ナイキ6.0が動き出す

ナイキ6.0が動き出す

0
シェア

ここの所、業界のインサイダーの間じゃナイキ6.0が来年オーストラリアのサーフイベントを本格的にスポンサーするってウワサで持ちきりだった。

ナイキもASPもオフィシャルなラインではノーコメントを貫き通しているけど、インサイダー情報によれば、ここ数日中には公式に発表される予定のようだ。

そう、ナイキ6.0コンテストが2012年の春、ゴールドコーストとベルズの間にシドニー、マンリービーチで行われるんじゃないだろうか。

ウワサが本当なら、ナイキのイベントはオーストラリアで行われた試合の過去最高レベルの賞金になる。何しろウワサではミリオンダラーイベントということだから。

じゃ、もうひとつWTがオーストラリアで行われるのかってー
いや、そうは思わないな。なぜならルールでは1カ国では最大2試合しかWTイベントは認められてないからだ。その2試合の枠はすでにクイックシルバーとリップカールで埋まっている。

そうなるとおそらくナイキ6.0のイベントはプライムってことになるんだと思う。ハーレーのUSオープンと同じような感じだね。ま、ハーレーはナイキのサーフウエアレーベルなんだけど。

マンリーってのはちょっと奇妙な場所かなって思うけど、逆に完璧な場所かな、とも思う。シドニーの南、ボンダイのエリアで、1964年には最初のワールドタイトルイベントが行われ、バーナード“ミジェット”ファレリーが優勝、その後もコカ・コーラサーフアバウトで、サイモン・アンダーソンやラビット・バーソロミュー、そしてウエイン・リンチ、ラリー・ブレアなどが活躍した場所だ。

マンリーは90年代には、キャロル、ポッツ、ダミアン・ハードマン、ニッキ―・ウッド、ガーラック、バートン・リンチあたりが、髪の毛ふさふさだったタイトルを取る前のケリーと対決した場所でもある。

じゃ、波的に3月4月のマンリーはどうなのか、というと、そんなにいいシーズンとはいえない。レイン・ビーチェリーがここ数年、女子のWTをマンリーで開催しようでも8としているが、なかなか波には当たっていない。ただ、80年代90年代のイメージだといい波なので、待つしかないということなのか。

もうひとつ、ナイキ6.0がマンリーをミリオンダラーイベントの会場とするのではないかと考えられる理由に、元ワールドチャンピオンのバートン・リンチの存在がある。
バートンはご存知のとおり、ナイキの持つサーフレーベル、ハーレーのアンバサダーで、なおかつマンリーの出身。彼がコンテストディレクターを勤めても何の不思議もない。それか、ラビット・バーソロミューでもいい。ラビットも今はハーレーのアンバサダーだ。

ラビットは先ごろアメリカのナイキヘッドクオーターにいたことが明らかで、その会話をこっそり聞けたら楽しかったのに、と思う。

ナイキはWTをやりたいんじゃないかってー 僕もそう思う。でもね、マーガレットリバーのドラッグアウェアプロがここ数年プライムからWTにグレードアップを試みてるんだけど、出来ないんだ。お金は足りてる。だけどひとつの国で2イベントまでってルールが邪魔してるんだよ。

じゃ、なんで今年、アメリカで3試合、ニューヨーク、トラッスルズ、そしてサンフランシスコってやってもいいんだよ、という素朴な疑問。ASPの答えは、リップカールサーチは1箇所で一度しか開催されない特殊なイベントで例外だから。
それじゃ、パイプマスターズを入れたらー ハワイってアメリカでしょー ハワイいれたら2012年はアメリカで4試合あることになるんだよ。で、それに対するASPの答えは、ハワイは別だから。

オッケー。どっちにしてもこれでナイキが公式にオーストラリアのサーフィンインダストリーに参入してくることは間違いない。記録破りのプライズマネーのプライム、アレホ・ムニーツとローラ・エネバーのふたりのジュニアチャンピオン、2011年のワールドチャンピオンになる可能性の高いカリッサ・ムーア、ワールドチャンピオンにはまだちょっと遠いけど、ミシェル・ボレーズにジュリアン・ウイルソンと、着々とチームを作っている。サーフィン界は長いことずっとビッグ3に牛耳られていた。しかし、今、巨象が動き出した。

詳細は公式発表を待つことにしよう。

写真
さまざまなコンテストが行われたマンリービーチ
バートン・リンチ
ケリー・スレーター
ブラッド・ガーラック
ニッキー・ウッド
マンリーはシドニーエリアのにぎやかなメインビーチだ”

コメントなし

返事を書く