記者会見 ケリー、ミック、オーウェン"
ポルトガルがあっという間に終わってしまったので、試合に次ぐ試合の間にちょっとしたオフが出来て、みんなホッと一息ってところだと思う。
優勝エイドリアーノ・デ・スーザ、今シーズン2勝目。2位ケリー、3位タジ・バロウ、ビード・ダービッジ。
詳しくはF+サイト、コンテストニュースで。
ケリーは11X秒読み。サンフランシスコで9位、ラウンド3抜ければ決定。
写真 asp/cestari
ポルトガルで行われていたリップカールプロ。始まったと思ったらあっという間に終わってしまい、本当にワンスウェルで試合を終わらせるって、あるんだなと思った。ま、でもこれも夜8時ぐらいまで明るい今の季節のヨーロッパならでは。一日20ヒート連日って、けっこう現地にいる人々は厳しかったと思う。優勝したスーザなんて、この日だけで6ヒートやってるんだもんな。ま、でもスーパーチューボスってところはやたらビーチの近くでブレイクするし、ラインナップへのパドルバックはかなりラクだから可能だったのかも。私はカフェにチョロッと顔を出しながらクオーターの最後まで見てて、パーコちゃんアウト~の時点で寝ましたけどね。あの時点ではサーフィンならケリー、勢いならスーザって感じだったから。で、勢いの勝ち。でもまぁ、これは何をどれだけ欲しいって勝負だと思うけどね。ケリーにしてみれば、ファイナルの時点ですでにタイトル確定で勝とうが負けようが状況はあまり変わらないしね。対するスーザはフランスで同じブラジルの新鋭、ガブリエル・メディナにデビュー2試合目にしてあっさり優勝されて、内心は超面白くなかったと思う。スーザは優勝するのに何年もかかってて、今年ようやく今までの努力が実を結んだ感じで勝ててるから……。でも、私はフランスの飛び合戦よりこのポルトガルのほうがずっと面白かったけど。ま、ジャッジはいまや何百万のウェブウォッチャーから評価されるわけで、英語のフェイスブックやツイッターでいろいろ言われちゃうわけで、相当プレッシャーなんだと思う。それにしてもね、なんでそんなうるさくなってしまうかというと、あまりにあまりな変化だからなんだよ。その辺きちんと説明して欲しいよね。パワーサーフィンにもポイントは出る。飛ばなくてもいい、っていうけど、飛べばいい、ってジャッジになってるもんな。さて、ケリー11への道。超簡単。サンフランシスコで9位で決定。すなわちラウンド3を勝ち上がればオッケー。まさかの13位負けでもオウエンは最低2位、スーザは優勝しないとアウト。25位で負けるとオウエン、スーザは最低2位以上、パーコ、タジは優勝でパイプにつなげる。ま、オウエン以下の人々は、負けた時点でおしまいって話。ケリーがラウンド3で負けるとも思えないので、サンフランシスコの早い段階で決まるはずだ。だってね、出場した8試合で13位がひとつ、クオーターがふたつ、残りの5試合はすべてファイナルですから。しょうがないよね、どこをどう切り取ってもうまいんだもん。写真(表彰式以外すべてasp/kirstin)エイドリアーノ・デ・スーザ asp/cestariエイドリアーノ・デ・スーザケリー・スレータータジ・バロウビード・ダービッジパーフェクトコンディションだったスーパーチューボス"
この新しいフォーマットなら3日で試合が終われる。
でも終わったためしがないじゃないか、というのがボビーの言い分だけど、初めて終わるかもしれない。
リップカールプロポルトガル、日曜日に始まったんだけど、昨日スウェルのピークで、最高のビーチブレイクバレル勝負。
その中でもすごかったのがジュリアン・ウイルソン対カイ・オットン。
なんか、あれで負けるってあまりにもカイが気の毒なので、写真でフィーチャー。詳しくはF+ニュースで。
今日もそのスウェルが残っていて、この先これ以上の波は望めないということで、8時にはスタートして、そのままいけるところまで、終われるなら今日終わるというコール。
