ケリー優勝、ワールドタイトルはミック、トリプルクラウンはジョンジョン。ま、なんか順当な人たちで分け合った感じーー
ケリーが夢に見ていたジョンジョンとのファイナルが実現して、おじさん、ちょっとウルウルぎみの表彰式でした。基本ケリーは子供好きで、ジョンジョンが小さいころから結構面倒を見てきたし、今はシェーンの子供のジャクソンのゴッドファーザーでもある。自分にももうすぐ成人する子供いるしね。でもって、今晩はシェーン夫妻がケリーの祝勝会に行くので、私は欠席。このニュースの仕事しがてら、ジャクソンの子守ですわ。
ケリーはパイプで何度目ですかね、優勝。7度目ぐらいー よくわからんけど、久しぶりであることは確かだね。初優勝は1992年、初のワールドタイトルを取った年だと思う。それはなんと、ジョンジョンが生まれる前。
だから、ケリーはジョンジョンが生まれたときには、すでにワールドチャンプであり、パイプマスターであり、なのだわよ。そう考えると、ケリーがジョンジョンとパイプでファイナルを戦うというのは、ジョンジョンにとっても、あこがれのケリーと、という夢なわけだけど、ケリーにとっても夢だったわけ。アスリートとして、そこまで自分が続けていけるかどうか、現役としてファイナルにいられるかどうか。
う~ん、ビーチブレイクならいざ知らず、パイプなら、あと10年は行けそうな感じだったね。
ミックはもう今日は、朝一ヒートからアンディ頭上に来てた感じ。超仲良しだったからね。
ラウンド5も、クオーターも、負けていて、最後の最後に幻のセットが入って逆転。ものすごいドラマ。クオーターの波はウェブで見ていれば高いかな、と思った人もいたかもしれないけど、ビーチで見てれば、うわ、もしかしたら10点だし、と思うような波だった。現実には微妙なところ。ミックがタイトルに必要だったのは9.57、出たのは9.70。0.13が運命の分かれ道。でも9.50でも、10点でも、別に驚かない感じの微妙なライディングだった。そんなことより、ラウンド5に続いて、最後の最後にあの逆転の波が入ってきたことが驚き。だから、あげちゃってもいいかな、みたいな。間違いなくいたね、アンディ。
ま、ポイントがコールされる前に、パーコとかリップカール関係者とか、ミック担ぎに波打ち際を猛スピードで走ってったから、あ、みんな出たと思ってるんだな、と思った。私がジャッジなら出したけど、ライブウェブやってたシェーンは、超オーバースコアだ、って言ってたんだけどね。
画面で見てるとね、唯一わからないのは、その波のサイズと臨場感。それはとても大事なことなわけよ。特に今日のパイプみたいな、サイズと深さが大事、みたいな勝負になると、画面では伝わりにくいと思う。
ケリー。ファイナルのレイトドロップといい、そのあとのバックアップの6点台といい、試合のうまさというか、キャリアと技術の光った今年のパイプだったと思う。
午後になって風が吹いて、あまりいいコンディションではなくなっていた時に、ケリーが乗った波8本、ジョンジョンの乗った波3本。
こういう時に何をするべきか、というおじさんからのメッセージ。みなさん、波は待ってても自分のところを狙ってきてはくれないんですね。自分から波に寄っていかないと。レイトドロップの9.87は、やっぱ、ここはケリーなのね、という感じだった。久しぶりに、おじさんの、おじさんらしい、圧倒的な試合を見たかな。
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写真
3度目のワールドタイトルを獲得したミック・ファニング
ミック
ジョンジョン・フローレンス
ケリー・スレーター
昨年のワールドタイトルの親友パーコちゃんからトロフィーを受け取るミック。左はアンディの奥様リンディ。遺児のアクセルは3歳になった
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