F+編集長
ケリー、フィジー優勝
WT第4戦、ボルコム・フィジー・プロは特大のスウェルに恵まれ、試合中盤はかなりのチャレンジングコンディションになった。特にラウンド2は12-15フィートのコンディションの中で時折20フィートのオバケセットが入るという危険なコンディション。それでも選手たちは素晴らしいパフォーマンスを見せた。風にも悩まされたイベントだったが、パーフェクトなバレル勝負もあり、WTのサーフィンのレベルアップを見せつけられた感じの試合になった。そんな試合を制したのはケリー・スレーター。ここの波を知り尽くしたライディングは、クオーターファイナルから先、完璧な出来だった。特にファイナルでは序盤にたった2本でべスト2の8.33、9.83を揃え、そのまま終了のホーン。完璧な試合運びだった。2位になったのは弱冠19歳のガブリエル・メディナ。めまぐるしく回るコンディションのなか、淡々と自分のサーフィンを続けて勝ち上がっていった。3位にミック・ファニング、CJホブグッド。5位ジョン・フローレンス、タジ・バロウ、ジュリアン・ウイルソン、エイドリアーノ・デ・スーザ。セミファイナルで見せたこの試合での彼の2本目の10点満点ライドは、そのクオリティの高さに驚くばかり。40歳になったとはいえ、まだまだ実力的には世界のトップオブトップ、独走態勢だということを見せ付けた感じだ。そのライディングについてケリーは「たぶん、あれはあの波でできるすべてだったと思う。バレルセクションはバレル、ターンのセクションはヘビーターンという最高のサーフィンだった。波がそういう波だった。僕にとってのパーフェクトなキャンバスだったね。みんな試合には勝つために来てるんだと思う。試合に勝てば、ワールドタイトルレースに勝つ。でも自分のキャリアの中で、現時点では、僕は勝つためと言うよりは、よりいいサーフィンをすることにフォーカスしてると思う」と語った。ガブリエル・メディナは「結果にはとてもハッピーだよ。波はずっと良かったし、いい旅だった。今シーズンはまだ結果的にはいいほうじゃないけど、この試合でファイナルがメイクできてうれしいよ。ケリーにはおめでとうを言いたい。彼のサーフィンはずっと驚きだったから」とコメント。3位に入ったミック・ファニングは、この結果でタイトルレースのトップに躍り出た。「セミでは悪いリズムにハマっちゃったね。むかつくけど、しょうがないよ、そういうヒートってあるんだ。レーティングのトップにいるのはうれしいけど、まだ先が長い。現時点では特に大きな意味のあることじゃないよね。でもいい感じだし、いいサーフィンが出来てると思うから、ノッていくよ」。次のWTは8月16日にスタートするタヒチ、ビラボンプロ・チョープー。写真上から、ケリー・スレーター asp/steve robertson...
フィジーのパーコ直撃インタビュー
ラウンド1では良い波をつかめたみたいだね。そうだね。いくつかいいのに乗れた。楽しかったよ。クローズしちゃう波が多い中で、7いのを見つけるのは結構難しいんだ。意識して、中くらいのを選ぶようにしてた。いい波が来て、ヒート後半を上手くまとめられたのは、ラッキーだったね。イセイ(トコヴ、ローカルワイルドカード)は1本しか乗れなかったし。君は何年かイセイのサーフィンを見る機会があったわけだけど、彼は上手くなってきてるー うん、見てて楽しいよ。積極的にチャージしてた。彼は、あそこでどうチャージしたらいいか、正しいポジションがどこなのかを知ってる。良くなってきてると思うよ。僕は彼とケリーのヒートを見てなかったんだけど、ケリーはイセイがデカい波にテイクオフした時、10点になると思ったんだって。ちょっと早くチューブから出過ぎたみたいだけど。スウェルが来てること、聞いてるー...