もし順調に進めば、日本時間の夜中の1時2時あたり、ファイナル。
明日午前中から東京でお仕事なので、私は寝るけどね。
でもま、そうなるとラウンド3の後半の選手は、ファイナルまで行けば一日6ヒート戦うって話。ま、会場のスーパーチューボスはパドルバックが短いので、ベルズとかよりはだいぶラクだろうけど、それでもね。
どんどんサイズが下がっていくコンディションなので、チューブ待って待って自滅とか、番狂わせもありそうな感じだよね。
写真 カイ・オットン asp/kirstin
出てるね、ダミアン・ハードマンの豪快に20ヒートぶっ飛ばして終わりましょうシステム。メディア、関係者その他みんな夜11時に夕飯で、朝7時には会場みたいな話になっているようで、それも連日で、みんなすでにグッタリ。試合が終わるまではちょっと、触れない感じ? お疲れ様です。私は日本にいるのでラクチンリビング観戦ですが、それでも眠くてK様ヒートまでは付き合えないわぁ~。この飛ばしぶりで行くなら、今日終われるかも。今日が残りのピリオドの中でも一番いい波のようなので、飛ばしていくと思うけど。ちょうど最高のスウェルが来ていて、潮回りにもよるけど、チューブ合戦。カイ・オットンすごかったね。あれ、リビングアイだと、カイだったんじゃないかー と思うけど……。ジュリアンの9.70がやたら高くて、その前のカイの8点台がやたら低い感じー この辺はウェブのコメンテイターと私の意見は一致してたけど……。あまりに気の毒なので、トップ写真に採用。ただ、このチューブの難易度の見極めこそは画面では一番分かりにくい部分。波全体の感じ、大きさ、チューブの速さあたりは、本当に画面だけじゃわからない。ジョンジョンのようにテクニカルに優れていてのハイポイントは分かるけどね。さすがパイプ育ちだね。テイクオフからバレルに直行。コンマ1秒たりとも無駄にしないチューブライドだった。ボトムターンとか切ってる時間が無駄、ってサーフィン。あれ、バックドアのサーフィンの最近のスタンダードよね。ジョンジョンはビーチブレイクのバレル勝負いけるね。ただ、そこがよりにもよってラウンド3でオウエン・ライトと当たるのだわね。これ、オウエンにとっても、よりによって、な話。ここでまたあのバレル勝負になれば、オウエン厳しいんじゃないのかな。かたや中学生ぐらいの年齢からパイプのワイルドカード張ってるバレルエキスパートだからね。ま、でもあのヒートが出来すぎというか、ピークって見方もあるけど。ラウンド3でオウエンが負ければ、たぶん残り2試合ケリーがイチコケでオウエンが2連勝とかしない限り決まるでしょ、Ke11y。たぶんNYでオウエンが負けた時点で決定とかのシナリオ。ケリーおじさんは、こういうバレル勝負はテクニック的にレベルが別世界の人なので、勝ってます。ガブちゃん、ジョーディ、ファニング、テイラー敗退。ファニング、トラッスルズからずっと変な感じ。ま、昨日は相手のビードが10点満点とか出しちゃってすごかったわけだけど。写真カイ・オットン asp/cestariビード・ダービッジ asp/cestariジュリアン・ウイルソン asp/kirstinケリー・スレーター asp/cestariジョンジョン・フローレンス asp/kirstinフレッド・パタッチア asp/cestari
世界体操、内村航平すごかったね。
あれだけ勝って当たり前で勝つってすごいな。
とにかく私は、もうしばらくサーフィンに関しては何も考えたくないほどグッタリしていたので、あの世界体操はいい箸休めだったな。
個人総合の結果としては、日本、ドイツイケメン、日本ということで、なんか体操メディア的にはかなりおいしかったんだと思う。
やっぱりね、ああいう風に日本の選手が世界で活躍するようになると、ゴールデン枠でバ~ンと放送されて、選手層も広がるんだろうな。
頂点がレベルアップすれば裾野も広がるのよ、絶対。
