F+編集長
ありがたくて、だ~泣き
今日、とある人から以下のようなメールをもらい、ありがたくて、だ~泣きしました。
日本にも、世界にも、いろんな人がいて、いろんな考え方があって、時に自分が世界中から否定されてるような気分になることだってあるわけです。
世界にたった一人で出るというのは、そういうことも含まれる。そんな事はわかっててやってるわけだけど、時にはつらい。今は特にこういう時期だから、微妙なこともある。でも私は、悲惨を煽るより、前を見て、例え今が悲惨でも、少しでもそれを楽しもうと思うタイプ。だからこそ、こんなときにこそ普通にしていたいと思っていた。
それでもね、肩身がせまいこともあったし、救われない気分にさせられたこともあった。でも、このメッセージには助けられた。ありがとう。
つのださんは、被災地のサーファーには十分に貢献しております。
地震や津波はみんなから同情されることはあっても、原発の垂れ流しや放射能については恐らく外人たちから冷ややかな反応や、もしかすると批判くらいはされているでしょう。
その中にあって、ちゃんとサーフィンの世界の第一線のところに自ら出向き、仕事をして、現場から新しく正しい情報を発信しているわけです。
ある意味、針のムシロの上で、いつもと全く変わらずに、あんな悲惨な大震災があったにも関わらず、いつもと変わらず仕事をこなしているわけです。
これは、サーフボードも家も家族も流されてしまった人にとってみたら、いずれまたサーフィンをしよう! と思わせてくれる静かなメッセージです。
立ち上がって、いつかまたケリーのサーフィン見たいなぁ、と思ってもらうには、誰かが現場に行ってケリーのサーフィンに張り付かなければ、本当に日本人のサーフィン、サーフィン業界は世界から見捨てられてしまいます。
悲惨をみるより、より楽しく、より美しく強いものを見たい、と被災地の人は思っていると思う。なのに被災していないこちらが悲惨に浸っているのはどうなんだ?
もう十分みたよ、悲しい光景は。テレビやラジオ、雑誌で。
追い討ちかけるのはやめてあげてほしい。
こんな時にあいもかわらず、世界の最新サーフィン情報をくれてありがたいと思う人はたくさんいるはずで、それを声高に、私は被災地のためにやってるから~、と言うのと、当たり前のように普通の顔してやるのとの違い。
だからいいんです! つのださんがこの時期にちゃんとサーフィンの写真や記事を世界から発信すれば、それは辛い思いをしているサーファーの背中を押してあげてることだから。
QUIKSILVERでオンリーワンボードショーツを!
QUIKSILVERでオンリーワンボードショーツを!クイックシルバーは1969年にオースオラリア・トーケーにてボードショーツメーカーとして発足したのは有名な話。今ではサーフィンをはじめとするエクストリームスポーツをサポートするカンパニーとして成長したが、創業以来、哲学や、そのノウハウ、アイディアは全てボードショーツに注ぎ込まれてきたと言っても過言ではない。今年も、最先端の性能、デザインを10X世界チャンプのケリー・スレーターや、デーン・レイノルズのシグネチャーや他モデルに搭載し、リリースしている。そしてブランド誕生40周年にあたる今年、そのブランド起源でもあるボードショーツへのこだわりと情熱をさらに進化させるべく、ウェブサイト上で、自分だけの、オリジナルオンリーワンボードショーツを製作できるプログラム「Quiksilver Boadshorts...
ジョーディ・スミスがFuturesと正式契約
フィンシステムのリーディングカンパニー「Futures」は現在2011年ワールドツアー3位につける、南アフリカ出身のジョーディ・スミスをグローバルチームライダーとして契約した。去る2010年後半、Futuresをセットしたボードに乗る事にメリットを感じたジョーディは『Futuresのフィンシステムは非常に強度に優れ、フィン周りを含めたテールエッジのしっかりとしたホールド感が素晴らしい。その強靭なボックスにプラスしてラインナップされているフィンのプロダクトも、その全てがフォイルとフレックスパターンを意識したモデルばかり。そのフィーリングがマッチして僕はFuturesを選んだんだ。」と語った。2011年のワールドツアー初戦を終えた後にジョーディと契約を交わしたFutuersは早速、彼の好みに合わせたオリジナルデザインでシグネチャーモデルの制作に取りかかり、2012年にはジョーディモデルとしてのリリースを予定しているという。ロブ・マチャド、デイヴィッド・ラストビッチ、ジョン・フローレンス、クレイ・マルゾ、ライ・クレイク、そしてワルードツアーサーファーである、ブレット・シンプソン、アダム・メリングなどそうそうたるメンバーにジョーディ・スミスは加わった。(問合せ)マニューバーラインhttp://www.maneuverline.co.jp"
キングケリー
いやはや、今日は朝からF+サイトに集まった皆さんからの質問に答えているうちに、もう一日が終わってしまったという感じ。
なんか、たいへ~ん。
昨日の夜、チャンネル7で、スポーツニュースの中でケリー特集やってた。昨年のハワイあたりからゴールドコーストまでの取材期間かな。普通の地上波。テレ朝とか日テレとか、TBSとか、そういうチャンネル。時間にして15分ぐらいかな。もっとやってたかもしれない。けっこう長かったよ。
バイオグラフィーと彼女のこととか、アンディの死の前後とか、なんかいいろいろ。キングケリー、キングケリーって、ナレーションが入るたびに、キングカズかぶっちゃって、なんか笑えた。
バスケットボール界のマイケル・ジョーダン、ゴルフ界のタイガー・ウッズとか例えられてたけど、ホント、そうだろうな。しかも、長い選手キャリアの中で、実力は今が一番ピーク。本人が言ってたけど、まだ自分の中のピークにはたどり着いていないそうだから、この先にも伸びしろがあるってことだ。
ホント、同じ時代に生まれちゃって、今のサーファーはある意味ラッキーだけど災難でもあるな。10回のワールドタイトルってね、ホントすごい。
で、その10回のワールドタイトルをバックステージパスでおなじみのスティーブ・シャーマンがドキュメントしたコレクターズブック、Kelly Slater...
