F+編集長
暑い熱い七夕
七夕。暑いっすよね、なのか、熱いっすよね、なのか、どっちも正解のような気がしてくる最近の天候だけど、いやはやこの夏はどうなることやら。お蝶老夫人的テニスも暑さの中、クーリンググッズを酷使して身体を冷やし、スキを見つつテニスをし、またクールダウン。あの手この手で過酷な夏を絶対に無理せずにやり過ごそうと、皆さんと頑張っている。平均年齢高めのクラブなので、もとより無理は禁物なので助かるけど。お蝶、よくってよ(笑)。
ちょっと前になるけど、ボードライダーズジャパン合同会社から、ボルコムとスパイダーも扱うことになりました、みたいなリリースが届いていた。そうなると、クイックシルバー、ビラボン、ロキシー、ルーカ、DCシューズ、エレメント、ボンジッパーに加えてボルコム&スパイダー……大型スポーツ店並みのラインナップになる。すごいな。
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サンクレメンテ対決を制したコール・ハウシュマンドは“あの人”を想起させる
ブラジルはコール・ハウシュマンドとモーリー・ピックラム、2位はグリフィン・コラピントとルアナ・シルバ。
コールは2度目のCT優勝だけど、前回の初優勝も同じグリフィンとのファイナルだった。ちょっと珍しい記録かな、と思う。サンクレメンテ対決。グリフィン、2度ともやられてるし。この辺がグリフィンがワールドタイトルに届かないところかな、と思う。ここは上位の選手としてしっかり取っておきたいところだった。優勝ならランキングは5位まで上がったはずだから。それでも6位まで浮上、ファイナル5を射程距離内に入れた。
メンズのほうはあまりトップ5のランキングに影響のない感じだったけど、女子のほうはトップが入れ替わった。何しろほかの4人が9位と沈む中、3位だったモーリーが優勝してトップに。次のJベイではイエロージャージーだ。まぁ、そこが変わっただけでトップ5のメンバーは変わらずだけど
ルアナ・シルバ、ベルズに続き2位。目覚めちゃった感じかな。ケイトリン・シマーズ、タイラー・ライト、キャロライン・マークスというそうそうたるメンバーを破ってのファイナルだった。結果は自信をつけるし、自信というのは人を変える。昔のハッピーギルモア的な、いつもニコニコハッピーなルル(ニックネーム)ちゃん、メンズに比較してウイメンズの成績が今一つ振るわないブラジルでは、大人気だし、期待度も高まるばかりだ。
ファイナルデーの前のオフの時に、何となく考えていて、もしコール・ハウシュマンドとかファイナルに絡んで来たら、書こうと思っていたことがあった。
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CTブラジルスタート。女子のほうでは番狂わせ続出
CTブラジルスタート。後半でハーフカット後の試合というのは人数が少ないので、始まったと思ったらあっという間に終わってしまうので油断ならないけど、まぁ、あのブラジルならではの熱量の中の試合を征するのはやはりブラジリアンなんだろうな、と思う。メンズは2017年のスーザから2024年のイタロまで、ずっとチャンプはブラジリアンだ。
女子のほうでは番狂わせ続出で、トップ5のうち4人が9位で敗退している。メンタル問題でオフを取っているタチアナ・ウェストン-ウェブがワイルドカードで出ていて、ラウンドワンでケイトリン・シマーズをエリミネーションラウンドに送り、それを同じブラジルのルアナ・シルバが倒した。メンズのほうもトップ5のうち4人がエリミネーションラウンドに回っている。
まぁ、あのブラジル特有のホーム感というか、熱狂的な応援ぶりはブラジリアンにとっては大きなパワーになるし、ほかの選手にとってはかなりの圧かなぁと思う。
多民族国家、移民の国として知られるブラジルという国家のよりどころとしての国旗、あるいは自国を応援する、応援することでひとつになる感覚、安心感のようなものは、生まれたときから疑いもなく日本人、のような、単一民族に近い日本とは正反対ともいえるわけで、その辺は理解できるけど、実感としてはわかない。昔フラビオ・パダラッツとタバルアで、何でブラジル人ってどんなスポーツでも国旗振って熱狂的に応援するのかなぁ、という話をしたときにフラビオが多民族国家の話をしてくれて、妙に腑に落ちたことを思い出す。普段当たり前すぎて考えたこともない日本人としてのよりどころって、なんなんだろ、と南の島でしばし考えた。
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トラッスルズ終了。ランキングが変わってきた
トラッスルズ終了。
ハイレベルなエアーを武器に優勝したのはヤゴ・ドラ、今季2勝目。2位に五十嵐カノア、今季2度目のファイナル。昨日までのリリースで話題になっていたのは、グリフィン・コラピント、コール・ハウシュマンド、ジャック・ロビンソンとかだったけど、ファイナルデーの結果は話題とはだいぶ違う感じだった。というか、変な爆発感のない二人が勝ち上がったってことなのかな。
