カリッサ、メンズイベント出場について語る

カリッサ、メンズイベント出場について語る

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今年のヴァンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィンは波不足のためスロースタートを余儀なくされている……ということは、30年ぶりにハワイからでた女子のワールドチャンピオンに、なぜ、ワイルドカードとしてメンズイベントに出場する権利が与えられたのかの謎解きするのにちょうどいい時間を授かったということでもある。まるで、ホームグランドでウイニングランするためのお膳立てのようではないか。

トリプルクラウンのディレクターであるランディ・ラリックは、
「ウイメンズをどうするかってことでジョディ・ウィルモット(トリプルクラウン・メディア・ディレクター)と話してたんだ。一試合もない事に関してね。これは我々が提案してみたエクスプレッションセッションのシリーズ戦をASPに却下されたあとのことなんだけど、それだったらカリッサを出したらいいじゃないってジョディが言い出したんだ。私もそれには大賛成だった。ヴァンズと相談した結果、もとよりASPハワイのワイルドカード枠だったので、あちらも彼女に与えることに問題はなかったってわけさ」と言う。

短く切られてしまったウイメンズツアーの、普段ならハワイで手にする優勝カップだが、遥か前の7月にカリッサはそれを手にしてしまっている。

「ウイメンズのスポンサー市場も不景気の煽りを受けてしまい、ここ20年間なかったことなのだが、ウイメンズのトリプルクラウンがとりやめになってしまった。彼女たちは以前にも増してエキサイティングなサーフィンはするようになってきてるし、カリッサ・ムーアをワールドチャンプとして紹介し、その上彼女はハワイ出身だから注目度も高いだろうから、新たにノースショアにおけるウイメンズのイベントに協力してくれる企業が現われてくれればいいと考えている」。とランディ。

もし、誰か形勢を変えられる者がいるとしたら、それはカリッサ以外には考えられない。下記は、ワイルドカードを与えられた事に関しての彼女の考えである。

トリプルクラウンのワイルドカードがあなたに与えられた話は、最初、誰から聞きましたー また、それを受けることに関して、迷いはありましたかー
あれは父がもたらしたニュースだったと思う。一瞬、あっけにとられてしまったのを覚えてるわ。からかってるんでしょ、って何度も聞き返したし。一瞬だったけど、ちゃんと考えてみたわよ。でも、ものすごく興奮しちゃって、チャンスを与えられたことを光栄に思った。だから、迷うことはなかったわね。

ウイメンズ・ワールドツアーのヒートと比べて、今回のハレイワは、断然鳥肌の立ち方が違ってくるのかなー
「失うものは何もない」っていうアプローチの仕方が今回はふさわしいと思う。どっちに転んだって、得するのは私。プレッシャーはないし、ボーイズから多くを学ぶ絶好のチャンスのうえに、誰もいない海で波に乗れる。それと、他のなによりも、ノースショアにウイメンズのイベントを復活させるべくスポンサーさんたちを説得できればいいと願ってるわ。

2008年にはハレイワで優勝を遂げ(その当時、ウイメンズの6スターだった)、その翌年にはサンセットビーチでのASPワールドツアー・イベントをワイルドカードとして優勝していますね。これだけでもかなりの自信につながりますよねー
過去に(両方のポイントで)ある程度成功を収めているし、やり易いといえば、やり易いかもね。海のなかでは100%の自信なんて持てるわけがないのよ。だって、海は常に変化しているし、相手はなんていったって母なる海よ。ハレイワとサンセットは難しい波だけどもの凄くやりがいがあるし、順応する自信がある者が勝者となるはずよ。

ハワイのメンズサーファーは、あなたがワイルドカードをもらったことに関してどう感じていますかー その事について、あなたに話しかけてきた者はいますかー
ほとんどの人が、私のことをとっても応援してくれてる。男の子たちはほんとによく励ましてくれ、そのことをネタにジョークを言い合って楽しんでいるの。

来年のASPウイメンズ・ワールドツアーのスケジュールが発表されましたけど、またしてもハワイの部分が空白になってるね。ウイメンズのサーフィンは新しい境地へと進化していってるというのに、ツアーはこの10年間のあいだで最悪な状態でしょ。これじゃあ、苛立つね。
そうなのよ! 私たちのツアーのスケジュールにこれといって変化がないことを目の当たりにして、かなりヘコんだ。せめてあと何試合か増えることを望んでいたし、祈ってたんだけどなぁ。理不尽よね。だって私たちにだってある程度マシな波さえあれば、メンズのように見ててエキサイティングなサーフィンをしてみせることができるんだから。実力はあるし、しかも、ビキニでだよ! アハハ……。私たちのツアーには命がけな波っていうものがひとつもないのがまた腹たつわ。ワールドチャンプは多種多様なコンディションでのサーフィンをもとに決められるべきだと思う。

キミの対戦相手になる予定のシード選手がコロコロ変わってるね。はじめはタジって言ってた。それが、リチャード・クリスティーになって、今ではコリー・ロペスだよ。なぜ、そうなるのか知ってるー 作戦を立てさせまいっていう策略かなー
なんでしょっちゅう変わるのか、見当もつかないのよ。ちょっと紛らわしいのはたしかよね。でも、どうしょうもないんじゃない。今の時点では、誰であろうとも対戦相手に不足はないわ。ほんとうよ。すごく光栄に感じてるんだから。現時点でも、これらのイベントに勝利する必勝法とかないし、自分自身に集中することを心がけ、いい波に乗れればいいと思ってる。

ハレイワとサンセット、どっちのほうが勝算が高いでしょうねー それに、勝ちまくったりしてパイプにも出てくれってことになったら、どうするー
個人的にはハレイワが好きだけど、どうなるかなんて分からない。パイプのことは、そうなったら考えればいいのよ! まずはひとつずつヒートアップすることが大事でしょ(笑)。

サーフラインインタビュー
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