なんか、今日も番狂わせというか、下のシードの選手が結構勝ったりしていて、ちょっとおもしろいことになってるトラッスルズ。メンズラウンド2の残りとウイメンズラウンド2、ラウンド3の2ヒート目まで。

ま~、今日の主役はねーちゃんらだわね。CTウイメンズ、再三再四書いてはいるものの、ほんと、やばいです。日本人プロより全然うまい感じ。というか、日本人メンズプロサーファーより確実に攻めてる。リスクを払ってちゃんと攻めてる。
特にラウンド3の2ヒートはすごかったね。女子のこのラウンドはメンズのラウンド4と同じで、3人ヒートで1番がクオーター、2番3番がラウンド4で、負けのないヒート。でもって、両方とも結構ハードヒートになっちゃったもんだから、みんな攻めまくり。それはそれはエキサイティングでした。
レイキー・ピーターソンのグラブレール180リバースはもうほぼメイクなんだな、ってのがわかったし、シルヴァナ・リマの攻めぶりときたら、本当にやばかった。写真のサイズの波の、あのセクションで、写真のようにレールおったてて、あそこまで攻めてるのって、日本人では見たことないね。で、ああいう風に攻めてメイクできるってのは、やっぱり練習なんだよ。100回攻めて1回メイクを100回攻めて80回メイクできるまで練習で攻める。それは本当に大事なことだと思う。

でも、もっと大事なのは、ジャッジがそれをきちんとポイントとしてリワードすること。
リスクを払って攻めたマニューバーと、そっくりだけど簡単なヤツのポイント差をきちんと出さないと、選手はやってられない。
スピードにごまかされたり、横にスライスするリップとタテに最後までにえぐるリップの差を、わずか1点とか2点の間に収められちゃ、リスクを払ってるほうはやってられないわけで、やっぱそこは5点と9点ぐらいの差がないと、選手としてはリスクを払ってえぐる気になれないと思う。差を出さなければみんな様子見てうまくこなす方向に進むわけで、そこに全体のレベルの進化はない。ぬるい競い合い。

なんか今日はCT女子見ながら、日本の男子ことを考えてしまった。安直に、海外回ってそこそこやってる、名前の出てる人に点が高かったりするかな、と思う。もちろんその人がリスキーな難しいことをやっていれば全然いいんだけど、そうじゃないときにも同じように点が出たりするわけで、ディテールをちゃんと見てほしいと思う。結構えぐるサーフィンって難しいわりに見た目がゆっくりで地味なんで、早くてリズミカルにパンパン行くのがすごい感じがしちゃうのよね。ま、波もショボいしね。そういう意味では、今日の女子の時のジャッジングは、すごいちゃんと見てたと思う。スローに見えてもえぐれてれば点出てたし、早いだけじゃ点出なかったし。ねーちゃんらもすごいけど、ジャッジのおっさんらもすごいってことで、ホント、ジャッジが選手を育てるんだな、とあらためて思った次第。
明日は女子ラウンド3の残りから。明日もフルデー、すでにオン。