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毎年いや~な後味の残るWSLファイナルズが終了

う~ん、なんなんだろうね、カリッサ。またやられちゃってるし。ロウワー得意じゃないのかな。合ってないようには見えないけど、キャロラインみたいにのびのび思いっきりやってるって感じもないもんな。ワンシーズンかけてつけた3000ポイントの差をここでひっくり返されちゃうわけだ。なんかなぁ、やっぱ好きじゃないな、これ。毎年全く同じような、いや~な感じを受けてしまう。 メンズのほうはトップの番狂わせはないものの、ちょっとしたランキングの入れ替わりはあるし、女子は2年連続でタイトルにふさわしい成績をあげていた選手が、ロウワーの1日でひっくり返された。 ピーター・メルがルールはルール、システムはシステムって言ってたけど、まぁそうなんだけど、それで本当に公平に2023年にサーフィンが上手かった人を一番に決められるの? て感じ。まぁ、もとよりジャッジの好みやトレンドのような問題もあるので、公平ともいえないわけだけど、だからって注目度、興奮度優先ってのはないかな、と思う。 続きを見る

KEEP...

今年の夏は本当に異常気象で、庭木も夏を越せないものが続出。お山に十分な餌がないのか、里山東浪見でも住宅地にイノシシ出没。出没ってね、これうちのすぐ近くというか、犬の散歩コースだし、車通りもある道なんです。毎日通ってる場所。このイノシシだって、何も好き好んで野蛮な人間のいるところになんか来たくないわけで、腹減らしてしょうがなしなし山を下りなきゃならんかった、ってことなんだろうと思う。かわいそうに。異常気象ばかりではなく、開発で山つぶされて追われるとか、そういうこともあるだろう。 キョンもいよいよ夷隅川を越えて房総半島北上中で、東浪見あたりでも目撃談が相次いでいる。うちの近くの林にもきっといると思う。声は聞いたから。 秋になると冬ごもり目指して動物たちが食いだめの季節、お山に十分な餌がなければ住宅地にもやってくるわけだ。で、「駆除」みたいなことになるけど、駆除ってなんだよ、駆除って。この地球の自然の中で最も駆除されるべきは人間なんだよ、とそういう記事を見るたびにいつも腹立たしく思う。 野生動物の数が減れば保護、保護して多くなりすぎたら駆除、って、人間はいったい誰の許しを得て他の種の生息数のコントロールとかしてるのかと思う。キリスト教では人間は神が作りたもうた特別な存在なので、人間様一番みたいに考えてる人も多くいる。でも仏教では地上の生きとし生けるものは、みな同じ土俵にいる共存関係だ。一寸の虫にも五分の魂。民族によっては他の生物は崇拝の対象ですらある。 続きを見る

勝利の最大の要因は、勝てる・勝つんだ、と心から思うこと

CTのほうはファイナルズまでちょっと休憩だけど、先行ニュースとしてはジャック・ロビンソン「推しの子」な感じ。WSLのニュースでは昨年のステファニー・ギルモアの例を挙げて、同じシチュエーションからの奇跡がまた起きるか? みたいなあおり方だ。 まぁ、ロウワーで普通に当たってもジャック的にはチアンカは破りそうなので、次はイーサン・ユーイングとなるわけだけど、イーサンはタヒチで練習中に背骨を折っていて、大丈夫ってことにはなっているけど、大丈夫じゃないだろうなと思う。腰椎3番4番って、けっこうS字型に曲がってる背骨の下のほうの力のかかるところで、私はこの辺の腰椎がすべり症で、腰痛やしびれがひどい。 まぁ、出れても出れなくてもファイナル5は繰り下げにはらないので、イーサンが出なければ不戦勝で次のグリフィンってことになるんだろうけど、そこまで行けば下から上がってきたほうが気持ち的には有利かもしれない。 っていうか逆に、今年あれだけ別人のようなサーフィンになったジャックが好事魔多しで怪我して、それでも最後に滑り込んで、これで取れないとなると簡単には来年もう一度、というわけにはいかないだろうな、と思う。 昨年終盤の逆転で涙をのんだグリフィンが今年リベンジしたのは、結構すごいことだと思うし。サーフィンというスポーツは、あのレベルになるとそのぐらいピークの時間が短くなってるかな、と思う。怪我は本当に命取りだ。 続きを見る

