F+編集長
ステロイドの効果(猫の話)
写真は左ユウマ、右トリくん。14歳の兄弟猫
先にお伝えしたようにユウマくんは腸リンパ腫が発覚、手術不能でまずはステロイド治療となったわけだけど、飲み始めたステロイドが即座に効き、1週間ぐらいで腫瘍の大きさが半分以下になり、調子よさそうにしている。ステロイドがそうさせるのか、食欲は異常にあって、うちで一番食べているけどあまり太らない。栄養を吸収しにくい感じかな。あまり食べると下痢になって、家じゅうでウンコバリアフリー状態、掃除洗濯が大変なので、だらだら食いをやめて、ご飯あげて1時間ぐらいしたら、食べ残していてもなんでも全部片づけるようにして食べ過ぎ防止、下痢予防に努めている。
猫は基本トイレは完ぺきなんだけど、病気になってからのユウマはだいぶ怪しい。間に合わないというよりは、したくなったらそこがトイレみたいな感じで、いろんなところでウンコをしている。オシッコのほうはきちんトイレでしてるのに、何なんだろうな。やっぱ腸に違和感ってことなんだろうか。
今のところステロイドの目立った副作用も出ていなくて、ユウマ君にとってはまるで夢の薬なわけだけど、遅かれ早かれ効かなくなる時がやってくるので、そうなったら抗がん剤に移行ということになる。ステロイドは安い薬なので助かるけど抗がん剤となるとお値段上昇は免れないので、できればステロイドで何とか安定してほしい。
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自然環境の変化に思いをはせていたら、まもなくブラジル開始
最近ちょっと、隠居所界隈の自然環境の変化というか、あれ、なんか今年いつもと違うかも、みたいなことを感じることが多い。
毎日朝晩犬の散歩で外を歩くんだけど、そういうときについついいろんなことが気になってしまう。
先日は海に行く道をキョンが優雅に横切った。ミニチュアのシカだな、あれ。鳴き声がね、断末魔の叫びのようで、ちょっといただけないわけだけど、南房総からこの辺にすでに北限更新中。
まぁでもなにって、今年は田んぼの中の道にコバエのような小さな虫、ユスリカっていうのかな、あれの蚊柱というか群れがたくさんいて、いつもの年は、ここに一群、あっちに一群ってレベルなんだけど、今年は道の始めから終わりまでずっといる、みたいな、本当にものすごい数なんですよ。あれ実はほとんどがオスで、メスは単独行動、蚊柱を見つけたらその中に飛び込んで繁殖みたいな、まぁ、非常に効率的というか、ジュリアナ的というか、自然って面白いなぁ、って感じ。蚊によく似てるけど、刺すこともなく、何なら口もなくて飯も食わず、数日で死ぬみたいな、短い一生ゆえに、世代交代も早いので、天敵がいないと爆発的に増える。
素人考えで暖冬だったから、越冬ユスリカとかいたのかなと思っていたら、どうも違うようで、越冬したのはほかの虫たちで、そちらたちも稲に被害を与えるので強めの農薬まいたらカエルが死んじゃって、いつもカエルに食われちゃうはずの虫たちが生き延びて、大発生みたいなことらしい。本末転倒。
言われてみれば今年、まだ梅雨入り前だけど、普段なら雨上がりに踏んじゃいそうなぐらいたくさん出てくる小さなアオガエルがいないんですよね。7月になったら出てくるんだっけ? なんて思ってたんですけど、どうもそういう事情のようで、ほんと自然環境は 「風が吹けば桶屋がもうかる」 的な大きなサークルでできているんだな、と感心する。人間はそのサークルの大きさが見渡せずに、途中で切って、自分たちがくらうわけですね。カエルがいなければそれを食べるシロサギやアオサギもいないだろうな、と思って見ていると、いるにはいるけど、やはり例年より数が少ないように思う。
Netflixの「三体」ではないけど(最初の文化大革命界隈の伏線エピソードは疲れちゃうので飛ばして、あとで見たほうがいいかも。あそこでメゲがちだから)、自然界にあるものは何ひとつ単独では存在しない、って、究極の真理。
なんかそんなことに思いをはせている暇もなく、もうすぐブラジルでのCTが始まる。
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イエロージャージを着て覚醒したジョンジョン、スキがなかった
ジョンジョン、エルサルバドル優勝。スキがなかったな。
まるでセミの10ポイントライドのようだった。あの10ポイントは本当にスキがなかったと思う。高さのあるアリーウープのランディングからのボトムターンへの流れ、というか流れとすらいえないような、着地そのままボトムターン、でもってそこからのリップの連続。本当につけ入るスキがなかったと思う。今回のジョンジョンのサーフィンは、ビデオクリップをうまくつなげたような、というか、フリーサーフィンの進化をそのまま試合で見る、みたいなパフォーマンスだったと思う。
2021年以来の優勝って、ジョンジョンってそんなに優勝してなかったっけ? って感じで意外だったけど、この優勝で一足お先にファイナルファイブ確定。
