ジェレミー初優勝

ジェレミー初優勝

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$F+編集長つのだゆきのブログ

ちょっと遅くなりましたが、朝っぱらからジェレミー・フローレスとか言われても困るでしょ。だから数時間かけて、ランチ、ビールを先にやらせていただきました。
2010年パイプマスターはヨーロピアン初の優勝、しかも彼自身もワールトツアー初優勝のジェレミー・フローレス。2位がキーラン・ペロウ。どっちも初のパイプファイナル、初のWTファイナル。
クオーターファイナルに残った8人の中の組み合わせで最も地味な感じになったけど、これは想定内だったな。今さらだけど、実は昨日、順当ならケリー……のあとに大穴ならこのふたりを書こうとして、それはあまりにも偏りすぎなのか? と思ってやめといたんだよ、オバサンももうカドの取れた大人だから。う~ん、子供でいればよかった。
でもね、こう転ぶ可能性は大いにあった。なぜなら、ラウンドワンからこのふたりは、ずっと妙な波運を持っていて、波数が少なくなれば少なくなるほど、いい波は確実に彼らの元に入ってたし、ラストセカンドでの逆転とか続いてたから。
今日のファイナルは、彼らの後ろについてる神様同士の、どっちの神通力が強いかの争い。最初にペースセットしたのはキーランで、終盤までリード。あぁ、キーランがルーク・イーガンとかパーコちゃんに担がれて上がってくるんだな、と思っていたら、ジェレミーに目が覚めるような波が入って、きっちりそれをメイクしての逆転勝利。ジェレミーについてた神様の勝ちだった。
ケリーが担ぐほうにいるって、珍しい。写真の左隅に写ってるでしょ。
セミで最後にジェレミーに逆転勝ちされたケリー。残り3分ぐらいでプライオリティを握って、ジェレミーに必要だったのは確か7.67。普通ならこれ、確実にもう試合終了モード。ケリー相手にパイプでこのシチュエーションに追い込まれたらノーチャンスだ。
あれだけ詰めのしっかりしているケリーが、終盤に入ってきた波をインサイドにいたジェレミーに乗らせる。でも乗らせた時点では、その波はジェレミーが逆転に必要だった7.67には程遠く、6点台の波。だからミスともいえないミスなんだけど、その6点の波をハイセブンに持っていったのがジェレミーの執念というか、なんと言うか……これはいつもならケリーのほうがやるパターンだ。
サイズは小さかったけど、あそこまでしつこくチューブに入っていられると、ハイセブン出したくなっちゃうよな。ビーチ大騒ぎだったし。ケリーは笑顔で(これは見えた)ラインナップに戻ってくるジェレミーに、いったいあの波で何したんだよ、って聞いてた(と思う)。
ま、反対に転がればファイナルはケリー対デーン・レイノルズってのもあったわけだけど、今回は穴へ穴へ。でも、これでヨーロッパのサーフィン業界に弾みがついたな。
ジョーディの優勝で南アフリカに弾みつくし、ジェレミーの優勝でヨーロッパに弾みつくし、いいなぁ、みんな。日本ってどうなっちゃうんだろう。
$F+編集長つのだゆきのブログトリプルクラウンはクオーターファイナルでエイドリアン・バッカンがケリーに負けた時点でパーコちゃんに。3年連続のタイトル。ま、本人はここで1ヒートも勝ってないのに、ってぼやいてたけど。
時はまだ朝9時前。ちょうど私の座っている真後ろの家にパーコちゃんがいたわけだけど、コーヒーとシャンペンのチャンポンってどうなの?
詳しいコンテストレポートやパイプフォトギャラリーは、近日中にF+サイトのニュース、およびギャラリーにアップしますので、チェックよろしく。

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