フィジーからのディープレポート2

フィジーからのディープレポート2

0
シェア

ラウンド2がスタートした朝、8時半の時点では波は実にクリーンで、午後にはラウンド3までやるというコールだった。
しかしラウンド2の9ヒート目、ティアゴとコロヘの対戦あたりから北よりの、いわゆるデビルウインドってヤツが吹き始めて、波の様子が一変した。
あの風が吹かなければ、一日中試合続行が可能なはずだった。
とにかく、デビルウインドが吹くと、クラウドブレイクの波はまるでどうにもならなくなる。
コロヘとティアゴのヒートは最初の10分間、まるでスコアできる波が来なくて、リスタート。結局トータルで45分間のバンピーな波でのヒートになった。次のブレット・シンプソン対トラビス・ロギーも似たような感じで、2日目はそこまででストップせざるを得なくなった。

朝イチはケリーのヒート。
体調はまだ完璧ではないながら、なんとかワイルドカードのイセイを下し、ラウンド3へ。タジはダスティ・ペインのリプレイスで入ったブラジルのウイリアン・カルドソを下し、エイドリアン・バッカンは仲良しのキーランを破った。
ジュリアン・ウイルソンは今シーズン、どの試合でもまだまだ彼の持ち味を100%出せていないように思う。しかしこの日はようやくジュリアンらしい、絶好調のサーフィンでパット・ガダスカスを下した。パットはインサイドのクローズアウトでハマってから、最後までリズムを取り戻せないままだった。
気の毒なことにパットはインサイドの浅いリーフで巻かれ、板はさんご礁の浅瀬のはるか先まで流されてしまったのだ。クラウドブレイクの手厳しい洗礼。
その間ジュリアンはバレルに次ぐバレル。9.10、9.47と久しぶりの快勝だった。
昨年のハワイ、パイプで怪我した足がようやく完治したのではないかと思う。

予報はこの先数日は小さい日が続くが、週末にはビッグウウェルがやってくる。
これは、かかとを怪我しているジョシュ・カーや、体調を崩しているケリーにはラッキーなオフになるんじゃないかな。

photos and text by joli

写真上から
ジュリアン・ウイルソン
パット・ガダスカス
パット・ガダスカス
パット・ガダスカス
ケリー・スレーター
クラウドブレイク”

コメントなし

返事を書く