私は体操ファンでもなんでもないので、どれがすごいとか、何が点が高いとかはもう解説の人の言いなりで、あぁ、そういう風になってるんだ。あ、確かに言われてるように足が乱れてるね、とか、思うわけだけど、それでもさ、やっぱり内村の演技というのはシロートが見ても美しいよ。つま先が揃ってるとか、着地ピッタリとかそういうことだけじゃなくて、スピード、流れ、リズム、高さ、すべてがやはりひとり違う感じだった。
その辺はものすごくサーフィンに似ている部分があると思ったね。
それはスケートとかもそうなんだけど、やはり人間が採点する演技競技というのは、美しさって大事だと思う。
アクロバット的動きが進化しすぎて、美しい部分が失われ、それに特化した新体操が出てきたり、ジャンプばかりでは迫力はあるけど美しくないから、芸術点とか、点にならなくても静香ちゃんのイナバウアーに感動とか、やはり演技競技には美しさは必須。美しい動きには無駄がないわけで、それこそがハイレベルってもんじゃん。
私はサーフィンだってそうだと思う。だから、スタイルって大事だとこの20年言われ続けてきたわけだし、みんなそれを目指してやってきた。
それをね、いきなり高く飛べばあとはどうでもいいです、ってNYあたりから言われてもね。やっぱりいまだに納得できない私なわけよ。
でもま、それはガブリエル・メディナのせいでもなんでもないので、おめでとう。デビュー2試合目で優勝って、記録じゃないのかな。
ワイルドカードで優勝、ってのはあってもデビュー後すぐってのは記憶にないな。ケリーも何試合かかかってると思うし。
ま、ガブちゃんも優勝の感動に浸ってるまもなく、すぐに次の試合なわけで、その辺はちょいと気の毒かな。
ポルトガルは早ければ今晩、日本の日曜日の夜からスタートするかも。
最終日ハイライト"
ラウンド4ハイライト"
ラウンド3ハイライト/デーン、ケリー、ジョーディ、テイラー、他"
昨日ラウンド5の中断にめげて、夜中までライブに付き合ってられなかったけど、オウエン、ジョーディに負けたのね。
ま、これでケリー様のタイトル99%決定で、あとは可能性つぶしゲームみたいなもので、このまま残り3試合25位でもいけるんじゃないの? あの調子ならイチコケはありえないけど。
すでに、おめでとう。2012年、40歳で12、1ダース目指してください。ぜんぜんいけるし。だって今が一番サーフィンうまいでしょ、あのひと。
それより何より、昨日一番すごかったのはケリーのラウンド4の戦いぶり。完璧なコンペティター。あのゲームプランと最後の詰めは素晴らしかったね。
あれだもんな、やられちゃうよ、みんな。
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昨日そのケリー対ガブリエル・メディナのヒート中に、ライブで画面2分割のリプレイが出てて、とても興味深いなと思った。
テイラー・ノックスの最後のひと回しまでフルレールのリップとガブちゃんの似たようなリップ。これをふたつ同時に流してその差を見せてた。
あれ、分かりやすかったな。まるで違うもんね、ポイントは似たようなのが出てくるけど。ま、それがおかしいと思っている人が私以外にもいるからこそ、ああいう映像が流れるんだろうけど、あれ、ジャッジにも見て欲しいよ。
テイラータイプのカーヴィングはスローにするとそのすごさが良く分かる。
大体トップでのでかいカーヴィングって270度ぐらい回るんだけど、たいていのばあい180度から先はヒョイってテールだけで回すのよ。ま、日本人やブラジリアンにありがちな、ずっとテールだけでヒョイって回す人もいるけど。
で、それは難易度に相当の差があり、テールヒョイはダメなわけで、そこの点差が今出にくくなってきてるのはおかしい、と思ってる人が私だけではないというか、少なくともクイックシルバーのウェブクルーにはいたということで、なんか、ホッとしたよ。
世の中ちゃんと見えてる人もいるのね、ってことで。
写真・asp/kirstin