きたね、ミック。
こういうところできちんと勝つのがミックのミックたるゆえんなんだな、と思う。こういう時の集中力のすごさが3Xワールドチャンピオンなわけだ。昔はこれがケリーのケリーたるゆえんだったわけだけど……。
タイトル争いのかかったポルトガルのリップカールプロ。
ガブがほぼここで決めるかな、と思っていたけど、なんとラウンド3で13位敗退。その隙にケリーが勝てば、パイプで結構面白いと思っていたんだけど、なんとケリーも付き合うように次のヒートで13位敗退。全く何をやってるんでしょうね、らしくもない。
ミック・ファニング
で、タイトル争い陣のなかでひとり残っていたのがミックだったけど、ジョーディを破ってきっちり優勝。ミックは優勝のないケリーと違って今シーズン3勝目なので、この優勝でケリーよりだいぶガブに近寄った。ガブリ寄り。ランキングもガブ、ミック、ケリーの順に。
どっちにしてもリップカールバンザイー
ガブリエル・メディーナ
ケリー・スレーター
パイプでのシナリオは以下の通り
●ガブが13位以下の場合
ケリーは優勝しないとアウト、ミックは3位でタイトル、5位ならガブと同点でタイトル決着ヒート開催
●ガブが9位の場合
ケリーアウト、ミックは2位でタイトル
●ガブが5位、3位の場合、
ミックは優勝しないとダメ
●ガブが2位ならミックが優勝してもタイトルはガブに決定
パイプはフォーマットも違うし、ワイルドカード陣がパイプのスペシャリストなので、波が上がればほかの試合よりヘビーなことになる。一昨年、昨年のガブのパイプでのパフォーマンスの進化を考えれば、そんなに不利とも思えないけど、ファイナル進出は考えにくい。
昨年はラウンド3でジョンジョンに当たって13位で敗退している。
ミックはセミで同じくジョンジョンに当たって3位、ケリーは優勝。
ガブもミックもラウンド3から登場。まずそこを勝って、ラウンド4の3人ヒートを1位抜けすれば、ガブのタイトルはほぼ決定しそうだけど……
ケリーは優勝してもガブ、ミックの結果次第でタイトルは手にできないので、ま、今シーズンはガブ、ミックの争いと見るのが順当ではないでしょうか。
実績から考えれば、ミックのような気がしないでもないけど、いつになく重いラウンド3になることは間違いないです。
photos by ASP via getty images / Damien Poullenot and Kirstin Scholtz