以下、2011年ASPワールドツアー、トップ34公式発表されました。
オープニングイベントは2月26日からのゴールドコーストクイックシルバープロ。そこから6試合目、イーストコーストの試合までワールドツアーはこのメンバーで行われます。ただし、そのオープニングイベントまで1月から始まるスターツアーのポイントの獲得状況によって、このシーディング順は大きく変わることもあるはずです。
試合中盤、7試合目のトラッスルズからは、トラッスルズ前の時点での統一ランキング(ASPワールドランキング)の上位32人に入れかわります。ま、今年よりずっとシンプル。結局入れ替えは2011年シーズンは1回のみのようす。現実的にはね、チケットの手配とか、旅の段取りとかのことを考えると、そうちょくちょく入れ替えてられないというか、ボーダーラインにいる人は、そうちょくちょく入れ替えられても困るよね。
オーストラリア14人、アメリカ9人、ハワイ2人、ブラジル5人、ヨーロッパ3人(ポルトガル、フランス、フレンチポリネシア)、南アフリカ1人。ブラジル復活って感じかな。来年も日本人はゼロ。誰が初のアジア人WT選手になるのかな……日本人であることを願うのみなわけだけど……
ASP World Tour Top 34
1 Kelly Slater ケリー・スレーター USA
2 Jordy Smith ジョーディ・スミス ZAF
3 Taj Burrow タジ・バロウ AUS
4 Mick Fanning ミック・ファニング AUS
5 Bede Durbidge ビード・ダービッジ AUS
6 Dane Reynolds デーン・レイノルズ USA
7 Adrian Buchan エイドリアン・バッカン AUS
7 Owen Wright オウエン・ライト AUS
9 Jeremy Flores ジェレミー・フローレス FRA
10 Adriano De Souza エイドリアーノ・デ・スーザ BRA
11 C.J. Hobgood CJホブグッド USA
12 Michel Bourez ミシェル・ボレーズ PYF
13 Chris Davidson クリス・デビッドソン AUS
14 Jadson Andre ジャドソン・アンドレ BRA
15 Damien Hobgood ダミアン・ホブグッド USA
16 Kieren Perrow キーラン・ペロウ AUS
17 Brett Simpson ブレット・シンプソン USA
22 Bobby Martinez ボビー・マルチネス USA
23 Fredrick Patacchia フレッド・パタッチア HAW
24 Kai Otton カイ・オットン AUS
25 Patrick Gudauskas パット・ガダスカス USA
26 Tiago Pires ティアゴ・ピレス PRT
27 Adam Melling アダム・メリング AUS
18 Joel Parkinson ジョエル・パーキンソンAUS
19 Taylor Knox テイラー・ノックス USA
20 Heitor Alves ヘイター・アルブス BRA
21 Matt Wilkinson マット・ウイルキンソン AUS
28 Daniel...
ケリーファンのあなたに贈る、ケリーのトラッスルズでのライディング集、アップしました。
ナビバー→F+Digital→F+Videoで見るよろし。
この時点ではまだジョーディが1位で追う立場にあったケリー。しかし、このトラッスルズでは完勝。そしてその後のヨーロッパからの3試合では全勝するのではないかと思われるような大活躍で2位、優勝、優勝と、あっという間にタイトルを手にした。
ま、ひとつの転機になったトラッスルズなわけだけど、そのときのライディイング集をどうぞ。
で、そうこうしているうちに明日はいよいよ帰国。
なんか早かったし、パイプ終了後は全く波ないし、ここのところずっと雨だし。この先もイマイチみたいよ、しばらく。変なシーズンだったな。普通なら、試合の合間とかフリーサーフィンでオフザウォールデーとかあるんだけど、それがまったく無かったから、ビーチで試合以外でカメラマンに会うなんて事は皆無だったもん。たいていそういう日があるんだけど……
しかもけっこういやな目にあったし。
コソコソずるいヤツがいるわけよ、このサーフィン雑誌業界にも。
他誌編集長。ま、たまたま同じ記事を違うカメラマン(カメラマン2人参加のトリップ)からゲットしたんだけど、私は私のもらった写真で記事を組もうと思ってたところ、彼が私のもらったカメラマンのところからも写真の横取りを試みたわけ。ひどくね? ま、渡しちゃうカメラマンが一番いけないんだけど、紳士的に直接話し合おうよ。狭い業界で日本人同士で知らない仲じゃないんだからさ、ノースまで来て影でコソコソ動くのはやめない?