ヤゴはエアーで確実に点をもらい、高さ、飛距離、フロー、どれをとっても誰よりも少しづつ多く加点がもらえる感じのクオリティ。加えてマニューバーでのレールゲームもそれなりのクオリティなので、安定感抜群だったかな。ライブの解説陣も話してたけど、どのセグメントをとっても少しづつ相手より上、という感じ。
あのクオリティのエアーをあれだけ簡単に出されると、ちょっと勝てない。特にファイナルデーのロウワーは風がレフトのエアー向きだったので、ルーク・イーガン以来と思われる久しぶりのグーフィーフッターの優勝になった。彼のエアーで注目すべきはそのフロントの足の動き。飛んでる最中はノーズよりでしっかり板押さえて、着地後すぐにステップバックして次のターンに向かう。前足だけ見てると、結構忙しくあちこちに動いていて、ものすごいコントロール力だな、と思う。あの前足の動きを観察していると、サーフィンって足が大きいほうが有利なのかも、とか思う。
この優勝でランキングを2位にあげ、ジョーディに565ポイントと迫って地元ブラジル入りだ。
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テニスクラブに入会
突然ですが、テニス始めました(笑)。
昔、サーフィンと共にテニスにハマっていた時代があって、友人の妹さんと都内のあちこちのテニスクラブを掛け持ちで通ったりしてました。時は「お蝶夫人」、ボルグ、マッケンローの時代。今思えばテニスブームで、そこら中にオートテニスとかあったなぁ。
あれから40年。膝も痛けりゃ腰も痛いばぁさんは、様子を見ながらゆるゆるやれそうなテニスクラブに入会したのだよ。その名も一宮町テニスクラブ。
5年ぐらい前にオーストラリアで友人たちとテニスやったんだけど、最初はもたついて足が絡んでつまづいたり、したものの、30分ぐらいで思い出してそれなりにできたので、今回も大丈夫だろうとタカをくくっていた。
あれから5年。いやぁ、人間って身体では覚えないんだな、ということを実体験したな。何がってあーた、当たらないのよ、ラケットに。空振りのオンパレード。なんで当たらないのかすらもわからない「お蝶老夫人」は、膝とか腰とかの問題以前に、自分の忘却能力のすばらしさに舌を巻いたのであるよ。
優しいクラブの人たちが、ボールよく見てとかあれこれ教えてくれるんだけど、見てるのに当たらない→見ていない(笑)。本人の脳の認識と実際の身体の動きがまるでかけ離れている状態って、久しぶりに体験したな。
すっかり卒業したサーフィンも、イメージ的にはパドルアウトとドルフィンぐらいまではできそうな気がしていたけど、もうすでにパドルもできないのかもしれない。
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サーフィン盛り上がりのバロメーターとなるもの
オーストラリアのサーフィン盛り上がりのバロメーターというか、目に見えるものとしては、まだ紙の雑誌がしっかりニュースエージェンシーに売っている、ということがある。しかも平積みで。まぁ、トーキーというサーフタウンということもあるけど、空港の雑誌売り場にもあったしな。
日本で本屋さんに行くことがほぼないので、現状はわからないけど、紙のサーフィン雑誌が盛り上がってるとはウソでも言えない状況だと思う。
しかしこれらのオーストラリアのサーフィン雑誌は、どれも名前こそ変わってはいないものの、内容は大きく変わっていて、WSLのダの字もないというか、完全なる非コンペ方向というか、アメリカのサーファーズジャーナル方向というのが最も正しいような感じの内容だ。旅と歴史と懐かしの70-80年代的な、若いころから60代になった今でもサーフィンしてるからねー、みたいな人々が喜びそうなラインだ。
まぁ、40周年のスペシャルイシュー的なオーストラリアンサーフィンライフは当然そういった内容になるだろうけど、トラックスも似たようなもので、「カットバックへのラブレター」というノスタルジックなタイトルがついていた。
なんか、みんな頑張ってるなぁ、って感じ。かつてはそこで働くライターとかカメラマンとかと頻繁に取引をしていたので、サーフバブル崩壊後、続々消えていった日本の紙媒体を思えば夢のような話ではある。しかしそこにはコンペシーンはない。
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マーガレットリバーは男女ともにパワー組が連勝
マーガレットリバーは男女ともにエルサルバドルと同じウイナー。ジョーディ・スミスとガブリエラ・ブライヤンのパワー組だった。次のトラッスルズではジョーディがイエロージャージを着る。オーストラリアの3試合の総合成績、トリプルクラウン的なオージートレブルはジョーディ・スミスとイザベラ・ニコルス。
序盤あれだけリードしていたイタロも、さすがに3試合連続17位となるとイエロー死守は無理だな。ワイルドカードの落とし穴はでかくて深い。
