ホブグッド兄弟インタビュー

ホブグッド兄弟インタビュー

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2004年、ダミアン・ホブグッドは、ヘビーなクラウドブレイクで、初めてフィジー・プロに勝った。その時はアンディ・アイアンズが2位だったが、当時はまだ日本がWCTのスケジュールに入っており、マーク・ザッカーバーグがハーバード大学の寮からフェイスブックをいじくってた頃の話だ。その翌年は、CJ・ホブグッドが6から8フィートのレストランツでケリーに次いで2位。2006年には、ダミアンがファイナルでショーン・カンスデルをミドルサイズのパーフェクトなクラウドブレイクで下し、フィジー・プロで2回勝った史上初の選手となった。2008年のファイナルでは、変わりやすいコンディションのクラウドブレイクでCJがまたもケリーに破れている。見ての通り、ホブグッド兄弟はこの南太平洋の波で、輝かしい成績を残している。

ゆるいアコースティック・ギターの音が流れる、雨の日のタバルア島のテラスで、ブレット・シンプソン、ガダスカス兄弟と一緒にいるホブグッド兄弟を見つけた。ブラジル人達が話す、賑やかだけど少し煩わしいポルトガル語が裏から聞こえ、屋根からは、落ちたココナッツの実が当たる音がする。穏やかな時間と波への期待が入り交じった、嵐の前の静けさというような感じの時間だった。そんな少しけだるい午後だったんだけど、CJは、Give Clean Water(水不足や水質汚染に悩む地域に、水浄化用のフィルターを届けるボランティア団体)のクルー達と一緒に、ヴィチレヴ(フィジー本島の名前)のいくつかの村へ水浄化用のフィルターを届けるところで、ちょっと急いでいた。慈善事業へ急ぐまでの短い時間、フィジーに戻ってきたホブグッド兄弟に話を聞いてみた。

コンテストはずっとオフだけど、久しぶりにクラウドブレイクでサーフィンすることに不安はあった?
ダミアン:不安だったよ。5年間ここでサーフしてないからね。2008年のコンテストは、タヒチで肩をケガしちゃって出れなかったんだけど、その年は凄い良い波だったから、正直悔しかった。今回はコンテストの前日ギリギリに着く予定で、「あの波を覚えてるかな?時差ボケ大丈夫かな?」って不安だったんだけど、なんとかコンテスト前にサーフィン出来たんだ。感覚はすぐに取り戻せたよ。

CJ:僕もかなり不安だったけど、海に入ってホーンが鳴ったら、いい感じにサーフできた。古い感覚はすぐ戻ってきたよ。

このイベントの最初の2日間は、今年に入ってからよく目にする、ルーキー達の活躍が見られないね。ベテランの二人としては、そこのところにも気づいてるよね?
ダミアン:今年は誰が勝ってもおかしくないよね。昔はそうでもなかったと思うんだけど、今は誰もが勝つ可能性があるし、みんなバレルをこなす。みんながクラウドブレイクとレストランツ、両方を上手くやれる。特にレストランツは。
クラウドブレイクはもっとトリッキーだから。チャンスはそう多くないから、当然少ないチャンスでしっかりメイクしなきゃならない。ジョンジョンとかガブリエルは、昔の若手と違って経験を積んできてるからね。相当若い時からトリップを始めて、ここに何回も来てるはず。チョープーでも同じことが言えるね。

CJ:僕もそう思う。幅広い年齢の選手がツアーにいるってのは良いよね。テイラー・ノックスとケリーが、ジョンジョンとガブリエルと一緒にサーフしてるのを見るのは楽しいよ。ファンにとっても良いことだ。

フィジーが今年のツアースケジュールに入るのを知ってどうだった?
ダミアン:ホントに嬉しかったよ。でも、リオが終わるまでは、ツアーの全員が楽しみにしてるというわけではなかったと思うよ。ここに来たことのある連中だけが楽しみにしてると思ってたけど、実はみんな楽しみにしてたみたいだね。

CJ:みんな楽しみにしてたよ。みんな、このコンテストの為だけに、ツアーに入りたいんだから。

サーフボードは2008年から相当変わってきてるよね。君たちのボードも変わった?
ダミアン:まだ前回乗ったのと同じボードを乗ってる。でもみんなは少し変えてきてるみたいだね。6’1、6’3、6’5、6’8を持ってきてる。金曜のスウェルに備えて、誰かからビッグウエイブ用のボードを借りられればと思ってるんだけどね。予報されてるサイズのクラウドブレイクでサーフしたことはまだないから、トライしてみたいんだ。

CJ:クラウドブレイクに限って言えば、前と同じボードを持ってきてる。レストランツ用のショートボードは前と違うから、どんな感触か確かめるつもり。でもソリッドな波では、乗り慣れたのが一番。ケリーは8’6のハワイ用の古い板をボードバッグから出してたけど、でかくなったらあれで行くつもりなんだろうね。

ダミアン、ここで2回のチャンピオンという事実は、今回、君に自信を与えてる?
ダミアン:自分が良い結果を残してる場所というか、自分が知っている場所だから安心できるところはあるよね。でも僕にとっては、追うべき勝者はジョン・ジョン・フローレンス。だってリオで勝ったのは彼だし、それが、みんなの記憶にあることでしょ。ま、でもここに戻って来れたことに感謝出来て、体のコンディションも良くて、ラインナップでも良い感覚でいれたら、それがいいよね。過去の優勝の事実よりも、そういう感覚が僕に自信を与えてくれると思う。

CJ、君はここで2回2位になってるけど、他のコンテストと比べて、勝ちたい気持ちは強かったりする?
CJ:コンテストだったら、何だって勝ちたいよ。フィジーは好きだし、ファイナルでやれるのも素晴らしいと思う。もし今回ファイナルに進出できたら、3度目の正直を期待したいね。

翻訳/MIJI
写真asp/kirstin
上からCJ、ダミアン、CJ、ダミアン”

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