ツアー最終戦で五輪の前哨戦!?タヒチ終了でファイナルファイブが出揃った

タヒチ終了、メンズ優勝ジャック・ロビンソン、2位ガブリエル・メディーナ。ウイメンズ優勝キャロライン・マークス、2位ケイトリン・シマーズ。 ファイナル5が出揃って、ジョンジョンとガブがファイナルファイブに入ってないって、前にも書いたけど、けっこう時代なのかなぁ、とも思ってしまう。まぁ、実力的には入るべきなのかな、とは思うものの、今シーズン、ジャッジは新しい人、新しいことに非常に興味を示していたように思う。 若者の思い切りの良さ、みたいなものとか、変わったアプローチとか、とにかく、え、これ新しいかも、みたいなものがとても好きだったかなと感じる。 そこでジョアオ・チアンカ、モーリー・ピックラム、ケイトリン・シマーズってことなのかなぁ、と。まぁ、この人たちが活躍していた前半というかシーズン序盤に、もたもたして、というかポイントが伸び悩んでいたのがジョンジョン、ガブ、ステファニー・ギルモアあたりの普通考えたらファイナル5に入ってる組。なんか、何となく今思えば、ジャッジちょっと序盤やりすぎちゃったんじゃないの? とは思う。 結果としてガブ、ジョンジョンがロウワーにいないってことになっちゃって、その辺どうなのかな、とは思う。でも、地元サンクレメンテのグリフィンやキャロライン・マークス(現在住)がいるから盛り上がるんだろうな。 ジャック・ロビンソン、滑り込みで入ってよかったな、と思う。 続きを見る

故・小川直久プロを偲ぶ

小川直久プロが急逝した。自らがんを告白して闘病をしていたのは知っていたけど、こんなに早く逝かなくても……。5月23日、51歳の誕生日の2日後。あまりにも若すぎる。小川家とは兄弟、家族ぐるみでなんか縁があって、同時多発テロの時も奥さんと娘さんと一緒にハンティントンでスタックしたり、早くから海外で戦っていたので、いろいろな旅先で一緒になったりした。 1995年JPSA グランドチャンピオン、2001年パイプラインマスターズのインビテーショナルイベントではWSLの前身であるASPで日本人初の10点満点を出し、2本目も9.80と会場を沸かせた。その日のことはとてもよく覚えている。前日がドリアンの結婚式でビッグアイランド、朝一の飛行機でオアフに戻ってパイプに直行というハードスケジュールだった。このインビテーショナルイベントは本当に超豪華メンバーで、パイプといえば……という人が勢ぞろいのドリームイベントだった。キャロル、オッキー、ケリー、ロブ、アンディ……日本人ではナオと脇田貴之が招待されていた。ナオのヒートは夕方、波が上がってきていて時折アウトからお化けセットがブレイク、それをうまくとらえてのバレルメイクだった。ビーチ大興奮。 ナオというと、なんかいつも一所懸命で、ピュアで、ポジティブで、勝っても負けても、ナオちゃん頑張りますっ、みたいな印象しかない。内面の葛藤とか苦悩とかを表に出さないって、さぞかし大変だったろうと思う。 有言実行の生涯現役、そういう意味ではやりぬいたといえるかもしれない。まぁ、私も近いうちにそっち行くから、もう少し待っててね、と伝えたい。 心からご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご親族の皆様には、思いがけないことでお力落としでしょうが、お身体ご自愛くださるよう、お願いいたします。 写真と共にエピソードなどは以下から。 続きを見る

ベルズのコンテスト会場での観戦事情...

