ラウンド4ハイライト"
ラウンド3ハイライト/デーン、ケリー、ジョーディ、テイラー、他"
昨日ラウンド5の中断にめげて、夜中までライブに付き合ってられなかったけど、オウエン、ジョーディに負けたのね。
ま、これでケリー様のタイトル99%決定で、あとは可能性つぶしゲームみたいなもので、このまま残り3試合25位でもいけるんじゃないの? あの調子ならイチコケはありえないけど。
すでに、おめでとう。2012年、40歳で12、1ダース目指してください。ぜんぜんいけるし。だって今が一番サーフィンうまいでしょ、あのひと。
それより何より、昨日一番すごかったのはケリーのラウンド4の戦いぶり。完璧なコンペティター。あのゲームプランと最後の詰めは素晴らしかったね。
あれだもんな、やられちゃうよ、みんな。
詳しくはF+コンテストニュースで。
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昨日そのケリー対ガブリエル・メディナのヒート中に、ライブで画面2分割のリプレイが出てて、とても興味深いなと思った。
テイラー・ノックスの最後のひと回しまでフルレールのリップとガブちゃんの似たようなリップ。これをふたつ同時に流してその差を見せてた。
あれ、分かりやすかったな。まるで違うもんね、ポイントは似たようなのが出てくるけど。ま、それがおかしいと思っている人が私以外にもいるからこそ、ああいう映像が流れるんだろうけど、あれ、ジャッジにも見て欲しいよ。
テイラータイプのカーヴィングはスローにするとそのすごさが良く分かる。
大体トップでのでかいカーヴィングって270度ぐらい回るんだけど、たいていのばあい180度から先はヒョイってテールだけで回すのよ。ま、日本人やブラジリアンにありがちな、ずっとテールだけでヒョイって回す人もいるけど。
で、それは難易度に相当の差があり、テールヒョイはダメなわけで、そこの点差が今出にくくなってきてるのはおかしい、と思ってる人が私だけではないというか、少なくともクイックシルバーのウェブクルーにはいたということで、なんか、ホッとしたよ。
世の中ちゃんと見えてる人もいるのね、ってことで。
写真・asp/kirstin
ラウンド2ピックアップ映像ーメディーナ、カイ、ビード"
昨日ラウンド5でオウエン・ライトがジョーディ・スミスに負けた時点で。39歳のワールドチャンピオンKS11は99%確定した。あとは、数学的な可能性をつぶしていく作業だけ。オウエンはこの試合9位確定、ケリーはすでに5位以上確定で、今シーズンQFまで行った試合5試合のうち4試合はファイナルまで行っているので、取りこぼしそうな感じもしない。おそらく現時点で、オウエンがひっくり返すなら残り3試合3連勝とかの話になると思う。しかもケリーが5位以下とかじゃないかな。詳しくはこの試合が終わったあとツアーマネジャーのレナトが出してくるだろうけど、昨年同様、ポルトガルで決まると思う。しっかし昨日のラウンド4のケリーはいやらしかったというか、コンペティターとして完璧だったね。3人ヒートだけど、ジェレミーは足首の怪我で不参戦状態だったので、ターゲットはルーキーのガブリエル・メディナひとり。ガブリエルの武器は、ここのところやたらハイポイントが出てくる飛びがらみのマニューバー。ダメモトで飛ばれて8点9点出されちゃけっこう危険なわけで、まずそこを押さえてきた。ケリーはオープニングライドでいきなりガブちゃんの得意技、エアーローテーションを決める。そ、あの飛んで回るやつね。英語ではあれをローテーションといいます。で、そのオープニングライドの走ってローテ1発にジャッジが7点台だったので、これで少なくともこのヒートでは走って飛ぶだけじゃ8点は出ないよ、ってスケールになった。必要以上のビックリ点を押さえた上に、相手にしたら、自分より格上の選手に自分が勝てるとしたらそれしかない、っていうワザを先に決められたというイヤな気分が残る。一石二鳥。ほんと、いや~な相手。あれをもし先にガブがやってたら、8点台の可能性もあり、そうなるとよっぽど厳しいエアーかリップで攻めないと競るのが難しくなるあたりを、あれできちんと止めた。ま、それが出来ちゃうのがケリーの技術の高さなわけだけど。なぜガブなら8点でケリーなら7点なのかというと、ここのところずっとそういう傾向だから。その辺はしっかり分かってるケリーなのだよ。