ジョエル・パーキンソン

ジョエル・パーキンソン

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今、まさに飛行機に乗ってJ-ベイに発とうとしてるわけだけど、いまの気持ちと12ヶ月前の足に怪我をしてたときの気持ちの違いを教えてくれるー

気分的には同じさ…怪我からくる絶望感とは、我ながらうまく対処できたと思ってるから。足が真っ二つにならなかっただけでも、ありがたく思わないと。Jベイに向けて、血が騒いでるね。去年の過ちを繰り返さないように、過保護に育てられてる子供みたいに安全第一にしてた。万全の態勢で飛行機に乗り込みたかったからね。

怪我から12ヶ月も経ったの、信じられるー

信じられない。全てまだ新鮮に感じるんだけど、あれから色んなことが起きたなぁ。そんな前のこととは思えないけど、思い返してみると、あれから色んな変化があったし、濃い内容だった。

プロサーフィンからはなれて過ごした7週間の休暇はどうだったー

最高だった。ビラボンのトランクスの撮影のためにバリに行ったんだけど、デザーツでアメージングな波に出遭った。そして、フィジーでは感動の1週間を過ごしたし。クラウドブレイクのすんごい波を当てたんだけど、2日間エピックな波が続いたんだ。そのあとはのんびりリラックスして家族でアイランドライフをエンジョイしてきたよ。そんでJ-ベイに向けて、というかこのあと続くシーズンに向けて地元で10日間のトレーニングを積んで今に至るって感じかな。

フィジー行ってきたんならバックハンドのチューブライディングは朝飯前だろうけど、フロントサイドのサーフィンの調子はどうー

いつでもライトの波で戦えるぐらい、これまでの人生ずっとライトの波に乗ってきたから、問題ナシだよ。バックサイドのチューブライディングこそ、いま楽しみながらマスターしてるものなんだ。

J-ベイでもっとも期待してるものを一つあげるならー

すべてだよ。2年ぶりだからJ-ベイのすべてが楽しみ。でも、いちばん気になってるのは、あの波。2年ぶりの南アフリカ、J-ベイが楽しみでならない。高速でライドするあの感覚を思い出すとゾクゾクするよね。たぶん最初の1本目は、ターンをせずにただ突っ走り、あのセンセーションに浸ることにするよ。J-ベイに戻れることに興奮してるけど、それと同時に南アフリカ入りすることに関してとっても落ち着いた自分がいる。僕の言いたいこと分かるかな?向こうに着いちゃえば、J-ベイのバイブが僕のはやる心を落ち着かせてくれるはず。

長いことJ-ベイでサーフィンしてきたから、本能だけでサーフィンできるー

たぶんね。自分の本能を信じ、自然のなりゆきにまかせられるんだったら、そうしたほうがここではいい。とにかく、僕はそうなんだ。なにか強制させられるのは、あそこでは通用しないんだ。その日のコンディションを分析する場合、J-ベイだと若干時間がかかる。スウェルの向き、セットの間隔、どの波がリーフにどんぴしゃりヒットしてるかー…みたいなことを細々と。でもいい波がどれだか頭のなかにはいっていれば、その波をみつけたら迷わず乗ることができる。どこにターンを入れるかが、ここではもっとも重要なポイントになってくる。早すぎると波に置いていかれてしまう。あの波のリズムに合わせてサーフィンするのが必要不可欠なんだ。

J-ベイで勝利をもたらすサーフィンといったらー

コンディションにもよるけど、ビッグなJ-ベイだったら、フルレールサーフィンとモンスターターンをやって、そこにバレルをミックスさせればなんとかなるんじゃない。

ここで2勝挙げてますけど、J-ベイで結果を残すことはジョエル・パーキンソンにとってどのくらい重要なこと?

とても重要なことだよ。けっこう長いブレイクがあって、後半戦に突入って気分。 誰も今の自分は勢いに乗ってる…なんて言えないはずなんだ。だって何ヶ月もヒートでサーフィンしてないんだし、7週間も休むと闘争心がどこかにいっちゃう。だから、あの境地にまた戻り、ヒートに向けて気持ちを高めていくのと、自分に自信をもつ習慣を取り戻さなきゃ。

シーズンの終盤には未知的要素もありますしね。

そうだね。ニューヨーク……小さいビーチブレイクに焦点を合わせて調整していく必要があるね。分からないけどね。もしかしたらいい波に当たるかもしれないけど、いいコンテストを開くには無理があるっていう噂だよ。一瞬良くなることがあるかもしれないけど、全体的にはパッとしないんじゃないかな。サンフランシスコは、まったく見当もつかない。たまによくなるらしいけど……。
あそこでやることによって何を得られるのかが僕にはよく見えない。ただ一つ言えるのは、ぼくらは運命共同体ってこと。平凡な波だったとしても、みんな同じ波に乗る。結局のところ、僕らを待ち受けてる波にもっとも無難に順応できる選手が勝つってことだな。

現時点でのレーティングって、意味のあるものでしょうか?タジとかミックっていう連中たちは100%出し切ってサーフィンしてきてるのに4位と8位ですよ。J-ベイに向けてレーティングの重みというのは、どの程度でしょうー

あまりないね。このごろのエイドリアーノのサーフィンは驚くほど進化してるけど、タジのサーフィンが今んところベストだよ。ミックのサーフィンもタジのサーフィンからさほどかけ離れていない。ただ結果がついてこないから、ランキングの上位にはいってないだけさ。でも今は、ランキングを見てたってしょうがない。また次から次へとイベントが機械的に消化されていくようになると、順位も変わってくるし、だれかが勝負を仕掛けることになってくるって。そこではじめて観る価値がでてくるのさ。

joelparko.com

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