
CTブラジルスタート。後半でハーフカット後の試合というのは人数が少ないので、始まったと思ったらあっという間に終わってしまうので油断ならないけど、まぁ、あのブラジルならではの熱量の中の試合を征するのはやはりブラジリアンなんだろうな、と思う。メンズは2017年のスーザから2024年のイタロまで、ずっとチャンプはブラジリアンだ。
女子のほうでは番狂わせ続出で、トップ5のうち4人が9位で敗退している。メンタル問題でオフを取っているタチアナ・ウェストン-ウェブがワイルドカードで出ていて、ラウンドワンでケイトリン・シマーズをエリミネーションラウンドに送り、それを同じブラジルのルアナ・シルバが倒した。メンズのほうもトップ5のうち4人がエリミネーションラウンドに回っている。
まぁ、あのブラジル特有のホーム感というか、熱狂的な応援ぶりはブラジリアンにとっては大きなパワーになるし、ほかの選手にとってはかなりの圧かなぁと思う。
多民族国家、移民の国として知られるブラジルという国家のよりどころとしての国旗、あるいは自国を応援する、応援することでひとつになる感覚、安心感のようなものは、生まれたときから疑いもなく日本人、のような、単一民族に近い日本とは正反対ともいえるわけで、その辺は理解できるけど、実感としてはわかない。昔フラビオ・パダラッツとタバルアで、何でブラジル人ってどんなスポーツでも国旗振って熱狂的に応援するのかなぁ、という話をしたときにフラビオが多民族国家の話をしてくれて、妙に腑に落ちたことを思い出す。普段当たり前すぎて考えたこともない日本人としてのよりどころって、なんなんだろ、と南の島でしばし考えた。