予定通りの水曜日。予報はダウングレードされたけど、実際の波は、思っていたよりでかくて、4フィートとか? スウェルがどんどん入ってくるようになれば時々6フィートセットとか入って、美しいな、ハワイはやっぱり。
白砂のビーチに落ちるヤシの木の影、そしてその向こうにはエメラルドグリーンのパーフェクトウエイブ、順光バキバキ。
特に今年のパイプは砂がまだたくさんたまってて、座るとあまりよく見えないもんだから、みんな波打ち際に立って観戦。いつもならビーチを埋め尽くすギャラリーでヤシの木の影もなかなかきれいに見えないんだけど、今年はみんな波打ち際にラインナップで、ゴールドコーストみたいな絵ズラになってる。だから空っぽの砂浜に美しい影なわけよ。
で、今日は入り始めのスウェルからきっちりフルに使って、デュアルヒートも使って超ロングデー。ラウンド3、4、5、そして女子のトリプルクラウン決定戦が行われた。
そうねぇ、やっぱテクニカル的にはケリーだね。安定感が全く違うし。
ほとんどがバックドアの波だったんだけど、時折パイプもきて、それ全く逃さなかったからな。
今大会初めての10点満点は、ケリーのあまりにもクリーンでケチのつけようの無いバックドア。そんなに深さは感じなかったけど、パックリ開いた波だった。ジャッジ全員10点のパーフェクトテン。10点は今のところまだこれ1本だと思う。
ケリーが何でひとりだけ黄色ゼッケンなのかというと、ワールドランキング(共通ランキング)の現在1位の選手は黄色をつけることになったのよ。
新しいシステムは、こういうディテールとかの部分でまだまだ変更や改良があると思う。
さて、本日のドラマの幕開けは、ラウンド3のダスティ・ペイン。2度もコンビネーションに追い込まれながら、ホーンとほぼ同時にテイクオフしたバックドアバレルで9.87、ファニングに逆転勝ちしてリクオリファイを決めた。しかしその後、ラウンド5でキーラン・ペロウに劇的な逆転を食らうことになる。途中で板を折ったりして、9.67が必要なところまで追い込まれたキーランがラストのセットにテイクオフ。もうその波は入ってきたときに、これしかないでしょ、って波だった。クリーンなドでかいバックドアのスタンディングバレルをきっちりメイク。これに9.90がついてキーランの逆転勝ち。
でもね、実はその後キーラン、車のカギ無くしてビーチに探しに来たりしてて、う~ん、やっぱ世の中バランスなのよね、と思った。