まぁ、言われてみれば優勝候補筆頭で勝ってきてファイナルで力尽きる、みたいなのを何回も見た気はする。イエロージャージを着て覚醒したかな。
2位のヤゴ・ドラはもうエアーマスターというか、困ったときのヤゴのエアーみたいなことではあるけど、パワフルなリップもカードに持っているので、今回のような波だと強い。
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形のキレイな波を選ぶか、でかくて凶悪な波に奥からトライするかの選択
タヒチ、さんざん巨大なの来るとアオリ入れてたわりには、そこまででもなかったし。
優勝はイタロ・フェレイラ。あの淡々としたラウンドアップぶりを見ていると、え~、イタロとかあるの? とか思ってたけど、あったし。
まぁこの今回の結果にバレルを採点する矛盾というか、葛藤というか、限界というか、なんか割り切れなさが出てるんだと思う。
ジョンジョンの9.33をイタロの8点台と比較して、順当と思うか、オーバースコアだと思うかで私の感じている矛盾とか葛藤とか限界とかが理解できる人とできない人に別れるのかな、と思う。
あのコンディションの中からハイポイントを出すために、形のキレイな波を選ぶか、でかくて形も凶悪な感じのやつに奥からトライするか、と、きっちり攻め方が分かれたと思う。イタロは前者、ジョンは後者で1本目からあんなチャレンジーなの行くし。まぁ、あれメイクしてればぶっちぎりでジョンジョンだったけど。
現状バレルはメイクできてナンボという採点基準なので、どんなクリティカルな波をどんなクリティカルな攻め方したところで、メイクできなければ5点以下だろうし、クリーンな波で技術的にはそれよりだいぶ低いところでのバレルメイクであっても、出てくれば8点ということになる。コミットメントも最後までメイクしてのコミットメントということだ。
まぁ、えぐい波を鳥肌もので攻めたから、メイクできなかったけどハイポイント、ということになると、結果的にはただの突っ込み合戦になるし、けが人続出必至なので、それを求めるわけではないけど、現状の採点方法に関して言えば、あまりスリリングじゃなくてもメイク優先なので、タヒチのような波で、今回のように波数少ない感じになると、すごいことやってたのはジョンだけど、勝ったのはイタロ、みたいなことになる。
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五輪前哨戦?後半初戦のタヒチがスタート
後半初戦のタヒチがスタートしていますが、なんか今週中ごろにでかいのが来る予報になっていて、もしかしたらでかすぎるかもぐらいな期待度大。そうなるとケリーとかあるだろうし、やはりグリグリのチョープーとなれば経験がものをいうことになるだろう。
ガブ、ケリー、ジョンジョンの他、エリミネーションラウンドに回っちゃったけどジャックロボとか、その辺の順当なところが上がるコンディションだったらいいよね。
ワイルドカードのケリーはなんか久しぶりに1位通過でラウンドオブ16に勝ち進んだ。52歳、まだまだここならいけそうな感じだ。
でもシーディングによるヒート組で微妙なことになるかもしれないし、ラウンド16とかでケリーとジャックロボとかジョンジョンとガブとか、なんかどっちかは負けちゃう残念なやつはできれば避けてほしいなぁ、と思う。シーディングなので、避けられないわけだけど。
それにしても女子の進化はすごいな。初めてチョープーで女子やったころは突っ込むだけ、みたいなことだったんだけど、今やけっこうきわどいテイクオフドロップからバレルメイク、ということになってるからな。
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ベルズで思った…日本はペットの飼い方は後進国
この写真はなんなのかというと、ベルズのある町、トーキーのメインエリアの海側にある海に続いた公園入口のゴミ箱です。
これはどこの公園や遊歩道にもあって、みんなが使うわけだけど、注目すべきは小さなゴミ袋のロール。これ、犬のウンコ入れ用の袋なんです。みんなここから袋とってウンコ拾ってゴミ箱に入れていく。この袋に入ってれば公共のごみ箱に捨てていい、というルールのようです。
日本だったらトイレットペーパーのごとくグルグルこの袋を持ち去っていくオバサンが続出して、このように袋の在庫があることなんてまれなんだろうし、フツーに家庭ごみとか捨てていくバカがたくさんいて、このゴミ箱の回りはいつもゴミの山、ってことになっちゃうんだと思う。イースターでたくさんの人がいるのにビーチにゴミも落ちてないし、ペットボトルも転がってないし、それに比べれば日本人、まだまだ民度低いな。ホントお下品(笑)。
まぁ、公共の公園という文化はやはりヨーロッパ系のほうが先進国だと思うし、日本と比べたらペットの飼い方の民度は明らかにあちらのほうが高いかな、と思う。
自分の飼い犬の教育に手間と時間とお金をかけるとか、犬の社交性というか社会化に深い関心を寄せるとか、犬が家庭だけでなく社会の中でも自分たちと同列に、という感覚はまだまだ持てていないかな、と思う。
