育成と金(前編):リップカールの実績

育成と金(前編):リップカールの実績

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Photo by snowy

チームを作ってお金を出して、組織的に選手を育て上げる、みたいなことは昔からどこでもやっていることだけど、実績があって結果も出しているのは世界ではリップカールなのかな、と思う。それには事情があって、世界的な大手サーフィンブランドの中でいまだ唯一経営状態がいい理由は、「株式会社ではないから」のひと言に尽きるのではないかと思う。株式会社だと、いろんな投資家グループが入ってきて、株を買って経営権を握ってはそれを高く売る、を繰り返すわけで、会社はいろんな人の手元を行ったり来たりということになり、持ち主が変わるたびに経営方針が変わったりする。サーフチームのような費用対効果が短時間で現れない、あるいは効果そのものがグレーな部門は経営改革目線で見れば即座にカット対象なわけだし、長期間での選手育成など夢のまた夢ということになる。

リップカールの本社には個人的に仲のいい友人がいて、いろいろ内部のことを話したりもする。グロムサーチで金の卵候補を探し、これはと思われるものにコーチをつけ、芽が出てきたら本契約となるわけだけど、子供の時からの付き合いになるので、リップカールチームの選手たちは20年以上も在籍することが多い。だからと言ってなれ合いなわけではなくて、旬が過ぎればタイラー・ライトやガブリエル・メディーナのような、子供時代からずっとチームにいてワールドチャンピオンになった逸材だって、アップカマーとの入れ替えの時はやってくるわけだ。プロスポーツのリアリティってそういうこと。

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