この人たちは何をしているのかというと、コンテスト会場にしつらえられたビッグスクリーンでライブを見てるのである。そう、あなたが日本でケータイや家のパソコンで見たりしているものと全く同じものを現場で見てるわけだ。 こんなコンクリの上に座って寒い中ご苦労さんというか、みんなこれでいいのか? みたいな。何でこんなことになっているのかというと、ベルズでの試合はよくビーチをクローズして砂浜に観客入れない、ということがあるからだ。 ベルズの試合をやるときはイースターなので、満月界隈、大潮という日程。潮の干満が大きい。しかも試合があるということはそこそこ波のサイズも上がるときだから、押し寄せる波でビーチは極端に狭くなる。背後は崖なので逃げ場はなく、観客が座る場所どころか、カメラマンが三脚を立てるスペースすらない。よって、そうなりそうなときには潮が上げ始めた時点でビーチをクローズ、最終的にはビーチにすでにいた人たちも追い出される。それはカメラマンでもなんでも容赦なく追い出されるので、けっこうあちこちでセキュリティとトラブルになる。 ベルズの波が良くなくて、お隣のウインキーポップに移動する場合には初めからノーギャラリー。選手とコーチ以外はビーチに下りられない。もうなんか普通に考えたら、ベルズは観戦、取材お断り、的な感じすらする。それでも成立しちゃうのがベルズの大会ってわけだ。 続きを見る

ベルズのお膝元・トーキーの街...

オーストラリアで考えたことシリーズ、その2 これは何かというと、犬洗いコインシャワー。日本だとまぁ、サーファー向けにポイントとかの駐車場に個室のコインシャワーとかあるわけだけど、オーストラリアのサーフスポットではそういうのあまり見かけなくて、みんなで使えるオープンスペースの無料水シャワーみたいなのがたいていの場所にある感じ。 オーストラリアで個室シャワーにすると、いたずらとか破壊とか、なんかすごい問題が起きるんだと思う。その辺の道徳観念というか、人間性善説的なものは日本人ってかなりレベル高いと思う。とはいえ近年その神話はだいぶ崩れつつあって、日本国内の日本人の道徳マナーレベルってだいぶ下がってる気がする。 まぁ、それ以前に海上りにシャンプーするレベルのちゃんとしたシャワーとか浴びないもんな、オーストラリアの人たち。 ホント日本のサーファーってきれい好きというか、お着換えポンチョにしろボード置き台にしろ、簡易シャワーにしろ、アフターサーフの状況はだいぶ違うと思うし、世界でも特異な習慣が多いように思う。駐車場で折りたたみベッドというか椅子に寝そべって、太陽サンサン浴びながらケータイいじる人なんて、外国にはいない。 この犬シャンプーのコインシャワーは日本にもあると便利かなと思う。でもこれが便利なサイズの犬の数は日本には少ないと思うのでそんなにお金にならんのか。飼い犬の中の大多数を占める、トイプーとかチワワとかの小型犬なら自宅で簡単にシャワーできるしな。これが必要なのは中型犬以上だろう。 続きを見る

