に意識改革を
コンペシーンについてちょっとネガなことを書いたら、いろいろ言われてめんどくさい。人間年取るし、丸くなるし、30年同じこと言っても何も変わらなければ、よほどのアホでない限り、どこかであきらめをつけるのがオリコウさんというものだ。まぁ、あきらめたというのとはちょっとちがうけど、疲れるから静観しようかな、という気分だ。
なので、国内に関してはただ静観だったのだけど、いろんなことが起きていて、まぁ、目立つところはSリーグという新しいムーブメントなわけだけど、実際のところの詳細に関しては誰に聞いてもわからない。
チェアマン大野修聖、副チェアマン橋本恋、木下デビッド、田中樹。2024シーズンから始動する、JPSAが世に放つ、既存のJPSAツアーに変わる国内最高峰のプロツアー。そこまではみんなわかってる。ただ詳細な活動内容とか具体的なことは誰も知らない。それはそれですごい謎めいていて、アーニャ、わくわく。
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近未来の日本のサーフコンペシーンはどうなっていくのか
脱走後、自力で帰宅したみっくんは、10日ほどたってようやく靴や靴下、バギー生活から解放され、砂浜を走り回り、普段のみっくんに戻ってひと安心。ただ、だいぶ心が折れているような様子があって、それと同時に靴下とかお散歩激減とか、その辺のストレスからか下痢気味で、獣医さんから整腸剤を処方されている。ガラスのメンタル。
同居の猫たちはけっこう冷静というか、まるで関係ないというか、いつもよりおとなしいあいつに対しても、知らぬ存ぜぬで、心配する風でもなく、ちょっかいかけるでもなく、通常とまるで変らない接し方をしていて、猫たちと犬の関係性ってどういうことなんだろう、と考えてしまう。
もうひとつ考えているのは、近未来の日本のサーフコンペシーンがどうなっていくのかなぁ、ということ。現行では近未来に純国産の日本人コンペティターが世界で大活躍する、というのは考えにくく、当面黒船サマサマなんだと思うけど、黒船様たちも年齢を重ねるわけで、次世代の黒船様の探索もすでにスタートしなくてはならないだろう。
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みっくんは一宮町ではちょっとした有名犬に
数日前にうちの犬が脱走した。
雷が苦手で、留守番をさせておいた間に雷が始まっていて、帰宅したときにはナーバスになっていた。雨も降りそうだったので玄関先にほしておいた靴を片付けようとドアを開けたとたんにすり抜けた。一応マテとオイデは強化中なので、それらのコマンドで玄関前にとどまっていたが、そこで雷がゴロゴロ、万事休す。その瞬間もう発狂したように全速力で走り去った。脱兎のごとくとはあのこと。リードを持って追うが、どこにも姿は見えず、その間ほんの数分。近所の人がローソンのほうで全速力で走るのを見た人がいると教えてくれて、え、もうローソン? みたいな。
それが午後2時過ぎごろのことだ。留守番のままなので、首輪はしていないけどオムツ(マナーベルト)はしたまま。
とりあえず車でローソンまで行って周囲を探すも全く姿なし。後でわかったことだけど、その頃にはグランドビューあたりを疾走していたらしい。
犬友のグループラインにみっくん(うちの犬は光圀という名で通称みっくん)が脱走した旨を告げると、SNS得意な人たちがあっというまにストーリー拡散。するとあちこちから目撃情報が入り始め、それと同時にみんなが車で周辺を探してくれた。
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2024年のCT新メンバー確定。米豪勢が大躍進
CSの最終戦のブラジルが終了し、2024年のCT新メンバーが確定した。
男女ともアメリカ、オーストラリア大躍進といったところか。
グリフィン・コラピントの弟のクロスビー・コラピントがクオリファイ、兄弟CTプレイヤーになった。
今日本人でCT目指している(と思われる)選手たちよりずっと下にいたよね、コロナ前まで。あのクロスビー・コラピントですよ、あの。と声を大にして言いたい(笑)。
先日も書いたけど、この何年間かでクロスビーがどれだけ変わって、日本人がどれだけ変わっていないかの差がランキングに出ちゃうわけさ。
日本人最高位はメンズ大原洋人の56位、ウイメンズ都築虹帆の28位。まぁ。CSは誰もが出れるわけではないので、若手の不在を嘆いてもしょうがない部分ではあるものの、CS最終戦を優勝したサムエル・プポ22歳、エリン・ブルックス16歳、まぁ、この年代の日本人選手がCSにいたらどうなんだろう、って考えたところで、どうでもないだろうな、とすぐ答えが出てしまうあたりが悲しい。
日本人で上手くなったなと思う選手はいたとしても、世界が10変わっているうちの1ぐらいしか変わってないもんな。その伸びしろの小ささは、与えられた刺激から受けるものや目指すものの方向のズレ、問題の分析、解決意識の欠如、そういう所かなぁ、と思う。ま、届かないとなればすぐ逃げちゃうし。
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CTのヘッドジャッジが交代。後任はブラジル人に
暑い暑いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち秋が来る
熱い熱いと思っていても、三月(みつき)もせぬうち飽きが来る
日本語って面白いというか、奥深いというか、七五調の語感の楽しさというか、リズムですよね、リズム。同じ音でも漢字変えるとまるで違った意味になる。掛詞とかダジャレの世界でもあるんだけど、この辺はもう落語の枕とか、都都逸(どどいつ)とか、江戸川柳とか、珠玉の名作が死ぬほどあって、今ちょっとその辺に傾倒している。
私は文章を書くときにけっこうリズム感を重視するほうで、リズムをわざと止めたり、とうとうと流したり、個人的にすごくその辺を意識してやっている。読むほうは気にしてないだろうけど、書くほうは気を使っている。だから、長くても読みやすいとか思ってもらえれば、はい、そういう風にやってますから、と思うし、わかってくれてありがとう、とも思う。
リズムよく読める、という要因のひとつに七五調がある。これはもう日本に育った日本語を母国語とする日本人にとって、身体にしみ込んだリズムといえるんだと思う。
ガキの頃からイロハを習い、ハの字を忘れてイロばかり……お後がよろしいようで(笑)
さて、CTのヘッドジャッジが交代するという。なんかついこの間プリタモに変わったばかりだと思っていたけど、着任が2018年からだからもう5年もやってたんですね。まぁ、その前にジャッジとして20年ぐらいいた人だから、もういいかな、って感じなんだろうか。理由のほどは定かでないが、転職っぽい書き方にはなっている。でも、前のリッチー・ポータみたいにちょいちょいでてくるのかもしれない。
そのプリタモ・アーレントの後任が、女子のヘッドジャッジをつとめていたルイス“ルリ”フェルナンド・ステフェン・ペレイラ。元プロ選手、法学部卒、3か国語を操るブラジルジャッジ、インテリ(笑)。
ルリ・ペレイラはもちろんCTのヘッドだけど、役職としては審判部長としてWSLのすべての試合を統括することになる。
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