その編集長氏は私がその写真を持ってることもご存じなわけよ。間に挟まったカメラマンが困って状況説明してるわけだから。それなのにさ……ホント姑息。ありえない。
もうね、この業界さ、2誌しか残ってないわけよ。しかもF+とその姑息な編集長のS誌じゃ方向全く違うし、いがみ合って、つぶし合ってる場合じゃないと思うんだよね。
アメリカでクイックシルバーが株式的にダメになって、日本でいう会社更生法みたいなことになって、破格値で買えるようになったとき、なぜビラボンが買わなかったか知ってる? 競合他社が存在しないとマーケットは活性化せず、遅かれ早かれ1社独占じゃマーケットごとダメになるっていうマーケットの大原則を知ってたからなのよ。
ケリーだって、ロブがいたから、アンディがいたからのケリーなわけじゃん。
なんかね、こういう目にあうと、ホント日本の雑誌のレベルの低さというか、そこにかかわってるやつらの意識の低さが見えて、グッタリするな。
パイプのコンテストレポートをニュースに、写真集をギャラリーに上げましたので、いつものように、上のナビバーからよろしく。せっかく書いたんだから、読んでよね。
昨日両方上げるつもりだったんだけど、あ、ちょっと写真集までは時間たりないから、ニュースだけ、と思ってて、両方ともあげるの忘れてました。ごめんなさい。
早めにコンテストが終わったから、なんかこうやってレポートとかも書いたりできるけど、これ、また地雷踏んじゃったんじゃないのか? と思う今日この頃。
前にやってたコンテスト時のブログ修行があまりにも無理なので、軽くしたつもりではあるんだけど、やっぱ、即日ってのは重かろうが軽かろうが、無理があるわけで、ホント、ひとりで旅して、記事も写真もウェブも、雑誌も何もかもってのは無理があるな。
考えてみれば、今よりもっともっとフルでツアーを回っていたころは、フィルムの時代で、写真が帰ってからじゃないと見れないじゃん、その場では現像しないから。だからそんなタイムスケールでのんびりやってて、みんなも後から出る本を楽しみにしてたんだろうけど、今はね、ライブだもんね。
試合が終わった時点でみんなが結果は知っているわけで、そこで結果云々というか、どんな波で、誰が誰に負けて、誰が勝って、素晴らしい大会だった……おしまい。
みたいなレポートはアホじゃん、マジで。無用の長物。
そのレポーターなりの目線だったり、さまざまなコンテストやサーファーに関する知識の上に立った上でのレポート、要は、玄人目線のレポートじゃないと意味が無いわけよ。後追いになるんだから。しかもその玄人の目が正しくないと、変なほうにいっちゃう。
なんかね、それはもちろん昔から、普通のレポートとは一線を画していたはずなんだけど、それをやるにはというか、それができるようになるには、とても長い時間の経験と、コミュニケーション、そしてそれを得るための時間と努力と投資が必要なわけで、今の時代、そんなことやろうとする人はいないわけよね。
なんてこと考えてたら、う~ん、私ってバカみたい、とか思っちゃって、何を語ろうとしてたのかわからなくなっちゃったけど、今日のところは、パイプレポート、ギャラリー、よろしく。
ケリー・スレーター"
ケリー・スレーター"
2010年のビラボンプロパイプマスターズ・イン・メモリー・オブ・アンディ・アイアンズは、早いラウンドから間違いなくケリーの勝ちだとほとんどの人が思っていたが、そのケリーを最後の最後に逆転してセミファイナルでストップした、ジェレミー・フローレスが優勝。ヨーロッパ勢では初のパイプマスターになった。残り4分ぐらいでケリーにプライオリティを握られたジェレミーは、その逆転の波が来たとき、アンディのことが心をよぎったという。本当にアンディが彼に味方していたかのように、その後のファイナルでも最後の最後に逆転。セミもファイナルも、ベストなタイミングでミラクルな波がジェレミーのところに入ってきた。でも、勝因は波ではなく、その来たチャンスの波で、ジェレミーが全くミスをしなかったことだと私は思う。ノーミス。アンラッキーもナシ。普通ならどんないい波が来て、完全にメイクできるような場合でも、チューブ勝負になるとちょっとしたコブにつかまったり、引っかかったりというアンラッキーがありがちだ。でもそれすらなかった。すべてジェレミーの思うとおり、というか、理想的な展開。落とし穴ナシ。それはしつこすぎるでしょ、というぐらいしつこくストールしてても、ギリギリのところで抜けてきた。なんか、波運というより、そのノーミス、ノーアンラッキーのあたりに、アンディなのか、神様なのかがついていたのかもしれない。ケリー。間違いなく優勝候補の筆頭だった。明らかにひとりだけ違うチャージ。