フィジーからのディープレポート2
ラウンド2がスタートした朝、8時半の時点では波は実にクリーンで、午後にはラウンド3までやるというコールだった。しかしラウンド2の9ヒート目、ティアゴとコロヘの対戦あたりから北よりの、いわゆるデビルウインドってヤツが吹き始めて、波の様子が一変した。あの風が吹かなければ、一日中試合続行が可能なはずだった。とにかく、デビルウインドが吹くと、クラウドブレイクの波はまるでどうにもならなくなる。コロヘとティアゴのヒートは最初の10分間、まるでスコアできる波が来なくて、リスタート。結局トータルで45分間のバンピーな波でのヒートになった。次のブレット・シンプソン対トラビス・ロギーも似たような感じで、2日目はそこまででストップせざるを得なくなった。朝イチはケリーのヒート。体調はまだ完璧ではないながら、なんとかワイルドカードのイセイを下し、ラウンド3へ。タジはダスティ・ペインのリプレイスで入ったブラジルのウイリアン・カルドソを下し、エイドリアン・バッカンは仲良しのキーランを破った。ジュリアン・ウイルソンは今シーズン、どの試合でもまだまだ彼の持ち味を100%出せていないように思う。しかしこの日はようやくジュリアンらしい、絶好調のサーフィンでパット・ガダスカスを下した。パットはインサイドのクローズアウトでハマってから、最後までリズムを取り戻せないままだった。気の毒なことにパットはインサイドの浅いリーフで巻かれ、板はさんご礁の浅瀬のはるか先まで流されてしまったのだ。クラウドブレイクの手厳しい洗礼。その間ジュリアンはバレルに次ぐバレル。9.10、9.47と久しぶりの快勝だった。昨年のハワイ、パイプで怪我した足がようやく完治したのではないかと思う。予報はこの先数日は小さい日が続くが、週末にはビッグウウェルがやってくる。これは、かかとを怪我しているジョシュ・カーや、体調を崩しているケリーにはラッキーなオフになるんじゃないかな。photos and...
F+006まもなく配布!
フィジーも宴たけなわ。
もうすぐ6月10日です。
さて、6月10日は何の日でしょう、はい、F+006の配布日です。
表紙はタジ。ゴールドコーストでのもの。あのときのタジのサーフィンこそ、キレてる、という言葉がピッタリだと思うね。
超かっこよくないですか、この写真。
そのゴールドコーストからのスティーブ・シャーマンのバックステージショット、コンテストレポートはゴールドコーストとベルズ、そしてこの号からいよいよスタートする、ロス・ウイリアムスが執筆する書き下ろしスペシャル、日本だけ企画、モーメンタム世代の真実のお話、そしてASPバンケットからのレッドカーペットショットと、今回も盛りだくさん。
これ、マジでただであげちゃうのか、おいおい、って感じで、毎回クソッ、って思うね、私は。でも結局あげちゃうのよ。
その辺の記事のオープニングページの写真はF+サイトのインフォメーションで。
お店に並べられた瞬間に消えてしまうマジック本なので、確実に手にしたければ、そしてそれと同時に、これ以上のもっとディープな世界のサーフィン情報が欲しい方は、今すぐ会員になってちょうだい。
すでに1年を過ぎ、会員さんにも続々2年生が生まれています。
会員更新率99%以上。ありがたいことです。それだけ皆様にお楽しみいただけていると思うんですけど、そうですよね、会員の方々。
サーフィン業界初のSNS的展開も、どんどん広がり始めているので、乗り遅れないように。
ってなわけで、もろもろよろしく。
フィジー現地レポート、面白いよ!
けさ、じゅん子は2階デビューを果たした。
兄ちゃんたちと激しい追いかけっこの末、勢い余って半分ぐらい階段を駆け上がってしまい、階段のコーナーを曲がって、ハタとその上の存在に気がついた。
もう興味津々で、ご飯もそっちのけで探検だったね。
最近じゅん子のほうはだいぶほかの猫になれてきてて、ほかの猫たちもしょうがねぇなぁ、みたいな感じになりつつある。
ただ、小さすぎてどうしていいか、わからない感じ。
トラ子さんは、相変わらず、無視。
ただし、ケージの中のじゅん子の子猫用フードは盗みまくり。
その分じゅん子はトラ子さんのシニアフードを小さな歯でカリカリ食ってます。
フードを年齢別に分けるって、ホント無理。
さて、F+サイトのほうではジョリさんの現地フィジーからのロングレポートが届いていて、それがやはリ現場からのホットな情報なので、面白いね。
なるほど、みんなはいつも私の現地レポートをこういう風に楽しんでるんだな、と初めてわかった感じ。オフィシャルリリースとは違う臨場感というか、う~ん、だから現場なのよね、という現場臭プンプンなディープレポートを先ほどアップしました。F+サイトでお楽しみください。
ま、でも現地でレポート書いてるより、日本でそれ読んでるほうがラクチンで楽しいね。私はそう思うよ。誰か、代わってくれぇ~。
フィジーからのディープレポート1