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サーフィンは美しく優雅に
よいこのみなさん、GWはいかがお過ごしでしたか。GつながりでGCのCSも終了しましたが、何がって本戦より盛り上がっていたワールドチャンピオンセッションですかね。
ケリー、ミック、パーコ、オッキー、ステファニー・ギルモアの5人セッション。これねぇ、今のサーフマーケットを支える50代60代のドンズバケリー世代、つまりflow、F+世代のハートをわしづかみだったのではないかと思う。あれはずるいな。
まぁ、ケリー以外の4人はGCローカルなので、集まりやすいっちゃ集まりやすいわけだけど、そこにケリーがいるといないでは大違いなわけだわよね。
しかもスナッパーのマシンブレイク、小さいながらも時折バレル含む、みたいなコンディションになれば、レール職人の5人にはうってつけの見せ場ってことになるわけで、それはそれは素晴らしかったかな、と思う。
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ケリー・スレーターのここがすごい
ゴールドコーストではチャレンジャーシリーズの初戦がスタートしていて、先日のマーガレットリバーでハーフカットされてしまった選手たちは早くも帰り咲きに向けて始動している。
そして思った通り、ケリーはタヒチ、フィジーのワイルドカードをゲットした。パイプは来シーズンなので、まだ発表はないけど、もらうだろうな、間違いなく。
昔90歳になってもパイプを滑ることが目標、みたいなことを言ってた時代があったけど、これは冗談でもなんでもなく、本当に目指してるんじゃないだろうかと思う。
まぁさ、ルックスはだいぶ年取ったとは思うけど、体はムキムキだし、逆に若い頃よりだいぶ筋肉量多そうだし、なんだろうね、印象としてはサイボーグ化一直線な感じというか、いろんなことやってそうな感じがする。昔からサプリ大好きだし、健康オタク的なところあるし、仲良しのドリアンもステムセル療法やったし、あの辺の人々は普通にじいちゃんになる気はさらさらなさそうだ。
肉体はさておき、ケリーに関してすごいと思うのは、そのモチベーションの継続している長さか。人間なかなか勝ちたいというモチベーションを10年以上キープするのは難しい。特に勝ってそれなりのことを成し遂げた後、なおそれを維持するって、どんなに負けず嫌いでも至難の業だ。ケリーのように30年とか40年とかずっと勝ちたいと思い続けることって、奇跡だと思う。まぁ、途中何年か休んだりはしていても、3世代、4世代のトップアスリートグループを征してきた事実は異常ともいえると思うし、今なお勝ちたいと思っているのは、マーガレットリバーのヒートを見れば明白だったと思う。ホント、変な人。
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ロボとジョンジョンのファイナルは絵にかいたような理想的なシナリオだった
マーガレットリバー。序盤あまり波には恵まれなかったけど、ケリー引退とか、プポ兄弟対決負けたらCS行きとか、ハーフカットがらみのドラマもあちこちにあった。でも結局ジャック・ロビンソンよく波知ってるな、と、ジョンジョン鬼のようにマーガうまいな、という印象しかない。ふたりともだけど、もう絶妙というか、波の選び方もセクションの処理の仕方も当てていく場所も、もうね、その波のそこはそうやってそう当てるのが最適だわな、みたいなところだけをひたすら正確に攻めてた。
ジョンジョンのレールワークはもうどうしようもなくうまいと思う。特にマーガでは。セミの10点満点も、上半身スープの中で寝そべりながらの、足は板を探って探って探し当てて立つ。そこまでのゾンビシステムはわりとあるかもしれないけど、その体勢立て直した後の次のターンへのレールワークの流れときたら、あれあそこまで素早くスムーズにできる人っていないかな、と思う。一瞬の休みもなし。ザ・コミットメント。
よく見てると片側フィンヌケしてるトップターンですら、引っ掛かってるほうのレールを軸に加速して、トップターンを回り切る。波の高さの上1/3ぐらいのところですでにレールは波側に切り替わってるもんな、いつでも。板引っ張り切ったところで即座に一瞬でレールチェンジ出来てるし、決して蹴り回さないから板がフラットになることがない。だからホント失速しない。
ジャック・ロビンソンとのファイナルは、絵にかいたような理想的なシナリオかと思う。どのラウンドも飛びぬけてうまかったガチな優勝候補と、こちらも同じように安定して勝ち上がっていたローカルボーイ。
セミでピークが来ちゃったジョンジョンに対して、危ないヒートも淡々と切り抜けてファイナルにピークを持ってこられたジャックという感じか。
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