ま、この相手の得意技を先にやって、相手のマックスのスケールを決めてしまうってのは、実はトラッスルズのセミのヘイター戦でもやってたんだけどね。で、終盤はガブのグーフィー側をしっかりブロック。もちろんそれはこのヒートでのガブちゃんのスコアラインに乗ってるハイポイントライドが、グーフィーの波でのライディングだから、という分析をした上でのグーフィーブロック。もうね、この辺のヒート中の状況判断とか、素晴らしいね。自分がコンペティターで、これを読んでいる人々がいるなら、ケリーすんげぇ~、とかやべぇ~、とかってアホみたいに口あけて見てるんじゃなくて、この辺にしっかり注目して学んで欲しい。技術的な部分は差がありすぎてなかなか追いつかなくても、こういうゲームプランや状況判断はすぐに真似できるでしょ。ま、そこまで突き詰めて考えて、ひとつひとつのヒートを戦ってるコンペティターが日本にいるのかどうかは、かなりーーだけど。でもいるとしたら、昨日のヒートでのこれは確実に見えてたはず。クオーターでまたガブと当たるわけだけど、ケリーったら笑いながら、でかいバレル勝負になればいいのに、って言ってたし。そう、そうなるとガブちゃんにチャンスはないわけで、相手の長所も短所も研究しつくした上での戦略。たとえそれがルーキーだろうが誰だろうが、きちんと把握している。こういう派手さのカゲで見逃しがちな研究や分析の積み重ねが、39歳、11回のワールドタイトルなんだよ。ケリーって決して初めからすべてに恵まれた天才じゃないから。若いときは年上のサーファーたちを見て学んで、今は下のサーファーたちを見て、新しいラインの取り方とかを学んでる、とも言ってたけど、漫然と試合して、勝った、負けたってやっててもてもダメなわけよ。考えて、考えてやらないと。だから、頭の悪い子はダメなのよ、コンペティターとしては。ま、その悪い頭を補うコーチがいて、言われたままに行動できる素直なリモコンロボットタイプも、いいコーチに恵まれればコンペティターとして伸びるわけだけど。写真ローザンヌ・ホッジ(もとWT選手)にインタビューを受けるケリー asp/kirstinいきなり相手の得意技のエアーローテーションから入ったケリー asp/cestari相手がジョーディという不運はあったが、実質この負けでタイトルはほぼ消えたオウエン asp/cestariルーキーはこういう経験をして成長する。精神的には強そうなガブリエル asp/cestariテイラーのフルレールターンにようやくポイントが出るようになった asp/kirstinクオーターまではかなりいい感じで来ているタジ asp/cesrari
今フランスではクイックシルバープロがまっさかりで、ラウンド4が始まろうとしている。
いや、実際さっき始まったんだけど、霧で中断。
フランスね、あるんだよね、この季節は。
それじゃなくてもフランスって潮待ちの中断多いし。ま、それだけ潮や風でコンディションが激変するって話なんだけど。
で、ワールドタイトル。
もうトラッスルズが終わった時点で、クイックシルバーとしてはあわててKS11グッズの手配に大わらわだと思う。
計算上ではいろいろ可能性があるけど、実質的にはこの試合でオウエン・ライトがケリーより上の成績じゃないと決まるよね、ほぼ。近そうに見えて、実はけっこう離れてる。パーコはすでに負けているし、それより下はないので、このふたりなわけだけど、現状ではふたりともフランスではすでに9位確定。ベスト8のうちの6試合揃ったとして(ふたつ下をカットしたとして)、ケリーが1,1,1,2,5,9 オウエンが1,2,2,5,5,9。同じ数字を消していくと、ケリーは1位ふたつ、オウエンが2位と5位。残り3試合でこれを変えていくのは容易ではないわけよ。ここでケリーが9位でオウエン優勝、なんてことになってくるとようやく実質的な争いがスタートなわけだけど、それでもまだ先は長い。
写真は10のときのキャップ。
昨年のハワイでもらったものだけど、今ではあちこちで売ってるね。ニューヨークでもKS10グッズいろいろ売ってたし。
後ろには10度のタイトルの年代が刺繍されてる。こうしてみると、改めて10回の重みというか、すごさが分かるというものだ。
これはオリジナルバージョンだから刺繍がすべて白だけど、色違いとか、いろいろ出てるね。2010の10の部分だけ10Xにかけて違う色の刺繍とか、よく見たな。
さてさて、11はどんなデザインでくるんでしょうかね。もうとっくにデザインは出来上がってるはずなんだけどね。じゃなきゃ間に合わないし。