最も違うのはそのスピードだ。同じ10メートルのチューブを抜けるのでも、移動する早さが違うというか、かかる時間が違うというか、つまり、他の選手が乗っている波よりケリーの乗っている波のほうがずっとダンパーに近い。そのスピードの差は肉眼でわかるぐらいだ。いや、肉眼でなければわからないのかもしれない。なぜなら、そのスピードの差にポイントの差が出ていなかったから。今ジャッジは肉眼でも見るけど、確認のためにリプレイを見て判断する。もしかしたらビデオで見るとその差がわかりにくいのかもしれない。だって、そうやってディテールを見るとなると、スピードよりはチューブの深さや長さ、出方のクリーンさとか、そっちに目がいってしまうから、全体像であるスピードには注意が向きにくいんじゃないかと思う。ただ、肉眼で見ているとダイレクトに、うわっ、早いし、って印象だけが焼きつくんだよな。ケリーはこの日のセミで、最初にジェレミーに波を乗らせたのが自分のミスだった(ジェレミーはそれで9.57を出してリードする)と分析しているけど、しいて言えばそうなのかもしれない。最後、自分がプライオリティを握りながらジェレミーに乗らせた波は、何をどうひっくり返したところで、6点台。まだ時間はあったから、そこで自分がその波に手を出してジェレミーにプライオリティを渡すような事は出来なかったと思う。そのほうが危険。結果的にその波で7.67必要なところを8点近く出して逆転してしまうのだけど、あれはミスとはいえないと思う。間違いなく乗らせてもいいカス波だったから、それをダイヤモンドに変えたジェレミーの執念勝ちだな。キーランはもうぱっくり開いたバックドアバレルを選べる天才。もちろん抜けるテクニックもあるんだけど、抜けるテクニックというよりはそういう波を選ぶテクニック。素晴らしかった。どのラウンドでも、そのヒートに入った9点台の波は確実にキーランが手にしてたから。デーン・レイノルズはやっぱり、あの快進撃が続かないところがミソだな。あれが一試合のファイナルまでの全ヒートで上手くペース配分できるようになれば、ワールドタイトルはあなたのものです。って感じだけどね。 text by yuki優勝 ジェレミー・フローレス、2位 キーラン・ペロウ3位 ケリー・スレーター デーン・レイノルズ5位 オウエン・ライト(ルーキー・オブ・ザ・イヤー) エイドリアン・バッカン ジョーディ・スミス テイラー・ノックス写真All Photos by Joliファイナリストのジェレミーとキーラン、それを囲む大勢のギャラリージェレミー・フローレスキーラン・ペロウケリー・スレーターデーン・レイノルズ表彰式でのジェレミー・フローレス。超ハッピー
ビラボンパイプマスターズのレポート、F+サイトのニュースにあげました。
上のナビバーからどうぞ。
どうなのかね、今後、F+としては、コンテストとかはこうやって早いうちにサイトに上げて済ましちゃおうと思うんだけど……。どうなんだろう?
雑誌のF+のほうではバックステージとか、そっち系の写真ギャラリーみたいなことでどうでしょうかね? それとも同じでいいから雑誌で改めてもっとたくさん写真つけて見たいの? って聞かれても、返事のしようがないか、今のところ一方通行だから。
で、その作業やってるうちに思い出したんだけど、アンディのパドルアウトセレモニーね。初日の8日に予定されてて、12月11日に変更されて、結局パドルアウトそのものがキャンセルされちゃって、ファイナル前の黙祷のみになったんだけど、それはどうしたわけかというと、まず、アンディの家族がもういいです、みたいな感じでやりたがらなかったこと。奥さんのリンディも出産とかあってごたごたしてたし。
もうひとつは選手がやりたからなかったこと。
WTの選手たちはすでにプエルトリコでパドルアウトのセレモニーを済ましていたし、ハワイアンたちはカウアイで行われたお葬式のときにパドルアウトしてるし、選手としては試合に集中したいってのもあったようだ。とにかく、最終戦だからね。
よって、予定されていたアンディがらみのパイプでのセレモニーはすべてキャンセルになったってわけ。
で、このネコは誰なのかというと、私の住んでいるうちのフランクさんというオスネコ。
フランクさんは、つい「さん」をつけてしまいたくなるほど、野生風味たっぷりのクールキャット。ビーチにネコってのもなんか妙な感じなんだけど、ビーチフロントのこの家に飼われているので、ビーチはお庭なわけよ、フランクさんとしては。
毎晩私のベッドの上で寝てて、明け方になるとビーチに出て行く、実にサーファー的生活のフランクさんです。
