エディ・アイカウのピリオド終了

エディ・アイカウのピリオド終了

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今年もエディが行くことなく終わってしまった。ASPのニュースリリースによると、2月28日(ハワイ時間)をもって、3ヶ月にわたって続いたQuiksilver in Memory of Eddie Aikau,fueled by Monster Energyのウエイティングピリオドが正式に終了した。

北海道を離れた低気圧が巨大な嵐となって我々のレーダーに引っかかったのが今年の1月半ば。サーフラインをはじめハワイの気象予報士ガイ・ハギなどが毎晩のようにニュースでエディーの可能性について熱く語りはじめちゃうものだから、エディーが「やるか」、「やらないか」は、お茶の間の話題に。ハワイではもはや本大会はサーファーだけのものではなく、観光客や一般ピープルを巻き込んだ一大イベントに成長している。1月20日、朝の1時半からすでにギャラリーや大会関係者がワイメアの駐車場に集まりはじめ、テレビでは真っ暗なビーチから中継が5時にスタート。この時点ではビーチにいる誰もがこの日にエディが開かれることを信じて疑わなかった。しかし、ブイの数値は目安とされる「20フィート、20秒」に満たず、コンテストディレクターであるジョージ・ダウニングのコールは、結局「No Go」だった。サイズは20フィートに達していたのだが、なにぶん本数が足りず、沖にいる選手全員に波が行き渡らないというのが理由だった。

これだけの注目を世界中から浴びていながら、「No Go」のコールを決断するジョージ・ダウニングの責任は重い。ビーチにはジャッジスタンドからスポンサーのバナーまで整い、ホノルル市や警察の協力も得、テレビ局やサーフメディアが選手たちを追い掛け回し、世界中から選手たちを招集し、ビーチには何千人というギャラリー、そしてネットを通して世界中のファンが見守っているなか、「No Go」しちゃうミスター・ダウニングはガッツがあると思う。この妥協しない姿勢が、この大会の威厳を保ち、これだけの名声を得るようになった所以なんだろうな。エディの名前に恥じない、ジョージ・ダウニングの名采配だった。

次回は、2011年12月。12月1日にオープニングセレモニーがワイメアで催される。

写真はマーク・ヒーリー”

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