問題のジャッジに関するASPのリリース

問題のジャッジに関するASPのリリース

0
シェア

以下、ASPから出されたリリースにあったオウエン・ライトとエイドリアーノ・デスーザのポイントの問題に関するジャッジからのコメント。

ファイナルデーはドラマチックなヒートかたくさん繰り広げられた。その中でもクオーターファイナルのデ・スーザ対ライトは特筆すべきものだった。そのヒートはメディアやファンや選手たちの間でかなり大きく取りざたされた。ASPインターナショナルのジャッジパネルは、混乱を避けるため、専門家の見解からのこのヒートの結果を説明することにした。
まず始めに、今のジャッジクライテリアを、特に厳しいセクションでの難しいマニューバーという部分を再度確認しておきたい。サーファーはジャッジ基準にそって、ハイスコアをあげるようにサーフしなければならない。そしてジャッジは主に下記のような要素を考慮してスコア決める

マニューバーが行われるセクションと難易度
革新的で進歩的なマニューバーであるかどうか
主なマニューバーの組み合わせ
マニューバーのバラエティ
スピード、パワー、そして流れ

コンテストのロケーションやその日の波のコンディションによって、特に重視される要素もある。また、それが一日の中で変化することもある

で、上記を踏まえて、エイドリアーノのライディングだが、波はオンラインで見るよりずっとサイズがあり、ウェブカメラでは波の下半分が切れてしまっている。これだけで語るならなんとでも言えるが、実際にはオンデマンドの映像だけでは正確なジャッジは不可能に近い。
スーザが着地したときに彼の後ろにあったホワイトウオーターのサイズとフローターで駆け抜けた距離をみれば、どれだけ厳しい場所でどれだけ難しい着地だったかは、限られた画面のウェブ上ではわからない。そしてそれはオンデマンドでは見えない部分なのだ。
スーザはサンドバーのすごい奥の厳しいセクションからマニューバーをしかけた。あの日のコンディションは、、小さめだけど2~3マニューバーで少し長く乗れる波があり、それらはソフトでイージーな波。もうひとつはセットの波で、ショートライドだけどメイクは難しいという2つのタイプがあった。
オウエンはあのクオーターで小さいほうの波を選び、技数は多かったがパンチがなかった。あのファイナルデーは普段より高めのポイントがついているワンターンがたくさんあった。でもどっち道波は2~3ターンしか出来ない波。だからわれわれはスケールを合わせた。
ここで重要な事は、クライテリアにはサーファーはいくつかのターンをしなければハイポイントにはならないということが一切決められていないことだ。ここ1年半、サーファーたちはより大きなマニューバーを目指してやってきている。
また、画面上ででもうひとつわからないのは、そのスピードだ。セットの波があのバンクでブレイクしているとき、小さめの波のほうはずっとスローにブレイクしているのがわかる。カメラアングルによっても見えない部分もあるし、どのぐらい厳しいセクションなのかがわからないことがある。

自分たちジャッジの仕事は、クライテリアの限界を攻めているサーファーを高く評価することだ。オウエンのエアーもいいマニューバー(それはほとんどのサーファーがやる技でもある)だけど、行われていたセクションは比較的楽なセクションだった。スーザのフローターはすごく厳しいセクションで行われた。
もしオウエンの2本のスコアラインに乗った波のファーストターンが、もっと大きくて厳しいターンだったら、もっと高いポイントが出たと思う。

議論は別にしても、トップレベルのサーフィンファンとしてみなさんは、小さくてイージーな波でのいいターンを見たいか、ヘビーなどうしようもないクローズアウトセクションでのいいターンを見たいかって話なんだ。
確かにあれは微妙なクロスヒートだった。でもベストサーファーの集まってるツアーじゃ、ああいったクロスヒートはいくらでもあるものだ。

ASPインターナショナルメディア部門は、ヒートオンデマンドビデオの質の向上を目指します。実際にいままで、ビデオのライディングと実際のポイントが間違えてつけられていたりする事が良く起きていました。ライディングが途中でカットされたりすることで、実際にどんなことが起きているのかがわかりにくい部分もあり、今回のファンの方々からの貴重なご意見を真摯に受けとめ、すみやかに改善につとめてまいる所存です。

とまぁ、こんな話。

コメントなし

返事を書く