アンディで考えた

アンディで考えた

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$F+編集長つのだゆきのブログ

だいぶ前のことになってしまったけど、アンディの検視官によるオフィシャルな死因というか、報告書というか、ま、アメリカでいうポリスレポートの公開に先駆けて、家族から声明が発表され、家族側からの死因の説明があった。
それはすでに F+ニュースに上がってるけど、なんか、わかりました、もういいですって感じだったかな、正直なところ。出来ればすべてを隠したい家族と、情報公開のせめぎあい。
非常に違和感のある部分もあったし、矛盾点もあるし、ま、ホント、アンディに関しては、個人的には、ただただ残念だったなぁ、という感じ。
精神的にワールドタイトルを取るほど太くなかったんだろうな、ってのはあると思う。
ワールドタイトルというのは世界の頂点であって、そこに上るのにたくさんの人を踏んでいくわけで、それが勝負の世界だから仕方がないし、頂点だからこそ、ねたまれもするし、邪魔も入るし、居続ける以外は落ちていくだけという、恐ろしい場所でもあり、頂点にいるには相当な精神力が必要だと思う。
今さらだけど、昨年の今頃、ドラッグのリハビリから戻ったアンディがやたらニコニコしてて、いつも平和ないい子ちゃんだったのが気になっていた。
何回かあちこちに書いたと思う。そしてそれはちょっと心配なことでもあった。
だって、それが無理してやってることなら、そのひずみは必ず出るから。
そのあと、コンテストではちょっと不運に泣くようなこともあり、そういう要素が重なって、ああいうことになったんだと思う。
アンディって、ああ見えてとても素直で、繊細で、傷つきやすくて、ナイーブで、寂しがりやだった。それがすべて表に出るタイプ。隠せない。だから、みんなアンディのことが好きだった。わかりやすいし、腹を割って付き合いやすいから。
特に、選手に嫌な思いをさせることもあるメディアの連中、カメラマンたちは、アンディのことが好きだった。作り笑いが出来ないから、彼が笑っているときは本当にハッピーだとわかったから。そして一度でもかかわれば、アンディは決してあなたのことを忘れなかったから。
心臓疾患だろうが、ドラッグのやりすぎだろうが、とにかくアンディはもうこの世界には帰ってこないわけで、う~ん……だからね、人生逃げちゃいけないんだよ、きっと。
っていうか、人生に逃げ場なんかないんだよ。何があっても、どんなにきつくても、生きている限り前に向かって進んでいくもの。それは残酷なぐらい厳しいことだけど、生きていくって、そういうことだと思う。

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