ファイナルデーはリスタートも出るぐらい不安定なコンディションだったけど、待ったり、見切りをつけて動いたりの判断が絶妙だったジョーディ。その辺は経験がものをいうし、今シーズンのジョーディのサーフィンはパワーにキレがプラスされていて、ジョンジョンチック。攻めている場所も厳しい場所だし、自信をもって攻めている感じというか、板刺さっても刺さらない、みたいなミラクル続出。やっぱりね、自信って身体の動きも変えるのよね。人間の身体は脳が動かしているわけだから、ほんの一瞬でも脳が危ないとかヤバいとか感じてしまうと防御の体制になって、先に行く動きではなくて、防御態勢になる。あっ、て思ったときにはもうワイプアウトの体勢なぐらい脳の指令は瞬時に筋肉に伝わるようにできているわけ。ジョーディはヤバいとか1ミリも思わないで刺さったノーズを後ろ足でコントロールしてしまう。あの板は本当に合ってる感じだし、本人が無理してもついてくることを理解して乗っている感じというか、俗に言うハマってる状態だ。まぁ、個人的には一度ぐらいワールドタイトルとってもいいんじゃないかな、と思うサーファーなので、この調子で後半も頑張ってほしい……とはいえ、最後のファイナルファイブの落とし穴があるから気を付けてね。
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サーフィンが国技のオーストラリアレッグ3戦目スタート
早くもハーフカット前の最終戦、マーガレットリバーがスタートしているわけだけど、
お目覚めのフィリッペはお目覚めのまま快進撃、オーストラリアレッグではワイルドカードにやられまくっていたイタロも今回は大丈夫そうだと思う。
前にも書いたと思うけど、ワイルドカードってけっこうクセモノで、エルサルバドルまでは3,1,2,5位と、イタロぶっちぎりだったものがいきなり連続17位と、まぁ、ものごとバランスとはいえ、あまりにもあまりなわけだけど、相手はザビア・ハクスタブルにジュリアン・ウイルソン。ワイルドカードとはいえキッツイところだ。まぁ、ハイシードというのは下位のものと当たるから優遇とされているわけだけど、本当に優遇なのかどうかは、疑問。
例えばパイプでワイルドカードのケリーと当たるとか、タヒチでカウリ・ヴァーストと当たるとか、それ、優遇? まぁ、それを倒してこその真のチャンプではあるけど、場所と人によっちゃ単純に優遇とは言えない。2026シーズンの意味不明なポストシーズンの2試合の結果で、トップ8にはパイプに向けての優遇シードが与えられるように書かれていたけど、ビミョー。
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お目覚めのリフィッペが爆発し続けて優勝
バーレーヘッズ。フィリッペ・トリード優勝。序盤の爆発のまま、爆発し続けて優勝というレアなケースだった。なんか久しぶりにフィリッペのフィリッペらしいサーフィンというか、思い切りのいいターンとエアーの組み合わせというか、あの10点満点のバレル飛び出し、そのスピードのままアリーウープの完成度はフィリッペならではかな、と思う。あのスムーズな流れとそれぞれのマニューバーのクオリティの高さは、他ではまるでみられないところなので、至極妥当な10点だったと思う。
なんか、勢いというか強さが全盛期のフィリッペだったな。「殿ようやくお目覚め」、な感じ。息子さんのお誕生日に優勝ってのも、出来すぎなお目覚めストーリー。
2位のジュリアンもよく飛んだしよく着地したし、ターンもきれいだったし、爆発のままファイナルで、この爆発同士のファイナルは見ごたえがあった。あれだけエクセレント応酬のシーソーゲームファイナルってそう多くないと思う。
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WSLの2026大幅スケジュール変更にびっくり
ウワサ通り、バーレーヘッズは開幕と共にスタート。序盤を終了して最初の敗者が出たところで次のスウェル待ち。
ジャック・ロビンソン、優勝の次33位。まぁ、相手がジュリアン・ウイルソンとモーガン・シビリックときつめなところではあったけど、取りこぼしといえると思う。この人これがあるからワールドタイトルに手が届かないのよね。グリフィン・コラピントとかも同じだけど、実力は十分なのに、成績に波があると難しいと思う。シーズン通してのコンスタントな成績って大事。
ケリーとドリアンを足して2で割ったようなルックスの、ジュリアン・ウイルソンのスキンヘッドにもびっくりしたけど、WSLの2026大幅スケジュール変更にもびっくりした。
突然、やっぱり最終戦は12月のパイプマスターズだよね~、みたいな(笑)。
ハーフカット無し、ファイナルファイブ無し、敗者復活ラウンドなし、ワールドタイトルはパイプで決まる……2026シーズンはタイムマシンで過去へ、って感じ。
VANSと再度手を組んで、パイプマスターズの名称はWSLに譲渡、代わりにVANSはパイプマスターズの公式フットウエアとアパレルパートナーになる。最終戦のパイプはポイント1.5倍。そうなると大逆転もあるだろう。手のひら返し的なパイプマスターズの持ち上げぶりは、笑うというより、大丈夫かな、って感じ。
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