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ケアヌ・アシンの時にやっちゃったんで、今回もやりますけど、カノア・イガラシがパイプマスターズで準優勝することがあると思ってた人?? シ~ン。ですよね、きっと。

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でもあったんですね。優勝ミシェル・ボレーズ、2位カノア・イガラシ。ミシェルのほうはジョンジョンに勝った時点で優勝かな、って感じではあったし、ミシェルがいつかパイプマスターになる、ってのは想像できたことだと思う。
ファイヤーワイヤーVSチャネルアイランド、どっちにしてもケリーおじさん万歳。両方自分の会社のライダー(笑)。

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今日のところはミシェルの優勝よりなにより、きっと皆さん、ユキさんがどうカノアを評価するかというところが興味津々なのではないかと思うけど、ま、今日のところはケリー、ジョーディ、ジュリアンとともに、ギャフンといわされた、と言っておきましょうか(笑)。カノア、おめでとう。シーズン最終戦でルーキーレースの中での結果を出して帳尻合わせるところも、なんかさすがやるなぁ、という感じ。
サーフィンのスキルがパイプ2位順当とは全く思わないけど、ヒートで2本、自分のサーフィンが確実にできる、チャンスが来たらそれは確実にものにして逃さない、というところは高く評価する。自分が今できることがキチンとヒートでできる。これは強いし、それを続けられれば、こういう日がやってくる、ということだ。
今日カノアを見ていて、CT入りたての頃のガブを思い出した。ガブも初めはそういうタイプだった。ガブはそこからスキルを手に入れ、ワールドタイトルを取った。

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ジョーディとのヒートのカノアの9.93は、あの波が彼に来たことがすごかったし、それを余すところなくメイクしたところがすごかった。あれ、ジョーディが乗っても誰が乗っても10点近いポイントが出る波で、クリーンでコブもない、ずっと口を開けてるバックドア。スピード調節もそんなに困難ではない、波が10点の波。それを見つけてミスせずメイクする、その時に自分がプライオリティを持っていた、というのがすごいかね。

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ケリーとのセミは、私はケリーだったと思う。ケリーもそう思ってたと思うし、カノアもそう思ってたと思う。カノアのラストライド高すぎ。でもあのヒートはケリーとの差が良く見えたと思う。スピードが全く違うし、走って入る感じとストールして入る感じのスキルの差は歴然だった。
とはいっても、勝ちは勝ちだからね。2016年のパイプマスターズのカノアは、ジュリアン、ケリーX2回、ジョーディX2回を破って準優勝ということには変わりがない。

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でもねぇ、噂で聞いたけど、猫ひろしシステムで、日本人になってオリンピックに日本人選手として出る、ってのはなんか無理があると思うけど……。カノア、ふっつ~の感じのいいカリフォルニアンキッズだし。言ってることも、たぶん考えてることも、日本人のかけらもないと思う。本人がそれを望んでるんだろうか??
ま、そこ狙うなら、表彰式で日本語で一言、「ありがとう」ぐらい言ってほしかったかな。日本人としてはね。ナショナリティって、そういうことでしょ。