ビラボンプロパイプマスターズの2日目のハイライトシーン、ラウンド3から5までのハイライトが字幕つきでF+サイトにアップされているので、チェックよろしく。ちょっとまだ改良の余地があるんだけど、とりあえず。
今朝、ドリアン一家はご帰宅。
今回は子供たちもいてにぎやかだったんで、今日からいきなり静かな我が家。
シェーンはウェブサイトでコメンテーティングをするお仕事があったので、ファイナルデーまでいたんだけど、シェーンとしてはこのコメンテーティングのお仕事がお気に入りの様子で、しかも評判も良く、この先のビラボンのイベントで活躍することになりそう。
しかし、シェーンとかがしゃべってるのはウェブのライブの音声で、ビーチに流れているのとは全く別のもの。だから私のようにビーチにいる人にはわかんないのよね、なにしゃべってるのか。
でも、基本的に英語がわかる人は、あのライブのコメンテートって、すごくいろんな情報満載で、面白いと思う。日本語のサイトじゃ言わない情報もたくさんあるし……あれを日本語に出来たらいいのに。
ま、いろいろ詳しいパイプのレポート総集編は、明日あたりにF+ニュースにアップできると思う。と思う……のあたりは私のやる気次第ってこと。
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ちょっと遅くなりましたが、朝っぱらからジェレミー・フローレスとか言われても困るでしょ。だから数時間かけて、ランチ、ビールを先にやらせていただきました。
2010年パイプマスターはヨーロピアン初の優勝、しかも彼自身もワールトツアー初優勝のジェレミー・フローレス。2位がキーラン・ペロウ。どっちも初のパイプファイナル、初のWTファイナル。
クオーターファイナルに残った8人の中の組み合わせで最も地味な感じになったけど、これは想定内だったな。今さらだけど、実は昨日、順当ならケリー……のあとに大穴ならこのふたりを書こうとして、それはあまりにも偏りすぎなのか? と思ってやめといたんだよ、オバサンももうカドの取れた大人だから。う~ん、子供でいればよかった。
でもね、こう転ぶ可能性は大いにあった。なぜなら、ラウンドワンからこのふたりは、ずっと妙な波運を持っていて、波数が少なくなれば少なくなるほど、いい波は確実に彼らの元に入ってたし、ラストセカンドでの逆転とか続いてたから。
今日のファイナルは、彼らの後ろについてる神様同士の、どっちの神通力が強いかの争い。最初にペースセットしたのはキーランで、終盤までリード。あぁ、キーランがルーク・イーガンとかパーコちゃんに担がれて上がってくるんだな、と思っていたら、ジェレミーに目が覚めるような波が入って、きっちりそれをメイクしての逆転勝利。ジェレミーについてた神様の勝ちだった。
ケリーが担ぐほうにいるって、珍しい。写真の左隅に写ってるでしょ。
セミで最後にジェレミーに逆転勝ちされたケリー。残り3分ぐらいでプライオリティを握って、ジェレミーに必要だったのは確か7.67。普通ならこれ、確実にもう試合終了モード。ケリー相手にパイプでこのシチュエーションに追い込まれたらノーチャンスだ。
あれだけ詰めのしっかりしているケリーが、終盤に入ってきた波をインサイドにいたジェレミーに乗らせる。でも乗らせた時点では、その波はジェレミーが逆転に必要だった7.67には程遠く、6点台の波。だからミスともいえないミスなんだけど、その6点の波をハイセブンに持っていったのがジェレミーの執念というか、なんと言うか……これはいつもならケリーのほうがやるパターンだ。
サイズは小さかったけど、あそこまでしつこくチューブに入っていられると、ハイセブン出したくなっちゃうよな。ビーチ大騒ぎだったし。ケリーは笑顔で(これは見えた)ラインナップに戻ってくるジェレミーに、いったいあの波で何したんだよ、って聞いてた(と思う)。
ま、反対に転がればファイナルはケリー対デーン・レイノルズってのもあったわけだけど、今回は穴へ穴へ。でも、これでヨーロッパのサーフィン業界に弾みがついたな。
ジョーディの優勝で南アフリカに弾みつくし、ジェレミーの優勝でヨーロッパに弾みつくし、いいなぁ、みんな。日本ってどうなっちゃうんだろう。
トリプルクラウンはクオーターファイナルでエイドリアン・バッカンがケリーに負けた時点でパーコちゃんに。3年連続のタイトル。ま、本人はここで1ヒートも勝ってないのに、ってぼやいてたけど。
時はまだ朝9時前。ちょうど私の座っている真後ろの家にパーコちゃんがいたわけだけど、コーヒーとシャンペンのチャンポンってどうなの?
詳しいコンテストレポートやパイプフォトギャラリーは、近日中にF+サイトのニュース、およびギャラリーにアップしますので、チェックよろしく。
ラウンド3~5ハイライト"