メルボルンのウェイブプールに行ってきた

のどもと過ぎれば熱さを忘れる、とは本当によく言ったもので、ベルズいたときには、というか久しぶりにオーストラリアにいって、いろんなものを見聞きしたときには、あれも書こう、これも書こうと、このコラムのネタ貯蓄に余念がなかったわけだけど、帰ってきて落ち着いたらなんかすべてどうでもいいというか、ま、いっか、みたいな感じでスルーしているうちにすっかり忘れ去られた感があって、ダメだなぁ、と反省しきり。 なので、これ、コラムにしようとか思ったことを忘れずに書いていこう。 まぁ、ほとんどがサーフィンと関係ないことではあるんだけど、今回はウエイブガーデン。メルボルンのアーバンサーフのお話。 メルボルンのタラマリン空港の近くというよりは、空港の中と言っていいほどのロケーション。成田でいえば空港周辺のロジスティックエリアとかそんな感じの距離感だ。 もともとは空港内ではないけど、空港のすぐ近くにあるホテルだったらしい。今でもホテルはあって、そこに泊まってプールでサーフィンの人もいる。 オーストラリアのように国内を飛行機で移動するというのが、わりと普通に行われる場所では、この空港直近というロケーションはいいのかな、と思う。 隣接するレストランはレストラン単体でもかなりしっかりとした商売ができそうなぐらいレベルが高くて、実際にレストランだけ利用という人も多いらしい。コーヒーもブランチもおいしかったです。プールは完全予約制で、初心者、中級者、上級者、エキスパート、エキスパートバレル、という段階分けで波質やサイズを変えている。例えばスープではなくフェイスからテイクオフできるかとか、細かい質問がいくつもあって、それをガイドラインにレベルを決めるわけだけど、まぁ、そうなるとたいていの場合実際の実力よりちょっと上、みたいな見栄を張り、それが災いして実戦のプールで刺さりまくる、みたいな(笑)。テイクオフはひき波に癖があってちょっと難しそうです。夜の部もあるけど、そちらは極寒らしい。 続きを見る

WITHOUTケリーでツアー回していけないのね、やっぱ

WITHOUTケリー(前回コラム参照)では回していけないんだよね、やっぱ(笑)。 男女ともに年間ワイルドカードはケガや故障ではなく、過去のワールドチャンピオン→ケリーと、過去のファイナル5→ジョアンヌ・デファイ。この人たちはシーズン後半と2024のハーフカットまでの間のシーズンワイルドカード、昨年のガブと同じね。 このワイルドカードにはポイントが付くので、ケリーにはまだワールドタイトルの可能性がある……って、う~ん、取ったら楽しいとは思うものの、ないと思うけど。 2024年のシーズンワイルドカードはミギュエル・プポとブリッサ・ヘネシー。 この結末で食らった感あるのはラムジーかね。ケガで休んでてワイルドカードもらえないって、けっこうレアケースだとは思うけど、ツアーの構成を考えたら、ケリーアウトのラムジーインは無い選択だろうな。人気というのは強烈な影響力を持つし、WSLとてショービジネスなんでね、大スター不在は許されない。 でもなぁ、個人的にはワイルドカードで出てきて上位陣と当たって、例えばチアンカ君の騒がしいサーフィンにやられちゃうケリーを見るよりは、モーメンタムセッションとかいって、往年のモーメンタム集めてゆるめのエクスプレッションセッションとか、ミック、ケリー、パーコ、タジのセッションとか、なんかそんなほうが楽しげでいいかなと思う。 続きを見る

WITHOUTケリーでWSLはツアーを回していけるのか

ベルズのあと、マーガレットリバーも着々進行中だけど、ケリー、ハーフカット落ちちゃったね。まぁひとつの時代が終わるということなんだろうけど、WITHOUTケリーで回していけるのかね。けっこういまだにWSLとしては世界中で根強いケリー人気におんぶにだっこのような気がするんだけど……。というか、ケリーで育った世代までが熱心にCTの試合を追う世代ではないかと思われるので、どうなんだろう。今の若い子ってライブとか見ないでしょ? せいぜい結果拾ってオーライみたいな。 ベルズでも話題になってたけど、もしケリーが落ちたら、WSLが過去のワールドチャンピオン、というワイルドカード枠を作って、結局ケリーは試合に出続けるみたいな噂があった。ルール変えるか(笑)。 でもまぁ、50歳台の現役選手がいるだけでも話題なわけだし、今熱心に試合追ってる中年熟年世代に対してケリー以上にフックする選手もそう見当たらないし、その人たちは間違ってもケリー<チアンカじゃないだろうし。 続きを見る