コアなサーフファンは五輪を見るか?Getting Heated第23回

コアなサーフファンは五輪を見るか?Getting Heated第23回

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リムーアのサーフランチではみんながスーザの名前を付けたゼッケンを着て、スーザのラストイヤーに敬意を表してトリビュートしてたけど、エイドリアーノ・デ・スーザという選手はブラジルのサーフィン史にとって非常に重要な役割を果たした人といえる。もちろん後輩の面倒見のいい人であることは確かだけど、今のガブ、イタロ、フィリッペ、につながるブラジリアンストームの陰の原動力というか、そのストームは現実に起こるんだ、ということをブラジリアンたちに実感させたのがスーザだと思う。

ファビオ・ゴウベイア、フラビオ・パダラッツのブラジリアン創成期から、ネコ、ギリアミ、へナンらへと世代交代していくんだけど、当時はとてもじゃないけどワールドタイトルがブラジルに行く、という感じではなかった。それを初めて「もしかしたら」、と感じさせたのがスーザだった。ブラジルに初のワールドタイトルをもたらすとしたら、スーザだろうとずっと思われていた。結局それはガブリエル・メディーナが2014年に果たすわけだけど、スーザも翌2015年にタイトルを取っている。ブラジルにタイトルが行く、という出来事はサーフィン史上とても大きな出来事だった。何しろサーフシーンは長いことオーストラリアとアメリカのものだったから。

そして一度そこにブラジルが割り込んだらもう止まらない感じで、今はブラジル主導のシーン。過去6年間のうち4回はブラジルにタイトルが行っているし、おそらく今シーズンもそうだろう。ブラジルのサーフィン界全体が協力して世界のシーンを取りに行く、という彼らの20年以上にわたる努力が今満開なわけだ。

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