39歳の世界チャンピオン、そのぐらい秒読み。
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<img src="http://www.fplussurf.com/photo/パーコに続いてファニングもテイラー・ノックスに破れ、様相はますますケリーとオウエンの一騎打ちになったけど、4試合連続同じメンツのファイナルとか、あるのーなんか、あのオウエンに高い感じが続いてるので、あるのかー と思ってしまうね。ま、どっちにしてもサーフィンはケリーだね。というより、もうこの時点で、ラウンド4までいってるので9位確定。ま、それですでに11おめでたい感じではあるけど。今一所懸命11グッズ作ってるんだろうな。ラウンド3の日に一番うまかったのはデーン・レイノルズだったと思う。飛びよし、カーヴィング良しで、さすがな感じの後半だったけど、ちょっとスパート遅かったね。あの終盤のあの局面で、6点でいい局面で、2発当てたあとに飛んじゃうのがデーンだよね。飛ばないで適当にあてときゃね、問題なく6点だったのに。ま、よくも悪くもあれがデーン・レイノルズということだと思う。あれがもう少し管理されて、ヒートアップマシンになればタイトル夢じゃないけどね。ま、でもそこがデーンの魅力でもあるんだけど。ワールドツアーという舞台から見ると、大変に残念な才能です。写真はすべて Joliデーン・レイノルズケリー・スレータージョーディ・スミスタジ・バロウオウエン・ライト"
ラウンド1ピックアップ/ケリー、オウエン、ミシェール、ミック"
クイックシルバープロ@フランスがスタート、初日はラウンド1とラウンド2の3ヒートが行われた。
で、いきなりパーコちゃん負けちゃうし。
別に対戦相手のラムジーってワイルドカード(モロッコのサーファー!)がうまかったわけじゃないけど、思いっきり仕掛けてて、それがすべてうまく回った感じ。対するパーコちゃんはNYに続いてまたまた板を折る不運。ってか、相変わらずポイント低いなぁって感じだったけど。ジョーディのデーンもこの試合から復帰。
調子よさそうだったのはミック、ケリー。チューブ狙いか、オープンフェイスでのカーヴィングかって勝負で、ここのところ大ブームだった飛び系勝負は一休みな感じ。くわしくはF+ニュースで。
写真asp/kirstin
タイトル争いの事実上の終盤、ヨーロッパレッグがスタート。計算上はまだまだ先が長いが、現実的にはこの試合でほぼタイトルが決まることもありうる。すでにラウンド2でジョエル・パーキンソンがモロッコのワイルドカード、ラムジーにまさかの敗退、25位になっているので、タイトル争いからは事実上脱落。ケリーとオウエンの一騎打ちという様相になった。とはいっても、オウエンはこの試合でケリーより上に行かなければ始まらないわけで、ラウンド1のケリーの感じからすると、取りこぼしはなさそうに見えるので、もしかしたらこの試合のあとにすで11X祝勝パーティとかひそかにあるかもしれない。この試合ではまだ優勝のないケリーなので、フランスクイック初優勝のタイトル事実上決定なんてのが、ケリーサイドとしては美しい展開なんじゃないだろうか。久しぶりに試合に顔を出したジョーディ・スミスとデーン・レイノルズ。デーンは今シーズン初めてのWT参加となる。ラウンド1こそ取り逃したものの、ラウンド2ではデーンらしい大きなラインのカーヴィングを見せて好調ぶりをアピール。しかし、今シーズン初めての試合ということで、シーディングは低く、ラウンド3ではトップ陣と当たることになる。ラムジーがケリーとラウンド3で当たり、デーンはなんとジョーディと当たってしまうのだ。何もこのふたりがラウンド3で当たらなくてもねぇ。個人的にはジョーディのサーフィンよりデーンのサーフィンのほうがキレてた感じがしたので、順当ならデーンだけど、出来不出来にバラツキがあるのがデーン・レイノルズ。コンペマシーンのジョーディ相手に自分のサーフィンを繰り広げられるかどうかがかぎ。ま、見てて面白いのはデーンなので、私はデーンよろしく、な感じかな。写真ケリー・スレーター/asp kirstinデーン・レイノルズ/asp cestariジョーディ・スミス/asp kirstinミック・ファニング/asp cestariジョエル・パーキンソン/asp cestariジョエル・パーキンソン/asp cestari