パーコちゃん、おめでとう
イースターサンデー。ファイナルデー。願ってもないタイミング。
おかげで私は普通なら5分でいける家と会場の間を、車で1時間半かかりました。間違いなく歩いたほうが早かった。
パーコちゃん。ホントあの人は笑顔がいい。くしゃくしゃの笑顔ってあんな感じのこと言うんだろうな。
朝7時スタート。潮があげてくると時折8フィートクラスの爆弾セットが入ってくるコンディション。でもトリッキーはトリッキー。風は幸い最後まで影響する事はなく、スンばらしいファイナルデーじゃなかったのかな。
ファニングはもうなにがなにって、今日のQFの最初の9.53だったかなんかの一発目のリップ。あれはヤバかった。この試合で誰の何よりも、あのファニングの一発がヤバかったと思う。もうビーチの私の周り全員で、知らぬ同士が、見た? 今の? みたいな。あんなの今まで見たことがないな。昨日のもそうだったけど、波のサイズといい、リップのすごさといい、あの1発でもう今日の主導権はファニング様って感じ。その後のセミも爆弾セットでのパフォームもヤバかったし。
ジョエルは今日も朝からきっちりペースセット。淡々と勝ってた。伸びのあるスムーズなジョエル特有のサーフィン。マーク・リチャーズ系の遺伝子。
で、たいていの場所ではファイナルまでボヤボヤ写真撮ってると、表彰式に出遅れてしまって後列で人の頭しか写らず、とんでもないことになるので、私はたいていファイナルは写真撮らないで観戦しながら表彰式に備えることにしている。場所とりに使えるしもべもいないから。何しろチビなので、写真を撮ろうと思ったら最前列しか居場所はないわけで、男女混合インターナショナル場所取り合戦。テレビカメラの横入りアリという不公平。
で、ファイナル前にビーチから引き上げるときに、パーコちゃんとすれ違ったのよ。もうね、なんつ~のかな。ものすごい表情だったよ。ナ~イフみたいにとがっては、触るものみな、ジャッジャ~ン、傷つけた、byチェッカーズ、みたいな。
ものすごい表情だった。何も寄せ付けないし、何も見えてない感じ。ものすごい集中。なんかね、あ、この人が勝つんだ、ってピンときた。
だから、今日のサーフィンを見てれば誰もが今日はファニングの日、って思ったぐらいファニングだったんだけど、私はパーコちゃん。くっそ~100万ドルぐらい賭ければよかった。
ファイナルになって急にリズムをつかめずにモタモタしちゃったファニングをよそに、最初からきっちりリズムつかめてたもんな。それまでと同じ、淡々としたペース。爆弾セットもものにしてたし。ま、最後の10点満点はジャッジからのご祝儀? 本人もホントに10点かどうかはわからないって言ってたけどね、いいんじゃないの、イースターサンデーだから。おめでとう、パーコちゃん。
ベルズday6
ファイナルデーの6枚ジョエル・パーキンソン。大爆発が最後の1本って感じの完璧なペース配分。ラストライドがピークともいえる、この試合唯一の10点満点。ミック・ファニングのこの一発は、ホントに驚きだった。人畜無害的だった昨年までのファニングのサーフィンが今シーズンはがらりと変わってると思う。自分のペースでいい波を選び、自分のサーフィンをきちんとしたエイドリアーノ・デ・スーザ。どんな相手でも自分のサーフィンをきちんとできればチャンスはある。ケリーに勝った後、ギャラリーの歓声に笑顔で答えるエイドリアーノ・デ・スーザ。メルボルンにはブラジル人も多くいて、大きな声援がスーザをバックアップした。ヒートごとに調子を上げていたジョーディも、今日のファニングの爆発振りには耐え切れなかった。こんなにベスト2の2本目に苦しむケリーというのは久しぶりに見た。どのラウンドも2本目が決められなかった