ブラジリアンが席巻するWSL勢力図に日本は絡んでいけるのか

ブラジリアンが席巻するWSL勢力図に日本は絡んでいけるのか

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写真は1997年徳島プロ。優勝ケリー、2位オッキー。

質問: 近年、WSLをブラジリアンが席巻していますが、この先のWSL勢力図はどう変わっていくと考えますか? そこに日本は絡んでいけるのか、ジュニア世代の育成状況等、ユキさんの見解をお聞かせ下さい。

まぁ、この先何年かはガブを先頭に、みんなしてそこに追いつけ追い越せという時代なんだろうと思う。シーンというのはいつもそうなんだけど、誰かが技術革新を成し遂げて頭一つ抜け、みんながそれに追いつこうとレベルをあげていくことの繰り返しだ。ブラジリアン3羽ガラスの中でもガブは別格で、イタロにしてもフィリッペにしても、バックドアやチョープーでのパフォーマンスを考えると、まだだいぶ差を詰めなくてはらないと思う。ジョンジョンも安定感が課題。そろそろオーストラリアからタイトル争いに絡む若手の実力者が出てきてもいいのかな、とは思う。端境期長すぎ(笑)。

さて、そこに日本が絡んでいけるのか、だけど、まぁ、短いスパンでは無理かな。皆さん二言目にはジュニア世代の育成とおっしゃるけど、私は10年以上前から、日本のサーファーの育成に関して問題なのはそこではない、と主張している。もうずいぶん前からジュニアというカテゴリーでは日本は世界でもトップクラスの実力を誇っているのだ。ジュニア世界一というタイトルだってゲットした。海外の人から見たら、ジュニアの世界トップレベルの次はCTなので、すぐにでも日本からCT選手が生まれる、と、もう10年以上にわたって思われていて、それが何で出てこないのか、と、不思議がられている。ジュニアではあんなに強いのに……という、外から見たら日本は非常に不思議な国なんである。

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