ボルコムフィジープロ、コンテストピリオド初日の朝、まだ暗いうちにヘッドジャッジのリッチー・ポータ、コンテストディレクターのマット・ウイルソン、それに現在のタイトルレースのポイントリーダー、ジョエル・パーキンソンを乗せたボートが、ナモツ島からクラウドブレイクに向けて走り出した。ボートがポイントに着くと、そこには8フィートレンジのセットがやってきたところだった。KP(キーラン・ペロウのニックネーム。選手会長で、いつもは彼がこの朝の波チェックに参加する)はどこー とリッチーが聞くと、パーコが、あそこでオバケセットをゲットしてるよ、といった。なるほど、で、このコンディションどう思うー とリッチー。やろうぜ、とパーコが答えた。18ヶ月に及ぶ準備期間のあと、たった30秒足らずでボルコムフィジープロのスタートは決断された。その後のビッグスウェルの予報を考慮すると、そんなに早くスタートしなくてもいいんじゃないか、という感じではあったけど、目の前で6-8フィートの波がブレイクしていたら、どんなコンテストディレクターでも迷うことなくゴーサインを出す。それより何より、まだ暗いうちからキーランがラインナップでサーフしてるんだから、どうしようもない。この試合最初のバレルをメイクしたのは、ジョーディ・スミスだった。8フィートのバレルをクリーンに抜けて9ポイントライド。まずは優勝に向けてラウンドワンを抜け出した。フィジーといえばホブグッド兄弟というぐらいにここでのパフォーマンスに定評のあるふたり。ラスティ時代から長いことここで経験を積んでいる。最初に登場したのはCJ。インサイドのディープなバレルを抜けてクレイム。チャンネルのボートから見たらそれはハイエイトから9ポイントといった感じのライディングだったけど、スコアは7.33。あとでCJに聞いてみたところ、彼ももう少し出ると思ったそうだ。ここで長いことサーフしてるし、どの波がポイントになるかはよくわかってるつもり。でもたぶんあれがヒートの最初のライディングだったから、押さえられちゃったんじゃないかな。でも勝ったからそれはどうでもいいよ。ちなみに彼のこの波は、沖に向かってパドルバックしている途中でつかんだ波。それを聞くと、インサイドでそれ食らうより乗ったほうがいいじゃん、と笑った。ダミアンはテイラー・ノックス相手に厳しい戦い。ヒート終盤テイラーはわずか3ポイントライドが必要だっただけ。ピッタリ張り付いて、何とかテイラーを乗らせずに1位通過を果たした。マーシャルボートに戻ったテイラーは、ああいうハッスルは嫌いじゃないよ、と笑っていた。ブラジルをスキップしたケリーはシーディングが2位になり、フィジーのワイルドカード、フィジアンスレーターの呼び声高い、イセイ・トコヴーと当たったのはトップシードのパーコのほう。2位のケリーはボルコムのワイルドカード、オージーのミッチ・コールボーンと当たり、ミッチがとんでもないバレルを抜けて、ケリーはラウンド1を取りこぼした。前日のオープニングカヴァセレモニーを、体調不良(食あたりかー)で欠席したケリー。ジョンジョンも同じような症状だったけど、こちらは快調にラウンドワンを1位通過した。後で話をしたところ、ケリーはその日のコールがいまひとつ納得できないようだった。波数が少なく、コンスタントにセットが入らないのが理由だが、6-8フィートのクラウドブレイクなら、いつだってコンテストはオンになる。ファニングも調子良かった。数日前にフィジー入りして、エース(エイドリアン・バッカン)と一緒にフリーサーフしてたんだ、とミック。同じヒートになるのはわかっていたようだが、それがなかなか厳しいヒートになった。トリッキーなヒートだったよね。エースは1本しか乗れてなかったし、ウイルコ(マット・ウイルキンソン)も2本だけ。自分は2本いいのに乗れてラッキーだったよ、と上機嫌。ジェレミー・フローレスは、20点満点を出したチョープー、優勝したパイプに続き、ここでもチューブマスターの名を広めつつある。この日のベストウエイブを完璧にメイクし9.87をたたき出した。最後になったけど、パーコのことを語らないで、初日のレポートを終わるわけにはいかない。みんなけっこう苦しんだ末にヒートをメイクしていったのに、パーコだけは、チャンネルで見ていた選手たちにオォ~、とかアァ~とかため息交じりの歓声を上げさせていた。お得意のリラックススタイルのまま、バレルに吸い込まれていったパーコ。う~ん、あれはグーフィーに有利なフィジーだけど、バックハンドでも優勝争いに絡んできそうな感じの出来だったな。photos and...
ウェットスーツの寿命を延ばすウェットスーツクリーニングを利用しよう!
定期的なメンテナンスでウェットスーツの寿命を延ばすウェットスーツクリーニングを利用しよう!サーフィンをはじめ、各種マリンスポーツで欠かせないウェットスーツは、寒さから身体を守る「保温性」のみならず、怪我などからも身を守る大切なエキップメントです。近年では素材のハイテク化も進み、ウェットスーツの耐久性、寿命も格段に延びていますが、それ は日頃の的確なメンテナンスがあってのお話し。...